機動戦士Gundam_GQuuuuuuX 大地の子らの旗の下に   作:ティタマチュ

6 / 11
マチュの過去の回想は今回でほぼ終わりです。
ようやくティターンズが結成されます。


失った少女のその後3「ティターンズ結成」

マチュ達がジャミトフの養子になってしばらくしたある日

「本当に良いのかね?マチュ君。」

「どういう事?ジャマイカンさん。」

「開発施設に落ちてきたMSを見ても君は面白くも何ともないと思うのだが…。」

「ん〜。でも、何でだか知らないけど行かないとって思ったんだよね〜。」

「私は今はやりたい事をやらせてあげる方が良いと思うぞ。マチュが自発的に行きたいと言ったのだからな。」

「了解しました。」

マチュとジャミトフとジャマイカンは連邦軍の新機体の開発実験施設に向かっていた。

 

そして施設の倉庫で解析されていた機体を見る。

「これが落ちてきた機体…。こ、これはまさか…!」

「閣下、これは…!」

ジャミトフとジャマイカンは驚愕していた。

何せ、その機体は胴体と盾を装備していた左腕以外は見るも無惨な姿だったがマチュをテストパイロットにしていたジオンの新型機だったのだから。

「あぁ…、あぁぁぁぁぁ!」

それを見たマチュが急に頭を抑えて苦しみだす。

「君、今すぐここに救護班を呼ぶんだ!」

「は、はい!了解しました!」

マチュは救護班により医務室へと連れて行かれる事になった。

 

「こ、ここは…?」

「医務室だ、安心してくれ。」

マチュは医務室で目を覚ます。

「ごめんなさい、おじさん…。元はと言えば私の我儘なのにこうなっちゃって…。」

「気にするな、君は悪い事は何もしていない。」

マチュとジャミトフが話しているとジャマイカンが入って来る。

「閣下、テム・レイ技術主任とモスク・ハン博士による解析結果が出ました。どうやらあの機体には起動に使う特殊なシステムがいくつか内蔵されている様です。」

「そうか…。では、テストパイロットとしてマッケンジー中尉を…」

ジャミトフが指示を出そうとしたその時、マチュが声をかける

「…ねぇ、おじさん。私、あれに乗ってみて良いかな…?」

「な、何を言っているんだ⁉︎君はあの機体を見て倒れたんだぞ!無茶は止めるんだ!」

驚きマチュを止めようとするジャマイカンにジャミトフが声をかける。

「乗せてやれ、責任は私が取る。」

「閣下⁉︎」

「ありがとう、おじさん。」

こうしてマチュは機体の元に向かった。

 

「マチュ・ハイマン、これよりこの機体を起動します。」

マチュがコックピットに入るとシステムが起動したのか機体はまるでガンダムの様な顔を見せた。

「おぉ!これは凄いぞ!」

連邦の軍人や技術者が機体が起動した事に驚く中、この機体に乗ったマチュがジャミトフに対して言う。

 

「ねぇ、おじさん。私この機体に乗って恩返しがしたいんだけどダメかな。」

「何だと?」

「おじさんへの恩返しとして私に出来るのはこれくらいだから!」

「閣下…。どうなさるおつもりですか…?」

「…分かった。レイ技術主任に頼んでこの機体を改修させよう。」

「ありがとうおじさん!」

「だが、機体に乗るならシミュレーターによる訓練を受けなければダメだぞ。」

「分かった!私、頑張るね!」

コックピットのマチュは満面の笑みを浮かべていた。

 

そして月日が経ち、宇宙世紀0085の8月下旬。

マチュとジャミトフは地球連邦の議会と連邦軍の本拠地がある南米のジャブローにいた。

「おじさん、いよいよだね。」

「あぁ。だが、大変なのはこれからだ。」

そんな中で2人の男性が声をかけてくる。

 

「こ、これはジャミトフ閣下!」

「閣下、これからよろしくお願いいたします。」

「あぁ、よろしく頼むぞ。」

「閣下、この子が…」

「あぁ、君達の部隊に入る私の養女だ。マチュ、自己紹介を頼むぞ」

「はい、おじさん!初めまして、マチュ・ハイマンです!これからよろしくお願いします!」

マチュの自己紹介に2人の男性も答える・

「元気がいいな、嬢ちゃん。俺はカクリコン・カクーラーという者だ、よろしく頼むぞ。」

「俺はジェリド・メサだ。よろしく頼む。」

そういうがジェリドの顔はどこかすぐれなかった。

 

「何かあるようだな、ジェリド中尉。行ってみてくれたまえ。」

「はっ。閣下、無礼を承知で申し上げます。彼女の様な子供を戦地へ向けるなど自分は反対です。戦争や難民の鎮圧は我々正規の軍人が行うべきです。むやみやたらに…」

「ジェリド中尉。彼女はジオンの新型機のテストパイロットの経験がある…。そして、その結果ジオンより命を狙われる立場になってしまったのだ…。『アマテ・ユズリハ事件』を知っているだろう。私としてもこの子を戦場へ戻したくなどない…。だがな…。」

「自分に出来る事があるのにしないなんて勿体無いじゃないですか!だからお二人もティターンズに来たのでしょう?」

「ぐっ…。それはそうだが…。」

「これは立派なお嬢さんだな。」

「……こう言って聞かんのだよ…。私も『彼女』もこの子を止められなかったのだ。」

「閣下、彼女とは…?」

カクリコンが訪ねようとすると

 

