昨晩はレミリアと一緒に寝た俺は朝目を覚ます。隣にはレミリアがすやすやと寝息を立てて眠っている。
「俺、本当にレミリアと結ばれたんだな。なんだか夢みたいだ」
いまだに現実味のない感覚がある。しかし、目でみたもの全てが真実、つまり夢じゃない。まさかこんなに早く夢が叶うとはな。
そう思いながらレミリアを起こさないようにベッドから出て着替える。
今日は修行でもするか。能力の限界値を知りたいからね。
そして俺は外に出た。
もう日は昇り始めていた。
「さてと、始めますか〜」
「お、早いな剣」
後ろから叢の声が聞こえてきた。振り返ると叢が紅魔館から出てきていた。
「おはよう」
「おはようさん」
「叢は何してんだ?」
「俺はいつも通り特訓さ」
「なるほどなー、俺もちょうど特訓しようと思ってたんだよ」
「じゃあ一緒にやるか」
俺は頷き一緒に特訓をすることになった。
「じゃあ行くぞ」
俺は早速魔法を唱える。
「いつでもいいぜ‼︎」
「白魔法スロウ、黒魔法フレア」
とにかくまずは相手を動きづらくさせて火力のある黒魔法で一気に畳み掛ける‼︎
「うわっ‼︎動きが遅く…」
叢が驚いているところに黒魔法のフレアが命中する。フレアによって叢は中に打ち上げられた。次はこれ‼︎
「メテオ‼︎」
唱えた直後空から大量の隕石が降り注ぎロックオンしたように全てが宙に打ち上げられた叢に向かって降り注ぐ。
「そんな簡単には当たらんぞ‼︎」
空中で体制を立て直し隙間を縫うようにして全てギリギリで避けきる。
やっぱりスロウ状態でもメテオのほうが遅いから当たらないか。他の魔法とあわせてやらないとメテオは使えないな。
「反撃するぜ‼︎」
すると叢が攻撃をしてくる。
「エンドレスナイト」
宣言した瞬間あたりが真っ暗になる。
「目くらまし⁉︎」
「半分正解、半分ハズレだ」
横から声がしたので咄嗟にテレポを使いエンドレスナイトの範囲外へ逃れる。するとエンドレスナイトは解除された。
「エンドレスナイト」
俺は自らの暗黒の力を使い剣の視覚を遮断しようと漆黒の霧を発動させる。自分の力だから俺はこの中でももちろんしっかり剣の姿を捉えている。
「目くらまし⁉︎」
剣は突然視界を遮られたのに驚いたのかあたりをキョロキョロしている。この中での攻撃なら当てられるな。そして剣の疑問に答える。
「半分正解、半分ハズレだ」
横からの不意打ちをしようと思い暗黒剣デスブリンガーを出して斬りかかるが剣は空を切った。
なに⁉︎避けられた⁉︎どこ行った‼︎
避けられたことを理解したことで俺はエンドレスナイトを解除する。
俺の正面、だいたい20mほど離れたところに剣は立っていた。
「剣、どうやってあの不意打ちを避けたんだ?」
「なに、テレポを使ってエンドレスナイトの範囲外へ移動しただけさ」
俺は驚かされた。やっぱり剣の思考回路は俺の思ってる以上に高速で稼働しているのか。俺の攻撃の先を読むなんてな、実はあのエンドレスナイトの霧には目くらまし効果の他に大量に吸うと動きが鈍くなるような仕掛けがあったんだがほとんど吸ってないのか。これじゃあちょっと俺のほうが不利だな。
「なぁ剣、特訓はこれくらいにしないか?」
「そうだな。いろんなことわかったし」
やっぱりこの短い戦闘で己の力量をはっきりさせるとは将棋とかの経験がここで無意識に現れているのか。このまま行けば異変が起きても充分対処できる。そう思った。
「なぁ叢今のところどんな異変が起きたんだ?」
「えっととりあえずレミリアの起こした紅霧異変だろ、それから幽々子が起こした春雪異変だけだな、それがどうしたんだ?」
「次の異変のことなんだが春雪異変の次の異変に厄介な奴が出てくるんだ」
「厄介な奴?」
「そう、名前は伊吹萃香、そして驚くのは種族だ。彼女は鬼なんだ」
「鬼⁉︎本気で言ってるのか⁉︎」
