機動戦士Gundam_GQuuuuuuX 大地の子らの旗の下に 作:ティタマチュ
Mark-Ⅱの起動実験後、マチュ達は地球に戻っていた。
「あ〜やっぱり地球が1番だな〜。」
「あらあら、マチュは地球がお好みなのね。」
「うん!だって、おじさんやエマ姉達と出会えた場所だからね!」
エマの問いにマチュは満面の笑みで返した。
「ありがとう。私はマチュがいる所が1番よ!」
エマはマチュを抱きしめて頬ずりまでする。
「おいおい。同じ部隊なのに俺達の事は眼中に無しかよ。」
「いつもの事だろう。エマに関しては気にするな。」
ジェリドとカクリコンはそれを見て呆れていた。
「よぉ!『新型』のテストは成功したみたいだな。」
連邦軍のMS教導隊である『ネメシス』のパイロットである『ユージ・アルカナ
「アルカナ教官…。えぇ、『ガンダムMark-Ⅱ』のテストも『ヘイズル』の正式稼働も成功しました。」
「それは良かった。俺達が教えた意味があったみたいだからな。」
ジェリドの報告を聞いたユージは笑顔を浮かべていた。
「そう言えば『ジャミトフ閣下のご令嬢』とエマは宇宙でも戦闘したみたいだな。そっちはルースのおかげみたいだな。」
ユージが顔を向けてある人物に言う。
「いや、『閣下のご令嬢』は最初から宇宙での戦いには長けている物があった。やはり、『あの事件』での経験なのかもしれんな。」
「カッセル教官…。しかし、それにしても凄い奴ですよ、あいつは。俺達、正規の軍人にも負けないレベルでMSを操縦出来ているですから。」
同じく『ネメシス』の1人である『ルース・カッセル
一方、マチュ達にも誰かが声をかけてくる。
「お帰りなさいエマ、マチュちゃん。」
「あら、クリス。えぇ、今帰って来た所よ。」
エマは友人である新型機の試験部隊『スレイプニール』に所属するパイロットの1人『クリスチーナ・マッケンジー
「クリス姉!私、ジオンの新型に勝っちゃった!」
「えっ、凄いじゃない!新型を撃破しちゃったの!?」
「そうなのよクリス!マチュは新型機相手にも負けなかったのよ!流石、私の妹よね!」
「え、えぇ…。す、凄いと思うわ。」
クリスはエマの前にタジタジだった。
そんな中、マチュ達の前に1人の男性が姿を見せる。
「エマ中尉、マチュも無事で良かった。」
「あっ、ヘンケンさん!」
男性、『ヘンケン・ベッケナー少佐』はマチュとエマを心配していた様だ。
「ありがとう、ヘンケン少佐。マチュと私は大丈夫だったわ。」
「あ、あぁ。本当に良かった…。」
エマの返事を聞いて顔を赤らめているヘンケンを見てマチュはニヤついていた。
「ところで〜ヘンケンさんは私達に何か用なの?」
マチュはニヤついていた顔を戻すとヘンケンに尋ねる。
「あぁ。閣下が君達と私に用事があるらしくてね。すぐに来てほしいとの事だ。」
「分かったよ!おじさんが呼んでるなら行かないと!行こう、エマ姉。」
「えぇ、行きましょうマチュ。」
こうしてマチュ達はヘンケンに連れられてジャミトフの所に行くこととなった。
「全員、来てくれたみたいだな。」
「閣下、全員揃いました!」
ジャミトフとジャマイカンを前にしてマチュ含め全員が敬礼していた。
「今は肩ひじを張る必要なんてない。今日、呼んだのは新しい部隊の本格的な始動をしたいと思っていてな。新型の戦艦が完成したからようやくその準備が出来た所だ。」
「えっ、新型の戦艦!?それって、もしかして私達の…」
マチュが言い終わる前にジャミトフが再度話す。
「あぁ、私の直属部隊である『ブラックヘアーズ』の専用艦だ。マチュ達の部隊は各サイドの駐留部隊だけでなく地球の各方面部隊のサポートや『スレイプニール』と同じ様に新型機のテストといった複合的な任務を行うのが目的となっている。そういう各部隊では足りない部分を手伝うが為に私の直属部隊としたのだ。」
ジャミトフは部隊『ブラックヘアーズ』の設立目的を話す。
「凄い、凄いよおじさん!私達がそういう部隊になるなんて!それで私達の部隊が使う艦ってどこあるの?見せて!」
「あぁ。これがその戦艦だ。」
目を輝かせるマチュに対してジャミトフはリモコンを持つとモニターに向けてスイッチを押す。
「これが…。連邦軍の新型戦艦…。」
そこにはドックで整備されている1隻の戦艦の姿があった。
「そうだ。名はアーガマという。かつてシャア・アズナブルに強奪されたペガサス級に変わる連邦軍の新型万能戦艦の試作モデルとして新たに開発されていた物だ。」
「凄い!本当に凄いよおじさん!」
凄さに圧倒されている他の面々とは違いマチュは目を輝かせていた。
「フフフ、マチュに喜んでもらえるとは私も開発を急かした甲斐があったな。話は戻るがヘンケン少佐、君にこの艦の艦長兼部隊の指揮官になってもらいたいのだ。」
ジャミトフはヘンケンに声をかける。
「了解しました。しかし何故、新型艦の艦長を私の様な者に…。」
「君の功績は我々も把握している。信頼に値する人間だと思ったからこそ私の直属の部隊を任せたいと思ったのだ。」
「ですが…」
今度はジャマイカンが口を開く。