「マ~チュッ!」

誰かが後ろからマチュに抱き着いてくる。

「あっ、エマ姉!」

「これからは同じ部隊としてお姉ちゃんが守ってあげるから安心してね!」

「えへへ~。ありがとう、エマ姉~。」

エマに抱き着かれたうえで頬ずりまでされているがマチュの顔は嬉しそうだった。

 

「エマか、随分変わったな…。」

ジェリドもカクリコンも驚いていた。

彼らからすればエマは真面目で少々固い印象が強かったからである。

「正直な話、私も驚いている。だが、彼女のおかげでマチュが良い意味で変わってきているのは事実だろう。」

「そうでしょうね。」

ジェリドとカクリコンだけでなくジャミトフも困った顔であった。

 

「閣下、ここにおられましたか。」

ジャミトフを探していたであろうジャマイカンがやって来る。

「あぁ、すまなかったな。では、これより議会の方へ出向くとしよう。」

「閣下、ご武運をお祈りします!」

「おじさん、頑張ってね!」

ジェリド達は敬礼をしながら、マチュは手を振りながら議会へ向かうジャミトフとジャマイカンを見送った。

 

そして、地球連邦の議会にて

『ジャミトフ・ハイマン大将、よろしくお願いします。』

議長がそう言うとジャミトフは壇上に立ち、口を開く。

そして、高らかに宣言した。

『現在、この地球はジオンのコロニー落としによってかつてない異常気象にみまわれ、地球に残留しているジオン軍やそれらに与する事で支援をもらっている反連邦政府組織による戦火の炎は今も地球の環境を汚染し続けている。そしてコロニーではジオンの情報公開により扇動された難民が奪ったMSによる武力でそこに住まう人々の平穏を脅かしている。この地球に巣食うジオンと反連邦政府組織を追い出し、扇動と武力により暴徒と化した難民達を鎮圧する為、我々は立ち上がった。地球とコロニーの平和は脅かされて良いものではない。我々は反連邦政府組織及び武装難民の鎮圧を目的にティターンズの結成をここに宣言する物である!』

 

ジャミトフの宣言を聞いた地球連邦の議員達は最初はその気迫に圧倒されてしまうもののしばらくすると1人また1人と拍手をしながら立ち上がっていく。

このジャミトフの宣言を放送した事は各基地にいる連邦軍の軍人にとっても最高の鼓舞となった様で『ウォォォォォ!そうだ!俺達が無辜の民を守らないで誰がやるんだ!やるぞ!』と気合を入れた者達が大勢いた。

そして、ジオンに占領されてしまった為にジオン軍やそこを拠点としている反連邦政府組織に脅かされている『インド』や『北米』、『アフリカ大陸』に住んでいる地球市民や武装し暴徒化した難民に脅かされているコロニー在住者にも勇気を与えた。

 

ジャミトフは立ち上がり拍手をしている議員達を見ると自身の席へと戻っていく。

その後もティターンズ及び連邦軍に対する予算の話がなされていくがそれらも全て承認されていく。

「閣下、上手くいきましたな。」

「あぁ。武装した難民への対処を目的に入れた事で各コロニーから賛同を得た事が大きかったと言えるな。」

ジャマイカンに対してジャミトフは答える。

 

1年戦争の勝者でこそあるが一部の兵士の出自を公開した事で難民達に武力蜂起染みたことをさせる元凶となった上に静観を決め込むジオン

1年戦争に敗北こそしたが地球市民だけでなく自分達の事まで守ると宣言したジャミトフ達地球連邦軍

このどちらがコロニー在住者達にとって正しく見えるかは火を見るより明らかだろう。

結果として、ティターンズの結成はジオン寄り以外の各サイドから半ば急かされる形で達成されたのであった。

 

議会が終了した後、ジャミトフとジャマイカンはまた別の部屋に移動する。

そこにはティターンズに所属する兵士達が集まっていた。

その中にはもちろんマチュ達の姿もある。

「閣下、ジャマイカン少将、お待ちしておりました。」

ティターンズにおける軍の艦隊司令官を務める『ガディ・キンゼー()()』が2人を出迎える。

「うむ。ご苦労であった。」

「少将、部隊を頼むぞ。」

「了解しました。」

ジャミトフは今度は兵達の前で宣言する。

 

「良いか。我々の相手は地球にいるジオンと反連邦政府組織、それに武装した難民だ。まずは武装難民と反連邦政府組織を打倒する。皆、険しい道だが私に付いてきてもらいたい。頼むぞ。」

それを聞いたティターンズの兵達は敬礼で返した。

 

今日この日こそが連邦軍の本当の復活の日であった。




こうして私はおじさんの養子になってティターンズって組織に入る事になったんだ。
皆の為にも頑張らなくちゃ!
次回『ティターンズのマチュ』
一緒に行こうMark-Ⅱ!

補足として今作のティターンズは今の所はジオン残党ではなく武装した難民と反連邦政府組織が主な敵です。
エグザべとニャアンの出自が難民という事をキシリアが公開したのでジオンにアピールするべく難民がMSを奪って暴れるのでサイド3以外の治安が悪化しています。
また、議会も正史ではダカールにありますが今作ではアフリカをジオンに取られており、議会を置く事が出来ないので連邦軍の本拠地であるジャブローにあるという設定にしております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。