日本本土決戦 1998年8月、BETA皇土へ侵攻す   作:岡本めばち

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史実の冷戦期の認識で戦争をやり、史実の日本軍のマインドで戦争をやらせたらどうなるだろう?
という考えから出来た作品です
斯衛軍の文字が違うっていうのは世界が違うからです


序【あえかなる世界の終わりに】

【帝国のいちばん熱い夏】

 

 

1945年8月15日に戦争が終わらず、別の終わり方をした日本。

愚かしいまでの純粋さを遺したままの日本。

開国の体制刷新に失敗して将軍体制だの幕藩体制だのの残骸が残るこの帝国は、いまだ数多くの政治体制の欠陥に忌まわしい旧体制がのさばっていた。

五摂家のような旧体制がのさばり将軍体制が機能しているせいで民意を蔑ろにしていると民衆から見なされ、実権を剥がれたお飾りで適当に残そうとしたところに戦争と嵐で滅茶苦茶になった。

そして、半世紀が経とうとした時、宇宙から敵が来た。

 

73年の月面戦線崩壊、地球本土戦線、ユーラシア大陸の不毛な消耗戦。

ソビエト連邦が経済的に破綻し戦線が欧州へ後退していく中、今度は敵は満州と揚子江を越え出した。

再び叫ばれる「満州は日本の生命線」の標語、決定される大東亜統一戦線加盟、大東亜防衛戦争の開戦。

忘れられた標語、埃をかぶってた計画がまた掘り出された。

慌てて関東軍の記録を呼び出し、朝鮮総督府の記録を呼び出し、数個連隊の派兵が決まる。

中国共産党と国民党は第三次国共合作を宣言し、義勇軍行進曲の通り「再び中華民族の危機が来た」と叫び、人民解放軍は熱狂的に戦争を戦っている。

毛沢東は中国史の中でも屈指の軍事的天才であったし、彼の遊撃戦理論は少数が多数を食い破る最高の教材であり、理論体系化された戦術教本を手に、祖国防衛を続けている。

 

そして数年で連隊は旅団へ、独立混成旅団に、師団に、軍団になっていった。

外地への派遣軍はいつしか日常化し、街では出征兵士を送る歌がうたわれ、選抜徴兵が始まり、国防婦人会まで帰ってきた。

 

 

戦線は規模が拡大するにつれて後退していく。

満州が落ち、アムノクの流れが制圧され、白頭山を死地と決めた朝鮮自治区出身兵の人民解放軍が最後の抵抗を続け、その隙に大東亜統一戦線は後退戦を戦った。

新義州も、元山も落ちた。

日本海軍は人民解放軍黄海艦隊と共に、艦砲射撃を続け、残兵を収容し、難民を輸送し続けたが、もはや戦線を保持する以上の力がないのは明白だった。

 

 

並行して日本政府は【改定決号作戦案】を奏上して認可を得るや、対馬海峡に核機雷が敷設され、地獄の朝鮮半島でも戦術核兵器が何発も炸裂して、住民退避の後衛戦闘が継続される。

国連軍の将兵は狂信的な戦いについていけなくなっていた、彼らは祖国が滅ぶのなら自分たちで滅ぼした方がマシと知っている。

いや、そうであるべきなのだ。

塗炭の苦しみを知っている、祖国を失うことも知っている、その恐怖を知っている。

建国以来外敵に接した事がないアメリカ兵達には分かるはずがない。

 

だがそれもこれも、破滅を先伸ばすだけだった。

戦線を維持する力はどんどんか細くなった、釜山から中国地方や北海道への難民脱出や涙を呑んで祖国の地から離れる朝鮮兵達を載せた船が日本海を埋めていた。

北海道や新潟などで再編され装備を配給され、前線に戻る朝鮮兵達はどんどん消えていった。

その頃になると日本軍の核兵器もほとんど使い果たされていた、金がかかるので1960年代までほとんど予算を出さなかったし、70年代になると別件の金のが急用になる。

インフラの改善は大陸戦線を左右しかねなかったし、工場建設も必要だったし、軍事予算はもっともっと必要だった。

そして作った核兵器は陸軍がポンポン半島で使いまくったし、海軍の割り当ては6割が艦砲射撃用に使われ、4割は対馬海峡絶対国防圏に回された。

 

破局は訪れた、鉄原に敵がハイヴをこさえようとしていると、なけなしの予備軍をぶつけて決戦の用意を始めた時だった。

南京方面から六ヶ所より入水した敵軍集団が朝鮮半島南部西岸に上陸した。

1個集団は概ね突撃級100ないし80を中核とし、戦車級800から1600を数的主力とする小集団であった。

単体で比較すれば熟練した戦車兵と戦術機がわずか、対地ヘリが直接支援すれば造作もないものだった。

しかし12箇所に分散して浸透強襲を図る攻撃を受けたのがまずかった。

 

