この透き通る世界での探究心は無くならない   作:月山 白影

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感謝と最先端学校

 

 

 

 カバラ「……っ。ここは…?」

 

いつも気を失ったらどこかの学校の天井のはず……。

なのになぜか今回は木の板の天井……。

私は立ち上がり、部屋を見回す。

木彫りの熊さん、写真、金庫、ハンガー、窓、扉…。

扉…。

扉はここにしか設置されてないって事は出口か…。

私はドアノブが付いていない事からスライド式扉か押引戸だと理解する。

最初は押したり引いたりするがびくともしない。

次に横にスライドさせて見ると扉が開いた。

 

 カバラ「大量のテーブルに椅子……。」

 

私はここが家では無く、店だと言うことを理解する。

私はテーブルに近づくと誰かに呼び止められる。

 

 ???『おっ、起きたか!ちょっと待っててくれ。腹減っただろうし飯作ってきてやるからよ!』

 

見るとそいつは獣人だった。

従業員は居ないことから1人でこの店を回しているように思った。

多分店主だろうな。

この店の小ささは1人で十分回せるだろうな。

 

 ???『ほら、できたぞ!俺の店特製柴関ラーメンだ!』

 カバラ「ラーメン…。」

 ???『ら、ラーメン嫌いだったか?』

 カバラ「いえ、ラーメンはどちらかと言うと好きですね。ですが……お金がなくて……。」

 ???『なぁに、金は取んねぇさ。金を取ったら俺が助けたのは金目的みたいになっちまうからな。』

 ???『それに、今回はお前さんの美味しそうに食べる顔がお金代わりだよ。』

 カバラ「そうですか…。」

 

私は箸で麺を数十本掴み、口へと運ぶ。

その瞬間、口の中に広がる旨味が私を驚かせる。

麺が汁を吸っていたからなのか濃厚な汁の味が麺から伝わる。

麺は硬くも柔らかくもなく、ちょうど良い硬さで食べやすい。

 

 カバラ「こんな美味しいもの食べたのは久しぶりですね……。」

 ???『そりゃあ嬉しいな!どんどん食えよ!』

 

私は再び麺を数十本掴み、口に運ぶ。

そして今度はチャーシューを噛む。

その瞬間肉特有の凝縮された旨味が口いっぱいに広がる。

 

 カバラ「っ……!」

 

私は麺を掴もうとするが、カチンッと音がする。

見ると、麺は無かった。

 

 カバラ「んなっ……。」

 カバラ「いつの間にか私は全部食べていたのですか…。」

 ???『あぁ、いい食いっぷりだったぜ。』

 ???『それよりお前さん。今からどこ行くつもりなんだ?』

 カバラ「どうしましょうか…。」

 ???『お前さんの荷物を調べたんだがな。機械類が多かったから「ミレニアム」に行ってみるのはどうだ?』

 カバラ「なっ……見たんですか…?」

 ???『悪いな。爆発物があったりしたら危ないからな。』

 カバラ「まぁ…そうですよね。」

 ???『んで、ミレニアム、どうだ?』

 カバラ「ミレニアム……。まぁ、行ってみる価値はありますね。」

 ???『なら電車代やるから行って来い!』

 

獣人は千円札を差し出してきた。

 

 カバラ「せ、1000円は流石に与え過ぎなのでは…?」

 ???『いいんだよ!また倒れでもしたら心配だからな!』

 カバラ「……いつか返しますね。」

 ???『ははっ!返しに来るついでにまたラーメン食いに来いよな!』

 カバラ「ありがとうございます。それより、あなたの名前は…。」

 ???『あっ、そういや名前言ってなかったな。俺は柴大将だ!』

 柴大将『よろしくな!お前さんは?』

 カバラ「…経無頼カバラです。」

 柴大将『よし!頑張ってこいよ!カバラ!』

 カバラ「いつか、この貸しは返します。」

 柴大将『頑張れよな!』

 

私は店を出る。

 

 カバラ「さて。ミレニアム、行くか。」

 

私は地下鉄へと向かう。

 

 

 │アビドスの地下駅・2番ホーム

 

 カバラ「ここはアビドスで最も栄えてるからか、電車の本数が多いな。」

 カバラ「ミレニアム行きは18時32分。」

 カバラ「現在は……。」

 

私はスマホの時計を見る。

表記されていた時刻は18時29分。

 

 カバラ「後約3分だな。」

 カバラ「ミレニアム…。柴大将は「機械類が多かったからミレニアムはどうだ」と言っていたからな。多分機械に特化した感じの学校だろうな。」

 

私はスマホで「ミレニアムどんな所」と調べる

検索結果が出る前に電車が来てしまった。

私はスマホをしまい、電車に乗る。

そういえば…私はまだ「先生(あいつ)に反抗したクズ」というレッテルを貼られているのだろうか。

ま、貼られていようが貼られてまいがどちらでもいい。

その時は逃げるだけだ。

私はそんなどうでもいい事を考えているとアナウンスが流れる。

 

 アナウンス『次は、ミレニアム〜。ミレニアムでございます。お出口は右側でございます〜。』

 アナウンス『Next is Millennium〜. (次は、ミレニアム〜。)We are at Millennium.(ミレニアムでございます。) The exit is on the right.(お出口は右側でございます〜。)

 

電車がミレニアムの駅に止まる。

 

 アナウンス『ご乗車、降車際はお足元にはお気をつけてください。』

 カバラ「はてさて……行くか。」

 

私は電車を降りる。

 

 カバラ「とりあえず、地上へと出るか。」

 カバラ「なんか地上へと出るのは楽しいな。」

 カバラ「おっと、子供っぽいと先生(あいつ)と同じになるな。」

 

私ははしゃぐ気持ちを殺し、冷静になる。

常に冷静に物事を考える為にも感情は最低限出さない。

出してしまった時が死だからだ。

 

 カバラ「とりあえず、そこら辺歩いていたら着くだろ。」

 

私は当たりを散策しながらミレニアムへと向かう。

この道がミレニアムに繋がってるとは思ってないがね。

……そういえば。最近、君に質問してないね。

なら、こうしよう。

ミレニアムはこのどっちの道かな?




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