全く、どうなってんだよ。まさか、霊夢と同じ部屋でしかも布団ひとつだけとか初めての体験だわ。
時を遡り昨日の夜、
「さぁ寝るわよ」
「寝るの早くないか?」
「いつも通りよ、ほらついて来て」
「わかった」
「ここよ」
連れて行かれたのは霊夢の部屋だ。さすが女の子ってだけあってとても綺麗に掃除されている。
「同じ部屋で寝るの⁉︎」
「当たり前でしょ?他に部屋無いんだから」
「まぁそれは仕方ない。あと布団ってそれだけ?」
「そうよ。1人で住んでるから2枚もいらないもの」
「そうか、じゃあ寝るか」
俺は床に座り壁に寄りかかるようにして寝ることにしたが、
「なにやってるのよ、早くこっち来なさい」
「え?」
「そ、そこじゃ風邪引いちゃうでしょ?だから布団に入っていいわよ」
顔を真っ赤にして言う霊夢。
「いいんだな?」
「う、うん」
そして布団に入った。
幻想郷っていいな。こんなことできるなんて思わなかった。女の子との添い寝とか夢でしかやったことなかったから最高だ。
「へ、変なことしないでよね?」
「大丈夫、しないよ」
いや、それにしても心臓ドキドキして寝れねぇ。
夜は初体験をしてしまい気持ちが高ぶってほとんど寝れなかったのだ。
そして今に至る。
俺は神社の仕事をやることになった。
境内の掃き掃除、本堂の雑巾がけなど様々なものだ。
「掃除はちゃんとやれって母さんによく言われてやってたなぁ」
「ちゃんとやってるかしら?」
「やってるよ」
「じゃあそれ終わったら次は修行するから本堂の前に来てね」
「はいよ」
ちゃっちゃと終わらせて本堂の前に向かう。
「早く終わったわね」
「掃除なんて集中してやればどうってことないさ」
「じゃあやりましょう」
「修行ってなにするの?」
「なにって実践訓練よ」
「弾の作り方も全て経験でやれってことか?」
「そういうことよ」
まず霊夢が弾幕を作り飛ばしてくる。
弾をみてすぐに、
「なるほどな」
直感を使い弾の動きを読み避ける。
「よけてばかりじゃ修行にならないわよ?」
「わかってるよ」
意識を弾幕を作ることに集中させると周りに弾幕を張ることが出来た。
よし、とりあえずはオッケーだな。
弾幕を霊夢にめがけて飛ばす。
「そんなんじゃ私には当たらないわよ?」
「まだ当てなくてもいいんだよ」
直感で霊夢がどう動くかを感じて、弾幕を作る。そして拡散させるように飛ばす。
最初にまっすぐ来た弾幕を左に避ける霊夢。
「そんなので当たるわけ…」
その時霊夢は気付いた。よけた先に弾幕が固まっているのを。
しまった、これは罠だったのね、油断したわ。
そのまま霊夢は被弾した。
「スペル、誘導ショットガンリモート」
悔しそうな表情をする霊夢に対し俺はまんべんの笑みを浮かべる。
「まさかあんな簡単に被弾するなんて」
「今回は俺の勝ちだな」
「翔哉君もだいぶ慣れて来たんじゃないかしら?」
「紫か、見てたんだ」
「えぇ、なかなかいいスペルカードね、でもひとつだけでは話にならないわ。異変が起きる前に少しでも増やすことよ、いい?」
「わかった」
こうして一日が終わって行く。
弾幕ごっこって楽しいな、なんて思いながら新しいスペルを考える翔哉だった。
次回紅霧異変開幕です!