緋弾のアリア 北欧の魔狼   作:月光紅葉

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ずいぶん待たせてしまってすいません。

いろいろとやることが立て込んでてかけませんでした。

それでも、結構(?)な修正を行いました。

それでは、プロローグ、どうぞ!!


装填 プロローグ

 

 

「・・・・・・・・・・・んっ」

 

 ふと気がつくと目の前には一面白が広がっていた。

 そう、白だ。上を見ても真下を見ても、右も左もどこもかしこも白だ。まるで自分の体が小さくなって白い箱の中にでもいるような、そんなことを錯覚しそうな状態だった。

とはいっても、唯一、自分の身体だけは見えていたが、自分のこんがりと焼けた茶色の肌が目立ちすぎて、余りにも今の場所とはミスマッチだ。

・・・・・・それにしても、なんで僕はこんなところにいるんだ?

 

「それは、お主がもう死んでおるからじゃ。」

 

 何処からともなく、望んでもないのに声が帰って来た。て言うか、僕以外にもいたんだ・・・

 僕の目の前にいたのは、まだ真っ白な毛を頭の上に蓄え、これまた髪の毛と同じように白い髭を生やし、目の方は垂れ目というか優しそうな目をしているお爺さんがいた。

 いやいや、いつの間に前にいたんだよ。さっきまでいなかっただろ。

 

「えーと・・・・・・・どちら様ですか?」

 

 話しかけてくれたところ失礼だが僕はこんな人は知らないんだよな。

 いったい、誰なんだろう?

 

「儂か?儂は神という。」

 

 ・・・・・・・

 

 なんか変なセリフを聞いたような・・・・・うん、気のせいだよな。

 

「お爺さん、今さっき何て言いました?」

「だから儂は神様じゃ。お主らの言うところのな。」

 

 俺が思うにこの年齢にもなって自分の事を神様だって言い出す人って個人的にはないと思うんですけど。

 

「お爺さん。いい病院紹介しましょうか?」

「なんでじゃ!?儂は至って健康そのものじゃぞ!」

「いや、精神科の方なんですけど。」

「頭も別に悪くないわ!!」

 

 諭すように話しかけると、何故かお爺さんがギャーギャー喚いている。

 そうだね。別に頭が悪いわけじゃないんだよね。うんうん。

 

「・・・・・・寂しくて演じているんだね。(ボソッ)」

「ん?何か言ったか?」

「いえ別に。」

 

 う~ん。このままじゃなんか話が進まない気がするよ。

 

「それで、お爺さん。お爺さんが神様だったとして、なんで僕の目の前に現れたりする訳?」

 

 僕が思うにまだまだお迎えには早いと思いますけど・・・・・・

 

「それがの・・・・・・誠に言いづらいことなのじゃが・・・・・・」

 

 なんか、いきなりお爺さんがチラチラと周囲に目を配らせて、いや、この場合目が泳いでいるのか・・・まぁ、そんな感じで挙動不審になってるんですけど、大丈夫ですか。

 

「お主が死んだから儂が目の前におるというか・・・」

 

 ・・・・・・what?( ̄◇ ̄;)

 えっ?何、今この爺さんなんて言いやがりましたか?なんか、今日は変なものでも聞こえるのかなぁ、神様だとか死んだとか・・・

 はっはっは。

 

 

 これなんのドッキリですか?

 

「冗談もほどほどにしないとさすがに怒りますよ、お爺さん?」

「いや、冗談などではなく本当のことじゃぞ?」

 

 僕がお爺さんを睨めつけるけど、そんなことをされても全然怖くなのか平然とした顔で返された。むしろ、もっともっとと言ったような顔をして・・・って

 

「お爺さんMですか!?」

「なんでそうなる!?」

「・・・いえ、顔がその様な感じになっていたので・・・」

 

 どうやらMではないらしい。いや~良かった良かった。さすがに頭がアレでMな人なんて僕にはどうしようもないからねえ。

 

「じゃあ、もし僕が死んだとして、その証明を僕に見せることができるんですか?」

「ん~できないこともないのじゃがな・・・それをするとお主の精神が死という痛みに耐えられないからのう・・・まぁ、持ってくることはできるのじゃが・・・」

「ふーん・・・・・・・・・えっ?」

 

 なんかお爺さんの言葉で聞き捨てならないようなことが聞こえた気がする。

 

「持ってくるって・・・何を?」

「何ってそりゃ、ナニに決まっているだろう?」

 

 コイツ殴っていいかな?

