機動戦士Gundam_GQuuuuuuX 大地の子らの旗の下に   作:ティタマチュ

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大変お待たせしました。
ようやくガンダムMark-Ⅱが起動します。


黒のガンダム3「少女は再び立ちあがる」

「しかし、イズマコロニーか。自分と彼女が初めて出会ったのもここでした。あの時、奪われてしまったGQuuuuuuXに彼女が乗っていてくれなかったらどうしようかと思いましたよ。それとあの方々にも感謝してます。」

思い出を語るエグザベに対してクルーの1人が声をかける。

 

「そう言えば彼女、『ニャアン特務大尉』でしたっけ。難民の出自から大尉に見出されてキシリア様の右腕にまで成り上がった正に『シンデレラ』ですね。今は確かGQuuuuuuXの専任パイロットをしているとか。」

「あぁ、彼女のマヴとして自分も鼻が高いですよ。では、私はそろそろ準備に行きますので。」

そう言ってエグザベは格納庫へと向かっていった。

 

「ここにいたのか。」

「はい。出撃の任務だと聞いていたので。」

エグザベが格納庫に向かうとマヴであるニャアンは既に待機していた。

「場所はイズマコロニー。ここでは良くGQuuuuuuXの訓練としてクランバトルをしたね。」

「はい。今の私がいるのは全てキシリア様とエグザベさんのおかげです。」

「それは良かった。今回は宇宙で待機してもらうメンバーがいるけどイズマコロニーには既にこちらの協力者が入って難民達の支援を貰っている。でもまぁ、所詮は連邦軍のMSだ。ギャンを使うまでもなくこちらの相手にならないだろうから変に緊張しないで良いよ。君はいつも通りGQuuuuuuXで問題ないけど僕達はゲルググで十分だからね。」

「ありがとうございます…。」

「何よりも君とGQuuuuuuXの活躍がキシリア様の為になるんだ。自信を持ってくれ。」

「…はい!」

その後、やって来た部隊のメンバーと軽い打ち合わせを行いエグザベ達は出撃した。

 

その頃、連邦軍の軍事施設では『ガンダムMark-Ⅱ』の起動実験の準備が進められていた。

『ガンダムMark-Ⅱ』だけでなくティターンズの面々が乗る機体の整備もされている。

 

「ハイザックや軽コマンドの武装の優先は武装難民用の実弾ライフルの調整がメインだ。ビームサーベルだけで機体を戦わせるなんて事がない様にするぞ!」

「ジオンが攻めて来る可能性もあるしサイド6の軍警も頼りにならない。パイロット達が帰って来れるように万全にしろよ!」

整備兵達は数機のハイザックや軽キャノンを改修しキャノンを取り外した軽コマンドの整備を行なっていた。

コロニー内での戦闘ではビーム射撃は一撃で敵を仕留められないと大きな被害が出てしまう。

そこで連邦軍は実弾を使う射撃武器を機体に装備させている。

また、ハイザックは受領した兵からの受けは良かったのだがやはりジオンの機体を模したその姿を認められる連邦の兵は少なかった。

幸いハイザックは連邦軍の大半には受けが悪かったが改良したザクの武装自体は評価されており、それらを軽キャノンの改修機に装備させて補っているのだ。

 

「やはり、これではいかんな…。ハイザックが受け入れられないのならばそれこそ新しい量産機を開発するしかない。『ガンダムMark-Ⅱ』の起動実験が終了したら既に行っているその計画に力を入れんとな。」

ジャミトフは苦い顔をしながら眺めていた。

 

「バイザックの方は見た目こそハイザックと同じだがジェネレーターが高性能な上にムーバブル・フレームも少々とはいえ使われている。整備が難しいから慎重にやれよ。」

「装備は同じだがこちらは最前線で戦う上にジャミトフ総帥の直属部隊が乗る機体だ!完全な物にするぞ!」

ティターンズが持ってきた機体も専任の整備兵達が整備していた。

「ヘイズルは『ジム・クゥエル』と共通の部分があるが独自のパーツには気をつけろよ。それがこの機体の肝になる部分だからな!」

「Mark-Ⅱの整備は最優先にしろ!本日の主役にしてジャミトフ総帥のご令嬢が乗るこれからの連邦軍を引っ張る象徴となる機体だ!それに不備があったとなったら総帥から連邦軍を首にさせられるかもしれんぞ!」

整備兵達は互いに檄を飛ばし合いつつ、整備を進めていく。

 

「うわぁ~、皆忙しそうだね~。」

「あぁ、何せお前の『ガンダムMark-Ⅱ』はティターンズどころか連邦軍の新しい象徴だからな。俺達の機体も閣下直属の部隊用だから勿論ちゃんとしてもらっているがな。」

マチュとジェリドは整備兵達を見て話している。

 

「ここにいたのか、2人とも。」

「あっ、カクさん。」

「軍人たるもの使う機体の確認はしておかないとな。お前もそうだろ?」

「ハハハ、こいつは1本取られたな!まぁ、俺もそういう事さ。」

カクリコンとジェリドは笑いあう。

 

「マチュ、ちゃんと休む事が出来た?」

「あっ、エマ姉。」

「今日の主役は貴方なの。貴方の調子が悪いと皆が困るし何よりもお姉ちゃんが困っちゃうわ。」

エマはそう言うとマチュを抱きしめる。

「ありがとうエマ姉…。」

 

そして整備が完了し起動実験としてマチュは『ガンダムMark-Ⅱ』に、他の面々も各々の機体に乗り込む。

『良いか、今回は起動実験だけが目的では無い。サイド6に我々の力を見せ付けるのもある!また、今回はジオンが襲って来る可能性がある。決して油断するな!諸君らの健闘に期待する。』

