ブルアカにドMを生やしただけ   作:ナギサ様の臀部

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IF ムイがミレニアムに流れ着いていたら 4

 

 

 

 

【破壊は】イッチ派のスレPart4【早くね】

674:名無しのイッチ派

〜ここまでのあらすじ〜

ニッチが謎のアンドロイドを連れ帰ってから二週間、ミレニアムサイエンススクールはイッチ派、ニッチ派、何も知らない無所属の三つに分かれ、混沌を極めていた──

 

675:名無しのイッチ派

>>674

あんまり説明になってないまとめをありがとう。

 

676:名無しのイッチ派

>>674

なんで分かれたかくらい書け……ないか。ビルドだとちょっと足りない……。

 

677:名無しのイッチ派

まとめる意味とは?

 

678:名無しのイッチ派

ちょっと自分でもなんで今ここで武装して構えてるのか分からなくなってきたからだよ!

 

679:名無しのイッチ派

〜ミレニアムサイエンススクール、今日までの三つの出来事!〜

ひとぉつ! ニッチが連れ帰ってきたアンドロイドはなんかヤバいらしい! ヤバさの規模はキヴォトスクラス! マジで古代の超兵器らしい!

 

ふたぁつ! セミナーの偉そうな人とニッチは破壊を、超天才清楚系病弱美少女ハッカーとイッチはそれを決めるには早いと主張し、スレ民も真っ二つに!

 

みいっつ! アンドロイドちゃんはとりあえずイッチの家で保護し、生徒会長の意見を参考に一週間後に戦って決めようということで昨日まで私ら全員ブートキャンプ送りにされていた! なんで??

 

680:名無しのイッチ派

>>679

こういうのでいいんだよ、こういうので。

 

681:名無しのイッチ派

なんでどっちもライダーのやつなんだよ。

 

682:名無しのイッチ派

暇になったときと余裕がなくなったときはネタに走るものだろ?

 

683:名無しのイッチ派

スレに書き込めるたぁ随分と余裕そうじゃねぇか! 後方支援要員か!? 仕事はどうした!!

 

684:名無しのイッチ派

>>683

イッチ派はちょっと人数多すぎるから……。

 

685:名無しのイッチ派

>>683

初手でイッチとニッチとレーザーがぶつかり合って向こうの全戦力の3分の1が消し飛んだからね。暇になるのも仕方ないね。

 

686:名無しのイッチ派

えー、こちらアバンギャルド君対応チーム。メンバーの3分の2が戦闘不能です。誰かヘルプ!

 

687:名無しのイッチ派

>>686

アバン……えっ?

 

688:名無しのイッチ派

>>687

奇怪な名前とデザインだけど性能はガチなのよ。ちょっとアレは相手してらんない……。

 

689:名無しのイッチ派

>>686

イッチは呼べない?

 

690:名無しのイッチ派

イッチなら今超天才清楚系以下略さんとエンジニア部の作ったパワードスーツで空飛んでニッチと殴り合ってるぞ。

 

691:名無しのイッチ派

当然のように空を飛ぶな。

 

692:名無しのイッチ派

初手でレーザー撃ってたし今更だろ……。

 

693:名無しのイッチ派

>>692

イッチのあれは一応レールガンらしいぞ。ニッチのやつはただのレーザーだけど。

 

694:名無しのイッチ派

緊張感のないスレだなぁ!

 

695:名無しのイッチ派

だ、だってこっちにはイッチ+超天才以下略さん+C&C数名がいるし、向こうにはニッチ+アバンギャルド君+C&Cがいるから、雑魚は戦闘の余波で勝手に潰れていくものと考えると私たちいてもいなくても変わんないし……。

 

696:名無しのイッチ派

ニッチとイッチが相打っちゃったら超天才さんだけでアバンギャルド君とやり合うことになるが??

 

697:名無しのイッチ派

いつぞやのセミナーの子とかエンジニア部もこっちにいるし、いけるいける!

 

698:名無しのイッチ派

うわぁなんか変なロボが出てきやがった! 廃墟の方角! 総員警戒!

 

699:名無しのイッチ派

>>697>>698

フラグ回収早かったなぁ! 伏兵か!? 数は!?

 

700:名無しのイッチ派

アバンギャルド君鬼つええ! ヤバいこのままだとニッチと合流されるぞ!?

 

701:名無しのイッチ派

>>700

足キャタピラなんだから落とし穴でも掘ってひっくり返すか何人か犠牲にする勢いで突撃してむりやりひっくり返せ! 写真見たけど起き上がれないだろあいつ!

 

702:名無しのイッチ派

>>701

あっ、それだあ!

 

703:名無しのイッチ派

市街地に変なロボ! 数はいっぱい! お散歩してたアンドロイドちゃんと一緒に逃げてるけどなんかこの子あいつらのこと知ってるっぽいぞ!?

