誤字報告等ありがとうございます_(..)_スマホで投稿してるので間違いが多いかもしれないのでありがたいです
豊穣の女主人へと着くとそこには複数の女性が作られた料理を運搬しており、人間から獣人、エルフらしき女性まで働いていた。
ロキファミリアの面々が豊穣の女主人へと入ると食べていたお客の視線が此方へと向きアイズやレフィーヤ等の女性へと集まるが、ロキファミリアだとわかると視線を剃らすように料理や話していた相手の方へと向き直っていた。
「ロキファミリアの団体様ご入店です!」
豊穣の女主人ではロキファミリアは上客らしく、来ているメンバー達がはいる程の場所が確保されており、そこへと案内された。案内してきたのは黒猫の獣人らしき女性で席へと案内すると、少し此方を見ていたがそのまま去っていった。
「私はここ、スエルはここ」
「じゃあ私はここの席もーらい~」
「なら私はここですね!」
まるで決まっていたかのように席が決められ、俺が中央で右にアイズ、左にレフィーヤ、正面にティオナが座っている。他にも座らないとかと周囲を見渡すが、どうやらここでは孤立無援らしく近づいてすらしなかった。だがロキとリヴェリアが向かってきて座った為安堵しながら座った。
「ここは女性しか働いていないのか?作っているのも女性のみみたいだが…」
「そやで~うちのお気に入りやねん、可愛い子ばっかりやろ?」
「否定はしない」
『むっ』
「だがアイズ、レフィーヤ、ティオナの方が可愛いとは思う」
ロキに聞かれたので豊穣の女主人で働いている女性達が素直に綺麗所が揃っているのを肯定すると、両隣と正面から視線を感じた為に更に言葉を付け足した。すると笑顔になり俺のことを見つめてくるが、正直なところむず痒いのであまり見つめないで欲しいものなのだが…言っても無意味だとわかっているので視線を動かしていると此方に視線を向けている女性がいた。
「…………」
光沢のない薄鈍色の髪と瞳を持つ18歳くらいの人間とおもわれる女性で、ずっと此方を見つめていた。俺と視線があっても一切視線を剃らさないので不思議だったが、金髪のエルフらしき女性が料理を持ってきたので視線から外したのだが、未だに視線を感じていた。
会ったことがあったか?と思ったのだが己の記憶にも体に馴染んだ記憶にも一切合致するものはいなかったので、取り敢えずは気にしないことにして、何か言うことがあるなら言ってくるかな?ぐらいの感覚でいることにした。
「じゃあ皆~遠征の59階層突破、新しい仲間の歓迎会を兼ねた打ち上げをやるで~!乾杯!!!」
『乾杯!』
ロキに合わせて乾杯をするとそれぞれが近くにいる者達と会話をし始め多少は騒がしかった店内が更に騒がしくなっていく。
「いや~それにしてもフィンから聞いたで~スエル、自分単独で59階層までいったんやって?」
「あの時は仕方なかった。狙われていたのは俺だったし、俺だけならどうとでも出来たからな」
「後でスエルのステータス見るのが楽しみやな」
「あまり変わってなさそうな気もするけどな」
「スエルやとその辺の奴等倒したところでランクアップはせんやろうしな」
「あの時のスエルは更に格好よかった」
「うんうん!深層のモンスターや新種もいたのに全く関係なかったもんね~」
「一撃も食らうことなく倒しましたからね!スエルさんなら当然です!」
「だが、少しは自重はして欲しいな…色んな意味で疲れるからな」
「ーーーー努力はしよう」
「はぁ…」
俺が戦っていた様子を嬉々として話すアイズ、ティオナ、レフィーヤに対してリヴェリアは自重して欲しいと言ってきたが、俺としてはもっと戦いたいと思っていたので誤魔化すように努力はするとだけ答えた。
「団長、どうぞ」
「ありがとう、ティオネ、所でこのお酒もう十杯目くらいなんだけど?これには何かあるのかな?」
「いえいえ、疲れている団長にお酒を飲んで欲しいだけですよ」
「流石アマゾネス…ぶれないな」
「ぷはっ!まだまだいけるわい!ははははは!!!」
「うっぷ…限界…」
「まだ、まだだ、まだいける…!」
「ベートさん!ベートさんはどうやって強くなったんですか!?」
「ああ?ひたすら戦っただけだ」
「くぅー!流石ベートさんっす!」
「………」
「ベートさん!俺からも質問していいですか!?」
「ーーーー好きにしろ…」
各々の場所で盛り上がっているなか、フィンはティオネに酒を次々と飲まされ、ガレスは他の者達と飲み比べをしており、ベートは俺との対戦後に嫌われていた面々から好かれて嫌そうな表情をしながらも話をしていた。俺達の席ではミノタウロスの件へと話が進んでいった。
「ミノタウロスが上層になぁ…」
「あれは上層にただいっていたという感じじゃなかったな」
「逃げてたしね~」
「モンスターってあんな風に逃走するんですね、私始めてみました」
「追いかけて倒したけど、逃げるだけだった」
「それは私も不思議に思っていたな、上層にはまだ低いレベルの冒険者しかいない。ミノタウロスでかなりの脅威だ、本来上層にはミノタウロスはいないのだからな」
「んー………スエルは何か気づいたことあるんか?」
ミノタウロスの挙動に対してロキが俺に気づいたことはないかと問いかけてきたが、俺も幾つか気になることがあったのでここのメンバーに話すことにした。
「俺は幾つか気になったのはあのミノタウロス達は何かを探していたような感じがしたな」
「探す?」
「ああ、あくまでもそう感じただけだが……あのミノタウロス達は何かに暗示とでも言えば良いのか?そんなものを受けていた様な感じがしたな、あくまでも俺の感覚での話だが…」
「ーーーー」
「ロキ?」
俺が話すとロキが視線を鋭くして、何かを考え込み始めた。視線が先程から俺を見続けている女性へと向いていた。一瞬だったのでロキが何故あの女性を見たのかはわからないが、何か意図でもあるのだろうか?