 

「って冗談じゃ!!冗談じゃからその振り上げた腕を降ろしてくれ!!」

「・・・・・・・・こっちは結構真剣に話を聞いているんですからね。ちゃんと答えてください」

「おおぅ。それはすまなんだ」

 

 全く、このお爺さんは・・・僕の心が広くなかったらそのまま撲殺されてたよ。

 

「それで?何を持ってくるんですか?」

「ああ、それはな・・・お主の死体じゃ」

「あぁ、なんだ死体か~・・・・・って死体!?」

「おぉ!?いきなり大声をだすものでない」

「あぁ、これは失礼・・・ってちがーう!!」

 

 お爺さんから軽く諭されて話が逸れそうになったけどそうはいくか。だって僕の死体だよ!!僕はここにいるのに死体があるなんてふつうに考えたらおかしいじゃないか。

 ・・・・・あぁ、なんだ。やっぱり冗談だったんだな。そうだよ。そうに決まってる。大体自分が死んでるだなんてことありえないじゃないか。だって僕は今ここにいるのだから。

 

「まぁ、これがその死体なのじゃが・・・」

 

 そう言ってお爺さんが持ってきたものが黒いバックだった。よく映画とかで強盗を行う時に使う大きめのバックだ。お爺さんがそのバックの口を開くと中は見えずらいがやっぱり真紅に近い赤やドス黒く染まっているのがわかるようななにかが付着した跡が見えた。

 もっと近づいて中をのぞいてみると・・・

 

 グチャグチャに混ざりあった死体が詰まっていた。

 

「っ!?うぶ・・・オェ!!」

 

 余りの惨さに嘔吐感が喉まできて耐えようとしたのだが、少し無理があったみたいで。吐き出した。けど、出るのは胃液ばかりでそれ以外は出てこない。

 

「おぉ、これこれ直視する出ない。グチャグチャになってしまっているがお主の死体には間違いないのじゃから。自分の死体見るのはさぞ辛かろう?」

「はぁ・・・はぁ・・・これが、僕の、死体だって?」

 

 これが僕の死体。

 こんな判別がつかない死体を見ても根拠はないけど、なんだろう、物凄く近しい感じがするんだよな。

 

「うむ。分かりにくいと思うのじゃがな、今のお主は精神だけで肉体が出来上がっている感じでな、お主の目の前にある死体が本来のお主の肉体じゃ。」

 

 そう言われ、もう一度死体を見ると、なるほど、そう言われればそんな気がする。

 そう思った瞬間。僕の頭の中に一つの映像が映されてきた。

 朝、高校へ通学しようと自転車へまたがり、登校していた時だった。いつもの様にトンネルを少し抜けもう少しで学校へ着くのではないかという頃であろう。

後ろからトラックの音が聞こえたと思ったら、次の瞬間、僕の体が空へ舞っていた。

 ギシギシと自分の体が軋むなとおもったら次にはアスファルトの地面へと勢いよく叩きつけられるような感覚になった。この時、初めてトラックに後ろから轢かれたのかと実感した時にはもう僕の意識は落ちて行った。

 

「ぐっ・・・はぁ・・はぁ」

 

 僕の頬から汗が伝う。

 今は僕の身体からは特にそのようないたみやらなんやらは出ていないのにもかかわらず、目の前にある死体とたった今思い出した記憶が、僕の身体から血を抜き取るような感じがした。

 

「ほれ、やっぱりこうなるとは思ったんじゃ。・・・大丈夫かの少年?」

「・・・大丈夫です。・・・・・精神的な問題なので・・何とかします。」

「そうか?無理するなよ。」

 

 お爺さんは僕を気遣ってか、僕の身を案じるように声をかけてくる。

 少し・・・ほんの少しだがそんな言葉が嬉しく思えた。

 

「それで・・じゃな・・・お主が死んだ理由と言うのがの・・・・儂のせいなんじゃよ・・・。」

「そうですか・・・・・・・。」

 

 ・・・・・・・・・・・・へ?

 

「お爺さん・・・今なんて?」

「じゃから・・お主を死なせてしまったのは・・・儂なんじゃ・・・」

 

 お爺さんが顔を苦痛に歪ませてそう言った。

 ・・・なんで!?なんで神様が僕を殺したんですか!?

