ブルアカにドMを生やしただけ 作:ナギサ様の臀部
【ナギサ様の】CHAIRS専用スレPart178【椅子】
271:名無しの椅子
それで、ベアトリーチェが脱獄してからそれなりに経ってしまったわけですが、追跡の方はどうですの?
272:名無しの椅子
>>271
全然ですわぁ!
273:名無しの椅子
>>271
ダメダメですわぁ!
274:名無しの椅子
>>271
さっぱりですわぁ!
275:四席
監視カメラにも映っておらず、目撃証言もなく、看守もさっぱり分からないという様子ですもの。ワタクシも調査してますが、やはりそれらしいものは見当たりませんわ。
276:名無しの椅子
カタコンベ巡回班は今日も迷子を送り返すくらいしかしていませんわよ。
277:名無しの椅子
使わない道は封鎖しましたし、壁には数メートル間隔で地図も貼ってるんですけどね……あの場所についての調査は継続する必要がありそうですわね。
278:名無しの椅子
アリウス自治区待機組からも特に報告はございませんわー。バシリカには言われた通り誰かが通れば分かるように小麦粉を撒きましたけど、足跡はありませんでしたわ。
279:名無しの椅子
次の主席の講義はいつですのー?
280:名無しの椅子
うむむ、困りましたわね。主席にはなんと報告したものでしょうか。
281:名無しの椅子
>>280
ありのまま言えばよろしいのではなくて?
282:名無しの椅子
脱獄されてからあの子、ご機嫌ナナメが続いてますのよ? それなのに今日も明るい報告の一つもできないというのは……。
283:名無しの椅子
それは別件では? 主席、そこまでベアトリーチェに関心を持っていませんわよ?
284:名無しの椅子
そりゃあアリウスへの仕打ちやら何やらに怒ってないわけではありませんけれど、檻の中で償ってくれればそれでおk、というスタンスですものね。
285:九席
おそらく別件ですわ。先ほどなぜかヘリの準備を急ぐように言われましたけど、ベアおばとは別件と言っていましたもの。関連はあるかもしれませんが。
286:名無しの椅子
>>285
ヘリを? 妙ですわね……。
287:名無しの椅子
主席といえば今朝、その辺のお店で手榴弾やら銃弾やらを買い漁っているのを見ましたわ。八席に言えば経費で落ちるはずなのにポケットマネーで買ってましたわ。
288:名無しの椅子
>>287
自費で? 妙ですわね……。
289:名無しの椅子
ワタクシもフル装備の主席を見かけたのでCHAIRSの出番かと思って声をかけましたが、適当にはぐらかされてしまいましたわ。
290:名無しの椅子
>>289
適当に? 妙ですわね……。
291:名無しの椅子
>>286>>288>>290
何にでも疑問を抱く姿勢は尊敬いたしますわ♡ せめて推理をしなさいおバカ!
292:次席
主席ならナギサ様たちが連邦生徒会に呼ばれて会議に出席するとのことで、五席と一緒にその護衛ですわ。九席は移動手段ですの。
293:名無しの椅子
あら、そうでしたのね。
294:名無しの椅子
問題解決! 解散ですわ!
295:名無しの椅子
次席から多分何か連絡があるのでしょうけど、どうせロクでもない内容でしょうから見なかったフリが安全ですのよ!!
296:次席
>>295
最近加入したばかりのアリウス組に余計なことを吹き込まないでくださいまし。とりあえずいるメンバーだけで点呼取りますわよー。1!
297:四席
……三席はお昼寝中ですの? 2。
298:六席
五席は主席と移動中でしたわね? 3!
299:八席
4……七席は先ほどどこかに駆けて行くのを見ましたわ。
300:十席
あ、九席もいないんでしたわね。5。
301:十一席
6。CHAIRS十一席になった錠前サオリだ。よろしくたのむ。
302:名無しの椅子
>>301
本名は伏せてくださいまし!!
303:名無しの椅子
>>301
厳密なルールはありませんしCHAIRSの専用スレなので身バレとか気にする理由はございませんけれど、そういうルールでしてよ!!
304:名無しの椅子
>>301
リーダー、主席から説明受けたでしょ……。
305:名無しの椅子
一人称は「ワタクシ」、口調は「ですわ/ますわ」に統一するのも、身バレ防止やリアルとの切り替えのための一種の文化みたいなものですわ! ……リアルでもこの口調の方はいらっしゃいますけれど!
306:十一席
>>304
すまない、ミサキ。まだ慣れなくてな……。
307:名無しの椅子
他の人の名前はもっとアウトですわ!!
