〜遠坂樹side〜
――8月初日。
俺達はサザンビーチの海水浴場に来ていた。
「海水浴場に来たどー!」
「「「「「き、来たどー!!」」」」」
俺の掛け声に合わせてノッてくれたのは、藤澤彰人・天宮さん・眞希・朔夜・廣仁であった。
そう。本日は俺を含めた六人で海水浴に遊びに来たのだ。
本日の女性陣は天宮さんが白のワンピース姿、眞希は黒の肩出しロゴ入りのTシャツにハーフのデニムパンツにサンダルを履いている感じだった。
因みに男性陣は大体がシンプルだから省略しておく。
さて話を変えて、周囲を見るとそれなりに人で溢れ、家族連れやカップルで来ている人達もちらほらと見受けられる。
中には俺達と同じく友達同士で来ている人達もいたが、どちらかと言うとカップルの割合が異常に高かった。
――後、若い女性の水着姿に目が釘付けになるのは許して。
「ねぇ〜樹?他の女性の水着姿に釘付けになってない?」
「と、遠坂君…!余り他の人に変な目は見ないようにね?」
……何故か女性陣から注意されてしまったのだが。
俺だけじゃ無く、ガッツリと見ている彰人達にも言ってくれよ。
「あ、他の皆もだからね…!」
「あ、はい分かっております天宮様」
「うわぉ…天宮さんにだけは弱いな彰人も」
「うるせぇ…それより更衣室に分かれようぜ」
それもそうだな…と言う事で俺達は更衣室まで移動し、そこから男女に分かれて更衣室に入って行く。
「いやはや、それで?特に彰人君、正直どうよ?女性陣の水着姿に興味はあるんだろ?」
「何だよおっさんみたいな……。まあ、興味はあるけど」
「だろぉ!?いっ君さん的に女性陣の水着姿を楽しみに夜しか眠れていないぜ!」
「いや、十分健康的だろ。……え?何?その動作。下ネタ?」
いやはや、彰人君は遠慮してるなぁ〜?
普段は俺も大人しくはしてるが、今は男性だけなので下ネタだとか色々と言えるのだよ。ワトソン君。
「……もしかして樹…海と夏だからって開放的になってる?」
「ん?それはあるかもなぁ〜。何せ普段は隠している性欲が今にも溢れてしまいそうだ。ほら、お前達も実は息子が反応してるだろ?」
「……正直してはいるが…お前、キャラ崩壊し過ぎだろ」
「もう…下ネタばっかりはめっ!だよ!」
男は制欲に正直だから仕方無いね。
……男の娘にしか興味が無いんじゃないのかって?いやいや…俺も一人の男だ。可愛い子なら誰だって反応してしまうものなのさ。
――男の人なら分かってくれるだろ?この気持ち。
※女性の方々には大変申し訳ございません。この変態紳士は後で朔夜達が厳重に注意しておきます。
俺達はそんな事を言いながら水着にさっと着替え、ロッカーの鍵を腕に付けて外に出た。
暫く俺達と耳元でこっそり男同士のトークで花を咲かせた。
「いやさぁ〜正直お前からすれば女性陣の水着姿が見れるから興奮してるんじゃないかなと思っていたんだが…」
俺が興奮しながら彰人に聞くと、彰人は赤面しながら…
「……まあ、して無いと言えば嘘になるが…お前さ。公の場で平然と下ネタとか吐くってどんな頭をしてたらするんだよ」
「いっ君さんだって大声では言えないんだゾ。大声で言ったら周囲の女性陣からの視線が突き刺さるから無理に決まってる」
流石のいっ君さんでも公の場でこんな事を言うのには躊躇があるが、今は男しか居ないのだからある程度は良いだろう。
そんなこんなで暫く男同士のトークをしていると、女性の更衣室から眞希と天宮さんが出て来る所が見えた。
「お待たせ〜」
「お、お待たせしました…うぅ…少し恥ずかしい…///」
「「「「……おぉ!!」」」!