朝鮮半島の戦線は予備兵力が尽きており、戦線後方へ次々浸透した結果、大邱広域市から光州にかけて敵が浸透。

国連第8軍司令部の所在地があった大邱広域市と、国連軍東アジア第二の補給基地があった大田広域市が瓦解し、重要な後方地域を失った部隊は各所で戦列を引き裂かれ、孤立し、瓦解し、玉砕した。

38個師団58万人の将兵を1ヶ月の間に失い、朝鮮半島の戦争は人類の敗戦で終わった。

 

 

【釜山総退却】

 

帝国陸軍中尉、白根スズはそのベリーショートヘアーの黒髪を僅かに揺らし、やや日本的すぎる童顔を生臭く、酷く焦げ臭い光景へ向けた。

釜山が燃えている、戦線崩壊は随所で悲劇と惨劇を引き起こしている。

あちこちで怒号が飛んでいるのは交通事故が起こり、韓国語に英語に日本語の怒号が飛び交い、交通整理部隊の影も見えない。

少なくとも憲兵隊は居るが、その憲兵すら指示が来ないし、整理誘導計画は破綻してる上に、国連軍司令部は洋上移転へ大忙しだ。

おかげさまで港湾部は難民と敗兵と負傷兵でごった返しており、アメリカ海軍が退却に際して国防予備船舶隊からリバティー級まで引き摺り出して、オペレーション・ブルードラゴンという退却作戦を進めている。

 

『交通小隊何やってる!』

『食われたに決まってんだろマヌケ』

『CPは何処だ』

『本部中隊って脱落したんじゃ?』

『8師団指揮所は回線周波数を変えてくれ、混線してるぞ!』

 

無線を通してあちこちから滅茶苦茶になってる状況が良く聞こえた、全く以てグダグダであるが、まだマシだ。

なにせ残存する国連軍といっても、再編中の米第25師団がキーン作戦と称して釜山退却の時間稼ぎをしてるのだが、支援していた海兵隊旅団第5連隊が連絡ミスで砲兵が壊滅した。

無論、アメリカ軍は伊達に世界最強の名を誇ってない、直ちに第25師団は対応して攻勢を再開、晋州峠まで進出して全周防御陣地とした。

なんとか釜山戦線は、今は安定した。

……1998年のいま、この瞬間だけだが。

 

『03、03。こちら臨時司令部。聞こえるかどうぞ』

「聞こえます。」

 

白根スズの休憩は臨時司令部の連絡から叩き切られた。

もとより休憩と言っても、韓国軍の糧食を掻きこんで、アメリカ軍の粉末をかけて水道水をぐいっと飲んだ程度だ。

辛い韓国軍の糧食はアジアの飯だから食えたが、妙に甘ったるいアメリカ軍の粉末ジュースは何故か喉に引っ掻かる、それでも腹も膨れてカロリーもとれた。

もっとも食えるだけマシである、なにせ退却時には船に積めないからと、アメリカ人と韓国軍の兵站将校が「欲しけりゃなんだって持っていけ!」と大セールである。

おかげで難民の飯は困ってない。

 

『貴官を臨時守備隊第503機動部隊に編入する、作戦コードと周波数は梅445を参照。ROE等は現地部隊で確認。』

「了解。……まともな軍隊じゃないや」

 

通信を切って、直後に呟く。

仔細も連絡も何も分からんで取り敢えず行けとはどういうことか、どんぶり勘定も良いトコである。

無論それを言わない程度に彼女は常識を知っている、所属原隊が壊滅する前はある種の冷や飯喰いであった。

帝国だとか皇軍だとか、亜細亜防衛とか言われても彼女に実感が湧かなかったのだ、それだけで万歳と死ねるほど単純でいたいがそうにもなれない。

だから陸士予備に合格しても昇進は遅い、中尉昇格も少尉の中で最先任になって、後退途中2週間目で野戦任官してようやく中尉だ。

戦時で20中盤で少尉のままというのは、つまりそう言う人種である。

 

「03は部隊と合流する、通るぞぉ!傍あけろぉ!離れろぉ!」

「いきなり言われてそうですかって空けれるかよぉ!」

 

足元の整備兵が怒鳴り声をあげた。

彼女の戦術機、つまりこの金属の巨人は日本軍のF-4EJではない。

正確には日本軍の奴ではない、廃墟となり壊滅した大邱南部で無傷のまま輸送車が放棄され、転がっていた韓国軍のF-4D、所謂ピースフェザントと言う奴だ。

なにせ整備部品が無いので撃震はすぐに電子部品が駄目になる、無理に国産なんかに拘らずさっさとカッコいいF-15か、もしくはアメリカ軍のご自慢のF-15Eが欲しいと彼女は思っている。

新型の不知火も正直なところ期待していない、どうせ電子部品がロクなもんじゃ無かろう。*1

瑞鶴については最初から考えた事もない、兵隊人形でしかない彼らに期待するような帝国軍人は居ないからだ。

”近衛の連中が軍隊ならば、黄巾党も軍のうち、ちょうちょトンボも鳥のうち”とは軍内部の戯れ歌である。

 

