荒神零夜ーーーアザゼルの息子として日本人の母との間に生まれた半堕天使。だが、その正体はE×Eの邪神メルヴァゾアの妹、魔神セラセルベスによって選定された転生者。自身の化身として日本人ーーー荒神零奈として活動していたセラセルベスとアザゼルの間に生まれた半神と呼べる特異な存在。アザゼルの創造主である聖書の神が、その未来を見通した事で、アザゼルの黒歴史『ぼくのかんがえたさいきょうのセイクリッド・ギア』設定集を改造して作った、神器の収集、保管、複製は勿論のこと、新たな神器を創り出す規格外の神滅具ーーー黒の叡智を宿す。持ち前の厨二病満載の思考で創り上げたオリジナルの神器、神滅具で様々な敵と戦い勝利してきた。
今は何やかんやあって、母の魔神の力を完全に引き継ぎ、クズ転生者を取り締まる地獄のような世界ーーー通称、神獄界を治める王として、様々な多元世界の秩序を守る活動を行なっている。
「俺の簡単なプロフィール。全部話すと長くなるから割愛したが、どうだ?」
「頭可笑しすぎるだろ?チートにも程があるわ!!それに何やかんやって、一番重要な部分はぐらかしやがって!!!」
零夜の自己紹介を兼ねたプロフィール紹介にブチギレながらツッコミを入れる魁人ーーーその様子から敵で無いことは分かり、ホットするもーーーその規格外さに頭がおかしくなったのであった。
「なお、俺の神器である黒の叡智は、最近変化した名で、元々の名前は黒の叡智・・・サタナエルに半分奪われる前は、神の奇蹟だったなーーー」
「前の名前ってーーールビが変わっただけじゃん。それよりも、名前に引っ張られてしまうが、あまりにも規格外過ぎだろーーー真っ当に人器の開発するのが、馬鹿馬鹿しく思えてしまうぜーーー」
神器を思いのままに創り出す零夜の力に、魁人は必死に人器の開発・研究している自分が馬鹿馬鹿しく思ってしまった。
だが、零夜はーーー
「神器を自由に創れる存在がいるなら自分のやってきたことは無意味に思えるだろうなーーーだけど、これは聖書の神が創った神器なんだぜ?聖書の神が自身の権能を崩して、親父の黒歴史に組み込んだものだ。いくら自分が考えたアイディアでも出力に神の力を利用しては本末転倒ーーーバベルの力を頼っているとは言え、一から人工神器ーーー人器を造る事ができるお前の研究・開発は、神の力を封じられてしまえば使えなくなる俺に比べれば、全然、無駄じゃないさーーー」
魁人の人器の研究・開発を高く評価していた。
「神器の神様みたいなあんたに好評されるのは、悪くはねぇなーーー」
その零夜の評価に満更でもない様子で魁人は喜ぶのだった。
「いきなり、神器ーーー制服創造が使えなくなった理由は理解した。あの灰色の翼の男が得た神器無効化・・・あと、それ以外にも何か神器に干渉するための力を持っているのか?」
魁人は、自身が相対した男について零夜に尋ねた。
「さっきも言ったが、俺はサタナエルによって、元々宿していた神器の半分を奪われた。奪われた半分は、灰色の翼ーーー新たなサタナエルの内弟子となった荒神狂夜に埋め込んだ。奪われた神の奇蹟は、俺の黒の叡智と対になる白の創世と言う形でなーーー」
零夜は、その事について頭を掻きながら、口を開く。魁人の相対した相手、自身の宿敵である荒神狂夜について・・・
「ーーー白の創世・・・能力は?」
魁人は、零夜の黒の叡智と対となる白の創世の力を恐る恐る聞いた。
無から神器すらも創造してしまう規格外の神器。それと対となる神器がどれほど馬鹿げた力を持つのかーーー
