それではどうぞ。
時刻は深夜を回っていた。そんな中俺は博麗神社の縁側に座っていた。空には月が昇っていて綺麗な満月だった。そんなところへフランがやって来た。
「しょーや寝れないの?」
「あぁ、少し気分が高ぶっててな」
ふーんと言って俺の横まで来て座ってから、
「綺麗な満月だね」
「そうだな、ここまで綺麗な満月は滅多に見れないよ」
「私たち運がいいね」
「運命かもな」
そう言って立ち上がり夜空を仰いだ。
それにしても流鬼にも能力があったのはよかった。俺だけ能力があったんじゃ抜け駆けしてるのと同じだもんな。流鬼哉の能力が開花したことに1番喜んだのは他でもない俺なんだから。フランは俺を見て問いかけて来た。
「なに考えてるの?」
「これからのことかな」
「異変?」
「いや、流鬼のこれからだね」
「異変解決一緒にすることになるもんね」
あぁと言いながらフランの元へ歩み寄る。そんなタイミングに直感によって誰か来ると感じた。
「誰か来る」
鳥居の方から気配を感じる。その気配は前に1度感じたことのある人の者だった。フランも気づいてるようで、
「しょーや、この気配フラン知ってる」
「だよな、もしかしてリベンジでもしに来たのか?」
フランと一緒に神社の前に行くと満月に照らされる人物が1人歩いてきた。
「おやおややっぱりあんただったか」
「お久しぶりですね翔哉さん、フランさん」
「妖夢ちゃんだったね」
「で、こんな時間になにようですかな?」
鋭い目つきでこっちを見ながら背中に履いている刀を抜き、突きつける。
「この前のリベンジマッチをお願いしたいのですが」
それを聞くなりフランが口を開く。
「この前は2対1だったからね」
「それは理由にしません」
妖夢は考えていた。
そう、あれは私の未熟さが招いた結果、だがあれから数ヶ月私は修行に修行を重ねた。もう前の私ではない‼︎
俺に負けて心に深く刻んだリベンジの言葉、その言葉を有限化させるため妖夢はここへ来たようだ。
「ほほぉ前のようにはいかないということだな。面白いそのリベンジ受けて立つ‼︎」
「今回は私は見てるだけにするね」
「じゃあサシの勝負だがいいか?」
「えぇ構いません」
そしてジッと互いに見つめ合う。妖夢は斬りかかる間合いを図り、俺は攻撃のタイミングを図っていた。
やっぱり前みたいに直感使ってばっかりじゃ進歩はない。ならこの前の成果を出せばいい。まだ妖夢にはこの暗黒の力を見せてはいなかったはずだからなと思い、戦闘態勢に入る。妖夢も刀を構える。前と違い一部の隙もない見事な平青眼である。
両者睨み合ってから数分ここで妖夢が動き出した。
「はぁあああ‼︎」
俺も妖夢の動きに合わせるようにして動き出す。妖夢は刀を不思議な動きをさせて攻撃をしてきた。
前より攻撃のスピードが早い‼︎咄嗟に見切り体を翻してよける。
「少し戦術を変えたのか」
「えぇ、正統派は極めればそれこそ強いです。ですが正統派と思わせておきながらの不規則変化を混ぜることによりさらに強くなれることが分かったのです」
どうやらヒントを与え過ぎていたようだな。少し厄介だ。不規則変化じゃ直感でもなかなか対応出来ない。一体どうしようか考える。
「ちょっとまずいかもなぁ」
ボソッと口にしたのはやばいと感じたために出てしまった言葉だった。
「威勢のいい言葉は吐かないんですね」
「チッ‼︎うぜぇ、大怪我しても知らねぇぞ‼︎」
俺は暗黒を手の中で圧縮していく。
妖夢の方は初めて見る技を目の前にしているにもかかわらず臆することなくただ俺を見ている。
圧縮が終わり暗黒が形を変えていく。
「⁉︎」
だんだん形が変わっていくのを見て動揺し始める妖夢。
「さぁ、今度はこっちから行かせてもらうぜ。暗剣シャドーブリンガー」
勢い良く蹴り出し妖夢に斬りかかる態勢を維持する。妖夢は防御をすると直感でわかった。妖夢が攻撃を受けようと防御したのを見た瞬間に目の前で暗黒を纏い後ろへ一気に回り込む。ボディーがガラ空きだったので回し蹴りを妖夢の脇腹に打ち込む。妖夢は反応出来ずそのまま木に激突した。
「しまっ…‼︎」
「ちょっとやりすぎたか?」
木に激突した妖夢はそのまま地面に突っ伏していた。
また負けた。一体どうしたら翔哉さんに勝つことができるんでしょうかね。もしかしたらこのまま一生勝てないかもしれないですね、ふふふ。
「ま…参りました」
「正直最初の妖夢の攻撃を避けれるか避けれないかで意外と勝負は決まってたかもな。あれを避けれなかったら俺の負けだったよ」
「まるで…人間じゃないようなその強さ…一体どこから来るのですか?」
え?と言った後質問に答える。
「そうだな、気持ちじゃないか?」
「気持ち…ですか…」
やはり精神力が足りなかったのですか…さらに高みを目指すというのはやはり至難の技ですね。
「妖夢の気持ち次第ではもっと強くなれるよ。強いて言えば常に心の中にその気持ちを強く持つことだな」
「翔哉さんはどのような気持ちを持って対峙しているのですか?」
「俺?俺はここにいるフランを命をかけて守り抜くって気持ちだな。守れなかったらそこで終わりだからな」
1人のために命をかけれるとは、私と翔哉さんの違いは思いやる気持ちにかけているものだったとは、これからは私も命をかけて幽々子様を守り抜くと心に誓います。
「さて、今日はもう遅いけどとりあえず動けないだろ?ここで休んでから白玉楼へ戻ったらどうだ?」
「ではお言葉に甘えさせてもらいます」
こうして満月が見ている中でのリベンジマッチは翔哉が勝ち、妖夢はまたひとつ成長することが出来た。月は沈み始めもうすぐ夜もあけようとしていた。
ちょっと弾幕なしの戦いになりましたが次からは弾幕使っての戦いで書けたらいいなと思います。
これからも応援よろしくお願いします。