東方恋愛伝   作:ターメリック

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パチェ戦になります。
普通なら魔理沙が戦うのですがオリ展開と言うことでまだ魔理沙は出ません。


偉大な魔法使い

瀟洒なメイドの咲夜を倒した翔哉、外傷は全くないが疲労は確実に蓄積されていた。

「意外と能力使いながら戦うのはきついな。さっきのメイド長さんとやった時にかなり体力を消耗しちまったよ」

歩いていると大きな扉の前に来た。

ここか?能力使ってないから道がわからないんだよな…、とりあえず入ってみよう。

 

大きな扉を開ける。低い音を立てながら開く扉をくぐって最初に目に飛び込んで来たのは部屋一面に広がる本の数々。しかも本棚の高さは翔哉の背丈を遥かに超える高さでびっしり本が並んでいた。

「うわーすごい本の数だな。これを全部読むのにどれくらいかかるのやら、てかどうやってこんな綺麗に本を管理してるんだ?」

手にとってみるととても綺麗に使われているのがわかる。そしてたくさんあってまともに読み切れないはずなのに埃を全くかぶっていなかった。

中を見るとよくわからないものがずらっと書かれていた。

「なんだこれ、全然わからねぇ⁉︎」

「それは普通の人間には読めないわ。それにしてもあなたは魔法に興味があるの?」

「俺は頭が悪いからな。魔法みたいに複雑なのは出来ないんだ。憧れはあるけどね。これって魔法の本なの?」

「そうよ。で、ここに人間がいるのはおかしいわね、どこから入ったのかしら?」

「ちゃんと入り口から入って来たよ、異変解決をしにね」

「そうなの、じゃあやるしかないわよね」

「その前にあんたの名前は?」

「私はパチュリー・ノーレッジよ。この図書館の管理人ってとこね」

「なるほど、この館を魔法でここに転移させたのはあんたなのか」

「あらなかなか勘が鋭いわね」

「まぁ能力ですから」

まだなにもしかけて来る様子はなさそうだな。

一瞬油断した瞬間を魔法で攻撃された。

得体の知れないものが俺の真下の床から無数出来て鋭い柱となって現れた。

咄嗟に体が動き避けようとするが身体中に掠り被弾した。

「しまった‼︎」

「あら簡単に当たっちゃうなんてやっぱり人間は鈍いわね」

「くっ‼︎舐めるなよ‼︎」

直感を働かせスペルを発動する。

「誘導ショットガンリモート」

弾幕の拡散弾を放ち、拡散弾より速い弾幕をひとつ飛ばす。

「あら、スペル使えるのね、じゃあこっちもしようかしら火符アグニシャイン」

対抗するようにスペルを発動させるパチュリー、互いの弾幕がぶつかり合い、煙が巻き起こる。

煙の中からひとつの弾幕が飛び出す。正体はショットガンリモートの速い弾幕だった。

パチュリーはそれをフワリと避ける。避けた先にはショットガンリモートで作った拡散弾の塊があった。

パチュリーはそのまま拡散弾の塊に接触して被弾した。

被弾した時にパチュリーのスペルが消えた。

「しまった、まさかあんな弾幕を作るなんて、不規則で全然読めないわ」

「パチュリーの動きはわかりやすいな、余裕を持って避ける癖があるからなおわかりやすい」

「ならばこれで行くわ‼︎日符ロイヤルフレア‼︎」

パチュリーは高火力で広範囲のスペルを使い逃げ道をなくそうという作戦に出た。

「くっ」

俺は避けるのに必死だった。

ただでさえ前の戦いでかなりの疲労が溜まっている中で能力をフルに使い攻撃が来る場所を直感で当てながらギリギリで避けているのだ。

「逃げてばかりじゃ勝てないわよ‼︎」

「くっそー」

実は俺は反撃したいが出来ないでいた。

スペルを作ろうと努力していたがどれもうまくいかないまま異変が起きてしまい使えるスペルはさっき使ったショットガンリモートだけなのだ。

パチュリーは勝負をかけに来たのかスペルを詠唱する声に力が入る。

「ゴホッゴホッ」

突然の喘息によりスペルは停止、空中にいたパチュリーは重力に従うように落下して来た。

「危ない‼︎」

直感を感じた俺は咄嗟にパチュリーが落ちてくる真下に走り込んだ。そしてギリギリでパチュリーを受け止めた。

「はぁ…はぁ…はぁ…」

「大丈夫か?パチュリー」

するとそこにパチュリーの従者である小悪魔が現れた。

「どうしたんですかパチュリー様‼︎」

「小悪魔ね、実はこの人との戦いの途中に喘息が来ちゃって…」

「パチュリーは喘息持ちだったのか?」

「そうなんです。パチュリー様は生まれつき喘息を持っていまして、たくさんのスペルを唱えたりひとつのスペルを長時間唱えることが出来ないのです」

「それでさっき喘息になったのか」

「戦いはあなたの勝ちね。途中で喘息を起こしちゃったらもうどうしようもないわ」

「とりあえずベッドに横になってた方がいい。すぐに連れて行こう」

「こちらです」

小悪魔に案内されパチュリーをベッドに横にした。

 

しばらくしてパチュリーが眠りについた。小悪魔がしっかり側についているので静かに俺は図書館を後にした。




いやーパチュリーのお話かなり長くなりました。
主人公の気遣いを描いたんですがどうでしょうか
やっぱり喘息持ちの魔法使いは可哀想ですね。
次回ついに‼︎フランと翔哉が出会います‼︎
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