「503って言ってもどんなとこやら」

 

彼女の脳裏にろくでもない想像ばかり浮かんだ。

網膜投影は目が疲れるし、明度輝度は調整ミスで毎回視界がホワイトになりやすく、もっぱら前線の人間は平時はハッチを開けているから、気は紛れる。

低速で中高度を巡航し、彼女のF-4Dは釜山郊外の野戦基地へ到着した。

 

『連絡の有った日本軍機か?』

「そうです。ここが503?」

『ようこそはぐれ者、鼻つまみ者、厄介者に異端児と孤児の寄せ集めへ!歓迎するぞ』

 

何て言い草だと思いつつも、辺りを見てみるが概ね事実なのだろう。

大東亜連合軍の残余と日本軍の残余だ、驚くべき事に白い戦術機、すなわち近衛の瑞鶴までいる!

なんてこったと視界を無けると、やって来た将校がハンヴィーに乗れと手招きした、ブリーフィングらしい。

指揮官もやはりまともとは思えない、ポニーテールをした長髪の男性で恐らく40中盤だろうが、中佐の階級章が真新しい、すなわち昇進したばかりだ。

 

「瑞鶴が気になるかい」

「はい中佐……たしか近衛は一目散に逃げだしたと聞いてますが」

「ああ、事実だ、連中80年代から派兵を打ち切って逃げやがったからな」

 

中佐は煙草を取り出して火をつけた。

ただ近衛に対する侮蔑と、あの瑞鶴への見る眼は別の様であった。

 

「あの瑞鶴の坊主は別だがね」

「何かあったので?」

「あいつは自主的に残ったそうだ、皇国の番兵って奴ァをまじで信じてるんだ」

「そりゃあ、尊崇はしますが……褒められんでしょうね」

 

中佐の顔がやや曇った。

彼には純粋な少年が仮に帰国しても、褒められはしないだろうことは明白だ。

腑抜けの養老院である近衛の偉いさんからすれば、無許可で遅滞戦闘に参加したという点だけを批判するだろう、見捨てて逃げた点を批判されないために黙殺するのだ。

 

「まぁ、それは俺達も同じだがね……」

 

中佐が煙草を吸うか?と傾けた。

 

「禁煙主義者です」

「よくそれで兵隊が出来るな」

「甘味のほうが好きでして」

「なるほど」

 

ハンヴィーが臨時司令部のハンガーへ着いた、地方貨物空港の侘しいハンガーが防衛部隊の指揮所だ。

幸い、釜山の大空港のハンガーはまともな難民輸送でフル回転してるから絶望するほどでもない。

むしろこうして割り振れているのはショックから立ち直っている証拠である。

立ち直った理由は国連の司令部が洋上へ移り、安定出来たからだ。

 

 

 

 

臨時司令部の会議室は衛士、戦車兵、歩兵、砲兵が入り混じっている。

服装が何もかも滅茶苦茶だ、韓国のオリーブドラブ、日本の1型迷彩、韓国海兵隊のタイガーストライプ、日本軍の2型迷彩と滅茶苦茶だ。

衛士の面々はさほど多くない、12機居るだけ良い方ではあるが。

 

「揃ったな」

 

中佐を見て煙草を揉み消し、衛士の一人が呟いた。

肩の肩章を見るにアメリカ軍の空軍将校、恐らく国連の連絡任務だろう。

 

「おう、取り敢えずまあ、書面上充足した。書面ではな」

 

中佐が鷹揚に返した、顔は落ち着いた不敵な男の姿だ。

恐らく無能じゃないのが確信は取れた、少なくとも良い事だ。

 

「書面上だろうがどうだろうが、一戦あるのみです」

 

一際若い衛士が、幼さを遺した顔でそう言った。

近衛の衛士なのはすぐにわかった、実戦をくぐったのも分かる、目に危ないぎらつきがある。

 

「どう叩くかって話だよ、イルボン。兵法にもあるだろう」

 

韓国側の戦車将校の言葉に、その近衛の衛士は「むぅ」と黙った。

中佐が端末を起動し、地図を写す。

 

「知っての通り、釜山失陥は軍民全ての破滅だ。

 我々はせめて人的資源の退避を間に合わせなければならない、従い我々は時間稼ぎのため、霊山へ進出し大邱戦線の安定に寄与するため、漸減作戦を行う。

 なお推測ではあるが、我々の漸減ノルマは概ね2ないし3個旅団規模、それが最低量だ。」

 

将校と衛士たちが「うげ」と唸りをあげる。

無理もない、ろくな援護も無いのにこんな混成大隊ごときが数倍以上の敵と交戦するのだ。

なぜならここで我々が壊滅しても、漸減できればいいからだ。

幸い敵がエネルギー切れで停滞してるからいいが、それでも割に合わない。

 

「作戦時間は60分を目安とする、それ以上は交戦する力がない。

 戦闘計画としては戦術機で攻撃して誘引、そののち側面と正面からキルゾーンへ敵を誘引して撃滅する。」

 

