東方恋愛伝   作:ターメリック

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冥界へ着いた3人が見たのは春が一つの場所に集められているところだった。


半人半霊の剣士

冥界…亡霊達が住んでいる場所である。そんな場所に普段生ある者が入ることはまず無い。しかしここに3人生ある者が乗り込んでいた。

「あそこが元か」

3人が見つめる場所。遥か続く石段の先、その頂きにある大きな大木。そこへ春が集められていた。

「さっさと異変解決するわよ。準備はいい?」

「もちろんさ、やってやろうじゃないか」

「フランも頑張る‼︎」

意気込んだ3人は石段を駆け上がっていく。

 

春を集める大木のある大きな屋敷、白玉楼では首謀者とその従者が話をしている。

「来たわね博麗の巫女が、他にも2人いるみたいだけどどうしようかしら」

「では他の者は私が相手をいたしますす」

「そう?じゃあよろしく頼むわね妖夢」

「はい、承知いたしました」

そう言って従者は白玉楼を出て侵入者を迎撃する準備に移った。

 

石段を登っている3人。霊夢とフランは走るのをやめ飛んで移動している。俺はずっと走りっぱなしだ。

やっぱり簡単に飛べるっていいなぁ、走るのマジ疲れるんだけど。なんて思いながら走り続ける。フランは心配している。

「しょーや大丈夫?フランだけ楽してごめんね…」

「気にすることはないさ。仮に俺も飛んでいたってもうすぐ楽なんか出来なくなるんだし」

え?とフランは頭にハテナを浮かばせていた。霊夢は気づいているようだ。

「しょーや、もう気づいてるかしら?」

「当たり前だろ。とりあえず話をしてみてからだな」

ちんぷんかんぷんなフランは俺に聞いてきた。

「ねぇ誰と話すの?」

「相手とさ」

3人は進むのをやめた。目の前に立っている少女は髪の毛が白髪のショートカット、緑の羽織と緑のスカートでエンブレムのように胸のところには魂のような物がついている。背中には2本の刀を履いていて少女の横には魂が付き添っている。その少女が口を開いた。

「私は魂魄妖夢、この先にある白玉楼の庭師兼剣術指南者です。生ある者よ、ここはお前達の来る場所ではない、即刻立ち去りなさい」

「悪いけどそれは出来ないわね、博麗の巫女として異変解決は義務だからそこ通してもらうわよ」

「そうですね、では一人選んでください。誰が白玉楼へ向かうのですか?」

「霊夢、ここはお前が行くべきだ」

「でも、かなり強いわよ」

「心配するな、フランもいるんだ負けるわけないさ。終わったらすぐ行くから行ってこい」

「頑張ってね霊夢」

「分かったわ。頼んだわよ」

霊夢は白玉楼へ向かった。

「博麗の巫女が行きますか。まぁいいです。もともとあなた達とやる予定でしたから」

「舐めてると痛い目見るぜ?」

「人間ごときに負けるわけがありません」

「私は吸血鬼なんだけど、そんなこと言うなら壊してもいいのかしら?」

「まぁ待てフラン、だったら試してみたらどうだ?そんなに自信があるなら人間である俺に簡単に攻撃当てられるだろ?」

その言葉を聞いた妖夢の顔がさっきと全く違う表情をしているのに気づいた。もしかしたら癇に障ったことを言っちゃったかなぁ。

「舐めるなよ人間が‼︎」

妖夢が怒りを露わにしながら刀を抜いた。

「この楼観剣に切れない物は無い‼︎」

そのセリフを聞いて、

切れない物が無いって妖刀かなにかか?だが正統派の剣士のようだし攻撃が読みやすくて助かるぜと思った。

早速直感で攻撃を読む。

右から左へのなぎ払い、そこから一歩引いてからの突き。

構えて斬りかかる妖夢、右の方に刀を構えて水平に振り出す。

「しょーや危ない‼︎」

ポケットに手を入れたままマトリックスのように体を後ろに逸らして避ける。

「これを避けれるんですね、でしたら…」

読み通り一歩引いた。それを見逃すことなく態勢を整えて体を半身にする。その直後突きが飛んでくるが体のギリギリを通るようにして突きも外れた。

「なぜ当たらない⁉︎」

「あんた正統派の剣士だな。分かりやすくてありがたいよ。正統派っていうのは強い猛者が沢山いるが簡単に動作が読まれる可能性が最も高い戦い方なんだぜ?」

「そんなことは無い‼︎正統派が負けるわけ無い‼︎」

「じゃあ攻撃当ててみろよ。当たらなければ机上の空論だぜ」

「はぁああ‼︎」

妖夢は息もつかぬ猛攻をかますが俺は全て避ける。

そろそろ反撃してもいいかなぁとフランに指示を出す。妖夢は完全に頭に血が上っているようで俺にしか意識が向いてないのか後ろに回り込んだフランに気づいてないみたいだ。

「そろそろ決着と行こうか‼︎」

「攻撃もしてないのによくそんなことを言えますね‼︎」

「頭に血が上って周りが見えてなかったようだな」

「なにっ⁉︎」

「禁忌レーヴァテイン‼︎」

「後ろ⁉︎」

しかし反応出来ずそのまま赤い光に包まれた。

「結局あんたの敗因は自分の強さの過信と頭に血が上ったことだ」

「まさか…こんな簡単に負けるなんて…」

「2対1だったってことも忘れてたこともあるかもね」

「それじゃ先へ進ませてもらうぜ」

そう言って俺はフランと一緒に白玉楼へ向かった。

ふぅ、完敗です。頭に血が上ってしまった時点でダメだったと気づかないとは…不覚‼︎またいちから鍛錬し直しです。次に戦う時までには鋭い太刀筋とどんな陽動でも平静を保っていられる精神力を鍛えなくては。負けっぱなしなんて気分が悪いですからね…。

自らの未熟さを感じ心にリベンジという文字を刻みつけた妖夢だった。




余談ですが最近雪の影響で外出が大変な新潟県はつまらないですね、もっと他の県にいってみたいものです
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