彷徨ううちに自分の異変に気づいていく
幻想郷のとある草原でとても異常な事態が起きていた。
まるで悪魔が降臨でもしたかのような禍々しい気が渦巻いていた。その気は触れた生き物を一瞬で様々な形で処刑または拷問にかけられる。草木に至っては気を感じただけで枯れてしまう程危険なものだった。
その気の中心、いわば源とも言えるのはしょーや本人である。
「あぁ、やっぱりこうなるんだな…余計なことをしてその見返りは追い出される…幻想郷へ来る前のトラウマがここで蘇るなんてな…」
しかしなぜこのタイミングで能力が出たのか、そしてトラウマがこの力を産んでしまったのか、謎は深まるばかりである。
一方フランの方はというと妖精に道を尋ねている途中だった。
「ねぇ、そこの青い妖精さん、ちょっと聞きたいことがあるのだけどいい?」
「あたいのこと?いいけど、貴方もしかしてあの紅い館の吸血鬼?」
「そうだよ、あのねフラン紅白の巫女さんのところへ行きたいのだけど道がわからないの。よかったら連れて行って欲しいのだけれどいいかしら?」
「霊夢のところか、わかった‼︎あたいが案内するよ‼︎」
こうして青い妖精ことチルノに案内され博麗神社へ向かうフランであった。
時は少々遡りフランが目指している博麗神社では…
「なにかしら、この途轍もない禍々しい気は。なにか起きてるのかしら、うーん、やっぱり気のせいかな。それにしてもしょーや、帰ってこないわねー」
「しょーや君のことだからそのうち帰って来るわよ」
「それもそうね。ゆっくり待ちましょうか」
まだしょーやの身に起きている異変に気付いていない2人はのんびりお茶を飲みながらしょーやの帰りを待っていた。
場所は草原に戻る。
しょーやは自分の身に起きていることが少しずつ分かって来たようだ。
「あれ?ここ…どこだろ。それに力が漲って来る。痛みも完全になくなってる」
腕を軽く振ると地面に穴があいた。
「え?なんだこれ…俺の体いったい、なにが起きてるんだー‼︎」
体にまとわりつく気を感じてあたりを見回せば、禍々しい気に覆われているのにやっと気づいた。
あたりには血で出来た水たまりがたくさん出来ている。
頭の中がぐちゃぐちゃにかき回されたように考えがバラバラになり混乱していた。
ようやく博麗神社へ辿り着いたフランはチルノと別れ霊夢の元へ行く。
「こんにちは紅白の巫女さん」
「あら珍しい、誰かと思えばレミリアの妹じゃないの。しょーやは一緒じゃないの?」
すると泣きながら応えた。
「グスッ、あのね、しょーや今、グスッ、お姉様に追い出されちゃって、グスッ、どこ行ったのかわからないの…グスッグスッ」
「貴方がわからないんじゃどうしようもないわね、どうしようかしら」
「あのね霊夢、実は幻想郷のとある草原に禍々しい気を感じるの。ちょっと行ってみましょう」
「しょーやのことは気になるけど、異変かもしれないからね。わかった行きましょう。貴女も一緒に来てもらってもいいかしら?」
「いいけどフラン行ってもなにも出来ないよ?」
「いや、もしかしたら貴女の力が必要な気がするの」
「わかった」
こうして紫、霊夢、フランの3人で草原に向かうことになった。
次回オリ異変入れます。