昨日は散々な目に遭った。
やはり、学校は嫌なもんだね。
ということで、電気代節約の為に通っていたアビドスも抜けますか!
なので私は今、退学届を持って、早朝のアビドス高校に来ている。
カバラ「さっさと出してゲマトリアに帰るか。それに、この後雨降るし。」
私は下駄箱に靴を入れ、上靴に履き替える。
私は階段を登り、廊下を進む。
そして、対策委員会の教室の扉前に来る。
私は誰もいない対策委員会の教室に入る。
???『うわっ、びっくりした!?』
カバラ「っ!?」
私は後退りをする。
誰か居たのか!?
カバラ「だ、誰です?」
???『おじさんだよ〜。びっくりした〜。』
カバラ「ホシノ先輩でしたか……。」
私は退学届を後ろに隠しながら近づく。
カバラ「どうして先輩はこの時間に?」
ホシノ『いや〜ちょっと……ね?』
ホシノ『カバラ君こそどうしてこんな時間に?』
カバラ「忘れ物を……。」
ホシノ『でも、忘れ物なんて見当たらないよ?』
カバラ「っ……」
流石にマズいか……?
とりあえず、暁のホルスには一旦帰ってもらうしか……。
ホシノ『それより、カバラ君は一体何を隠してるのかな?』
ホシノ『も〜。まさか学校にエッチな本でも持ってきちゃったのかなぁ?ほら、おじさんが預かっとくから。出して〜。』
暁のホルスは強引に後ろに隠していた退学届を奪い取った。
ホシノ『ん?おじさん、寝ぼけちゃってるのかな?おじさんには退学届って書かれてるように見えるんだけど。』
カバラ「……」
ザァーーと雨が降り出す。
それもとても強く、早朝って事も相まってさらに外は暗くなる。
ホシノ『答えてよ。』
ホシノ『ねぇ。』
カバラ「……っ!!」
私は逃げ出す。
ホシノ『あっ、待って!!』
暁のホルスは追ってくる。
カバラ「ヤバいな……。」
私は外を見てマズいと思った。
さっきも言った通り、早朝と雨が合わさって外は真っ暗に近かった。
未だにザーザーと、雨が地面を強く打ちつける。
カバラ「はぁっ、はぁっ!!」
私は雨の中、走る。
どんなにコケても立ち上がり、どんなに視界不良でも追いつかれないように走る。
暁のホルスの声はするものの見えない。
そして、次第に耳に入る音は雨の音しか入ってこなかった。
カバラ「はぁっ、はぁっ……。疲れた……。」
(小鳥遊ホシノ視点)
ホシノ「見失った……!雨のせいで何も見えない……。カバラ君!!」
名前を呼んでも返ってくる返事は無く聞こえるのは雨の音。
私はカバラ君に電話をかける。
ホシノ「お願い……出て……。もうこれ以上……、大切なものを失いたくない……。お願い……だから……」
だが、そんな願いも虚しく、カバラの声は聞こえるはずもなく、スマホからはツー、ツーと虚しくなる音だけだった。
鳴らない電話にホシノは虚しさだけを感じるのだった。
塩茶さんお気に入り登録ありがとうございますご感想などお待ちしておりますこれからも温かい目で見てちょ。