それでも頑張って書きますので応援よろしくお願いします
それではどうぞ
迷いの竹林、ここはそう呼ばれているらしい。なぜこの名前がついたのかというと日々急速に成長する竹によりあたりの風景は常に変わり道に迷う者が多いからこう名付けられたようだ。確かに普通なら迷うよな。俺は直感で進んでるけど。しばらく歩いていると横にいた妖夢が急に消えた。
「妖夢⁉︎」
幽々子が叫ぶ。
「人攫いか⁉︎」
俺も辺りを警戒しながら妖夢を探す。すると近くから妖夢の声が聞こえてきた。
「いたたた…誰ですかこんなところに落とし穴作った人は」
下を見ると落とし穴がありその中には妖夢がいた。
「妖夢、大丈夫か?」
「えぇ、なんとか…」
暗黒を使い妖夢を落とし穴から助ける。
「落とし穴があるってことは近いかもな」
「急ぎましょうか、流鬼哉君も危ないし」
「そうだな。こっちだ」
俺は急ぐために走り出した。妖夢と幽々子は浮遊しながらついてくる。
数分走ったところで建物が見えてきた。
あそこかな?とりあえずいってみよう。手がかりがあるかもしれないからな。
建物に向かう。
すぐに着いたそこは沢山のウサギたちがいろんなことをしていた。
「ここでいいのか?」
頭にハテナを浮かべていると中から1人出てきた。頭にうさ耳が生えていて服装は紺のブレザーにピンクのミニスカートをはいた緋色の目をした少女だった。
「ようこそ永遠亭へ、どうなさいましたか?」
「すまないがこの竹林に診療所があるって聞いたんだが何処か知らないか?」
「診療所ならここですよ」
「ここがそうだったのか、頼む流鬼を助けてくれ‼︎」
「酷い怪我ですね、すぐに治療しますのでこちらに運んでください」
うさ耳の少女は急いで治療室へ案内してくれた。
「師匠、急患です。酷い怪我をした人間が運ばれてきまして今治療室へ運びました」
すると私が師匠と呼ぶ人は、コクっと頷き私に指示をだす。
「優曇華、すぐに治療の準備を、それと一緒の人たちは別の部屋へ通して」
「わかりました‼︎」
私はすぐに治療室へ赴き準備をしてから運んできた方達を待合室に案内した。
「みなさん、これから連れてきた方の治療をしますのでみなさんはこちらの部屋でお待ちください」
「あぁ、すまないね」
怪我人を運んできた人は礼を言ってから待合室に入っていった。
優曇華に指示を出した私はすぐに着替えて治療室へ向かった。
治療室へ入り患者の容体を見る。傷は深く肋骨を見事に断ち切っている。さらにはそのさらに奥にある心臓にまで太刀が通っていた。
「ここまで酷いとは、急がないと間に合わないな」
すぐに治療が始まる。まずは血の供給から始める。かなり出血が酷いため足りない血を追加していく。次に心臓の止血を優先させ心臓の切れた部分を丁寧かつ素早く縫い合わせていく。心臓の処置が終わるとつぎに断ち切られた肋骨の接続に取り掛かる。離れた肋骨を寄せてボルトを使い骨と骨をくっつける。器具を使いボルトを固定させてから表面の皮膚を縫い合わせていく。
「とりあえずはこんなものか、しかし安心は出来ない、まずは骨がくっついてくれないことには治療が進まないからな」
私は患者を別の部屋に移してから待合室に向かった。
治療が始まってからもう数時間、外を見れば夜になっている。妖夢はというと幽々子の肩に寄りかかるようにして寝てしまった。幽々子は妖夢を横にして妖夢の頭を膝の上に乗せて優しく撫でている。妖夢はどうやら疲れていたようでスヤスヤと眠っている。
実践練習でこんなことになっちゃうなんて、今回の件は完全に俺が悪いな。
俺は妖夢と流鬼を戦わせたことを後悔していた。そんな俺を幽々子は心を見透かしたように喋りかけてきた。
「翔哉、自分を責めちゃダメよ」
「なんで、わかったんだ?」
「ふふふ、顔に出てるわよ」
「そうか、でも俺が流鬼を妖夢と戦わせたから起きたことだから…」
続きを言いかけたところを幽々子に言葉で遮られた。
「翔哉、過ぎたことを悔やんでも仕方ないわ、今は流鬼哉君が助かるってことを思っている方が大切じゃないかしら?」
確かに過ぎたことを悔やんでも今の状況が変わるわけじゃない。俺は幽々子に諭され大事なことに気づいた。
「ふぅ、俺もまだまだ青いな」
「あなたはこれからじゃないこの先でいくらでも成長できるわ」
「あぁ、そうだな」
すると待合室の襖が開きさっきここに案内してくれたうさ耳の少女とは別の大人の風格を纏った女性が入ってきた。その容姿はとても美しく服は赤と紺の服をきてスカートは左右対称のように色の配置が逆のロングスカートをはいている。髪は銀色で後ろに腰まで伸びる髪を三つ編みに纏めてある。その頭には赤い十字の入ったナース帽子をかぶっている。
その女性は中に入ると説明をしてくれた。