「基本の能力である神器の収集、複製までは同じだ。だが、俺の黒の叡智と違い、一からの創造はできない。だが、既存の神器を融合または組み合わせて強化したり、逆に相手の神器を弱体化させる事ができるーーー今回は、弱体化させられた上に神器無効化が発動していたから、いつものパーフォマンスが発揮できずに一方的にやられたというところだろうなーーーしかもE×Eのメルヴァゾアの残骸達も関わってたから尚更だなーーー」
「そもそも、E×Eって何だ?メルヴァゾア・・・あんたの因縁の相手というのは分かるが・・・それほどヤバい相手なのか?」
「・・・お前たちが後の未来に対峙する異世界の邪神群ーーーその主神であるのがメルヴァゾアーーー俺の母にとっては兄に当たる存在で、その強さは赤龍神帝を遥かに超える力を持つ・・・ちなみに、この情報は、今回の騒動が終わったら記憶から消させてもらう。知ってる事で起きるバタフライ効果で、その来襲が早まるかも知れんのでなーーー」
「マジかよ。ちなみに、狂夜ーーー灰色の翼の男の力は?」
「赤龍神帝を単身で殺せる程だ。現に、遥か過去に、狂夜は、この世界に来て赤龍神帝を瀕死にまで追い込んでいるーーー」
「はっ!そんなの初耳だぞ!それに、そんな異常事態ならどの神話群も察知して終末レベルの大騒動になってもおかしくないだろう!?」
「察知される前に、俺が対処したからな。ちなみに、俺の対処に気づいたのは、聖書の神、ゼウス、オーディン、シヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマー、インドラ、イザナギ、イザナミ、ククルカン(ケツアルコアトル)、テスカポリトカの原初神クラス又は主神クラスの一部の神々そして、英雄王ギルガメッシュ、ソロモン王、マーリン、スカハサ等の千里眼や冠位クラスの一部英霊達だけだぞーーーだからこそ、事の成り行きを傍観し、何も記録に残さないように配下の者達に指示をした」
「ーーー言葉にならない。まさか、世界最強が遥か古代に瀕死に追い込まれるなんてーーーそれと、先日の一件で謎が解けた。何で、世界最強がFGOのビースト・・・ドラコーの姿をしていたのかーーー」
実は、夏に行われたレーティングゲームの合間に魁人は、グレートレッドに接触されており、その人間態の姿が『Fate/GrandOrder』に登場する人類悪・・・ビーストの1体、ソドムズビースト/ドラコーの第ニ再臨の姿をしていたのだ。
その時の質問は『奏者に聞けーー』とはぐらかされたが、今のお話ーーー零夜の干渉によって、今の姿になったと分かり、思わず頭が痛くなった。
「ーーー話し込んでしまったが、そう言えばーーー東京が!!」
「安心しろーーー東京、それだけじゃない・・・全世界に俺の眷属や家族、弟子たちを向かわせてる。だからこそーーーお前の未完成のーーー閃光と暗黒の龍 絶 剣を完成させるぞ」
そう言って、魁人の閃光と暗黒の龍 絶 剣を指す零夜。
魁人は思わず絶句した。何故ならーーー
「見ただけで分かるのか。これが抱えている問題をーーー」
「嗚呼。俺も親父譲りの神器マニア、研究者の端くれだ。大方、この時期だから保護したオーフィスに提供した蛇から採取した無限因子を組み込んだ故のパワー制御が安定しないだろ?」
「ーーー正解だ。まさか、あんたの世界にもあったのか?」
「その成功例が、どの世界にもいるイッセーだよ。ほとんどの世界線のイッセーはグレートレッドの身体の一部で肉体を再構築した上にオーフィスの無限の力を与えられて復活しているーーー」