 

704:名無しのイッチ派

待って今防犯カメラの映像とか調べてるけど、向こうの増援にしてはデザインといい数といい攻撃のターゲットといい、なんかおかしくね?

 

705:名無しのイッチ派

街が……! 会長が最初から「壊してヨシ!」って言ってた地区だし最初のレーザーで半壊してた街だけど、これじゃ更地どころじゃ済まないぞ!?

 

706:名無しのイッチ派

特に理由のない破壊がカイザーのビルを襲う!

 

707:名無しのイッチ派

>>706

いいぞロボども、もっとやれ!

 

708:名無しのニッチ派

こちらニッチ派。そのロボはちょっと想定外のやつだから一時休戦ってことで、一緒にお掃除しちゃいましょー。

 

709:名無しのイッチ派

想定外とはなんぞ? とりあえず見つけたら倒すけど。

 

710:名無しのイッチ派

うわっ、イッチがベアハッグでロボ圧壊させてる……パワードスーツにそんな機能無いのに……。

 

711:名無しのイッチ派

ニッチもロボに砲撃してるし、>>708も言ってるからこれはなんかまずいやつだな?

 

712:名無しのニッチ派

>>703

アンドロイドちゃん連れてるならちょうどいいや。絶対にロボとその子の接触は避けるように。今アバンギャルド君が向かってるから、しばらく耐えてちょ。

 

713:>>703

あっ。

 

714:名無しのイッチ派

えっ。

 

715:名無しのイッチ派

……えっ?

 

716:名無しのイッチ派

ロボの動きが止まった……けど、これ絶対機能停止的なアレじゃないよね。こっから本領発揮的な、そういうアレだよね。

 

717:名無しのニッチ派

……ちょっとシャレになんないよそれは。

 

718:>>703

ちゃうんすよ。

 

719:名無しのイッチ派

>>718

何が違う。言ってみろ。

 

720:>>703

ごめんなさい私が転んだところでロボから庇ったあの子が接触しちゃいました。

 

721:名無しのイッチ派

>>720

ん〜、極刑!

 

722:名無しのイッチ派

いや待って本当にどうするんだよこれ!? 向こうのトップも大慌てだぞ!?

 

723:名無しのイッチ派

イッチのパワードスーツの損傷率は48%……! ニッチの方もちょうど飛行ユニットがイカれたタイミング……! まずいぞ>>703くらいしか止めに入れるやつがいない!

 

724:>>703

そんなみんなに連絡がある。

 

725:名無しのイッチ派

どうした!? 本当に止められたのか!?

 

726:>>703

足を捻った。

 

727:名無しのイッチ派

ミレニアムは滅びた……!

 

728:名無しのイッチ派

>>727

滅ぶのはキヴォトスごとなんだよなぁ。

 

729:超天才清楚系病弱美少女ハッカー

まったく、慌ただしい人たちですね。そうならないようにするために、私たちは準備していたんですよ?

  

 

 

 


 

 

 

 

 アリスはアリスです。土江アリスと言います。ジョブは勇者です。ムニ姉様に廃墟から連れ出され、ムイ姉様のもとで育ちました。

 

 勇者として成長するべく日夜クエストに勤しんでいますが、リオ会長が言うには私の中には魔王が潜んでいるそうです。ムイ姉様とヒマリ先輩は否定しましたが、話の間ムニ姉様はじっとアリスのことを睨んでいました。

 

『勇者でも魔王でもなく、アリスはアリスですよ! いざという時は私がどうにかしますから!』

 

 そう言ったムイ姉様はヒマリ先輩や他の皆さんと特訓して、リオ会長との決戦に臨みました。

 

 しかし……クエストを探して散歩をしていたアリスのせいで、姉様たちの努力は水の泡となってしまいました。

 

 勇者は仲間を守るものです。だから、アリスの手を引いて走ってくれた先輩を庇ったあの行動も、間違っていなかった……そう思いたくても、自由に体を動かせないまま、何か取り返しのつかないことをしようとしている以上、アリスは間違えてしまったんです。

 

 皆がアリスに向けるのは、心配、哀れみ、そして……恐怖。

 

 どうやらリオ会長の言う通り、アリスは魔王だったようです。願わくは、ムイ姉様がアリスのことをちゃんと終わらせてくれますように──

 

 

 

 

「主砲チャージ200%!! 目標、ミレニアム郊外発電施設!! やっちまいますよムニ!!」

「μアビ・エシュフは伊達じゃありません!!」

 

 

 

 

 アリスの意識が暗く深い闇の底に落ちていきそうだったその時、姉様たちの光がアリスを明るく照らしてくれました。

 

 

 

 


 

 

 

 

 アリスが何か危ないものであるということは、ムニの感覚を通じて私も理解していました。ムニと違って私は、危険性よりもそれによってもたらされるものに興味が湧いてしまったのですが。

 

 連邦生徒会の目を掻い潜って再び廃墟に忍び込んだ私は、ヒマリさんのナビゲートもあったので、目的のものをすぐに確保できました。

 

 目的のものとはつまり、「鍵」。アリスをアリスではなくAL-1Sにし、プロトコルなんたらを発動させるためのなんかすごいやつ……らしいです。オカルトは専門外なんですよ!