偵察情報では旅団規模……すなわち要塞級と重光線級以外は勢ぞろいということである。

従い、スズ含めて戦術機で突撃級を引き寄せ、闘牛士としてクルクル引き回し、離れた場所からK1戦車とM48WRSA、K9自走砲で吹っ飛ばし、突撃級を排除したらKAFV25とK1で要撃級を掃討して、順繰りに潰して回るのだ。

数だけあっても目の前の敵に猪突猛進型のBETAは、要塞級が居ないとろくに作戦部隊も戦えない。

逆に言うと要塞級は作戦部隊の中核として非常に脅威である、単純にデカいから部隊が見つかりやすく、データリンクしてるのか作戦計画が崩れやすいのだ。

 

「戦線正面戦力比は単純に言って6対1!我が方の主力は潰走してるから更に桁が違う、あと数日は守らんと大東亜連合軍どころか米軍も、連中が逃がしてる地方人も逃げられん!

 ま、俺達で半日は稼がなきゃいかん」

 

極めて長い半日だ、割に合わんと言いたくはあるが、仕方がない。

民を守れない軍隊なんか、さっさと滅んだ方がいいのだ。

 

 

 

大規模街道をK1戦車や強化装甲服を着込んだ兵士たちが進んでいく。

機械化歩兵という今日日の陸戦を支えるパワーアシストスーツに身を包んだ兵士で、筋力などが向上し、武装保持量や弾薬の総量が爆増している。

なんだその程度かと思うかもしれないが、歩兵が前線を支える仕事であり、弾薬の量が増えれば保持する時間が増える。

それに最大の利点は脚部強化のお陰で山岳と市街戦で走り回れるのだ、これほど歩兵の味方は砲兵とIFVくらいだろう。

 

『行けども行けども人また人ぞ……』

「坊主、無駄口叩くんじゃないよ」

 

スズが近衛の瑞鶴へ返した。

 

『坊主じゃありません!近江です!近江正一郎です!近衛中尉の』

「おーそうか、近江中尉。無駄に気を張り詰めるな、疲れるよ」

『子ども扱いしないでください!これでも近衛で実戦を経てるんですよ!』

「そりゃ分かってるよ、だからさ、張りつめてると次で死ぬよキミ」

 

本気で心配していた理由はこれだった、貴重な戦力を無駄に死なせる気は毛頭ない。

正確には誰が乗っていようと関係ない、機体すら関係ない、戦力としての価値だけで計算している。

 

『03。あんまり年下を虐めてやるな、大人げないぞ』

「へーい、すいやせん」

 

笑いながら中佐が無線で言い、スズは笑って返した。

要するに空気を張り詰めさせない為の芝居だ、やはりこの中佐は優秀なのだろう。

街道をごった返してる難民は道路の右脇を寄せて歩いている、我が方の戦術機や車両に期待の目を向けている者は少ない、必死に安全地帯へ向かう意思だけがあった。

難民の車両は殆ど無い、車両で逃げた難民は各所で渋滞にはまって孤立し食い散らかされたか、逃げ切ったかである、大半は前者だ。

渋滞跡や事故車と喰われた残骸を除雪車や工兵戦車が強引に啓開し、部隊の移動を実現している。

 

「ん?」

 

微かに戦闘騒音が聞こえ、難民たちが慌てて走り出した。

 

『警戒!戦闘騒音!』

 

混成大隊斥候のKAFV90が無線を発する、偵察隊所属の90㎜砲搭載型だ。

本部管理が騒ぎを聞きつけ、偵察隊の情報を確認し、戦術機を周辺警戒へあげさせる。

燃料節約で移動トレーラーに寝かされていた戦術機は即座に起き上がり、即座にクールからホットへ変わる。

動作確認を1分しないで終え、山岳部へジャンプする。

 

「敵襲?まだ前線は5キロは先だろ!」

『前線が下がったんだよ!』

 

無線を変更し、国連軍周波数へ変えると事態が呑み込めてきた。

奴ら何をトチ狂ったか、突撃級に光線級をデサントさせるという暴挙を行ったらしい。

理由は?突撃級の速度で光線級を前線展開する為。

間違いなく、敵はここにきて組織的な戦闘を始めたという事だ。

だが考えてみれば無くはない事だ、考えていなくてもこれまで要塞級が小型種や光線級を収容する能力は有ったわけだ、単に長期収容するのではなく短期で少し移動させるくらい、おかしなことでもない。

 

『釜山市街が火制範囲になっちまうぞ!』

 

その無線の直後、レーザーが煌めいた。

パッと写真のフラッシュの様に光った直後、釜山国際空港から飛び立とうとしたMH-53Eが爆発した。

 

『おい今の機体……あれ国連のCP用だろ』

「さあ、海兵の機体みたいでしたが……」

『全部隊作戦変更!敵の進出部隊へ対応する!』

 

ああクソっ!やっぱりそうなるか!

