機動戦士Gundam_GQuuuuuuX 大地の子らの旗の下に   作:ティタマチュ

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何年も読者でしたがついに作品を投稿します。


第1話『黒のガンダム』
黒のガンダム1「少女は大地の子」


「はあっ、はあっ…」

雨の降りしきる夜の地球を1人の赤髪の少女が走っている。

その顔はまるでこの世のどこにも居場所が無く、全てから逃げ出していると言えてしまう程にまで絶望しきっていた。

少女は走り続けたが故の疲れからかそれとももう未来が無いであろう人生への諦めからか遂に立ち止まってしまう。

そんな少女を車のヘッドライトが照らす。

まるで何も映っていないハイライトが消えた目で少女がヘッドライトの先を見るとそこには車が走って来ている。

少女は驚きのあまり茫然とし、立ち止まってしまう。

車側も急に出てきて立ち止まった少女を見ると急ブレーキをかける。

そして…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宇宙世紀0085 9月初旬

宇宙に浮かぶコロニー郡の1つであるサイド6。

その中のコロニーの1つの中の高速道路を1台のリムジンが走っていた。

「おじさん、ようやくサイド6に着いたね〜。やっぱりここが1番栄えている感じ気がするよ!」

「…あぁ、そうだな…」

リムジンに乗っている()()()()の少女は隣にいる熟年の男性に話しかけるが男性は何かを考えているのかまるで上の空な様子だった。

 

「どうしたのおじさん?お腹でも痛いの?」

「…あぁ、心配させてすまんな。私は大丈夫だ。」

心配する少女に対し、男性は申し訳なさそうに答える。

「そう言えば、おじさんはいつもの任務の時は私達に任せているのにこの時だけは一緒に来るなんて珍しいよね。おじさんって1番偉いんだからこういう前線に出なくても良いんじゃない?」

少女は男性に尋ねる。

「いや、今日はここで各サイドの上層部と話し合いをする予定でな。だから、私以外にも護衛も一緒に来てもらっているのだ。」

「成る程ね〜。あっ、あそこにあるのって何かな?」

少女は窓の外にある光景を指さして男性に尋ねる。

そこに映っていたのは無理やり建築された歪な建物群であった。

 

「あれは難民街だな…。今はMSで武装した難民達に軍警も手こずっているみたいだな。」

「本当、厄介だよね〜。難民がMSで武装しているから私達が鎮圧しなければならない訳だし。」

「ジオンが放出するMSが増えれば増える程、武装した難民が出て来る。武器が持てないと言われていたとしてもMSは驚異的な性能の兵器である事に変わりはないからな。」

「武装した難民達はどうにかならないのかな?」

少女は男性に尋ねる。

「難しい話だな。今はとりあえずこうして我々が各サイドに戦力を派遣して何とかしていくしかあるまい。幸い、各サイドは我々の活動には乗り気だ。上手くいくだろう。」

「そうだね、おじさん!私、頑張るよ!」

「あぁ、無理はしない様にな…。いくら養子とは言え、君は私の娘同然なのだからな。」

男性は少女に優しく微笑む。

「ここが彼女が生まれ育ち、そして追い出されたというサイド6…。そして中立と謳いながら弱者を搾取する薄汚い連中の根城か…。ここの連中の信頼を得るのは癪だが少しづつこちらが優位に立てば良い。最悪、我々が引き上げると言えば難民共の対処で経済が回らなくなるはずだ。いざとなったらそれで脅してみるとするか…。」

男性は少女に聞こえない様な小声で呟く。

 

「おじさん、顔が暗いよ?これから偉い人達と話すんでしょ、だったらもっと元気な顔をしなくちゃ!」

「あぁ、すまなかったな。」

そして、リムジンはサイド6の庁舎につく。

「私達はここで降りるから君は先に()()()()()()()()()()()()()に向かってくれ。会議が終わったら私達も向かう。」

「うん、分かった。おじさん達も頑張ってね!」

少女を乗せたリムジンは走っていく。

 

「良くぞ来てくださいましたジャミトフ将軍。」

サイドの高官の1人が熟年の男性、()()()()()()()()()()に大げさなレベルで恭しい声をかける。

「いえいえティターンズの設立に手伝っていただきこちらこそ感謝しています。挨拶はこの程度にして本題に入りましょう。」

ジャミトフは感謝こそしていたがその笑顔はまるで貼り付けた様な物だった。

「難民の対策ですな…。」

サイドの高官は本題に対して口を開いた。

「えぇ、ジオンの新型のパイロットとその教官が難民出身という事からジオンで楽な生活を送りたい難民達が襲撃によりMSを手に入れて各サイドのコロニーで暴れているという話でしたな。」

