東方恋愛伝   作:ターメリック

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再び揃う三銃士

「えぇーー‼︎」

フランの驚く声が冥界に響く。

「まぁこれが普通の反応なはずなのになんで叢は反応無いわけ?」

フランの驚いたことに喜びながらも俺が驚かなかったことに疑問だったのか聞いてきた。

「だって永遠亭で流鬼が妖夢に告白してたじゃんか。ちょうど部屋戻ろうとしたらその話聞こえたから入らずに聞いて、それから鈴仙に用事で帰るって伝えたんだよ」

「まさか聞かれてたとは、妖夢ちゃん気づいてた?」

「いえ、恥ずかしながら全く…」

流鬼は頭を掻きながら、妖夢は顔を赤くして答えた。

気配は消してなかったんだけどな、気付かないとはよほど二人だけの世界に入ってたんだろうなぁ、そう思い再び話を切り出す。

「永遠亭だったから良かったけど仮に他所でやってたらいつ襲われるかもわからない、ちょっとでいいから警戒しないとダメだぜ?」

「あぁ」

「はい」

「とは言ってもしょーやだってフランといる時お姉様が近くに来ても気付かなかったよね」

「なんだ叢も同じなんじゃないか」

「もーフラン、言っちゃダメじゃ〜ん」

フランを抱き寄せて擽る。

「あははは‼︎やめて‼︎くすぐったいよ〜‼︎」

「他所でもラブラブ全開ですね」

妖夢はこちらを見ながら答えた。

「もしかして妖夢ちゃん叢達が羨ましいのか?」

流鬼は妖夢に聞いた。

「そ、そんなわけないですよ」

妖夢はツンデレかもな。俺はそう思った。フランを擽るのをやめて頭を撫でていると流鬼が行動をする。

「そんなに羨ましいなら…それ‼︎」

「ひゃっ‼︎」

流鬼は妖夢を抱きかかえた。妖夢は顔を真っ赤にしてジタバタしてるがだんだんと暴れるのをやめた。

「うー…恥ずかしいです…」

「さてと、そろそろ頃合いみたいだしいくか」

「そうだねしょーや」

「何処へ行くんだ?」

「何処って紫のとこ行くんだよ」

「あーなるほどね」

納得したみたいだしみんなで紫のところへ行くか。

「妖夢も行くか?」

「私も行きます‼︎」

よし決まり〜。こうしてみんなで紫のところへ行くことになった。

 

 

「いいのですか?紫様、あの不動剣という者をこちらに連れてきても。流石にまずい気がしますが」

「なに言ってるのよ藍、これは約束なのよ。私は翔哉君に負けちゃったから約束はしっかり守るわ。まぁ正直言われなくても連れて来ようとは思ってたんだけど」

「でも能力がない人間を連れてくるのはどうかと思いますが…」

わかってないわね藍、実は剣って子にも能力はあるのよ。ふふふいずれ藍にも姿をみるだけで能力の有無がわかるようになるわよ。

「さて、そろそろお話は終わりね」

「?」

藍は頭にはてなを浮かべているが私はわかってる。だってみんなこっちに向かって来てるんだもの。

私はスキマで彼らのところへ赴くことにした。

 

 

おっとはやくもお出ましのようだな。

目の前に現れたのは紫だ。みたところ準備は万端のようでいつも通りの振る舞いをしている。

「みんな来たわね」

「さぁ、紫頼むぞ」

「えぇ、わかってるわそれじゃちょっと待っててね」

そう言って紫はスキマの中に入って行った。

「楽しみだな流鬼〜」

「そうだな、久しぶりに剣に会えるんだもんな、あいつの知識は俺らの中でもずば抜けてるからな、戦闘において最も頼りになりそうだぜ」

そう、剣は昔から将棋や囲碁、チェスなどをやってて頭の回転は俺らの何倍もはやくさらには何十手先の相手の行動も計算できるほど頭がいいのだ。正直戦闘でここまで強いやつはいないだろうな。俺たち3人が集まれば傘寿の知恵に文殊の知恵だな。そう思っていると妖夢が聞いてきた。

「あの〜これからなにがあるんですか?」

「そういえば妖夢には伝えてなかったな。実は俺と流鬼の親友がもう一人来るんだ。そいつを紫に連れて来てもらってるところだ」

「そうだったんですね」

妖夢も納得したところで紫が戻ってきた。

 

 

時は少し遡りここは現代、紫が向かってるのは不動剣の家である。

 

はぁ、それにしても翔哉君か流鬼哉君のどっちかが着いて来てくれてもよかったのになぁ。

 