思わず男性陣の俺達は直ぐに言葉が出なかった。
何故なら女性陣の水着姿がエロ可愛くて素晴らしかったからだ。
天宮さんは白のフリルが付いたがワンピース水着。
胸元が少し開き、控えめな谷間がほんの少しだけ見えるのがエr…
白の花を添えた麦わら帽子を頭に被り、可愛さもあった。
次に眞希はギンガムチェックのフリルビキニであった。
此方はセクシーさを重視しているのか、何処か大人の女性っぽさな雰囲気が眞希に似合い、此方もまたセクシーで素晴らしい。
……すまん、俺の語彙力の関係でこれしか言えんかったわ。
「おやおや?男性陣どうしたのかな?もしかして…見惚れた?」
「ふぇ!?え、えっと…如何でしょうか…?」
眞希はニヤニヤと、天宮さんは顔を真っ赤にしながら男女の身長の差の関係で此方に上目遣いを向けて来た。
うぅ…か、可愛い…。
あ、今ここで言う必要があるかはさて置き、身長差を言うと…
本人らが言うには眞希が157cmで、天宮さんが147cm。
俺が168cmで、廣仁が162cm、彰人が174cmで朔夜は178cmである。
以上、必要か分からない脳内解説でした!
……さて、脳裏で変な事を考えつつ、俺は落ち着かせた。
胸元は見るな。見るのは女性陣の顔だ…うん。
「……可愛い」
「「っ!!」」
俺が顔を真っ赤にしながら言うと、女性陣は機嫌を良くしたのか少し顔を真っ赤にしながらも上機嫌な雰囲気だった。
他の男性陣も首を強く頷き、肯定していた。
「うん!野朗共にしては合格かな?」
「う、うん……良かった……可愛いって言って貰えて」
「良かったねいよりっち」
「うん…!」
そう言って喜び合う女性陣。下を向く男性陣であった。
……さて、此処で言うのはアレだが、実は少し俺の息子が反応して膨らみそうであった。抑えろ抑えろ。
「それじゃあ……色々準備して遊ぼうか」
「「「了解!」」」
それから俺達は少し空いた所に移動し、男性陣は日除用のパラソルや水分補給用のクーラボックスの準備をし、女性陣も出来る仕事をして貰った後、砂浜で遊ぶビーチボールや浮き輪、水鉄砲などを持ちつつ…
「さあ、遊ぶぞ!」
「「「「「おー!」」」」」
彰人は荷物の見守りとして残り、それ以外の俺達は早速、近くの海の中に入って行く。
俺は泳ぎが得意では無いので余り沖には行けないが、浮き輪の上でぷかぷかと浮かぶだけでも十分気持ちが良い。
「あははっ!!いよりっち!覚悟!!」
「うひゃっ!?眞希ちゃん!?卑怯だよ!──うりゃ!!」
女性陣が浅瀬で海水の掛け合いを気持ち良くしているのを見て俺は水着姿の百合って最高だなって思いました。
っと思っていた矢先――
「うぐあ!?」
「えへへ…不意打ちで撃ってみたけど…当たったね」
「廣仁さん!?」
まさかの水鉄砲を持つ廣仁に狙撃された。
「――ちっくしょうめ!!」
某総統閣下の真似をしつつ、俺は廣仁から逃げるのだった。
△ △ △
さてさて。
海で少し遊んで休憩を挟んだ後、俺達はパラソル横でビーチボールをして遊んでいた。
俺&眞希ペアVS彰人&天宮さんペアで対戦し、廣仁と朔夜は荷物の見守りと審判に分かれていた。
「遠坂&望月ペア!4ー3!」
一方、一点差で劣勢の彰人と天宮さんは互いに『大丈夫!』と鼓舞し合い、その目に諦めは無かった。
そうして天宮さんはスパイクを打って一点差を覆した。
「藤澤&天宮ペア!4ー4!」
「うわお…天宮さんってすげぇっすね」
「えへへ…少し本気を出せばこのくらい行けるよ?」
「なら俺も本気出さないとっすね」
「期待してるよ!」
彰人と天宮さんは少しずつペースを上げて押し返して来るが…
此方も負けていられる訳には行かないのだ。
「眞希!」
「分かってる…よ!」
俺が眞希にトスした後、眞希はサーブを放つ。
ネットの上を軽々とボールが乗り越え、彰人・天宮さんペアのコートまで到達。
想像以上の速さで落下し、彰人も天宮さんも殆ど動けないまま特典を奪われた。
「遠坂&望月ペア!5ー4!」
「ふふ〜ん。女子バスケ部の実力を舐めるな!ビーチバレーとは言っても感覚を掴めれば意外と何とでもなるもんよ!」
「流石は眞希だな。俺も早く感覚を掴めれば良いんだが…」
「あんたは普段運動音痴なだけで、何かの拍子で覚醒したら瞬発的に強くなるんだから覚醒出来たら良いんだけどね…」