308:次席
スクワッドはスクワッドで運用するつもりですし、特に厳格なルールというわけでもありませんから、そこまで気にする必要はありませんわよ?
309:名無しの椅子
さて、ワタクシは腹痛がしてきた気がするのでお先に失礼いたしますわ!
310:名無しの椅子
ワタクシもそろそろ頭痛がしてきそうなのでお先に失礼いたしますわ!
311:名無しの椅子
ワタクシは持病の仮病があるので向こうしばらくの任務は欠席いたしますわ!
312:次席
>>309>>310>>311
社会的死がお望みでなければ、大人しくしているのが賢明というものですわよ?
313:十一席
社会的死、とは具体的にどのようなものなんだ?
314:名無しの椅子
>>313
世の中には、知らなくていいこともありますのよ。次席の大事な話を邪魔すると与えられる軽いお仕置きとでも捉えてくだされば結構ですの。
315:十一席
なるほど……勉強になった。
316:次席
静かになりましたから、そろそろお話しますわね。まず第一に、多分そろそろ終末が来るという話ですわ。
317:次席
なんでも主席がアリウス自治区に突撃したあの日、セイア様は夢の中で意識だけの状態でベアトリーチェと遭遇していたらしく、その際に何やら良からぬものと接触し、終末を予知する夢を見たとのことですの。
318:名無しの椅子
質問よろしいですの?
319:次席
構いませんわ。
320:名無しの椅子
……マジですの?
321:次席
マジのガチですわ。下手をすれば世界は終わってしまいますわ。
322:名無しの椅子
巡航ミサイルの信管除去よりヤバい感じですの……?
323:名無しの椅子
多分もっと死が身近に迫る時が来るってことですわね……えっ、帰って好きなだけゲームしてちゃダメですの?
324:次席
>>323
世界が終わるのは下手をすれば、ですわ。あなたが何もしないのは勝手ですが、頑張らなければ二度とゲームできなくなりますわよ。
325:名無しの椅子
頑張りますわぁ!
326:名無しの椅子
めちゃくちゃ頑張りますわぁ!
327:名無しの椅子
でも死なない程度の加減はしますわぁ!
328:次席
ぜひ頑張ってくださいまし。でも主席が言うには頑張らないといけない時は向こう一週間以内に来るとのことですわ。これが二つ目の話ですわ。
329:名無しの椅子
なぜもう少し早く言ってくださりませんの??
330:名無しの椅子
覚悟の準備はよろしくて? ワタクシはダメですわ!!
331:名無しの椅子
というかなぜ主席にそんな具体的な時期が分かりますの!?
332:次席
>>331
セイア様と同じように、予知夢らしきものを見たそうですわ。正直言えば半信半疑ですけど、主席が備えろと言うなら備えるのが我々ですわ。分かっていますわね?
333:名無しの椅子
なら仕方ありませんわね。
334:名無しの椅子
主席が言うなら……。
335:名無しの椅子
その手のひらの返しようは何なんですの……?
336:名無しの椅子
>>335
あら、あなたアリウスの方ですの? 講義を受けていれば、自然と理解できると思いますけれど。
337:名無しの椅子
>>335
我々CHAIRSはティーパーティー直属とは名ばかりの、主席のための組織ですわよ!
338:名無しの椅子
その通りですわ! あの子の頼みとあらば、親に頼んで非常食やら避難所で使えるような毛布を大量に仕入れますわよ!
339:名無しの椅子
ならワタクシは親に頼んで重機を動かせるようにしておきますわ! 多分瓦礫の撤去とかで必要でしょう?
340:名無しの椅子
であればワタクシは避難所そのものを用意できるように働きかける準備をしてもらえるように言っておきますわ!
341:名無しの椅子
>>338>>339>>340
しかし、全員自力では何もできないのですわ!
342:八席
備えができればどんな形でも結構ですわ。>>338と>>339の件についてはワタクシも手伝いますわ。用意しても、流通させる手段がなければ話にならないでしょう?
343:名無しの椅子
それなら、えっと、ワタクシは何をしましょう?
344:名無しの椅子
>>343
あなたはワタクシですの?
345:名無しの椅子
>>343
とりあえず覚悟の準備をしておくべきですわ。
346:名無しの椅子
>>345
それ、後で慰謝料の準備も要るやつですの?
347:次席
協力感謝ですわ! 正直皆さんもう少しゴネるかと思ってましたから、話が早くまとまってくれて助かりましたわ。
348:名無しの椅子
主席の名前を出しておけば大体の命令に従いますわよ? 難しい任務はコテハン持ちやコテハン持ちに近い実力者が何とかしてくれますから、ワタクシたちは楽しく特殊部隊ごっこできますもの!