即座に朝鮮派遣軍向けの武装を確保し、アームを確認する。

彼女のF-4Dは火砲が日本軍型ではなく、米軍が実戦テストでばら撒いたものだ。

36㎜という半端な口径を棄て、25㎜か40㎜かに変更しようとアメリカ軍が制作した試作武装の一つで、25㎜型の突撃砲を装備している。

M2ブラッドレーなどが装備している25㎜ブッシュマスター機関砲をロングバレルにして纏めたこの突撃砲は、米軍の弾薬類との互換性も高いから気に入っていた。

正直、突撃砲に120㎜は不要だと常々思っているのもある。

 

『戦術機は敵後方を扼し、機甲の突入を掩護!あとは銭勘定しながら自由戦闘!』

「了解!」

 

あの陸軍中佐、やっぱりべらんめえだな。

スズはそう思いながら、アフターバーナーを焚いた。

山岳を盾に後方へ躍進した戦術機およそ12機に、BETA光線級は何ら反応しなかった。

何故かと言えば、もっとも効率よく人間を対馬まで追い返すにはここで光線級を死なせる覚悟で撃たせることだ。

要するにコスパである。

 

『FOX2!』

 

ミサイル装備のファントム、韓国軍のラウンデルンが描かれた機体が肩のミサイルを発射した。

運が良ければミサイルを撃とうとするかもしれない、そうでなくても敵の数は減る。

しかし、要撃級の一部が縦に跳躍して腹を見せるようにした。

 

『盾だ!狂ってる!』

『光線級がそんなに可愛いかァ?!』

 

無論、要撃級の肉壁で全弾防げるわけではない。

18体中の13体はミサイルで吹き飛んだ、だが残りは盾になった要撃級のせいで生きている。

しかもまだ光線級はこちらを向こうとしないばかりか、2体の光線級は再び突撃級へ騎乗し始めた。

 

『逃がすな!ぶっ殺せ!』

 

即応展開した予備隊のMD-500が、TOWミサイルを発射する。

騎乗した突撃級が正面装甲をぶち抜かれて擱座、光線級が倒れた突撃級に潰された。

その隙を逃がさず、パイロンに何も積んでいないAH-1Jが突入し20㎜で光線級を滅多打ちにする。

更にアフターバーナーを全開にした戦術機隊が光線級を後方より襲撃、並み入る突撃級をすべて無視して突入する。

無論、直掩の要撃級の群れを近江中尉の瑞鶴が長刀を振って、遮ろうとした要撃級を叩き切った!

生真面目だけが取り柄の貴族将校だけはあり、振り回したように見えて丁寧だ、瑞鶴の腕部を労わっている。

続けてスズの突撃砲がHE弾を5点バーストで射撃、障害の要撃級を更に排除する。

 

『目標捉えた!』

『支援開始!』

 

京釜本道を外れ国道の側面から緊急展開した混成大隊のK1とM48WRSAが側面から支援射撃を加える。

105㎜砲を装備したK1とM48WRSAはK274弾により高い貫通力を誇るため、要撃級や突撃級の側面を喰い破っている。

そして遂に、戦術機たちは目標を捉えた。

 

「とっとくたばれええぇい!」

 

アームを展開しての4方向同時攻撃で、一気に光線級を排除する。

無論フルオートでは無く5点バーストだ、フルオートは数秒で撃ち尽くす。

10機の戦術機の集中攻撃で光線級は全て排除された、突撃級誘導の任務へ移ろうとハンドサインをし、直後に響く砲声に機体の頭部を向ける。

 

『全部隊に告ぐ。コード991。繰り返す。コード991。』

「オイ嘘だろ!?」

 

作戦地図を確認するが、司令部の電子情報とのデータリンクが追い付いていない。

くそっと呟き、有視界情報を参照するが、直後に近江中尉の瑞鶴が地面を突き破った触手で貫かれた!

 

「へ……」

 

触手をこうして用いるBETAは現状ただ1つだけ。

 

要塞級である。

 

 

つまり……。

 

 

敵軍地中侵攻(コード991)の爆心地は、ここなのだ。

 

 

 

 

 

釜山国際空港の真横、元韓国軍釜山司令部の地下指揮所は大混乱へ陥っていた。

確認情報だけでも異常そのものだ、敵のレーザーデサント、そう呼ぶしかない状況は人類軍の根幹を揺るがしていた。

基本的に師団規模以上でないと足がすっとろい光線級は出てこない、遠い場所ではハイヴからのエネルギーが尽きるから光線級はこない。

その前提は崩れた、朝鮮半島戦線再建の望みも、総退却の可能性すら潰えた。

最悪だ!

 

「昌寧、霊山方面の部隊が壊乱!」

「馬山正面から敵が3個師団規模で強攻へ転じました!」

「慶州守備隊がサヨナラを打電し続けています!」

「架山、多富洞の警戒陣地が沈黙!」

「氷川へ敵が突破中!」

 

作戦状況は最悪を極めている、要するに戦線が地中突破に先立つ陽動で予備戦力をまんまと釣りだされてしまった。

混成部隊の503が阻止戦闘中だがたかが混成1個大隊がなんになる!