「それが出来れば苦労はしない」
俺が覚醒するのは大切な人の危機に陥った時だけだ。
それ以外の時は何故かその気になれないが…。
「おりゃ!」
「ぐっ!?」
その気になれなかったから、彰人に一点取られてしまった。
……仕方が無い。
「ふぅ…彰人と天宮さん。悪いな…少し
「「え?」」
俺がそう言った瞬間、状況が一変。
俺が本気を出した事でビーチバレーの攻防は一段と激化した。
俺が打ったボールが重々しく、相手コートに落下すると、俺が雄叫びを上げた。
「っしゃ!!」
「チッ…悪い天宮さん。アイツ、本気を出したようだ…」
「うん…油断出来ないね…!」
俺は本気を出した事で、徐々にペースを上げて行く。
デュースとなったこの状況、二点差を付けた方のチームが勝利だ。
「へぇ〜面白いじゃん。俺とてやられて終わる訳には…行かねぇんだよっ!!」
今度は彰人が強烈な一撃を入れ、6ー6になった。
お互いが本気を出し合い、中々決着が決まらずにいた。
「……悪いな。大事な相方の為ならどんな手だって使うのが俺だ。一気に決めさせて貰う!」
「それはこっちの台詞だ。天宮さんの為にも負けられるかよ?」
こうして互いに大事な相方の為に戦い合う男達の戦いが幕を開く──。
※ ※ ※
さて、ビーチバレーの結果は俺と眞希の勝利で幕を閉じ、現在はスイカ割りを砂浜でする事にしたのだが…
「ああ〜世界が回るんじゃ〜」
はい、俺こといっ君さんは目隠しをした状態で何回か回った状態で方向感覚が狂いつつ、フラフラと移動していた。
「「「右!いや少し左!」」」
「はえ?どっちだよ!?」
何も見えないので、感覚で動いている訳だが足元が覚束無い。
俺は皆の指示に従いつつも何と無くこっちかなと思っていると…
「うわ!?」
「きゃっ!?」
足元のバランスが崩れ、俺は誰かにぶつかって転倒してしまう。
「す、すまん…大丈夫…か……」
うん?何か小さいけど柔らかいものと、俺の息子に何か凸凹みたいな何かが当たっているような…何か嫌な予感がして来た。
「ちょっ!?樹!あんた何してるのよ!?」
「う、うぅ…変な所触らないで…ひゃっ///」
俺は片方の手で目隠しを取ると…
――俺は天宮さんを押し倒した体勢で上に乗っていた。
しかも左手は天宮さんの乳を揉み、俺の息子が天宮さんのアソコにもろに接触しており、かなりアウト寄りのアウトだった。
「はぁ!?すいません!直ぐに退きます!!」
「あ…んん…///アソコが…当たって…///」
この後、俺は天宮さんに全力で何回も謝罪すると同時に性欲が暴走してしまい、かなり大変な事になった。
△ △ △
とんだハプニングもありつつ、俺は天宮さんに土下座して何とか許して貰い、現在は事前に予約していたバーベキューを楽しんでいた。
俺は網の上で焼かれた美味しそうな食材達を味わって行く。
今まで見た事が無いようなサシの入ったステーキ肉や分厚い牛タン、手の平をゆうに超えるサイズの牡蠣やホタテなどの貝類を始めとした海鮮に、バーベキューでは定フランクフルトや野菜まで……かなりの周囲を俺達は美味しく頂いた。
「んん〜牛タンやステーキが美味しい〜♪」
「俺は廣仁の笑顔が見れてお腹いっぱいだゾ⭐︎」
「相変わらず気持ち悪い発言どうも」
どうやら廣仁は俺の扱いに慣れ、適当にあしらっていた。
あん!?そんな適当にされたらいっ君さん、興奮しちゃう!!
「……おい、ビクンビクンすんな変態紳士」
「相変わらずだよねいっ君さん」
全員から苦笑されてしまった。
……流石に少し反省する事にします。
「でもかなり楽しんだよね〜」
「うん。皆と一緒に来れて良かった♪」
と、眞希と天宮さんが話していたのが聞こえた。
それから他の皆も話に混ざり込んだ。
「……まぁ、俺達は比較的最近絡み始めたばかりでまだ知らない事も多いが、今日はかなり楽しいのは間違い無い」
「うん。以外と皆で同じ時間を過ごすのも悪く無いよね!」
「それな」
と、男性陣からも良い反応が返って来た。
「なぁに終わった感出してるんだ!まだまだ今日は長いんだ。もっと沢山遊んでいっぱい思い出を作るゾ!」
「「「「「うん!/ああ!」」」」」
こうして俺達はバーベキューを楽しんだ後、時間が許す限り海で遊び尽くすのだった。