 僕はお爺さんのあまり衣服の役に立っていないような布を掴みあげてお爺さんに問いただしていた。

 

「違うのじゃ。故意に殺してやろうと思ってころしたわけじゃないのじゃ・・」

「じゃあ、なんで!?」

「・・・・・本来ならの・・・お主に突っ込んだ車に乗った運転手が死ぬはずだったんじゃ。・・・じゃがの・・ぶつかった時に出てきた魂がお主のも一緒に出てきてしもうての・・・仕方がないからここまで持ってきたと言う訳じゃ。」

 

 お爺さ・・・いや神様はひどく申し訳ないような顔でそう行った。

 僕はそんな顔を見ていると自分の心の中の感情がだんだんと静まっていくような感じがした。・・・そうなんだよな。

 

「・・・分った。じゃあこの話はもういいよ。許すから。」

「・・・なんじゃと?」

「だ・か・ら、許すって言ってるんだよ。別に神様も僕の事をわざと殺そうとした訳じゃないらしいし・・・。神様も、十分反省してるんでしょ?だったらもう起こる必要がないじゃないか。」

「む・・・そうか。・・・本当にすまぬの。」

「だからもう良いって、謝るのは。」

「あ、あぁ・・・そうじゃな。」

 

 はぁ、まったく。この神様は相当下手にでも出るクセでもあるのかな。

 

「それで、僕をこの空間に連れてきたのは何で?」

 

 そう神様に問いかけると、神様は先ほどの苦痛に満ちた顔から少しほど和らいでいた顔から少しまた顔色を取り戻した顔で言った。

 

「うむ、それなのじゃが・・・今回お主が死んでしまったことで、元の世界に魂を復活させることは出来なくなったのじゃ。」

「なんで、それを自信ありげな顔で言うんですか神様。」

「いや、話を最後まで聞きなさい。元の世界には肉体が修復不能な為に復活させることは出きんのじゃが別の世界には誕生させることが出来るのじゃ。」

「はぁ、別の世界に・・・。」

 

 所謂転生というものだろうか・・・。

 

「うむ・・・そう言う理解で良いと思うぞ。」

「・・・やっぱり、心読んでますよね。神様。」

「読心術といってくれい!」

 

 ぶいぶいと、両手をピースさせながらそんな事を言ってくる神様。

 うん。無視無視。こういうのはスルーに限るからね。

 

「転生をする世界というのは決まっているのですか、神様。」

「いや、まだ決まっておらぬ。それをこれから―」

 

 そう言ってゴソゴソと自分の布の中を漁る神様。そして、

 

「これを見て分るように、くじ引きで決めようと思うのじゃ。」

 

 布から出したのはよくバラエティ番組で出てくるような赤い立方体のくじ引きの箱であった。

 ・・・・どう考えても、神様のその薄っぺらい布の衣服の中に入れるものじゃない気がするんですけど・・・。

 

「さあさあ、早くくじを引いてくれ。さあ!」

「は、はい・・・。」

 

 神様があまりにも急かしてくるので思わずそのまま手を箱の上にある穴の中に手を突っ込んでしまっていた。

 ・・・・中が何故か生暖かいのですが・・・。

 

「神様。中少し生暖かいような気がするのですが・・・。」

「そりゃあ、儂の腹の中あったものじゃからな。」

「腹の中!?どんなとこに居れてんですか神様!!」

「暖めときやしたぜ。殿。」

「貴様。名はなんと申す。・・・ってちがーう!!そんなとこで暖められてもちっとも嬉しくねえー!!」

 

 なんてくだらないことをしている間に箱から紙切れを1枚掴み上げる。

 

「はい。取れたよ神様。」

「ほいほい。えぇーっと何々?」

 

 しばらく神様が紙を見つめる。

 

「・・・うむ。『緋弾のアリア』と言う世界らしいが・・・知っとるか?」

「え?えぇ、まぁ、・・はい。」

 

 知ってるも何も、つい最近僕がよく読んでいた小説のタイトルじゃないか。

 なるほど、小説の世界に旅立つのか。僕は・・・。

 

「どんな世界か説明してもらえんかの?」

「はい。『緋弾のアリア』って言うのはですね―」

 

 神様はストーリーまでは良く分っていないらしいので説明してみる。

 

「ふむふむ、なるほどののう・・・じゃがその世界に行くのじゃったら些かそのまま転生させると言うのは危険じゃないかの?」

「え?・・・あぁ、言われてみれば確かに・・・。」

 