無論現状釜山に残ってる最後の国連軍最高指揮官であるガイ中将は、これまで朝鮮半島戦線を組織的戦闘を維持させるために万苦を受けていたが、遂にその手札は尽きた。

 

「全部隊を釜山X線へ後退!韓国にダンケルクはない!」

 

それでも手は尽くした、米海兵隊を洛東江突出部に配備し、霊山と密陽間の連絡線へ米24師団が展開して阻止線を貼らせる。

鎮東里正面に展開した大東亜連合軍は後退させつつ釜山郊外へ移動させて集結、大邱を越えて釜山へ殺到する地中侵攻部隊は、503を下げて臨時編成部隊で時間を稼ぐ。

その稼いだ時間は……。

 

「マウナケアの太平洋軍最高司令部に、発動の可否を一任する。

 空港から民間人退去をすすめろ、LSTに詰めるんだ。」

「しかし今となっては民間人も動けませんが……」

 

副官が尋ねた、日本軍の彩峰という中将で、戦線崩壊に際してたまたま休暇で帰国していたから生き残った。

半島に帰って見れば原隊は滅茶苦茶、以来ほぼ3時間しか日に寝れていない。

 

「このままでは確実に死ぬぞ」

「了解」

 

納得は出来ないが理解はした。

地上へ上がった彩峰は、難民の悲鳴と叫びで入り乱れる空港を見て何も感じなかった、最早慣れて壊れているのだ。

やるべき事はマイクを握り、港湾部から脱出すると伝えるだけだ。

もっともそれは、然程手間をかけなくて済んだ。

緊急離陸する日本軍のC-1中型輸送機が、光線級に撃墜されたのだ。

 

「あっ」

 

彩峰中将が燃えながら落ちていく輸送機の下に、難民キャンプがあるのを思い出した。

数秒しない内に、それは歴史上の存在へ変化したが。

あの輸送機は後方へ移送する損傷した戦術機をつめていたはずだからだ。

そして、危機の中で冷静な自分が尋ねた。

 

「連中、ひょっとして観測射撃のマネをしてるんじゃないのか?」

 

続く第二次掃射が、C-5大型輸送機のランウェイ手前を吹き飛ばす。

やはりだ、連中、滑走路破壊を学習したのか。

前輪が嵌ったC-5が、大きく横転、一瞬浮き上がって、盛大に爆発した。

 

 

 

ハワイ、マウナケア火山帯近くの国連太平洋軍総合司令部は一つの命令を下した。

命令に従い、在日米軍厚木基地からF-15Eが離陸する。

米空軍のエノラ作戦部隊と呼ばれる特殊任務部隊だ。

そのストライクイーグルは肩を特殊仕様に改造し、剣状の物体を積んでいた。

 

 

 

戦術機に入ってきた命令を聞いた全員が、それに驚愕した。

 

『これを聞く全ての部隊へ。コード・ペイルライダーを発動する。

 全部隊は作戦地図の危害範囲から15キロ退避し、熱・放射線・衝撃波に対する防御処置を取るべし。』

 

確かに必要だろうが、そこまでやるかよ!

彼女には愚痴る暇もなかった、危害範囲のど真ん中だ、寄せ集めの混成大隊1個で要塞級含む師団規模以上の敵が吹っ飛んで釜山が救えりゃ安いというのは分かるが!

 

「全機武装棄ても逃げろ!」

 

畜生ついにやりやがった、軍民合わせて52万、そのために郊外の10万の難民と我々を切り捨てる!

正しい、手段がない、しかしジェノサイドだ!

人道を超えるのは兵道の論じるところではない、だが手段がない!

 

 

 

エノラ作戦部隊のストライクイーグルは無線封鎖を解除した、既に日本海、竹島を過ぎている。

マスターアーム・オン、衛士たちは特殊用途用の防護パネル付きのボタンを押した。

 

『全部隊へ。オペレーション・コード”ペイルライダー”を承認。

 目標、釜山広域市。

 妨害勢力への無条件発砲を許可する』

 

全火器の安全装置が解除され、IFFリンクもカットされる。

これで全ての部隊から認識されない、それが国連太平洋軍特殊任務部隊エノラ部隊の仕事だ。

誰かがやらなきゃいけない仕事、やりたくない仕事だがやりたくないで済ませれるほど世界は甘くない。

それがこの特別仕様のストライクイーグル、別名”サイレントイーグル”の仕事だ。

巡航ミサイルを積んだ特別仕様と言うだけだが、ここでは深い意味がある。

 

『予定地点。レディー。

 ……ナウ』

 

ストライクイーグルの肩から、部品が射出され、ゆっくりと剣状の物体が滑空する。

 

『全弾正常。

 イグニッション』

 

