機動戦士Gundam_GQuuuuuuX 大地の子らの旗の下に 作:ティタマチュ
本作の根幹と言える独自設定かつかなり辛い描写があります。
マチュはジャミトフの家で療養生活をする事になった。
しかし、彼女は殆ど食事を摂る事も飲み物を飲む事もしなかった。
まるで心が無い様な感じだった。
それを心配したジャミトフは彼女に何かトラウマがあるのだと判断し、最新のPTSDの治療を行っている施設を調べ、そこにマチュを預ける事にした。
そしてマチュが治療中の間はジャミトフとジャマイカンは彼女について調べる事にした。
そのきっかけは1つの記事であった。
「閣下、失礼します。」
「何だジャマイカン、バスク達過激派の監視についての報告は昨日受けたぞ。」
「いえ、閣下が保護した例の少女に関しての情報です。このネットのニュースを見てください。」
「…ほう、『
「閣下が拾った彼女に似ていませんか?」
「…成る程。体の良い身代わりにされたという事か。おそらくクランバトルで機体のテストをしていたがそれが終わった為に彼女に全ての罪を被せたのだろうな。」
「どうやら例の機体は『ポメラニアンズ』というチームで使われていたようです。映像もあります。」
「よし。それを流してくれ」
2人は手に入れた映像を確認する。
「閣下、私は諜報部故にMSの戦闘に関しては素人です…。」
「とは言え、何か気付いた事があるのだろう?」
「ドム2機との試合から明らかにジオンの新型と思わしき機体の動きが違います…。おそらくはこの時に…。」
「あぁ、この試合から正式なパイロットが乗り始めているな。おそらく彼女は用済みになったのだろう。全く、汚い事をする奴らだ…。」
「閣下の仰る通りだと思います。」
「おそらく『ポメラニアンズ』はジオンのペーパーかあるいは雇われた企業のチームだ。新型のデータ取りの為に民間人である彼女を使ったのだろう。」
「嫌な話ですな…。」
「ジャマイカン、お前は引き続き彼女や新型機、『ポメラニアンズ』の情報を追ってくれ。バスク派以外だけでなくすまんな…。」
「いえいえ。閣下のお役に立てる事が何より嬉しいので。」
「そう言えば、彼女が治療を受けている施設についてだが研究施設も兼ねているのだったな。」
「えぇ、それが何か?」
「ジオンの息がかかっている者がいるかもしれん。調査をしてくれ。」
「かしこまりました。」
一方、マチュだが最初はカウンセリングや抗うつ薬の投与をしていたがある時、普段の医師とは別の人物がやってきて彼女を部屋に連れていく。
そこで彼女は最新の治療と称して新しい薬品を点滴されていた。
そうしてある日、麻酔にかけられたマチュの頭に装置が被せられそのコードは見るからに悍ましい装置へと繋がっていた。
「これより実験を開始する!」
モニターのある部屋の真ん中にいたゴーグルをかけた軍人、『
『あれ…。ここはどこ…?』
マチュは夢を見ていた。
『お母さん…?』
マチュは手を伸ばそうとするが母親はどんどん離れていく。
『お母さん待って!私、良い子になるから行かないで!』
母親はGQuuuuuuXと
『お母さん…。』
マチュは泣いていた。
そして、マチュが治療に入ってから数日後「あの子の治療は上手くいっているんだろうか…?」とジャミトフが思っているとジャマイカンが駆け込んでくる。
「閣下、大変です!」
「どうしたジャマイカン、そんなに焦って。まさか彼女に何かあったのか⁉︎」
「はい!彼女を送った例の施設ですが裏でバスクが特殊な処置を施した兵士を作る研究を行わせていた事が発覚しました!」
「何だと!その施設はどうしたんだ⁉︎」
「事後報告になってしまい申し訳ございません…。ニシザワ中佐率いる部隊と共に強制突入を行い、非道な研究を行っていた者を始めほぼ全員を逮捕しました。そして、彼女を含め実験体にされていた少女達も保護しました。」
「そうか…。で、あの子はどうなったんだ。」
「…どうやら、一部の処置はされてしまっていた様です…。」
「その処置についてはどういうものなんだ。」
「専門家として立ち会ったドクター・ロキによるとどうやら記憶処理らしく閣下に会う前の記憶はほぼ喪失してしまっている様ですが一部は朧げながら残っているそうです。おそらくそれをトラウマとして刺激させる事で好戦的にするのが目的かと。」
「…皮肉な話だがある意味我々の望み通りになったという事か。嫌な物も残ってしまったが…。」
「それと彼女以外にも実験体にされていた子達もおりました。こちらは彼女より実験が進んでおり、感情にやや不安定な所があるそうです。」
「…わかった。彼女やその子達に会うとしよう。施設へと連れて行ってくれ。」
「かしこまりました。車や飛行機を用意させます。」
