何でもかんでもカードバトルが解決してしまうのでバトルを避けて今日もカード開封して美少女を愛でたいだけの一般TS転生者   作:農田林

7 / 12
カードバトルは良く分からないのでやっぱりやりません

 

「因みに次はどっちの番?」

 

黒フード(敵さん)の方です。だから、ここからが大一番ですね。やるとしたらここなので』

 

《コメント》

・アバターカード消失事件の犯人がコイツらか

・アバターカード取られたニキ達は多分コイツと戦ったんだろ?なんか弱点とか知らないの?

・そんなの知ってたら即広めてるわ

・何も知らん。と言うか記憶消えてるんだって

・え、負けたら記憶消されるの?怖

 

『おい貴様、このまま負ける気か?』

 

あれ、なんか言ってない?

 

『言ってますねぇ。あーあ、何でそんな冒険するんですかね』

 

『ナニヲ言っテル?オマエはオレに勝テバ良いんだロウ?』

 

黒フードさんは、明らかに動揺していた。そりゃあそうだよ。僕もそうだもん。

 

『ああ、確かにお前に勝つ事は当たり前だが……。それじゃあつまらないのだ。だから、我は全力で貴様と戦いたい』

 

『成程、ドラゴン族故ノ闘争心とイうヤツか!オレには理解デキソウに無イナ』

 

本当だよ、戦闘バカだよ。バトルジャンキーだよ。全く、最初出会った時はもう戦いたく無いって子犬の様に震えて可愛かったのに。

 

『何を言ってるんだ貴様は』

 

『ハ?』

 

『貴様も同じ様なモノじゃないのか?我と同じアバターカードから生まれたモンスターなのだから』

 

『ナ、ナゼそれヲ』

 

え、黒フードさんってモンスターなの?嘘でしょ!?確かに言葉は片言だったけど、それもこの世界での個性の一つなのかなって思ってた。

 

あれ?でもクソ長名前ドラゴンさんも、エアも片言じゃないよね。同じアバターカードなのに。

 

『いや、具体的には違うか。貴様はアバターカードじゃない。その劣等感から、アバターカードを奪ったのか』

 

『へえ?つまり、ドラゴン。貴方はこの黒フードが、何らかの方法でカードからこの世界へと出てきてると思っていると』

 

『あぁ、そうだ。コイツは人間じゃない。人ではあり得ないとんがった耳、子供の様な身長で猫背。そして……』

 

ドラゴンさんが火を吹いて、フードが軽く燃えた。それをはたいて消した時時、緑の肌が顔を出した。これは!

 

『とある種族特有の緑の肌、コイツはゴブリンだ』

 

『アア、そうだ。オレはゴブリンダ!しかも最低クラスノモブゴブリンだ!!』

 

そうして、ゴブリンは過去を語り始めた。

 

『イツモいつも、オレ達は酷い目ばかりニ合ウ。カードバトルニなれバ序盤の壁や生贄、特攻。ソノ癖勝ったラ手柄ハスベてエースクラスのヤツラが奪ッテていク。何度も、何度モダ。フザケルナ!負けタラオレらのせいだと怒ラレル!!ダカラ、オレ達は復讐ヲスル。この世界からカードがナクなれば、カードバトルがナクなる。ソウスレバ平和ダ』

 

『そうか?手段が変わるだけで人は争いを辞めないと思うぞ我は。そう言うモノだからな人間は』

 

『ダマれ!黙レダマレ!!』

 

『五月蝿いなら我の息の根を止めれば良い。さぁ、やれよ矮小な鬼(ゴブリン)よ』

 

それがきっかけとなり、ゴブリンが動き出した。一瞬でドラゴンさん達の目の前まで近づき、そして。

 

隠していたナイフで突き刺す。けどそれは効かずに、ドラゴンさんが炎を吹いてゴブリンは死んだ。

 

『これで終わりか……つまらんな』

 

それから再び声がして、そちらを見るとゴブリンがまたドラゴンさんの方へ向かっていた。どういう事?ループしてる?

 

『はぁ?』

 

そしてまたナイフでドラゴンさん達を攻撃する。そしてまた燃やされる。

 

 

それが軽く十回を超えた。

 

『ああ、これは量産型だから本体を殺すまで死なないですね。それにカードバトルも終わらない。これは参りましたね』

 

『そうか、なら簡単だ。つまらん戦いはさっさと終わらせよう』

 

ドラゴンさんが折角増やした味方を全員倒し、無防備の状態になると。ゴブリンが団体となってコチラに攻め込んできた。

 

それに対してドラゴンさんは明後日の方向を見ると腕を上げて爪を振るった。

 

『……本体はコイツだな』

 

ボソッと呟いたと思うと、その方向から黒のゴブリンが落ちた。そしてそれはカードへと姿を変えた。

 

『どうやら、死んだ様だな』

 

カードを爪と爪で器用に摘みつまらなさそうな顔でそう言うドラゴンさんを見て、僕は一つ思った。

 

「あの、ごめんなさい。これってカードバトルなの?」

 

僕が知ってるカードバトルと違った。もう、なんか良く分からないし、何かもう物理攻撃してたしカードバトルの皮を被ったナニカなんじゃないかと思う。

 

と僕が考えていると。

 

『ほら、主。喜べ』

 

そう言って渡されたアバターカードで、僕は難しい事を考えるのは辞めた。別に良いや、僕はカードバトルなんかやらないし、美少女カードをぺろぺろして愛でたいだけだから。どうでも良い。ACAだか、何だか知らないけどどうせもう会わないし、良いや。

 

「と言う事で、長い前座は終わり。これからメインディッシュといきますか。空腹は最高のスパイスって言いますし、手が震えて来ました。うへへ、それじゃあお待ちかね!僕が今回当たったアバターカードはコレです!!!」

 

《コメント》

・うおおおおお

・何も見えない

・カメラ反転してて草

・お前の顔で何も見えない

・可愛いね

・ガンギまってるわ

 

あ、本当だ。興奮してカメラ機能動かしちゃったんだ。んじゃ、もう一度改めて行きますか。

 

「これです!!」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。