 

 リオさんとの大喧嘩という名目で、生徒会長はミレニアム郊外のカイザーを一掃するために、私たちは「鍵」を説得するために、スレの皆さんも巻き込んだ大作戦が幕を開けたわけです!

 

 喧嘩は本気でやりつつ、頃合いを見て不可解な軍隊(Divi:Sion)を放ち、アリスには申し訳ありませんが一度プロトコルを発動させ、あとは流れでというわけです!

 

 とりあえず発電施設は破壊したので、プロトコルは一時停止する……はず! あとは急いでアリスを起こして、「鍵」に諦めてもらうだけですね! リオさんからの無線は今は無視です!

 

「待たせてしまいましたね、アリス! 《Key》!」

「……リオさんの考えを否定するような形にはなってしまいますが……ムイが頑なでしてね。諦めてもらいますよ」

「リソース確保プロセスエラー……あなたたちの仕業で──なんですかその姿は!?」

 

 私が纏うパワードスーツは、名前をインフィニティ雷ちゃんと言います。そう、雷ちゃんです。エンジニア部のウタハさんの制作した椅子でありターレットでもあるあの子を、可変式パワードスーツにしてもらったんです!

 

 ええ、はい! 椅子なんですよ! 椅子!

 

 具体的に何がどう可変式なのかと言えば当然、腕と足のパーツが直線状に固定され、背中から板が飛び出ることで椅子になれるんです!! 私自身が!! 椅子に!! 

 

 座っているのもほとんど私みたいなものなので満足度は3割といったところですかね。ここにヒマリさんが座れば……ふへへっ……おっといけない集中集中。

 

 とにかく今は、飛行ユニットのイカれたムニと、主砲の火力がやや劣る私が合体すれば最強って寸法ですね!

 

 ムニのμアビ・エシュフはアバンギャルド君の予備パーツを利用したものでかなり見た目がアレな所を、さらに椅子モードの私が合体しているわけなので、見栄えは少し悪いですが!

 

「アリスは返してもらいます!」

「あ、あなたたちのようなふざけた連中に、負けるわけには……!」

「ついでに《Key》もうちの子になってもらいますよ! 《Key》なんて名前は無機質ですし、そうですね……アリスと同じように無理矢理ローマ字読みして、ケイとでも呼びましょうか!」

「本当にふざけてるんですか!?」

 

 失礼な! 私は至って本気ですよ! あなたもアリスを大切に思っていることに変わりはないのでしょう? ほぼアリスの家族みたいなものなら、私たちの家族も同然です!! あなたも家族なんです!!

 

 

 

 


 

 

 

 

 あれから本当にムイはケイを説得(物理)してしまいました。最近は完全に思考が独立してきた私には、もう理解ができません。アリスの膂力で殴り飛ばされたのに、なぜ平然としていられるのやら。

 

 そりゃあ趣味嗜好も彼女とほぼ同じ私も、同じことをされていたら同じように笑ってもう一発殴られに行っていたでしょうけど、後でアリスが傷を見て葛藤することに気づかなかったんですかね?

 

 退院できるまで、これまで避けてきた私がアリスの面倒を見てたんですよ? ケイも一緒に。最初はぎこちな過ぎていっそ逃げてしまおうかと思いましたよ。……おかげで仲良くなれたとは思いますけど。

 

 あとリオさんもかなり落ち込んでいましたね。自分だけムイに頼りにされず、ヒマリにも計画を話してもらえず、私にすら騙されたと思ってしまったようで。……まあ、そうなりますよね。

 

 これも私がどうにかしました。ヒマリさんに味方したい気持ちにも、リオさんに味方したい気持ちにも、アリスを救いたい気持ちにも嘘はつけなかったのだと言いましたっけ。そしてなんやかんやで前よりちょっと距離が縮まりました。やったぜ。

 

 ……思い返してみれば、最初から最後までムイが欲望のままにやりたい放題してますね……ヒマリさんの椅子にもリオさんの椅子にもなりたいからといって体を増やして、廃墟近郊で暴れ回ってアリスを連れ帰り、ケイまで家族にして。

 

 しかしまあ、これからは穏やかな日々が過ごせるはずでしょう。流石にこれ以上欲望が満たされるようなことがあるわけありません……よね?

 

 

 

 

 ──なんて呑気なことを考える私は、三年生に上がってデカグラマトンなるものと対峙することになるなんて、予想だにしていませんでした。ムイの欲望がとどまるところを知らないということも……。

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