動けない…
凍っているはずなのに…なぜ私は意識があるんだ…?
わからない…
氷でボヤケて周りが見えない…
クソ…
クソクソクソクソクソクソクソクソクソ……!
クソッ!!!!
腹が立つ…!
カバラ「ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」
私が本気で身体中の力を入れたその瞬間、氷はパリンと割れた。
カバラ「はぁ…はぁ…」
カバラ「クソ…」
カバラ「苦しい……」
カバラ「雷に打たれたせいか…?」
カバラ「もしかしたら…私は…色彩と間接的に接触してしまったのかもしれない…」
カバラ「普通の人間が色彩と接触した場合…どうなるんだ…?」
???『――知りたい?』
カバラ「っ!?」
何処からか声が聞こえる。
私は周りを見渡したが、どこにも人の姿は確認できない。
ただ、不気味な女の声だけが聞こえてくる。
カバラ「出てきてください。そして、普通の人間が色彩と接触してしまったらどうなるのか、教えてください。」
???『私と協力してくれるのならいいよ。あと、貴方に会いたがってる人が居るの。その人にも会うなら。』
カバラ「……わかりました。この探究心が落ち着くのなら…!」
私は口先だけの契約を交わす。
すると、目の前にワームホールが現れ、中から人が出てきた。
黒いドレスに狼の耳、そして、一部が崩れ、黒く濁ったようなヘイロー…
崩れたヘイローなど私は見たこともない…
だからか、私はその崩れたヘイローに、興味を少し持ってしまう。
???『カバラを見るのは久しぶりだからなんだか新鮮な気がする。』
???『あっちのカバラは私の協力を拒否したのにこっちのカバラは了承するなんて…よく理解できないね。』
あっち…?
まるで、別の世界の私と比較しているような言い草だな…
協力すると言ったのはいい収穫になったかもな…
そういえば、私に会いたがってる人…
誰だ…?
まさか…ベアトリーチェか…?
いや、無いな…このキヴォトスからは消えたのだから。
じゃあ…誰だ…?
予想もできない…
???『それじゃ、貴方に会いたがってる人のところに連れて行ってあげる。その顔だと相当気にしてるみたいだし。』
カバラ「ククク…えぇ…気にしますとも。ですが…貴女の存在も気になってますよ…」
???『後で私について教えてあげる。』
カバラ「……楽しみにしてますよ。」
???『このホールに入って。』
カバラ「……入って死んだりしませんよね…?」
???『安心して。何もならないから。』
カバラ「その言葉…信じれませんが、探究心を落ち着かせる為に今は信じますよ…」
私はワームホールに近づく。
少々の躊躇いと好奇心…
どうやら私は本当に異常者らしい…
私は手をゆっくりと入れる。
しかし、何も攻撃などは来ない。
私は一気に入る。
次の瞬間、視界に映ったのは赤黒い不気味な空間だった。
果てしなく続く床と空。
まるで、限界のない無限の空間。
???『ん、会いに行くよ。』
カバラ「永遠に続く様なこの空間に人なんて居るんです?」
???『いや、この空間には居ない。私の拠点に居る。』
カバラ「そういうことなのですね…」
???『別にこの空間を歩かなくてもいい。ただ、このホールをもう1回潜って。』
気づけば目の前の彼女は再びワームホールを出現させていた。
私は躊躇いなく潜る。
私が潜るとそこには薄暗く、鉄のような床に私は立っていた。
視界を前に移すとそこには、黒い服を着た片目隠れの少女と……仮面を付け、銀の肩パッドの隣に赤いよくわからないもの…床には赤い線状のものが垂れており、多分、肩パッドの横のやつだろう。そして、大きな体…
???『……』
カバラ「っ…!」
