何でもかんでもカードバトルが解決してしまうのでバトルを避けて今日もカード開封して美少女を愛でたいだけの一般TS転生者 作:農田林
「ロボ娘ちゃん出ておいで〜ペロp……優しくするし、何もしないから」
『ここまで信じられない嘘があるのか』
相も変わらず、何も出ず見所も無く。このままじゃ場が持たなかったのでこの間のバトルの話をした。なんとなくしない方が良い気がしたけど、口止めされた訳じゃないしなんか、そっちに被害があっても知ったこっちゃない。と言うか、被害あれ。潰れれば良いんだACAなんて。呼んでも無いのに現れてさ。
「人聞き悪いですね。僕がそんな人だと思います?」
『過去のあーかいぶだったか?自分の過去を見つめ直して見ろ』
「……さてさて!ここで視聴者さんからの質問に答えていきますかねっ」
時には知らないフリをする事も、生きる為には大事だよ。ドラゴンさん。
《コメント》
・なんだよその顔
・このロリ時々、全てを理解した顔するんだよな
・露骨に都合の悪い質問から逃げるのは悪い大人の宿命
・大人じゃないからセーフ
・現実から逃げるな
「まずは……。あー確かに、僕も思いましたね。"燃やされて現実からログオフされた筈なのにどうやって戻って来た?なんか間違えてる?"いや、コレは僕が間違えては無い筈なんですけど確かにどうなんですかドラゴンさん」
普通にいたからスルーしてたけど、確かにおかしい。普通ならカードを破壊されたらそれで死ぬ筈なのに。
『ん?お、おお。ちょっと喋りながらもの凄い速さでカードの仕分けしてて、モンスターの我が言うのも何だが少し気持ち悪いな、なんて思ってないぞ』
「……あの時ドラゴンさん燃えて死んだ筈なのに、どうやって生き返ったんですか?」
『うーむ、そもそもの話だな。我は死んでないのだ。燃やされても無い』
「は?」
このドラゴンは何を言っているのか僕にはさっぱり分からない。いや、だってカード化して、スリーブに入れられてライターで燃やされてたじゃん。え?幻覚だったの?
あ、驚きすぎて手が止まっちゃった。
「幻?」
『まず、我は悔しいがあの娘に敗北した。認めたくは無いがな』
「うん」
『そして、我は捕まった。そこで暫く様子見をしようと思ったのだがどうも様子がおかしい。嫌な予感がして、我は近場にあった他のカードに命じ、自分とそのカードを入れ替えたのだ』
「あ、そう言う事?」
『ああ、だから我は燃えていない。燃えたのは入れ替えたカードの方だ』
《コメント》
・成程
・完全に理解した
・マジックみたいだな
「ドラゴンさんが無傷なのは分かったけどその燃やしたカードってさ……」
『安心しろ。美少女カードでは無い。燃やしたのはアレだ』
「どれ?」
ピンと来なかったので首を傾げると、溜息をつかれた。熟練夫婦じゃないんだからそれあれでツーカー出来ると思うな。
『モブゴブリンのカードだ。
まぁ、突然調べていたカードが消えてエアにキレられたがなと苦笑いするドラゴンさんを見て、そんな常識があるこの世界は恐ろしいなと僕は思った。
「はい、と言う訳で今日は《ロボ娘コンプリートBOX》〜ロボ娘が出るとは言ってない〜を開封しました。それでは、また次の動画。もしくは配信でお会いしましょう。それではまた……」
《コメント》
・あれ?結局ロボ娘って出た?
・……
・ほら、良く見ろよRRの目を
・ハイライトさんが死んでる
・で、出るとは言ってないから
・タイトル回収
・テンションが沈んでる
・乙
「うわあああああああロボ娘欲しかったぁぁぁぁぁぉぁぁぁ!!!!」
お隣さんに壁ドンされても気にする事無く、カードコレクターの悲しき悲鳴が部屋に響き渡った。
『隣は確か誰も居なかった様な。最近引っ越して来たのか?』
ドラゴンさんが何か言った様な気もしたけど、僕の耳には届かなかった。