こうしてジャミトフはマチュが入院していた施設へと向かった。
「あっ、おじさん!」
施設についたジャミトフをマチュが出迎える。
「すまなかった…。PTSDを治す為とは言え人体実験施設に送ってしまうとは…」
ジャミトフは心から謝罪する。
「まだ、本格的にされる前だったらしいから大丈夫!まぁ、おじさんに会う前の記憶はほぼ無くなっちゃったけどね。でも、自分の名前は覚えているよ!『マチュ』、それが私の名前!」
「本当に良かったのか…?」
「全然平気だよ。だって、忘れちゃうって事は良い思い出じゃなかったって事でしょ?嫌な思い出なんて忘れるのが1番だよ!新しい思い出をまた作ればいいんだし!」
「…そうか。なぁ、提案があるのだが君さえ良ければ私の養子にならんかね…?」
「えっ⁉︎おじさん、本当に良いの…?」
「ただでさえ酷い目に遭ったかもしれない君を更にこんな目に遭わせてしまったのだ…。その罪を償うのが世の道理だと私は思っている。君と他に保護された子達を私は養子にしようと思っている」
「こんな私なんかの為にありがとう…。誰かに大切にされるのって心がこんなにも暖かくなるんだね…」
「その暖かくなった気持ちを忘れないでくれ」
「分かったよ、これからよろしくねおじさん!」
こうして、マチュはジャミトフの養子『
しかし、ジャミトフがマチュを養子に迎えた時の夜
「彼女も今頃は夢の中か…。今度こそ良い夢を…」
ジャミトフが体を休めていると
「あぁぁぁぁ!嫌だぁぁぁぁぁぁ!!」
マチュの悲鳴が聞こえる。
「ど、どうしたんだマチュ⁉︎」
「嫌だ!取らないで!行かないで!奪わないで!」
マチュが錯乱状態になってベッドでもがいていた。
「しっかりするんだ、マチュ!」
「おじさん…。うわぁぁぁぁ!」
マチュは目に涙を浮かべながらジャミトフを見ると泣きながら抱き着く。
「一体、何があったんだ…?」
ただ事ではない事態に驚いているジャミトフはマチュに尋ねる。
「怖い夢を見たの…。私の周りの人が消えていって、物がどんどん取られていいて…。そして周りの人が私を睨んだり笑ったりするの…。」
「それは怖い夢だな…。」
「ねぇ、おじさん…。また怖い夢を見るのが嫌だから今はここにいて…。」
「あぁ、いてやるとも…。だから、安心して眠りなさい。」
「ありがとう…、おじさん…。ごめんね…。」
「謝らなくてもいいんだ…。」
マチュは漸く安心した様子で眠りについた。
一方マチュがジャミトフの養子になってから数日後、地球衛星上のキシリアのチベにて
「これでこの機体のデータは回収出来た。後はグラナダでGFreDに『例のユニット』を移した後に予備パーツとして解体だな。」
「全くだ。エグザベ少尉が見つけてくれたパイロットのおかげでオメガサイコミュの研究も進んだからな。」
「そのエグザベ少尉と見つけたパイロットはどちらも大尉になるらしいな。一目見てキシリア様が気に入ったらしい。」
「そいつは凄いな。まるでシンデレラじゃないか。」
ジオンの整備兵が笑いながら整備していると突如GQuuuuuuXが起動する。
「おい、どういう事だ!」
「分からん、誰も乗っていないのに勝手に…!ぐわぁぁぁぁ!」
GQuuuuuuXは整備していたジオン兵を腕で振り払うとハッチへ向けて動き出す。
「き、機体の暴走だ!」
GQuuuuuuXはとうとうハッチを破壊し、強引に宇宙へと出てしまう。
「何、機体が暴走しただと⁉︎メ、メガ粒子砲で攻撃して止めろ!」
整備兵達からの報告を聞いた艦長は驚き、GQuuuuuuXにメガ粒子砲を向けて発射する。
そしてGQuuuuuuXにメガ粒子砲が命中し大気圏から地球に落ちていく。
「キシリア様に一体どう報告すれば…。」
「あぁ、そうだ。GQuuuuuuXを1機再生産だ!分かったな!機体はすぐに受け取りに行く!」
艦長からの報告を受けたキシリアはそう言って自身の拠点であるグラナダとの通信を切る。
「全く…。まさか勝手に動き出すとはな…。それにニャアンがあれに愛着を持っていたとは…。おそらく大気圏で燃え尽きるだろうが仮に地球に落ちて解析出来たとしても連邦軍にはオメガサイコミュとエンディミオンユニットを起動できる者などおるまい。あのユニットを回収するついでとしてギレン兄対策の為に利用させてもらうぞ。」
キシリアは醜悪な笑みを浮かべていた。
しかし、当のGQuuuuuuXは連邦軍の勢力圏にしてあの
強化人間と悪夢に関しては正史のロザミアを参考に考えました。
ちなみに再生産されたGQuuuuuuXにエンディミオンユニットは搭載されておりません。
エンディミオンユニットはマチュのGQuuuuuuXのみの一品ものです。