仮面の人間は私にゆっくりと手を伸ばしてきた。
私は咄嗟に後退りする。
その手は包帯が巻いてあり、素肌など確認できなかった。
まるで、火傷した腕を見せないように処置した腕のよう。
カバラ「なんです?急に。」
???『……』
目の前の人間は何も喋らない。
ただ、ゆっくりと此方に歩み寄る。
私もそれに合わせ、ゆっくりと後ろに下がる。
ただ、ゆっくり迫ってくる。
まるで、私を欲するように。
カバラ「っ…!」
気づけば私は壁と背が当たる。
目の前の人間の歩みは止まらない。
ただ、着実にゆっくりと此方に歩み寄る。
逃げ場のない。ただ、想像されるのはチェスや将棋で言う「
遂に仮面の人間の手が私に届く。
仮面の人間は私の頬を撫でる。
ただ、恐怖で動けれない。
仮面の人間は安堵したように私から離れていく。
???『ん、満足したみたいだね。先生。』
先生『……』
カバラ「先生…?」
???『この人は先生、色彩の嚮導者。』
カバラ「っ……」
カバラ「はぁ…そんな格好してまで私を生徒として扱いたいと?呆れてくるね。元から呆れてますけど。」
???『何言ってるの?』
カバラ「貴女もこの大人の協力者なのでしょう?はぁ…生徒を使ってまで私を生徒として扱いたいその欲望…まるであのお転婆娘に撃たれたあの時の様ですね。」
先生『……』
???『そっちの先生じゃない。こっちの先生は私の世界の先生。貴方からしたら別世界の先生。』
カバラ「はぁ…そういう設定なんですね。妙に作り込まれているんですね。」
???『違――』
――プルルル…プルルル…
電話の音が鳴り響く。
電話音の発生源は私のスマホからだった。
カバラ「……少し失礼。」
私は電話相手を見る。
表記されていた名前は「黒服」。
私は電話に出る。
カバラ「…なんです?」
???『カバラ!無事!?』
カバラ「……」
カバラ「なぜ貴方が黒服の電話を使っているのか不思議なの……」
カバラ「……は?」
私は今の状況に分からされる。
目の前には先生…
電話相手は先生…
もしかして本当に別の世界から来たのでは…?
私は電話を切る
???『…やっと分かった?』
カバラ「貴方達…一体…何者です…?」
シロコ✳テラー『私は砂狼シロコ。色彩と触れたシロコ。』
カバラ「シロコさん…?」
カバラ「そうですか…」
カバラ「まぁ……そんな事より、人間と色彩が触れた場合、どうなるんです?」
シロコ✳テラー『知ったらすぐに興味を失くす…変わらないね…』
シロコ✳テラー『いいよ。教えてあげる。貴方の能力についてもね。』
カバラ「私の能力…?」
シロコ✳テラー『うん。貴方は私達の居た世界でも能力を開花させた。それも今の貴方と同じ、色彩と触れてね。』
カバラ「それで…そちらの私はどんな能力だったんです?」
シロコ✳テラー『セフィロトの樹って名前の能力だった。たしか、私達の居た世界で、カバラがそう名付けてた。最初凍ったのは合理を越えた勇猛な仲裁者の能力…知性の根源が原因…』
カバラ「預言者…」
シロコ✳テラー『例えば…違いを痛感する静観の理解者の能力とか…』
シロコ✳テラー『違いを痛感する静観の理解者能力は…アツィルトの光と…大道の劫火と…浄化の嵐…これぐらいかな…』
シロコ✳テラー『他にも…輝きに証明されし栄光とか…色々な預言者の能力が使えてたはず…』
カバラ「そうなんですね…」
カバラ「さて…それで、私は何をすればいいんです?」
シロコ✳テラー『…外で暴れてきて。能力慣らしの為に。』
カバラ「ククク…面白そうです…いいでしょう…!私がこの手で
カバラ「ククク…クハハハハハハハ!!!」
Senya0120さんお気に入り登録ありがとうございますご感想などお待ちしておりますこれからも温かい目で見てちょ。