俺は昨日治療をしてもらってとある一室にいる。妖夢ちゃんに斬られた後の記憶がなく、目が覚めたら知らないところに居ることに疑問を持ったが鈴仙といううさ耳の少女がいろいろと説明をしてくれたお陰で全てのことを理解できた。
「あの後意識を失って叢達にここまで運んでもらったのか」
ひとりでブツブツ言ってると誰かが近づいてくる足音が聞こえてきた。痛みを我慢しながらゆっくりと上体を起こす。そして襖の方を見た。中に入ってきたのは叢と妖夢ちゃんだった。2人は隣に座るといろいろ話をしてくれた。だが少ししてから叢が席を外して部屋を出て行った。今部屋には俺と妖夢ちゃんの2人きりである。しかし何故か2人きりになった途端ドキドキしてきた。
あれ、なんで妖夢ちゃんと2人きりになった途端にこんなに落ち着きがなくなってるんだろう。これ、前にも1度あったな、確か妖夢ちゃんに初めて会った時だったかな。なんでかわからないけどあの時も会った瞬間にどきっとした。俺、もしかして妖夢ちゃんに惚れたのかも。だって、こんなに気持ちが高揚することなんて普段ないから。
しばらく沈黙が続いたが俺はこの気持ちを伝えるために妖夢ちゃんに話しかける。
「なぁ妖夢ちゃん、聞きたいことがあるんだ、今俺のことどう思ってる?」
「え?」
妖夢ちゃんは固まってしまった、まるで昨日のこと引きずってるかのように。
しかしちょっと間が空いてすぐに答えてくれた。
「そうですね、初めてお会いした時の印象はとてもかっこいい方だと思いました。今もそれは変わらないです」
それを聞いて少し嬉しかった。
もしかしたら妖夢ちゃんと縁があるのかも。そう思った。
「そうか、じゃあもうひとつ、俺、妖夢ちゃんのことが好きなんだ。それで、良かったら俺の彼女になってくれないか?」
「え⁉︎わわわ私なんかのこここ事がすす好きなんですか⁉︎」
妖夢ちゃんはすごい慌ててしまった。
「俺、妖夢ちゃんの事が好きなんだ。それで、良かったら俺の彼女になってくれないか?」
私は今流鬼哉さんに告白をされた。
まさか私が好まれるとは思ってもみなかったので予想外のことに動揺してしまった。
「私でもいいのですか?私より幽々子様や紫様などの方が私よりも綺麗ですし大人ですよ?私はまだ子供みたいなものですから…」
それを聞いて流鬼哉さんはため息をついた。
「はぁ〜、分かってないなぁ妖夢ちゃん、恋ってのは自分の気持ちをぶつけるものなんだよ?俺は妖夢ちゃんのことが好きだ。この気持ちは変わらない。大人だからとかそういうのは関係ないんだよ、妖夢ちゃん自身の気持ちを聞かせて?」
私自身の気持ち…私も心にしまっておいたあの気持ち、流鬼哉さんの事が好きな気持ち、今言えなかったらこの先も言えない気がする。ならやることはひとつよね
「私の気持ちは…いえ、私も‼︎流鬼哉さんの事が好きです‼︎」
その言葉を言った直後私は腕を引かれ流鬼哉さんの胸に飛び込んだ。そして抱きつき流鬼哉さんの温もりを感じた。
「温かい、人の温もりはとても優しく温かいですね」
「そうだね妖夢ちゃん」
「流鬼哉さん、こんな不束者な私ですがこれからよろしくお願いします」
「こっちこそよろしく。昨日は負けちゃったけど、これからもっと強くなって妖夢ちゃんを守り通してみせるからね」
「ありがとうございます」
しばらく流鬼哉さんに抱きしめられたまま流鬼哉さんの温もりを感じ続けた。
俺は部屋の外で2人の話を聞いていた。
やっぱり席を外して正解だったか。なんとなくだけど流鬼が妖夢のことを気にしてたからな、気持ちを伝えることができて良かったじゃん!俺は内心とても喜んでいた。唯一無二の親友がまた成長するきっかけを掴んだことに。
これで次の異変が起きてもいい感じになるだろうと思った。
はぁ〜最近フランと会ってないから恋しくなっちゃった。俺もフランに甘えようかな〜、っととその前に2人に言ってから行くか。でも今入ったら空気読めないよな〜、よし!鈴仙に頼もうっと。
俺は鈴仙を探しに永遠亭をウロウロした。
しばらく探していると中庭にいる鈴仙を見つける。
「お、いたいた。鈴仙〜ちょっと頼みがあるんだけど」
「なんですか?翔哉さん」
「俺は急用出来たから先帰るって流鬼達に伝えといてくれ」
「わかりました」
「それじゃ」
そう言って俺は暗黒を使い紅魔館へ帰宅をするのだった。
しばらく妖夢ちゃんを抱きしめていた俺はゆっくりと離れる。よく見れば妖夢ちゃんの顔は赤く紅潮していてすごく可愛い。そして俺は妖夢ちゃんがちょっとモジモジしているのに気づいた。
「どうしたの?モジモジして」
「え?あ、あの、その…」
もしかして一緒に寝たいのかな?そう思い布団を開いて手招きする。
妖夢ちゃんは刀を脱いでゆっくりと布団に入ってきた。どうやら当たってたみたい。
「さっきのじゃ俺の温もり足りなかった?」
「そんなことはないです、でもとても心地よくてもっと強く感じたいと思いまして、ごめんなさい、我儘で…」
布団の中で俺は妖夢ちゃんをそっと抱きしめる。
「そんなことは我儘には入らないよ、むしろ大歓迎さ。俺の温もりを求めてくれるんだからね」
「流鬼哉さん…」
妖夢ちゃんは安心したのか不安そうな顔から一転して笑顔になった。やっぱり妖夢ちゃんは笑顔が1番だよ。そう思っていると誰かが部屋に来た。
「失礼します、鈴仙です。翔哉さんから伝言を預かって来ましたのでお伝えしますね」
その人物は鈴仙だった。
「叢からの伝言?」
「はい、急用が出来たので先に帰ると仰られてましたよ」
「叢帰っちまったのか、まぁ急用じゃ仕方ないか」
まぁそのうちまた会えるか。次に会った時にはこのことを教えてあげよう。
「伝言伝えてくれてありがとう鈴仙」
「いえいえ、それでは流鬼哉さん、しっかりと休んでくださいね」
あぁと言うと鈴仙は何処かへ行った。俺は妖夢ちゃんの頭を撫でながら、
「なぁ妖夢ちゃん、俺眠くなって来ちゃった」
「無理なさらずにおやすみになっていいですよ、その代わり私も一緒に寝てもいいですか?」
「もちろんだよ。それじゃあおやすみ」
「おやすみなさい」
俺は妖夢ちゃんと添い寝するようにして眠りについた。妖夢ちゃんは俺から離れないように優しく抱きつきながら寝たようだ。
俺たちが次に目を覚ましたのは翌日だった。
妖夢にも春が来ましたー!
これからは異変の時は霊夢プラス叢フラと妖流鬼の5人で解決するって設定で書いて行こうと思います。
応援よろしくお願いします。