何でもかんでもカードバトルが解決してしまうのでバトルを避けて今日もカード開封して美少女を愛でたいだけの一般TS転生者   作:農田林

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さぁ、今日もカードパックを開けよう

 

いつも通りの始まり。とは言え、少し緊張する久々だし。誰にも見られなかったらどうしようとか。一週間空いたから殆どの人が離れていったらどうしようとか、そんな考えを消す様に配信のボタンをぶっ叩いた。

 

「いったぁ……ハイ。どーもRRです。一週間ぶりですかね、皆さんお元気でしょうか」

 

毎日のように配信していたから、急に辞めると落ち着かなくてネガティブになってるのかなと思いながら、挨拶をする。

 

《コメント》

・うっす

・死んだのかと思ってた

・前回の配信は結局何だったの????

・悲鳴聞こえなかった?

・こっちは元気だけどそっちは元気?

 

「まぁ、僕の方は色々ありましてね。本当はこのまま失踪してしまおうかとも考えたんですけど。待ってる人がいると言うのは、プレッシャーでもあり、期待でもある……のかなぁ?と思いまして戻って参りました。そもそも、何でこんな話になったかと言いますと」

 

一週間、何をしていたのか。別にグータラしてサボってた訳じゃない。いや、全くそうでも無いと言えば嘘にはなるけれど。この一週間を使って僕達は色々調べていた。何を?それは勿論。

 

「まぁ、諸々ACAのせいですねって言いたいんですけど、どうやら彼らが動き出したのは僕のせいらしくてですね」

 

あれから謎の少女とのバトルが始まり、すぐに決着が付く。それほど両者の差は圧倒的だった。小さな身体をカードの力で体積を増やし、圧倒的なパワーと脅威のスピードを得てドラゴンさんの背後を取り。ヘッドロックを決めてドラゴンさんの意識を刈り取った謎の少女が勝った。

 

……僕はカードバトルの解説をしてる筈なのに、何故かプロレスの解説にしか聞こえない。本当この世界はおかしいと思う。そもそも、上位存在や転生したカードぺろぺろTS美少女がいたりしてる時点で今更だね。

 

その後、謎の少女はカード化したクソ長ドラゴンさんを真っ黒のスリーブに入れた。そして、こちらを見た。

 

『"君がこれからもソレをやると言うのなら、ボク達は動くしか無くなる。更なる手を使って君の手札を潰す事になるだろう。君はこの世界を破壊しようとしているのだから"』

 

「それって……」

 

心当たりは、ある様な無い様な。そんな僕の心を読んだかの様に謎の少女は言葉を続けた。

 

『"君がやってる配信の事。美少女を愛でる配信は上位存在達は良く思わないらしいよ。この世界の風紀を見出し、いずれ破壊されるかららしいけど上の言ってる事はいつも分からないね"』

 

分からないと言いたいのはこっちの方なのに、死んだ目だったせいで言えなかった。

 

その後、謎の少女はスリーブを燃やして去って行った。

 

そんなこんなでそれから一週間が経った。結果から、言えば何も分からなかった。カードを燃やされて死んじゃった筈のクソ長ドラゴンさんは翌日何も無かったかのように無傷で少女に対して復讐を誓っていたし。ACAに対する情報もネットでの怪しげな高時給の募集しか見つからなかった。で、相手さんの動きも無いみたいだし。僕は動く事にした。って言ってもいつも通り。

 

「そんな事は、どうでも良いんです。食後のパセリ食べようか食べまいか考えるぐらいにはどうでも良いです」

 

「今回は、《ロボ娘コンプリートBOX》〜ロボ娘が出るとは言ってない〜を1BOX視聴者さんから貰ったのでそれを引いて行きます!!いきます!!!ロボ」

 

と言うか、公式が出ないかもしれないとか言っちゃうのちょっと頭おかしいかもしれない。いや、ある意味正直で詐欺るよりは良いのか?事前に出ないかもよ〜って言ってる訳だし、出なくてもじゃあしょうがないねってなるし。

 

《コメント》

・取ってつけすぎた語彙ロボ、正直好き

・お前みたいな表情豊かなロボがいてたまるか

 

そんな感じで、僕は今日もカードパックを開封していく。視聴者の皆に見守られながら。

 

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