ここは紅魔館門前、俺は今能力の限界を上げるための修行をしている。指導してくれているのは美鈴だ。
「とりあえず能力を見せて頂きましたが弱点がありますね」
「弱点?」
「直感の方ですが戦闘において最も万能な物ですがその反面脆いところがあります。例えば攻撃を避けてから次の行動までにタイムラグが生じた場合予測通りに事が進むとは限りません」
「つまり読みすぎてもダメってことか?」
「そうなりますね。ある程度経験を積めば使い所がはっきりと見えてくると思います」
「なるほどな」
確かに美鈴の言うとおりまだ経験が足りないこともあって万能までいかないのか。
納得のいく答えが出たがもう一つの答えがまだ出ていない。
「じゃあ暗黒の方はどう見る?」
「そうですね、バランスとしては直感よりもいいかもしれませんね、多種多彩な攻撃もできるようですし機動力も充分ありますから、使い方によっては最強に近いんじゃないでしょうか」
「となると暗黒を操る程度の能力と並行で直感を使うってのでも良さそうだな」
「そうですね、とりあえず試してみますか?何事も経験が大切ですから」
「相手してもらえるか?」
「いいですよ。その代わり弾幕は無しで行きますね」
「わかった」
するとそこへフランが俺に声をかけてきた。
「しょーや、フラン退屈〜」
「じゃあ修行の様子でも見てるか?」
「うん‼︎」
返事をした後フランは日傘をさして出てきた。
「さぁ始めようか」
「遠慮なく行きますね」
思えば美鈴と戦うのは初めてだな。紅霧異変の時は霊夢が瞬殺しちゃったからな。とりあえず体術は俺よりも上だっていうことは頭にいれておかねぇとな。
すると美鈴が一気に間合いを詰めてくる。俺は直感を使わず冷静に対処をする。だがやっぱり経験の差がここで出てしまう。右のストレートをガードしようと腕を少し上げた瞬間左足の蹴りが綺麗に俺の右の脇腹を捉える。体が浮き壁に激突する。
「ぐあっ‼︎」
「やはりガードが甘いですね。防ごうとする時に腕が上がりすぎてる傾向にあるので蹴りが入れやすくなってますよ」
「まだまだ課題は山積みか…それでこそ修行だな。反撃させてもらうぜ‼︎」
黒い気を纏い美鈴の後ろへ回り込むために気を集中させた。
美鈴は気を感じることができるためすぐに黒い気に気づいた。
「後ろ‼︎」
しかし俺はさらに先を読んでいたため美鈴の後ろにある気は俺が移動すると見せかけたただの囮なのだ。
俺自身はその場から動いてはいない。
美鈴が後ろに気を取られている隙に一瞬で気を圧縮させ拳に集中させた。
その一瞬で美鈴は気づいたがそれも遅く振り返る時にはもう腹に俺の全力のパンチが決まっていた。
「しまった‼︎」
不意を突かれたとすぐに気づいた。
そのまま紅魔館の門にぶつかる。
「まさかこんな短時間で物にするとはさすがしょーやさんですね。今のパンチはかなり効きましたよ。流石にあれをまともに受けてしまったのでもうギブアップです」
美鈴は負けを認めた。
「なかなかいい戦いだったよね、これも美鈴がいろいろ教えてくれたからだよ、ありがとう」
近くで修行を見ていたフランが俺のところへ来た。
「しょーやすごいね‼︎美鈴に勝っちゃうなんて」
「美鈴と戦って見て異変前より強くなったと思うぞ。まぁ美鈴のアドバイスがなかったらボコボコにされてたけどな」
「私が教えられるのはもうありません。後は自分自身との戦いです。頑張ってくださいね」
「あぁ、頑張るよ」
「それじゃあそろそろお部屋戻ろうしょーや」
「そうだな。疲れたしちょっと一眠りしよう」
こうして修行は終わった。美鈴のおかげで成長出来たしょーやだった。
今回はちょっと短くなりましたね