「まずは自己紹介をさせてもらうわね、私は八意永琳、医者よ」
「俺は叢雲翔哉だ、よろしく」
「私は西行寺幽々子、今疲れて寝ているこの子は魂魄妖夢よ、よろしくね」
「よろしく」
「それで流鬼の容体はどうなんだ?」
「まずは一命をとりとめた。だが傷が深いためしばらくは動けないだろう。それに加え肋骨をすっぱり切られていたから1ヶ月は永遠亭に入院してもらうことになる」
「そうか、なら良かった。ありがとう永琳」
「それにしても良くあの傷で死なずに済んだものだ」
永琳は流鬼の生命力に感心していた。
やっぱ珍しいんだな人間であれだけの怪我を負っても生きてるってことが、流鬼つくづく凄いやつだよお前はよ。
「まだ目を覚まさないのか?」
「しばらくは麻酔が効いてるから目が覚めないだろう。明日になれば目を覚ますと思うよ」
「わかった。じゃあ、俺たちはまた明日来ることにするよ」
「あぁ、わかったよ、着いたら優曇華に面会したいと言えば通してもらえるように言っておくから」
「優曇華?」
「私の弟子だ。優曇華ちょっと来て」
永琳が優曇華なる子を呼ぶとすぐに足音が聞こえて来た。
「はい師匠なんでしょうか?」
入って来たのは案内をしてくれたうさみみの少女だった。
「明日治療した患者さんの見舞いに来る方達だ。来たらすぐに通してくれ」
「わかりました。あ、自己紹介がまだでしたね。私は鈴仙・優曇華院・イナバです。鈴仙って呼んでくれればいいです。よろしくお願いします」
自己紹介をしてぺこりと一礼をする鈴仙、
「俺は叢雲翔哉だ」
「私は西行寺幽々子よ、この子は魂魄妖夢、よろしくね」
「それでは明日来られましたら声をおかけください」
「あぁ、わかった。それじゃあ失礼するよ」
「気を付けてな」
この日は流鬼が目を覚まさないと知って、妖夢を背負い幽々子と1度永遠亭を後にする。
白玉楼へ向い妖夢を寝かして白玉楼を後にしようとすると幽々子に呼び止められた。
「ねぇ翔哉、夜も遅いし白玉楼に泊まっていったらどうかしら?」
「いいのか?」
「いいわよ〜ほら、こっち来て」
じゃあと招かれて着いて行くと一室に案内された。
ちょっと危ない予感がするのは気のせいだろうか?
「ここよ〜」
「なぁ幽々子…布団ひとつしかないぞ?」
「それがどうしたのかしら?」
「もしかして、添い寝?」
「あたり〜」
これはまずいんじゃないか?流石に大人の女性と添い寝は…、なんて思っているうちに引っ張られて布団に飛び込んだ。
「いきなりすぎるだろ‼︎」
「いいじゃないの、ほら、こっち来て」
幽々子が抱きついて来た。
やばいとても柔らかいものが当たってる。このままじゃ心臓爆発しそうだよ。
「あなた温かいのね、とても心地いいわ〜」
「な、なぁ幽々子、その、胸当たってるんだけど…」
「やだ〜気になっちゃう?ふふふ」
軽くからかわれているうちに睡魔がやって来て意識を手放した。
そして次の日、なにもなかったかのように俺は妖夢と再び永遠亭へ向かった。幽々子は笑顔で俺たちを送り出してくれた。
私は今翔哉さんと2人で流鬼哉さんの見舞いに行く途中なのです。迷いの竹林を進んで行ってじきに永遠亭が見えてきた。
「もうすぐですね」
「疲れたか?」
「そんなことはないですよ」
話をしていると永遠亭に到着し翔哉さんが鈴仙さんを呼んだ。因みに鈴仙さんの名前は白玉楼を出る時に教えていただきました。ちょっと待っていると中から鈴仙さんが出て来て、
「おはようございます、さっき流鬼哉さん目を覚ましましたのでご案内しますね」
私たちは鈴仙さんに着いて行き永遠亭の一室に案内された。
「こちらになります、ごゆっくりどうぞ」
鈴仙さんはそう言って他の場所へ行ってしまった。
私たちは中に入ると流鬼哉さんが状態を起こして待っていた。
「おはよう、叢と妖夢ちゃん」
「おはようございます流鬼哉さん」
「おはよう流鬼、大丈夫か?」
「あぁ、一時はどうなるかと思ったけど今はもう命に別状はないんだってさ」
翔哉さんはホッとしたような顔をした。
「まぁとりあえず今はしっかり休んでくれ」
「すまんな」
その後少しだけ沈黙が続いた。しかしその沈黙を切り裂くように翔哉さんが話を切り出した。
「あのさ、ちょっと用事あるから妖夢、流鬼の話し相手しててくれないか?」
「2人きりでですか⁉︎」
「あぁ」
そしてよろしくと言って永遠亭を出て行ってしまった。困ったなぁ、昨日のことを思い出してしまって上手く話せないよ…そう思ってると流鬼哉さんが喋りかけてきた。
「なぁ妖夢ちゃん、聞きたいことがあるんだ」
私は聞きたいことを聞いた瞬間戸惑ってしまった。
中途半端なとこで終わってしまいましたが今回はここまでです
先が知りたいという方は次回をお楽しみに