 ぶっちゃけ、シャーロック・ホームズの子孫だったり、アルセ―ヌ・ルパンの子孫だったりと有名どころも多くでていて、尚且つ、キンジみたいな人間離れした人とか怪物がうじゃうじゃいる中で一般人って言うのは正直、辛いものがある。

 

「・・・そうじゃ、お主に儂から能力を授けてやうと思うのじゃが・・・」

 

 そんな、提案を唐突にしてくる神様。

 うん、嬉しいんだけれども・・・。

 

「良いんですか?そんなものまでもらってしまって・・・。」

 

 正直、転生させてもらえるだけでもありがたいのに、それに加えて何か神様からくれるって・・・。

 

「いや、かまわんのじゃよ・・・。お主を死なせてしまったお詫びと思って受け取ってくれ。」

「・・・・そういうなら・・・。」

 

 そこまで言って考え始める僕。能力って言ったって自分が使いたいものってなんだろうな・・・とか考えながら。

 

「・・・じゃあ、FFⅧで登場するガンブレード、『ライオンハート』が欲しいのですが・・・。」

「うむ。確かに承った。・・・では、転生を始めるぞ。」

 

 そう言った神様と僕の間に一つの光輝く物体が現れた。

 光は朦朧としていて実体をもっていないような感じだったが、どうやら形からして扉なのだろうと推測した。

 

「でわの。短い間じゃったが、それなりに楽しかったぞ。」

「・・・僕もですよ。また、機会があれば会いたいものですね。」

 

 なんだかんだいってこのおじいさんとの会話も楽しくなかったといえば嘘になるから。

 僕はそんなやり取りを神様とした後、光の扉を潜る。するとさっきまで白かったあたりの景色が少しずつ暗くなり、ついには何も見えなくなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・た・・・・・・・連れて来ましたよ!奥さん!」

 

 僕を呼び起こしたのはそんな声だった。ふと目を開いて辺りを見渡してみる。まず目の前に飛び込んできたのは真っ白な見覚えのない天井・・・・ではなく、看護婦と思わしき人のたわわに実った胸であった。

 生まれた瞬間から眼福であります。

 そう思いながら更に周りを見回してみると、まず僕の目に飛び込んできたのはとんでもない美人さんだった。

 髪は金色に輝き、腰くらいまであろうかと言うほどの長さを持ち質感は見るかにサラサラで目元も穏やかで・・・なんというか・・・女神様です。

 そしてその、女神様の傍らにたたずむの男は何と言うか彼女が道を照らす太陽なら、この方は影に隠れるようにひっそりとしているような方でした。目元も鋭く、髭も伸びほうだい・・・。こいつ、血のにおいがする。

 ・・・・・・はい。嘘です。すいません。なんか言いたくなったのです。

 そうこうしていると僕を抱きかかえていた看護婦さんはその女の人のところまで連れて行く。

 

「はい、大切に抱いてくださいね。」

「分っているわよ。何せ私たちの始めての子なんですから。」

 

 なんと!?僕はこの女神さんの子供なのですか!?・・・ということは・・・、

 

「ほらっ、あなたも見て見なさい。とても可愛いと思わない?」

「あぁ、そうだなミーナ。」

 

 やっぱり僕のお父さんでした。すみません、失礼な事言って。

 

「それで?この子の名前は出来たのかしら。」

「あぁ、決まったよ。」

 

 そう言いながら、お父さんは外を・・・外で降っている雪を一度見て・・・、

 

「この子の名前は、雪乃。『一之瀬・P・雪乃』だ。」

「あら、とってもいい名前ね。・・・はぁ、将来、どんな子になるのかしら・・・。」

「美人にはなるだろうな。何せ、お前の『娘』なのだから・・・。」

「あら、あなたの娘でもあるのよ。」

 

 え?娘?今娘って言った・・・?

 フフフと笑いあう両親の間で僕は一人心中で叫んでいた。

 

 僕、女ですかーーーーーーーーーー!?                       

 




ずいぶん長くなってしまいました。
あんま変わってねーじゃねぇか!!
と言いたくなる皆様。
はい、あんまりかわってません。;;

けど、これだけは!ライオンハートだけは入れたいんです!!

まぁ、個人的な好みは置いといて

ここまで書いててですけど、第1話投稿同じくらい時間がかかってしまうかもしれません(オイ

なので皆さんには相当待たせてしまうかもですけどよろしくお願いします。






11月27日 一部修正
12月20日 一部修正
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