349:名無しの椅子
>>348
そうですわ! CHAIRS初期組は多分全員そんな感じのノリですわよ!
350:名無しの椅子
特殊部隊ごっこを楽しむという点には同意しかねますけれど、ワタクシたちアリウス組からすれば彼女は恩人ですから。報いるのは当然のことですわ。予知夢はちょっと何を言っているか分かりませんけど。
351:名無しの椅子
>>350
アリウス組の総意もこんなもんですわね。今となっては誰も、少なくともトリニティやゲヘナを憎んでいるような奴は一人たりともいませんわ。
352:名無しの椅子
それに何より、主席とかいう訳のわからないもの代表がいるんですのよ? 終末ごときがなんだと言うんですの!
353:名無しの椅子
主席と敵対するようなことにならない限りワタクシたちに敵はありませんわ!!
私はトリニティ総合学園でフィリウス分派に属し、ティーパーティーの行政官の一人でもある、かなり偉くてすごい人間だ。
この立場になるまで、様々な苦難があった……立ちはだかる家柄の壁、陰湿すぎるカスどものいじめ、仕事を押し付けて手柄だけ掻っ攫うクソ上司。それら全てを実力でねじ伏せ、時には騙したり蹴落としたりを繰り返し、ようやくここまで辿り着いたのだ。
何も私は一番にこだわるつもりはない。桐藤ナギサには勝てる要素が一つたりとも存在しないのだから。だが、この私が三番手という半端な立ち位置なのは気に入らない。これっぽっちも気に入らない。
全てあいつのせいだ。小学生時代から続く私の努力を嘲笑うように突如として現れたあの女。足りない実力は運と努力で補い、足りない分も周りが勝手に支えて上へ上へと押し上げるとかいう、恵まれた環境まで持ち合わせた女。
土江ムイ……かつてはナギサを蹴落としうるほどと呼ばれていたものの、いつからかナギサの右腕という美味しいポジションに収まっていた女。気に入らない。とても、かなり、すごく気に入らない。
何が気に入らないって、汚い手も何も使わず、ただ運と実力だけでのしあがってきたのが気に入らない。私はこうでもしなきゃここまで来れなかったのに。
『はあ? 補習事業部の試験監督ぅ?』
『はい! それでですね、その、部活をしている間はしばらくお仕事を勧められそうにないので、何かあればこちらに連絡をいただければと思いまして!』
『結構です。私がナギサ様に言ってあなたの分の仕事も片付けます』
『えっ、でもそれだと、あなたの負担が大きくなってしまうのでは……』
『いちいち連絡する方が手間がかかりますから。……話は以上ですか?』
『……ありがとうございます! では、お願いしますね!』
補習事業部の話が出てきたとき、これはチャンスだと思った。あの女から仕事を奪い、あの女よりも完璧に仕上げ、ナギサに気に入られる。そうしたらあとはすぐにでもナギサの右腕は私のものだ。
完璧な算段だった。……あの女が普段請け負っている仕事の量さえ、予め把握できていれば。
単純なデスクワークだけなら私の方が優れている。これには自信があった。だがあいつは西へ東へ駆け回り、備品の整理から物資の搬入、果ては学校のパンフレットの作成やポスター貼りの仕事まで請け負っていた。
マゾか? マゾなのか? それともマグロか? 仕事をしなきゃ死ぬマグロなのか??
結構頑張ったが、しばらくすれば限界がきた。流石に無理だ。使える部下も、手伝ってくれる友達もいないのだ。倒れた私を運んだのも、通りすがりの救護騎士団員だと聞いている。……薄情者どもめ。近くを通ったやつは把握しているんだぞ。
『……完全にこちらの不手際ですね。申し訳ございません。あなたはしばらくここで休んでください』
いやお前も休めよ、と言いたくなるような様子のナギサは、病室のベッドで横になる私にそう言った。
『あなたはムイさんではありませんものね……』
去り際に呟かれたその一言に、私はひどく傷ついた。
しかし休みは休みだ。ナギサが休めと言ったのだから、私は盛大に休ませてもらった。下っ端どもには何かあればナギサに伝えるように言った。お前も倒れれば休めるんだぜ?
