エンゼルランプの天籟   作:星の海1961

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※注意※
・ハリーポッターそのシリーズにおいて魔法などに対する独自解釈があります
・戦闘シーンが大好きです
・親世代なのでオリジナル展開が殆どです。筆が乗ってゴキゲンな事になってます
・pixivの触り方が危ういです
・ある程度の下調べはしていますが当時の英国とはかけ離れた描写があると思います。脳内で描き直してください


プロローグ
プロローグ


 服を並べる。どのような服が良いだろう。ズボン? スカート? コートは必要? 不必要?

 

 選んだのは金糸で刺繍の描かれた白いワンピース。腰に細い水色のリボンを巻き付けて、靴は歩きやすいようにサンダルではなく茶色の皮のブーツを。ブーツの色に合わせた茶色のハンドバッグを持ってライ駅へ。ロンドン・セント・パンクラス駅までは乗り換え含めて約一時間二十分程度。

 『ロンディウム』ローマ人にそう呼ばれた時代から現代に至るまで、世界有数の長い歴史を誇るイギリスの首都、ロンドン。

 

 少女が目指すのはその中心部。東と西、その中間にはロンドンきっての豪華なエリア、ソーホーやゴヴェント・ガーデンがある。

 大きな声で言うと自慢にとられかねないが、少女は自分の容姿には自信があった。一度見たら忘れないであろう、と。

 

 ロンドンの整地された道を一人の少女が闊歩する。少しでも人目に入りやすい様に人通りの多いところを歩いて行く。一ミリも興味の無い商品を無視しして次から次へと店を渡り歩く。ありとあらゆる道を一歩一歩丁寧に。その様子を俯瞰的に見たらきっとバグを探すデバッガーの様だと思うだろう。

 

 

 

「──どうしてだろう」

 

 少年は自分でも分からないと言ったように首を傾げるも、何か良いことを思い出したように笑顔になる。

 

「人に優しくすると優しさが返ってくるんだって、聞いたんです」

「人に優しくすると優しさが返ってくる?」

 

 少年の言葉を反芻する。そして少年はその言葉に対して、頷いた。

 

「うん。誰かに優しくされたら嬉しいですよね? 幸せな気持ちはひとりじゃなくってみんなで分け合いたい。だから貰った優しさを誰かに渡してあげるんです。そしたらその誰かも優しさを誰かにあげる。そうしたら、きっと、世界はみんなに優しくなるんです。優しさを繋いで人は誰かの大切な人になる。優しさは人と人を繋ぐから!」

 

 大人が聞いたらどれだけ単純な事だと笑っただろう。例え全人類の行動が善意に基づくものであったとしても人が個である限り、必ず善行になるわけではない。子供の描く絵空事だと。現実味のない夢物語だと。──だが、その少年の絵空事は酷く、少女の心を動かした。

 家族という関係性にのみ縛られ、それ以外の関係を築こうとしてこなかった事にようやく気がつき、問いかける。

 

「私も、なれるかな? 誰かにとっての大切な人に」

 

 少年は傘を差しだしたまま笑顔を浮かべる。

 

「なれますよ! だって、君も僕から貰った優しさを誰かに渡してあげるでしょう?」

 




ハールメンをほぼ読んだことのない、書いたことのない状態での投稿です。不備、誤字脱字あれば感想にてご報告していただければと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。
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