「少佐、まず前提なのだがガディ少将は武装難民含む反連邦組織やジオンと戦う為の実動部隊を、フォード少将は教導隊と試験部隊をそれぞれ纏めなければならない事態になっていてな。我々は彼らからの要望にも応えなければならんのだよ。」
「では、ニシザワ中佐達は。」
ヘンケンの問いにジャマイカンが答える
「その通りだよ。ニシザワ中佐とアルベール少佐は前者に、デッサウ大佐とペデルセン大佐は後者にそれぞれ呼ばれていてね。他もそれぞれ配属先があるんだ。」
「ですが…」
自信の無いヘンケンに対してジャマイカンは続けて言う。
「我々が君を選んだのは宇宙移民の移送をやっていた事とその乗客達から良い事しか聞かなかったからだよ。閣下のご令嬢であるマチュ君の部隊を預けるのにこれ以上無い人間だと判断したからだ。勿論、艦のクルーに関しては君の好きにしてくれ。」
「あ、ありがとうございます…。」
ヘンケンは深々と礼をする。
「では、これより『ブラックヘアーズ』の結成を行う。なお、追加人員等が来る場合はその都度連絡をするから焦らんでくれたまえ。」
ジャミトフの指示の元、マチュ達は正式に直属部隊へと任命される事となった。
任命が終わるとジャミトフが口を開く。
「すまんな、マチュ。ここからは大人の話し合いになる。ドゥー達と遊んできなさい。」
「分かったよ、おじさん!妹の面倒を見るのがお姉ちゃんの役目だからね!」
マチュはそう言うと部屋を退出した。
「では、ここからはマチュの過去の件についての話となる。正式な部隊として活動する事になる以上、皆にあの子の事を理解してもらわんと困るのでな。」
そう言うとジャミトフはスイッチを押し、消灯させるのと同時にモニターに映像を映す。
「これから皆にはいくつかの映像を見てもらう。まずマチュが行っていたクランバトルの映像だ。何、今の諸君らならマチュとのチームプレイではM.A.V.戦術とやらの対処も可能だろう。」
そう言うとジャミトフはまずマチュが行っていたクランバトルの映像をエマ達に見せる。
「どうだったかね?戦場に出る君達の視点でこれらのマチュの戦いぶりを見た感想が有れば聞きたいのだが。」
ジャミトフが言うとジェリドが挙手を行う。
「閣下、感想を言わせていただきます。」
「そこまで固くならなくても大丈夫だぞ、中尉。言ってみたまえ。」
「はっ!自分が見た感じではマチュは非常に高い空間認識力を持っている様に感じました。おそらく自分達ではあの様な動きは取れません。」
「どういう事かね?」
ジャミトフはジェリドに尋ねる。
「少なくともマチュは最初の試合にてヒートホークの行き先を読んで誘導する形で動いていた様に感じられました。それをたった2回目の戦闘でそれを行うにはそれこそ戦場を俯瞰しなければなりません。」
「成る程…。実際に戦場に出ている者達が言うのならば正しいのかもしれんな。」
ジャミトフはジェリドの答えに納得した様だ。
「次はこれだ。我々にとって現時点での最大の敵と言える『残虐騎士』の試合だ。』
ジャミトフは次にマチュがいなくなってからのポメラニアンズのクランバトルの映像を見せる。
「これはどうかね?」
ジャミトフが聞くと今度はカクリコンが挙手する。
「うむ、言ってくれたまえ。」
「閣下、普段の『残虐騎士』がどうなのかは分かりませんが相方に関しての礼儀も何もありませんね。自分を守る盾兼相手を攻撃する為の武器としてしか見ていない。そんな傲慢さが見えます。」
ジャミトフはカクリコンの答えを聞いて頷く。
「うむ、そうだな。実の所、これらの映像は既にガディ少将達実動部隊の指揮官達とフォード少将達教導隊及び試験部隊にも見せていたが同じ様な答えだった。やはり諸君らをマチュの部隊にして正解だったよ。」
ジャミトフは嬉しそうな口ぶりで話す。
「閣下、私も姉としてマチュと同じ部隊に入れる事は本望です。マチュは必ず私が守ってみせます。」
「あぁ、頼むぞ。」
ジャミトフはすっかりエマの対応に慣れていた。
「我が直属部隊『ブラックヘアーズ』に告ぐ!ジオンの『残虐騎士』はおそらくこれからも諸君らを重点的に狙うだろう。奴を退け、マチュを守り抜いてくれ!」
『了解!!』
ジャミトフの指示にヘンケン達は敬礼で答えたのであった。
初の任務は大変だったけどMark-Ⅱのおかげで何とかなったよ!
これからよろしくね!Mark-Ⅱ!
次回「武装難民」
大変なのはどっちも一緒なんだ。
部隊名はジャミトフ直属という事で『ブラックヘアーズ』になっております。
直属にしたのはジャミトフの親心なのと正史における『ホワイトベース隊』とは違う形で『遊撃部隊』を作りたかったからです。
ちなみに今作のアーガマですが最初から連邦軍の戦艦として開発されたので外見はまんま後継機である『ネェル・アーガマ』です。
細かい事は魔法の言葉『テム・レイがいるから』でお許しください。
後、何でルースさんが生きているのかというと『連邦軍のMSの性能が低く一丸となって戦わなければならなかったが為に史実であった独立部隊の編成が出来なかった』からです。
今作にはそういう人が結構います。