何でもかんでもカードバトルが解決してしまうのでバトルを避けて今日もカード開封して美少女を愛でたいだけの一般TS転生者 作:農田林
『今喋りながらざっと見た感じ。優勢なのはドラゴンさんですね』
「ほえー」
『何故か分かりますか?マスター』
エアが僕にそう尋ね、それに対し、僕は元気良く答える。
「分かりません!!!」
《コメント》
・元気は、よろしい
・草
・俺も分からないから叱って欲しい
・オジサンが怒ってあげる♡
・ありがた迷惑過ぎる
・先生に俺君は元気は良いねって言われたの思い出したから辞めろ
分からない事は正直に聞いた方が良い。そして、それはその時に解決した方が良いって前世で学んだからこそだ。決して馬鹿にしてる訳じゃないからね。
『ですよね。まず、ドラゴンさん側にはドラゴンがいっぱいいますね?』
「はい。うじゃうじゃいます!!」
《コメント》
・言い方w
『それに対して、黒フードさんの方は?』
「閑古鳥が鳴いてますね」
『そうですね。まず、戦力の差が明らかな事。今の状況は先程の僅か数ターンの攻防戦で起きた事です。この時点で次にドラゴンさんが黒フードさんを気絶させられるぐらいのダメージを与える事が出来れば、このバトルはドラゴンさんの勝ちになります』
そう言いながら、エアはペンを動かし何かを書いている。落書きかな?
「あ、えっ?あ、はい。読めば良いの?カードバトルはどちらかが気絶するか降参するまで。今味方が一人もいない黒フードさんに対して、うじゃうじゃいるドラゴンさんが優勢だって言ってたのはそう言う事だったんだ!」
『良く出来ました』
「疲れたからぺろぺろして良い?」
『駄目です』
何でこんな教育番組みたいなノリなんだよ。まるで僕が無知な子供みたいな扱いはやめて欲しい。一応年だけは食ってるんだからさ。
にしても、そう言う事だったのか。あ、いや。分かってたよ?うん、勿論本当ホント。ただ改めておさらいと言うか確認?動画的にはそのリアクションの方が正しいと思ったからやった訳で?別に本気で分からない訳じゃない。マジマジ。
『まぁ、そんな簡単に終わるのなら話は早いんですけどねぇ』
「え?」
なんて心の中で弁解していると、先生がそんな不穏な事を言い出して来た。え、いやだって。
「もう後は攻撃して終わりでしょ?」
『普通ならそうだし、それが彼のゴールデンルートなんですけどね。でも、あの黒フードさんは他のバトルプレイヤー達を倒し、アバターカードを得た猛者。果たしてそんな簡単に行きますかね』
「エア先生はまだ何かあると?」
『ええ、敵さんにはまだ奥の手があるんじゃないかと。寧ろ、この状況を作り出したのかもしれません。少なくともこの程度で終わる訳がありません』
エアはそう言い切った。それに対して、僕は深いため息をつく。ただ、僕はカードパック開けて美少女カード神引きしてぺろぺろしたかっただけなのに何でこんな事になるんだろう。
今はきっとそれを考えてもどうしようもない事なので、後回しにした。