「あぁ、本気だ。普通に戦ったらまず死ぬ可能性が大いにある」
「やばいぞ、みんなに言わないとだろ‼︎」
「そこの人間、なにをそんなに慌ててるんだい?」
どこからともなく声が聞こえた。あたりを見回すと少し離れたところに1人立っていた。その見た目は幼く頭には角が二本生えている。腕には枷みたいなのがついている。
「伊吹萃香⁉︎」
剣が驚愕している。
「例の鬼か⁉︎」
イマイチ話が飲み込めない俺は剣に聞いてみる。
「そうだよ」
「外の世界の者が私の名前を知っているとはどういうことだろうね〜、少し興味が出てきたなぁ」
「いったいなにしに来たんだ⁉︎」
「私は強いものを探しているところだ。見たところ2人ともなかなか強そうだね。ちょっと相手してよ」
なんというかものすごい好戦的だ。しかもかなりまずい状況になってきた。
「ちょっと待ってくれ、いきなりすぎるよ‼︎」
「そうだよ」
「なんだ釣れないな。仕方ないから他のやつを当たるか。弱いやつには興味ないし」
萃香は振り返り去ろうとする。
俺らが弱いだと?こいつムカつくな。ボコボコにしないと気が済まない。
「今なんつった?」
俺は考える前にすでに体が動き殴りかかっていた。しかし本気で殴ったはずの俺の拳はあっさりと片手で止められた。
「だから弱いやつには興味ないって言ったんだ。それにお前の本気はこの程度か?」
「くっ‼︎」
萃香は鼻で笑った。
「ふん、本気がこの程度じゃ話にならないよ、私が本当の力ってのを見せてあげるよ」
俺は萃香に引っ張られ距離が近くなったところを思いっきり殴られた。俺はそのまま紅魔館の壁をぶち破って中まで飛ばされた。
私は強いものが好きだ。種族関係なくそうだ。そんな私は強いものを探して幻想郷を見て回っている時人間が面白い戦いをしているのを見つけた。終わって話をしているところに話しかけたところ片方の人間が私のことを知っていた。見たところ外の世界の人間みたいだ。
なんで私のこと知ってるんだろ。ちょっと興味出てきたなぁ。そう思って戦いたいと言ったが断られた。
「なんだ釣れないな。仕方ないから他のやつを当たるか。弱いやつには興味ないし」
この言葉が癇に障ったのか攻撃してきたので受け止めてみるがなんと弱々しい拳だ。話にもならない。
そして私は力の差を見せるために殴りかかってきた人間を殴り飛ばした。
「簡単に飛んでいっちゃったよ。まぁ死んではいないだろう。そこのもう1人の人間、今の人間に伝えろ。もしさっきの言葉を取り消してほしいのなら死に物狂いで特訓をして私と同等に戦えるまでに鍛え上げ、挑戦しに来いと。あと仲間を連れてきてもいい特別サービスもつけてやる。いいかしっかり伝えろよ」
その後私はその場を去った。
さて、あの人間の底知れない力がどこまで覚醒するのか見ものだな。
俺は萃香が伝言を残して去った後急いで叢の元へ向かった。
叢死んでないよな⁉︎死ぬなよ‼︎
叢の元へ辿り着くとみんな集まっていた。
「ねぇ剣いったいなにがあったの?」
「実は…」
俺はさっき起きた萃香との出来事についてみんなに説明した。
「そんなことがあったのね、兎に角先に翔哉をベッドに寝かせないと」
「そうだな」
俺たちは慎重に叢をベッドに寝かせた。
それにしても大変なことになってしまった。萃香に殴られるなんてまず常人じゃ即死だ。叢はいちおう息はあるが状況は芳しくない。あれが効くかわからないが試してみよう。
「白魔法、ケアルガ」
叢を白い光が包み傷を癒して行く。
「あなた回復も出来るのね」
「とりあえずこれで傷は大丈夫なはず。後は叢が目を覚ますのを待つしか…」
しばらく目を覚ます気配がない。早く目を覚ましてくれよ叢。
俺は叢が目を覚ますのを願った。
萃夢想突入ですが原型が見えないですね…
完全オリジナルになると思うのですが申し訳ありません。
それでも読んでいただけると幸いです。