「待て!いくらなんでもイッセー・・・どんな死に方したら、そんな目に合う!!」
「ヒントは龍喰者・・・後は、自分で推察してみな?」
「龍喰者?何処かで聞いたことはあるが、この際は置いておこう・・・時間がない。つまり、オーフィスの無限に対応できる夢幻の器、グレートレッドの身体が必要という事かーーー無理じゃね?」
「ーーーいや、さっき次元の狭間で会った際に、色々と話したあと、夢幻の力を込めたケイオスタイド貰ってきたから、これで究極の閃光と暗黒の龍 絶 剣創ろうぜ!それに協力者もいるーーー」
そう言って、零夜は、自身の身体から一振りの片刃の長剣を取り出す。
「これが、俺の神器としての閃光と暗黒の龍 絶 剣だーーーその能力の一つ、閃光と暗黒の龍 絶 剣同士を共鳴させる事で次元転移すらも行える光の道ーーー閃光の標だ!!」
閃光と暗黒の龍 絶 剣の切っ先を天に向けるように掲げると眩い光が今、魁人達がいる空間に拡散する。
するとーーーいくつかの人影が出てくる。
「ーーー我らの魂、閃光と暗黒の龍 絶 剣を持つ英雄たちよ。同胞の危機に立ち上がれ!!その力を貸せ!!!」
零夜の掛け声と共に濃くなっていく人影ーーーやがて、光が消えるとそこにはーーー
「ーーー閃光と暗黒の龍 絶 剣を使った多元世界の移動かーーー興味深いなーーー」
魔導師が着るような黒いローブに杖の形状をしたーーー閃光と暗黒の龍 絶 剣を持つ青年が語り掛ける。
「久しぶりだな、才人!相変わらず、魔法研究に籠もってるのか?」
「嗚呼。久しぶりだなーーー零夜。そこにいるのは、例の彼かーーー初めまして、俺は黒羽才人。そこの零夜、君同様にアザゼルの息子で、魔導技術を創造する魔導創造を宿したしがない魔法使いだよ」
そう言って、名乗った才人は魁人に友好を示すように握手をしてくる。
「やめておきなさい・・・どうせ呪術でも仕込んでいるのでしょう?」
「これはこれは、ソウ君・・・ゴーストタイプである君は見抜いちゃうか・・・」
だが、それを阻むように紫の焔を纏った騎士甲冑を来た金髪の美女が間に入ろうとする。
ソルと呼ばれた美女は魁人に向き直り、頭を下げる。
「ごめんなさいーーーあそこの彼はマッドサイエンティストだから、未知の相手に色々な新しい魔法等を試す悪癖があるの・ちなみに、私の名はソウ・・・こんななりだけどポケモンのソウブレイズよーーー訳あって人の姿を取れるし、何故か神器として閃光と暗黒の龍 絶 剣を宿しているわ。凄く不本意だけどねーーー」
そう言って、ソウブレイズのソウは、腰に刺してある双剣型の閃光と暗黒の龍 絶 剣を見て、ため息を吐く。
「こちらの了承を聞かず勝手に呼び出すとはーーー決闘中だったら、殺していたぞ・・・魔神ゼロ!!」
「何で、ザキラ様がいるんですかねーーー」
何故かデッキケース型の閃光と暗黒の龍 絶 剣を持った羽根のような長い髪を持った長身の男性ーーー『デュエル・マスターズ』で有名な敵役、ザキラが不機嫌な顔で零夜を睨みつけていた。
それ以外にも、楯、マシンガン、サーフボード等の様々な型をしたーーー閃光と暗黒の龍 絶 剣を装備した老若男女がいた。
魁人は、その光景を思わず見てーーー
「頭いてーーー」
現実逃避したくなった。そんな魁人に、零夜はーーー
「様々な閃光と暗黒の龍 絶 剣使いが、これだけ集まったんだ。最強のーーー閃光と暗黒の龍 絶 剣を創ろうぜ!!」
ニコニコと笑っていた。
それから数分後ーーー天を貫くような巨大な光と闇の柱が立つのを相模沖で観測された。