「我々各サイドもそれぞれの軍警で対処しているのですが何せ数が多いのと強奪した機体によっては武装を使える物もおり隊員の負傷が止まないのです…。」

「しかし、肝心のジオンは助けてくれないという事ですな。」

サイドの高官達に対しジャミトフはなおも冷静さを崩さない。

「はい…。サイドで被害が無いのは元ジオン軍人であるマッシュ市長が治めているサーセン市ぐらいです…。」

「特に我々はクランバトル等でジオンの新型が試験をした事もあって被害が大きいのです…。」

サイド6の高官は申し訳なさそうに言葉を漏らす。

「それで代わりに我々ティターンズに助けてほしいと。」

「そうです、失礼を承知でお願いします。」

サイドの高官達は全員でジャミトフに頭を下げる。

 

それを無言で見ていたジャミトフは口を開く

「そうですな。とりあえずサイド6以外には部隊を派遣しましょう。」

「おおっ!ありがとうございます!」

しかし、サイド6の高官は当然納得がいかない。

「じゃ、ジャミトフ将軍!何故、我々には…。」

ジャミトフは冷徹に答える。

「貴方方、サイド6はジオンの新型機のテストを手伝っていたでのはないですかな?その縁をつてにジオン自体に救援を頼めばよろしいかと。」

「…一度はやってみましたがジオンは『我々には関係ない』の一点張りで聞いてくれませんでした…。」

「では、以前やった様に適当なスケープゴートの悪を用意してジオン及び難民への反対運動にすればよろしいのではないですかな?」

「そ、それは…。」

「おやおや?まさか本当にコロニーに住んでいる一般の女学生がジオンの新型機体に乗っていたとでも言うのではありますまいな?」

「う、うぅ…。」

ジャミトフ自身も分かっていた。

今ここでこの連中(サイド6)相手に不満をぶつけてもどうしようもない事を。

「…良いでしょう。我々はここで話した貴方達全てのサイドを救援する事を約束させていただきます。」

「申し訳ございません…。」

「謝罪なら我々ではなくジオンへの生贄として犠牲にされた少女の家族や友人達にするべきですな。」

ジャミトフはそう言うと書類にサインを行いこの会議は纏まり、会議室から出ていく。

 

庁舎を出たジャミトフは呟く。

「キシリア・ザビ、各サイドにおける難民達の暴徒化とサイド6への恩売りとそれに伴う新型機のテストも奴の考えたシナリオだろうな。ジオンと言えば皆が思い浮かぶのはギレン・ザビだ。MSを放出させている全ての責任を押し付けた上でそれを排すれば各サイドから英雄として迎え入れられる。狡賢いあの女の考えそうな事だ…。あの女を放置したらいずれ宇宙だけでなく地球も危機となるかもしれん。だが、今はとりあえず各サイドを足がかりにするしかないな…。」

その呟きに隣にいた壮年の男性、()()()()()()()()()()()()が答える。

「全くですな…。今はまだ小さな一歩ですがいずれは閣下の願った世界になる事を私は信じております。」

「世辞は良いぞ。」

「いえいえ、閣下に仕える事こそが何よりもの生きがいな物でして…。」

「…そうか。では、我々も施設に向かうとしましょう。」

ジャミトフとジャマイカンは迎えのリムジンに乗り込み施設へと向かった。

 

そして、実験施設に到達したが…

「なぁ、ジャマイカン。確かに我々は『ガンダムMark-Ⅱの起動実験場を用意しろ』とは言ったが……。」

「まさか難民街の一部に居住している難民達を強制立ち退きさせてからその建造物を一掃、そこに我々の軍事施設を建てるとは思いもしませんでしたな…。」

実験場が建設された経緯を知ったジャミトフとジャマイカンは唖然としていた。

「何故、連中はこんな火に油を注ぐような真似しか出来んのだ。全くサイド6の役人共はよっぽど想像力が足りんようだな。」

「全くです閣下。こんな愚行をしたらまず間違いなく怒った難民達が報復に来るでしょうな。」

「もしかしてサイド6の連中は我々をジオンに売り渡す気なのか?」

「その可能性も否定は出来ませんな。連中もキシリア並みに狡賢いので。」

「あっ!おじさんとジャマイカンさん!」

そんな2人の下に少女が駆け寄ってくる。

「おぉ、無事についていたか。良かった…。」

「全く、おじさんは心配性だね。」

そう言うが少女はまんざらでもないのか笑みを浮かべている。

「さぁ、ここからが宇宙におけるティターンズの本格始動だ。頼むぞ、()()()!」

「うん!任せてよ、おじさん!」

少女、()()()()()()()()は明るい笑みを浮かべた。




どうもティタマチュと申します。
改名し晴れて執筆者となりました。
あにまん掲示板で立てたとあるスレの立て主としてここで作品を作らせていただきます。
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