月は4月、普通なら春が訪れ桜が咲き乱れるのだが今年は違う。以前として雪が降っている。怪奇現象だ。
俺は今紅魔館で布団に丸まっているところだった。
「うわ〜さみぃから布団から出たくねぇ‼︎」
するとそこへフランがやって来た。
「ねぇしょーや‼︎いつまで寝てるの‼︎起きてー‼︎」
「まぁいいじゃないかまだ寝てても」
喝を入れられているのに布団にもぐっているしょーや。
フランは最終手段を使うことにした。
「おーきーなーさーいー‼︎」
勢い良く布団を剥ぎ取った。しかしベッドの上にはしょーやはいなかった。
「え⁉︎しょーやどこ行ったの⁉︎」
「おいおいうるさいなぁ。横にいるじゃねぇか」
俺はフランが布団を剥ぎ取るとわかったのでずっと布団をつかんでいたのだ。もちろんフランは吸血鬼だから力は充分あるから俺なんて簡単に持ち上げられることも計算しての行動だぜ‼︎
するとフランが驚きの行動に出た。
「じゃあ、フランといろんなこと…する?」
「え?」
布団から出てフランを見るとベッドの上で服を脱ぎ始めるフランが目に入った。
な、な、な、な、なんだってー‼︎まさかもうやっちゃうんですか⁉︎流石にまだ早いぞ‼︎
「フ、フラン待て、まだそれは早いと思うんだが」
しかし言葉と行動はあべこべになっていた。気づいた時には下着姿のフランを抱きしめていた。
「しょーや、言ってることとやってることが違うよ〜」
「あ、あぁ、ごめん」
顔を真っ赤にさせて恥ずかしそうにしているフラン。とてもかわいい。
実はここだけの話俺とフランは付き合い始めてからもう何ヶ月も経っているのに今だキスをしたことが無いんだ。そろそろいいかなぁって思ったんだけどいつもいいところで誰か来ちゃって出来ずじまいなのだ。
「ねぇフランこっち向いて」
「なぁに?」
こっちを向くフラン。顔は赤く気持ちが高揚しているようだ。
「目を閉じて」
「わかった」
言ったとおり目を閉じてくれた。俺はゆっくり顔を近づけていきあと少しでキスをするというところでまさかの事態発生。
ガチャ
「フラン、しょーやいるかしら?」
なんとレミリアが入ってきたのだ。
「レミリア⁉︎」
「お姉様⁉︎」
「はっ‼︎」
また邪魔された、もういつになったら出来るんだよ‼︎
またお姉様に邪魔されちゃったなぁ。今日こそはキスできると思ったのに…
しまった、またやってしまったわ。どうしましょう…
しばらく沈黙が部屋を支配した。
俺は以前としてフランを抱きしめている、フランも俺のことを抱きしめている。レミリアは入り口で立ち尽くしている。
まずいなんとかこの沈黙を打破しなくちゃ。
レミリアが動いた。
「ご、ごめんなさい。また邪魔をしてしまって…」
「い、いや問題ないよ」
「それにしてもなんでフランは下着姿なのかしら?」
「え、えっと、そ、それは…」
「まぁそれ以上は聞かないわ。とりあえず私はこれで失礼するわ」
「わかった」
レミリアはすっと部屋をでて行った。あとちょっとだったのに今日もダメだったか、いやむしろ今の方がいいチャンスかも、これを逃す気は無いだろ。
「フラン‼︎」
がばっ‼︎
「わわっ‼︎」
フランをベッドに押し倒し、覆いかぶさるように上になる。もうここしかない‼︎
「フラン、いいか?」
「うん、いいよ。来て」
チュッ
唇と唇が触れ合った。2人とも同じようなことを思いながらキスをした。
俺のファーストキスをフランにあげれてよかった。
私のファーストキスがしょーやでよかった。
この時2人の心がひとつになった瞬間だった。
こうして2人は初めての体験をひとつしてさらに互いに好きになったのだった。