白煙を吹き上げたその物体、AGM-86 ALCM。

搭載弾頭はW91熱核弾頭、所謂水爆の一種であり、米軍の現状配備中の核兵器では最新となる。

B-1ランサー戦略爆撃機による超低空侵入、その後のAGM-131による敵後方集団への核攻撃用で、AGM-86B改はW80核弾頭から強化したタイプである。

弾頭出力150㏏に予定より強化された本巡航ミサイルは西側同盟軍の標準型ミサイルになりつつある。

 

『エノラ作戦部隊からマウナケア。

 全弾正常に発射。

 RTB』

 

 

 

6機のストライクイーグルの、12発のALCMは正常に釜山へ飛行した。

最先頭に居た要塞級が、何かに気付いたように頭部を横へ向ける。

直後、スズを含めた残存戦術機は遮蔽となる河川や、山や丘に隠れ、網膜投影を切った。

核の閃光なんぞ網膜が灼ける、機体のカメラバイザーを下ろさねばならない。

 

『スプラッシュ』

 

加工音声のアナウンスが響いた。

閃光が焼きつき、光が満ち、衝撃波と熱線が走る。

気付いたBETAが1発撃墜し、15発となった巡航ミサイルは正確に焼き尽くした。

水爆の灼熱と衝撃波は最強を誇る要塞級すら、容易く溶解させる。

闘士級や兵士級など塵も残らず、突撃級すら衝撃波と瓦礫の散弾が外殻を爆砕し、要撃級の前腕が溶け落ちる。

恐らく戦略空軍やニューメキシコの研究者などが見れば、これぞ英知と文明の火と興奮するだろう。

もっとも巻き添えになった15万と5904名の軍民、その後の放射線降下物に倒れた2156名など、目にも入らない。

 

「……なんとか、丸焼けにならなくて済んだ?」

 

機体の動作をチェックし、再起動する。

さすがに質実剛健のアメリカ製、7割は無傷、3割はエラーだが動く。

網膜投影も回復したが、周囲は壊滅していた。

近くにいた友軍機を探したが、運が悪かったか半分溶けたファントムだけだ。

緊急事態の信号弾を射出、友軍を確認するが、返事は少ない。

 

「……海岸いくかぁ」

 

最悪、対馬へ水練だな。

無論、恥とは思わない、もう意味がない。

 

 

 

港湾部はまだ核が命中してないので、形があった。

とはいえ米軍の戦車揚陸艦が人間を積み込んでいるが、数が足らない。

なんとか動く戦術機を見て、LCACの艇長が『医療コンテナを積んで対馬へ飛べ』と命じていたが、海に出たところでエンジン爆発から墜落した。

 

『くそったれ!』

『あれじゃ溺れさせてんのとかわらんぞ』

 

無論、見た目はともかく五体満足のF-4Dは目を引いた。

 

『飛べるか?』

「多分、フュエルは……巡航なら対馬には」

『よし!』

 

後々に聞いたが、この艇長は宇品の陸軍船舶隊だったらしく、臨時で指揮所を開いたらしい。

彼らはコンテナを指さして『子供がいる!逃がしてやってくれ!』と指示した。

どのみち戦う意義もない以上、断る気はなかった。

彼女は観閲式以上の丁寧さで、そっとコンテナを抱える。

 

「あばよ半島、また来るまでは……」

 

そんなとき、二度と来ないだろ。

内心、そう呟いた。

 

 

松代地下の帝国・及び在日米軍司令部は重い空気に支配されている。

無理もない、派遣軍の損耗は57%、重装備ほぼ全て放棄!つまり、大惨敗だ。

軍部高官は一部のこして辞職、降格で、それ以外も大混乱だ。

まず政府支持率は急落、議会は混乱、五摂家は大荒れ、近衛は恐慌、国民憤慨である。

幸い、政権が変わる事はない、政府支持率は下がっているが、首相支持は変わらない。

何故なら反対勢力は右派を自称する自称愛国勢力だ、憂国の士とも自称する、他称は国賊である。

以前より本土決戦に備えろと主張し、陸軍に強いコネを有する長州閥の首相に、海軍閥と右派勢力が批判したのだ。

いわく、現首相は工業国外疎開に名を借りた売国に熱心な無能らしい。

あるいは、本土決戦などというのは、軍部を信用せずであり、文民が戦争指導に素人知識で物を言ってるという次第。

さらには、国際協力も独立の道を売り渡す愚行とすらのたもうている。

そして今回のこれで、文句を言う勢力は壊滅した。

理由は本気で本土決戦になるので、誰が正しいか見せつけたのだ。

 

「決号作戦準備は」

 

榊首相が、やや不機嫌な顔をして尋ねた。

阿呆が阿呆らしくしたので、正当な準備に手間取った。

もっとも大分以前から刈り入れは進んでいた、帝国外務省外事二課の”魔人・怪人”が反対派の疑獄を報道させ、将官級の一部を排除出来た。

強硬右派の沙霧大尉は第1戦術機機甲連隊から、大陸派遣軍へ流す事も考えたが、あえて昇進させて、対馬へ飛ばした。

頼むからそこで、皇国の礎として、魁として死んでくれ、そう願って送り出された。

 