ジャミトフの激励が飛ぶと施設からMSが発進していく。

『ジェリド・メサ、ヘイズル出るぞ!』

『こちらカクリコン。バイザック、出るぞ!』

『エマ・シーン。バイザック、行きます!』

ジェリド達も各々の機体で出撃する。

そして最後にマチュの『ガンダムMark-Ⅱ』が出撃する。

『マチュ・ハイマン!ガンダムMark-Ⅱ、行きます!』

 

『ガンダムMark-Ⅱ』は施設の中の試験場に立つ。

『では、これより起動試験を開始する!まずは歩行及び走ってくれ。』

「了解!」

テッドの指示を受けたマチュは『ガンダムMark-Ⅱ』を陸上移動させる。

『次は空中での機動確認だ。武装難民が来るまでにこれだけは終わらせたい。』

次の指示を受けたマチュは『Mark-Ⅱ』の背中のブースターを稼働させて上昇や加工、旋回と言った動きを行う。

その後も、動作の確認は続いていく。

 

一方、ジェリド達はサイド6の軍警と共に武装難民を待ち構えていた。

「全く…、あれだけいても役に立つのか?」

「ボヤくなよ、いないよりはマシだ。」

ジェリドとカクリコンは互いに軽口を叩いているが警戒は怠っていない。

「マチュ、大丈夫かしら…。」

エマはマチュの事が心配で気が気でなかった。

「おい、武装難民が来たぞ!」

1機のハイザックが指さした先には色も形も様々なザクが多数いた。

「さて、軍警も少しは働いてくれるはずだ。さっさと連中を片付けるぞ!ジオンが来る可能性もあるからな!」

動いている軍警を見たティターンズの部隊もカクリコンが言った後に武装難民の迎撃に向かった。

 

「こちらは主に武装しているザクを撃破しろ!くれぐれもコックピットには当てるなよ!」

ジェリドの言う通りティターンズの軽コマンドやハイザックはビームサーベルや実弾ライフルで武装難民達が乗るザクを無効化していく。

そうして敵の数が減っていく中、機体に搭載されているレーダーが新たな機影を確認する。

 

その機影は施設にいるジャミトフ達も確認していた。

「閣下…。」

「やはり『ガンダムMark-Ⅱ』も狙って来たか!」

 

「やはり、情報は正確だったみたいだな。相手はキャノンを外した軽キャノンとザクが大半だ!連邦のガンダムはこちらが抑えるから連邦の機体を頼む!」

エグザベ達が交戦場所に向かう中、1機だけ別の場所に向かう。

「おい!何してる!」

ニャアンが乗るGQuuuuuuXだけは施設ではなく軍警に向かって突き進んでいた。

 

ジャミトフ達のいる施設にマチュから通信が入る。

『おじさん!』

「どうしたんだマチュ?」

『私も行くよ。何か嫌な予感がする。エマ姉やカクさん、ジェリド達が危ないかもしれないから!』

「待ちたまえ!ジオンの狙いは君の機体だ!君が出たら…」

「…分かった。せめて無事に帰って来てくれ…。」

「閣下!?」

「マチュが行きたいと言っているんだ。あの子の勘は良く当たる。テッド、ここはそれを信じるとしよう。」

『ありがとうおじさん!私、行くね!』

そう言うとマチュは機体のブースターでジェリド達が交戦している場所へと向かっていった。

 

一方、軍警達

「アラガ隊長、このまま一気に難民共を鎮圧しましょう!」

「あぁ、各員気を付け…。何かが来るぞ!気を付けろ!」

煙が晴れた後にGQuuuuuuXが現れる。

「ジ、ジオンの『残虐騎士』…!」

「何で、ここに!」

軍警達は震え上がった。

 

軍警のザクは攻撃するが『残虐騎士』には当たらなかった。

『残虐騎士』は1機の軍警ザクを捕まえるとコックピットの前装甲を引きちぎる。

「やめろぉぉぉぉ!」

別の1機がヒートホークを持って突撃するが『残虐騎士』は掴んだ軍警ザクを盾にするとビームサーベルで2機の軍警ザクを貫いた。

「ササヤ!アーフク!」

 

その後も『残虐騎士』は対峙するザクをまるで盾や武器の様に扱い破壊していく。

そして『残虐騎士』は次の狙いをラゴウチの軍警ザクに決めた。

「くっ、来るなぁぁぁ!」

ラゴウチのザクはマシンガンを連射するが当然当たらなかった。

そしてコックピットの装甲を剥いだ『残虐騎士』がビームサーベルが振りおろそうとする。

「うっ、うわぁぁぁぁぁぁ!」

「ラゴウチィィィィ!」

そこに何かが来て『残虐騎士』のビームサーベルを受け止める。

「あっ、あれは…」

「同じガンダムか?いや、違う!あの『残虐騎士』と交戦しているって事はもしかして連邦軍の救援なのか!?」

『残虐騎士』のビームサーベルを受け止めていたのはマチュが乗る『ガンダムMark-Ⅱ』であった。

 

この日、マチュは…再びこの『ガンダム』と呼ばれているMSに乗り込んだ。

記憶を失う前から浅はからない因縁を持つ…呪いとも宿命とも言える、このMSに…。

そして、ここから『(プレイヤー)の作った運命(攻略チャート)を抜け出した彼女の本当の物語』がようやく始まる事となる。




こうして私はまたガンダムに乗ったんだけどおじさんに拾われるまでにはかなりの紆余曲折があったんだ。
次回『失った少女のその後』
嫌な記憶なんて無くても良いよね!
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