私は右脚を引き摺りながらも、なんとかアビドス高校に到着し、対策委員会の教室へと戻ってこさられた。
私は椅子に座ろうとした瞬間、誰かに突き飛ばされる。
私は勢いよくドアにぶつかり、後頭部からは生暖かい血が少量出ていることが分かる。
???『なに平気な顔して帰ってきてんのよ!!』
???『ちょ、セリカちゃん…!?』
私は立ち上がることすらできない。
セリカ『あんたホシノ先輩が1週間よ!?1週間も不眠不休で探してたのよ!?』
カバラ「それについては……すまない。だが、私はアビドスに居てはいけないからね。別に殴りたかったら殴ればいい。気が済むまでね。それで許してもらえるなら楽な方だがね。」
セリカ『こんの……!!アビドスは問題を皆で解決するのが当たり前なのよ!!』
セリカ『それなのにあんたは1人で抱え込んで…!!』
セリカ『なんなのよ!!あんた1人で解決できないことなんでしょ!!アビドスに居ちゃいけないくらいなんだから!!』
カバラ「私は誰の手も借りない。私は昔からずっと独りで、これからもずっと独りだ。君たちにどうこう言われたり、殴られたりされても変わらない。私は独りでいい。私は独りでずっと解決してきたから今回も解決した。」
カバラ「だから君たちに手を借りるなどという行為はしない。それで君たちの誰かが死んでは無駄だ。犠牲は1人だけでいい。そして、アビドスに居た時間が少ないのは私だ。だったら死んでもあまり悲しまない私が独りで解決したほうがいいだろう?そういう合理的な事しかしないのだよ。私はね。」
セリカ『っ……あんたなんなの!?』
セリカは私の胸ぐらを掴む。
胸ぐらを掴んでいる手はとても震えており、目には少量の涙が少し。
セリカ『さっきからずっと独り独り独り……あんた本当は助けが欲しいんじゃないの?』
カバラ「いい――」
セリカ『――いいえなんて言わせないわよ。あんたの目、疲れ切って絶望まっしぐらみたいな目じゃない…!あんた、今のままでもいいの!?私たちに何か話したりしたら少しは楽になるんじゃないの!?』
カバラ「……はぁ。あなたたちに話してなんになると?言っておきますが、あなたたちでも解決できません。」
カバラ「だから、私独りでやるのです。あなたたちまで死んでしまってはダメでしょう?」
カバラ「はぁ……。だから、人間が嫌いなんですよ。分かり合おうとせず、自分は強いから頼れ、なんて、根拠が存在しない力に誰が頼るんですかね。」