「いや、そうか。スエルの話はわかったわ、うちも注意するように言っておくわ」
「そうか」
「それで、ミノタウロスに襲われとったという少年はどないなったん?」
「それは……」
「スエルから逃げた」
「は?」
「全身真っ赤で脱兎のごとく逃げました」
「ぷっはははははははは!!!スエル、自分助けた少年に逃げられたんか!?」
ミノタウロスから助けた少年から俺が逃げられたと知ったロキは爆笑していた。爆笑していた辺りから視線を感じたが先程の女性だろうと思い気にしないことにした。
「ミノタウロスの血で真っ赤になってスエルから逃げてたよね~どうしたんだろ?」
「ぷっ、スエルが、怖かったんちゃう?」
「俺は怖くない」
「うん、スエルは怖くない、格好いい」
「アイズたん、そこは惚けるんじゃなくてスエルを弄るところやで?」
「?事実を言っただけ」
全力で弄ってくるロキと違ってアイズは首を傾げながらも不思議そうにしていた。この場ではロキ以外は味方かもしれない。ロキは俺の弄るところを見つけたかのように話している。
「まっ、スエルは完璧やからな、弄れるところは弄らんと面白くないやろ?」
「……そうか?」
「そうやで~まっ、その少年もスエルに救われたんは幸運やったろ。ミノタウロスに襲われて震えとったんやろ?どこのファミリアの所属かはわからんけど、自信無くなったんちゃう?」
「……あまりそういうことは言わないようになロキ」
「まぁ、ええやん、ダンジョンで自信を無くすってのはよくある話やで、恩恵といっても強くなるのは己に打ち勝つ必要があるからな」
「確かにロキの言う通りだな。冒険者になりダンジョンへと向かったんだ。震えるのはいい、臆病になるもの構わない、戦って戦って己の意志の弱さに勝たないことには強くはなれない。己に負け震えて敗者になるくらいなら冒険者にはならない方がいい。別の道を歩んだ方が自分のためになる。だが、己の弱さに打ち勝ち前へと進めたのならば……冒険者としての一歩を踏み出せたということだろう」
『ーーーーーー』
何故か大声で話していないのに俺の話を聞くように静になり、俺の言葉は豊穣の女主人の店内で響き渡った。
「何か変なこと言ったか?」
「いや、素晴らしいと思うよスエル」
「静かになったから、変なことでも言ったのかと思ったが…そうか」
俺の発言が聞き終わるのと同時にまた各々が話し始め、その後何か立ち上がる音が聞こえたので其方へと視線を向けると店を出ていく白い髪の少年らしき姿が見えた。
ーーベル・クラネルーー
僕は馬鹿だった。ハーヴさんに救われて憧れて、それで満足していた。ハーヴさんの言葉は僕の心に突き刺さった。そうだ、冒険者になったのに何で震えていたんだ、確かにミノタウロスはレベル1の僕では太刀打ち出来ない。でもハーヴさんがもし来なかったら僕はあのまま震えて何も出来ないまま死んでいた。
そう、なにも出来ないまま!!!何か出来たはずだ!隙を作って逃げるでもいい、立ち向かうでもいい!僕はただ、ただ震えていただけだった!!!
僕はまだ冒険者ですらなかった!!僕は、僕は冒険者になるんだ!そしてーーーーハーヴさんのような人に!!
おっとベルくんの様子が?(*・ω・)
英雄やハーレム目指していたベルくんの様子が…!