何でもかんでもカードバトルが解決してしまうのでバトルを避けて今日もカード開封して美少女を愛でたいだけの一般TS転生者 作:農田林
『やはりオマエは戦わないノカ』
「僕は戦わないよ。今は、まだね」
未来の事は誰にも分からないから断言はしないでおく。とは言ってもその可能性は、限り無く低いだろうけど。零に等しい。だって、カードバトルの勝敗で死ねと言えば死ぬ様な世界だから。そんなゲーム感覚で出来ないよ、いくらやりたくても自分の心臓を喜んで差し出す気にならないし、何を要求されるか不安で集中できないと思う。
『だから我がお前の相手をしてやろう。喜べ』
『ホウ……ドラゴンがカードバトルを出来ルノカと言うギモンがあったガ問題ナサソウだな』
先攻と後攻がすぐに決まると、二人のバトルが始まった。勝っても負けても、もう僕にはどうすることも出来ない。あ、いやあった。クソ長名前ドラゴンさんの応援するか。
「がんばえーどらごんさーん!!フレーフレー!強いぞドラゴンさん!まけるなー!勝て、勝て!そこだやれー」
『五月蝿いぞ主よ。黙って見てろ、即座にに終わらせる』
「はーい、黙って見てます」
仕方無く僕は部屋の隅っこに座り、二人の戦いを見学する事にする。さてさて状況は?
『先攻はどうやらドラゴンの様ですね。後攻が侵入者。それにしてもアレは、人では無いですね。言うなればアレは、ふむ』
「ふむじゃないよ」
突然出てきて、気になる所で考えをまとめ始めてしまった。彼女はエア。家事が出来て、家計簿もつけてくれて僕にとって空気と同じぐらい必要な存在だからそう呼んでいる。でも、カードパックの買い過ぎで怒るのだけは辞めて欲しい。とは思う。
「おーいエアー。解説お願いしたいんだけど、僕じゃさっぱりだし。やっぱり配信してるから解説した方が良いかなと思って」
《コメント》
・そうだよ
・切り忘れじゃなかったんだ
・それだったら笑うわ
・空気呼んでて草
『はいはい、分かりました。マスターは私がいないと何にも出来ないダメマスターですもんね』
「いや、出来る事ならちゃんとある」
『おや、何ですか?』
「トイレとお風呂は一人で入れるし、買い物だって一人で出来る。ほら、出来る事あるじゃん!」
『あ〜そうですねぇ。これは一本取られました。えぇ、その通りですね、ちっちゃい子みたいで可愛いですね』
おい、こら。何でこっち向かないんだよ!何で声が震えてるんだ?おい。
『……それじゃあバトルも数ターン経過した様ですし、現在の状況を整理しつつ解説していきましょうか』
「よろしくお願いします!エア先生」
『はい、お任せを』
トンっと胸を叩いてエア先生は頷いた。ドラゴンさんが勝ってます様に!
《コメント》
・ドラゴンさん(だからうるせえって)
・コイツら全然静かにしねえなって思われてそう
・茶番好き
・茶番って言われてて草