「大伴忠範中佐らを第五方面軍へ転属させたので、イ号、チ号、ホ号演習は全て順調です」

「あの”半分アカ(ピンコ)野郎”を北海道にか?」

「はい。樺太防備隊へ回しました。憲兵中隊付きで」

 

つまり、あの親ソのアカがなにかしたら命日だということだ。

なにをトチ狂えば、ソ連機納入を主張するのか、まるで分からない。

欧州機ならわからんとは言わないが、ソ連機じゃ国土に合わない、国産派は「自活したい」という理由が分かるから理解する、予算も出している。

だがフランカーやファルクラムなんぞ、買ってどうする?電子部品は国産以下、リンクできない、小回りきかず、部品はバラバラ!整備が破綻する。

 

「他の主だった連中は離島か、あるいは募兵の地方本部です。

 海軍も腑抜けた一部は退役です、佐世保方面に安部司令などを前進させ、対着上陸に備えます。

 陸軍は第一戦車群と教導を広島市へ前進。

 空挺が岩国と関西空港に前進させました」

「要塞化は?」

 

書類を何枚かめくり、参謀本部大佐が報告した。

 

「北部九州での核地雷敷設は終了、関門海峡要塞は85%終了し、砲艦の転用で安定して火力支援できます。

 山陰警戒部隊も概ね完了しましたが、残存する戦術核が不足しています。

 アメリカ軍にも余裕がないようです」

「しょうがないな……国連に焚きつけて有事に弾薬接収許可証に紛れ込ませておけ」

 

そりゃ窃盗だろ。

呆れた顔をした参謀本部の大佐は「俺のせいじゃねーからな」と念じて頷いた。

 

「軌道艦隊は待機中です、即応体制は予定通りです。

 問題にかんしては……法務省がしぶってます、戒厳権が総軍司令官にあるからです。

 それと国交省から道路使用許可で過労死しそうだとクレームが」

「法務省には俺じゃなくて千代田の方に言えと言っておけ、俺じゃなくて勅詔なんだからな……。

 国交省には耐えてもらう、官僚の仕事だ。

 それ以外は?」

「総動員体制により応召予備や猶予まで動員しましたが、兵器がたりんので義勇戦闘隊と郷土師団は博覧会です」

 

書類には”ハチャメチャ”の詳細がかかれている。

九州はまだいいが、北陸の部隊など中国製・アメリカ製・韓国製・日本製が混在だ、あるだけマシだが。

そりゃそうだ、乙種兵役まで動員したのだ。

70年代にカシュガル降下ショックで、当時の世論に押されて国防教育法で事実上学徒育成準備をしてたが、本気で女子高生まで動員するんだからな。

 

「仕方あるまい、70年代までここの武器庫に99式が鎮座してたんだからな」

「少なくとも連発火器ですから、あれよりはいいでしょうが……。

 四国要塞は完成率48%、岩国・山口要塞は78%です、建設資材・業者が不足しています」

「足りんか」

「神武の、神代の国産み以来の大工事ですから……加納久朗千葉県知事もかくやのものですので」

 

言い逃れでは無く、本当にそうなのだ。

参謀大佐が出した人物は1958年に「千葉の山、核でふきとばして東京湾開拓」と提唱したが、規模で言えばそれ以上だ。*2

列島改造論だとかそんなもんじゃない、もうサイボーグかメカゴジラだ。

 

「おおむねは把握した。

 さて……内閣府の面子を奏上せねばならんな……」

 

首相は重苦し気につぶやいた。

なぜかこの帝国は、一応アメリカ人曰く戦前が独裁国家らしいが、誰も独裁出来てないから奏上して決議しなければならない。

正直、首相が国粋主義に遠い理由はこれなのだ。

戦前から誰が、どう、ないがしろに、傀儡にしてる?

正直言えば軍部が暴走してるだけだ、しかも暴走してるがへっぴり腰で、海軍は政治家暗殺が特技で、陸軍は勘違いと独自判断が特技だ。

更に言うとマスコミは防空演習を嗤うアホ*3で、国民は簡単に熱狂する、昨日言ったことをおぼえていない。

 

だがそれでも祖国だ、別に気に入らないと放り投げるほど、斜に構えてない。

なんといっても、メシが上手い祖国は一つなんだから。

 

 

 

 

朝鮮総退却から1か月、BETAは来た。

1274年・1281年以来の、日本の本土防衛戦争が始まる。

 

次回

「それは舞い散る桜のように」

 

かかってこい、相手になってやる!

 

*1
F-2の合成開口レーダーは空自から評判が良くない。(築城基地航空祭出展)

*2
第11代千葉県知事、新日本改造論にて言及

*3
関東防空大演習を笑う、1941年信濃毎日新聞




この世界の日本は恐らく角栄に軍部と斯衛軍がボコられたりしたんだろうなと思います
あと千代田区のあのお人とか


なんで師団じゃなくて軍なんでしょうか?
権力が二重化してるのに維新とは一体……?
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