幻想郷を出る少し前、

「ねぇ、2人のうちどちらか一緒について来てくれないかしら?」

「俺は待ってるよ、フランと離れるのやだし」

「俺も同感、妖夢ちゃんを1人置いていくのはちょっとなぁ」

「貴方たち本当に剣君を連れて来たいのかしら?」

「当たり前だろ〜、だから場所だけ教えるしあいつなら俺らの名前出せばすぐ食いつくはずだよ」

「そうそう、頼んだぜ紫」

「もう困ったわね」

という流れがあって今に至るわ。あのカップル達には今度お灸でも据えてあげようかしら。まぁそんなことはいい、はやく会って連れて行かなくちゃ。

「どうやらここのようね」

立ち止まったのは他の家に比べ一回り大きな家の前。

確かにあの2人の言っていた通りね。

家の表札を見ると不動と書かれている。はぁさて剣君の部屋にスキマを繋げましょう。

私はスキマを通り剣君の部屋へ移動する。

 

「こんにちは」

「誰⁉︎」

勢い良く振り向いた少年を見る。特徴も教えてもらったとおり、どうやら剣君のようね。

「貴方が剣くん?」

「そうだけど、なんで妖怪の賢者の八雲紫がここに⁉︎」

「貴方なんで私の名前を知ってるのかしら?」

内心ものすごく焦っているが平静を保っているように見せながら聞いた。

「え?だって幻想郷の住人だし、東方に出てくるし」

「あらそう」

まさかこんなことってあるの⁉︎ゲームの世界と私達の幻想郷が全く同じだなんて…あり得ない‼︎っと今は落ち着かなくちゃ、彼に翔哉君達のことを教えてあげなくちゃ。

「あのね剣くん、実は貴方に幻想郷へ来て欲しいの。そこに貴方の大切な仲間の2人もいるから」

「その仲間ってまさか…」

「そのまさか、叢雲翔哉君と水無月流鬼哉君よ」

剣くんは呆然としてしまった。それも無理はないわよね、だって行方不明と言われた2人がまさか別世界にいるとは普通思わないもの。

私は質問をした。

「どうするの?こちらへ来るか、ここに残るか」

「そんなの聞いたら一つしかないでしょ‼︎行くに決まってる‼︎」

「それじゃあこのスキマへ入って頂戴、案内するから」

「わかった」

こうして私は剣くんを幻想郷へ連れてくることに成功した。

 

 

「みんな戻ったわよ」

「どうだった⁉︎」

紫に興味津々で聞いてくる懐かしい声がふたつ聞こえる。やっぱり本当だったんだ、叢も流鬼も生きててまた会えるんだ‼︎

すると紫に呼ばれた。

「さぁ、こっちに来て」

ゆっくりとスキマから出る。眩しい日差しが照りつけ1面緑の草原に降り立った。そして俺の目の前にいるのは叢に流鬼だった。

「よぉ、久しぶりだな2人とも‼︎」

「おぉおおお‼︎本当に剣だ‼︎夢じゃねぇ‼︎」

「またこの3人で集まることが出来るとはな‼︎」

俺たち3人は抱き合った。感動の再開だった。これほど嬉しいと思ったことはない。多分一生の中で本当にあるかないかの喜び‼︎そう思った。

「そうだ、剣、お前東方ってゲームやってたよな?多分だけどあのゲームとこの世界はものすごい深い関係があると思うんだよ‼︎」

「それなんだけどよ、実は登場人物も全く同じなんだよ。だって紫が境界操って来たんだし実際スキマを通ってここに来たんだもん。間違いないよ‼︎」

そう話していると後ろから聞いたことの無い少女達の声が聞こえた。

「ねぇしょーや、この人が剣君?」

「あぁそうだぜ」

「この方が剣さんですね」

「そうだよ」

その姿をみて俺は驚いた。

やっぱり同じだ。傘を差してるのは紅魔館に住むフランちゃん、そしてその隣にいるのは妖夢ちゃんだ。てかゲームの絵よりも圧倒的にかわいい‼︎

「お前らなんでこの2人と仲良いんだ?」

不思議と思っていたことを口にする。

「そうかお前この2人も知ってるんか」

「あぁ、フランちゃんに妖夢ちゃんだろ知ってるよ」

「私達のこと知ってるの⁉︎」

「驚きましたね」

2人とも驚いている。それもそうだな。

「それでなんで流鬼は妖夢ちゃん、叢はフランちゃんと手繋いでるの?」

「そう、実は…」

「「俺たち付き合ってるんだ」」

「な‼︎なーにぃーー‼︎‼︎」

草原に俺の声が響き渡る。




投稿がかなり遅れて申し訳ありません。
とりあえず最後の幻想入りのお話でした。
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