だが意外なことに倒れて運ばれてきたのは、ナギサではなくあの女、ムイの方だった。
『いやー、流石にミカ様のパンチは響きますね!』
『はあ』
『でも次は負けませんよ! 私実は、一度食らった攻撃には強くなれるんです! 火炎放射器ももう効きませんよ!』
『一度食らったことあるんですか?』
『めちゃくちゃ燃やされました!』
聖園ミカと言えば、ナギサが最後の切り札として使うようなとんでもない戦力じゃなかったか。私はそこまで考えて、目の前でヘラヘラ笑う女の実力については考えるのをやめた。
マゾなら耐えられるのだろう。あの量の仕事も、壁をぶち抜くとかいうゴリラのパンチも。私はマゾじゃないから耐えられなかった。
翌朝目が覚めたら、まだ入院してなきゃいけないはずのあの女がいなくなっていたことにも、私はもう驚かなかった。行き先? 私は知らないよ。
三日ほど経ってちょうど私が退院できたころ、なぜかナギサは正実やら救護騎士団やらシスターフッドを総動員して地下通路に突撃して行った。……おいトリニティの治安は誰が守るんだよバカぁ!
案の定大量発生した暴徒どもは、私がヴァルキューレに適当なことを言ってちょっと多めに出動してもらい、時間を稼いだ。そして帰ってきた正実たちと……あとなぜか大勢の一般生徒の手で暴徒は鎮圧された。
『そのアリウスとやらについては理解しましたけど、もう少し誰かに相談するとか、そういうのは無かったんですか?』
『ご、ご迷惑をおかけしました……』
『全くですよ』
『あっ、でももうしばらくご迷惑をおかけし続けます』
『は??』
……それからは目まぐるしい日々だった。いつの間にか発足していた特殊部隊の管理、アリウスとの協議、カタコンベの調査、エデン条約に向けたあれこれ、なぜか任命されたETOのお偉いさんという役職、それによって生じたゲヘナとのやりとり。
ちょっとでも嫌そうな顔をするとあの女は勝手に仕事を手伝ってくるし、しかも手伝うと言いながら八割方を仕上げるし、その上で手柄は私に全部寄越すから何を考えているのか分からないしで、結局意地を張って私は自力でほとんど頑張った。
とはいえ、ちょっと偉くなったからといって、私が一般生徒と特に変わらない程度の存在であることには変わりない。
画鋲がご丁寧に接着剤で貼り付けられた上履きと、少し離れた場所でせせら笑うカスどもを見て、私はそんな嫌な現実を思い出させられた。
家柄なんてものはなく、実力でねじ伏せてきたとはいえ後ろ盾のようなものもなく、あの女との関係も特に深いものではないから連中が怯える理由にはならない。
「……はあ」
替えの靴を買う余裕なんて無いので、いっそ斬新な足つぼのマッサージとでも思うことにし、諦めて履こう──とした私の足は、下駄箱のすのこを踏みつけるだけに終わった。
「……面白い中敷きですね?」
「……は?」
「そこの方々にしてもらったんですか? ちょっとお話してきますね!」
ムイは微笑んだまま、カスどもの方へ近づいていく。
「ひっ……ち、ちがっ……わ、私は、私は知らない! 何も知らない!」
「はあ!? わ、私だって知らないし! そいつが勝手にしたことだから!」
「何言ってんのよ!? そっちだって面白がってたでしょ!?」
カスどもが後ずさる。角度的に見えないが、ムイは今どんな顔をしているのだろうか。
「ねえ、よければ私の上履きにもしてくれませんか?」
なぜか私の上履きをひったくって、カスどもは逃げるように走り去って行った。
……今にして思えば、三年生に上がってからしばらくは何事もなかったのは、朝も昼もムイが話しかけてきたりご飯を一緒に食べていたからだろうか。最近は忙しくてそういう機会が減って、チャンスと見た連中がちょっかいをかけてきた、的な。
「……あっ! 上履き持ってかれちゃいました!」
「……いいですよ、別に」
「代わりに私の使いますか?」
「サイズ合わないでしょう。あなた小さいんですから」
「……そうでした!」
それからというもの、カスどもがちょっかいをかけてくることはなくなった。代わりに妙な視線を感じることは増えたけど、実害が無いなら問題はないだろう。
ムイに礼を言うのは何となく気に入らないが、この件についてはあいつのおかげでこうして平穏な日常を送らせてもらっていると言える。
だから、まあ、それだけはありがとうと──
「ムイ様、本日のご予定は?」
「えっ? ナギサ様がD.U.の方まで用事があるとのことなので、その護衛ですよ?」
「その重装備で、でしょうか?」
「こっ、これは、その、えっと……念の為というやつですよ! それで、あの、その……あっ! ノイが待ってますから! ねっ! それでは! トリニティのことは任せましたよ!」
前言撤回。もう少しちゃんとしやがれ。というかなんで武装ヘリで移動するんだよ。テロリストと勘違いされたらどうするつもりなんだ。