緋弾のアリア 北欧の魔狼   作:月光紅葉

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……はい、なんだかんだで最後の更新から半年以上の期間が開いてしまいました。

そこの所はホント申し訳ないっす。はい、マジで…。

時間かかりましたけど何とか話のほうが出来上がったので、投稿します。

それでは、第二弾どうぞ。


第二弾

 

 

 

 

「おーい、雪乃やーい。」

 

 入学式も無事に終わり、小学校生活をむかえて早くも1ヶ月になろうとしていた時だった。今日は休日で自分の部屋の中でベットに寝転んで本を読んでくつろいでいる時に、唐突に私を呼ぶ声が聞こえた。なんだよ、今せっかくいいところなのに・・・。

 ちなみに今読んでいる本は「テリー・バッター」シリーズという本の第三部作目だ。なんか、前世で似たようなものを見たことがあったのでもしかしたらと思って、買って読んでみるとあら不思議。普通に○リー・○ッ○ーシリーズでした・・・。

 登場人物の方の名前もどこかで似たようなものを見たことがあるぞっていう感じのものばかりで、うわっ懐かし~とか思いながら読んでいます。今読んでたところではテリーとその先生のトーピン先生が悪霊の様なものに囲まれて絶体絶命!・・・っていうところでした。

 ・・・と、こんな小説の話をしてる場合じゃない。呼ばれてるんだから早く降りてかないと母さんに何される(着せられる)かわかったもんじゃない。そう思って本から顔を上げ、ベットから降りようとしたところで止まる。

 ・・・ん?そういえば母さんって今日は朝に、

 

「雪乃。今日は大事な仕事があって、雪乃のそばにいてあげられないの。寂しいかもしれないけど今日は一人でお留守番できるかしら?」

「はい。大丈夫ですよ、母さん。」

「・・・ああ、もう!この子と一日中離れ離れなんて我慢できないわ!お母さんエネルギー不足で死んじゃうかも!!」

「・・・わ・・・分かりました・・・から・・・離してください。・・・息がで・・・できません。」

 

 と、すごくどうでもいい様な会話をしていたけど・・・確か母さんは今日は仕事があっていなかったはず・・・。じゃあ父さん?・・・はないね。いつも仕事が忙しくてほとんど夜にしか見かけないうえに先ほど聞こえた声はだいぶ女の子っぽかったから・・・。

 

「おーい。こっちじゃ。こっち。」

 

 じゃあ誰?と思って考えているとまた声が後ろから聞こえた。振り返ってみると・・・

 

「・・・どちら様?」

 

 絶世の美女がそこにいた。

 整った顔つきに膝の裏まであるんじゃないかという程にウェーブのかかったブロンドヘアで瞳の色も碧眼という、この人映画女優の人ですか?と言われても仕方のないような美人さんだった。

 けど、私はこの人のことは知らない。すれ違ったとかなら絶対覚えると思うのに。

 

「うーむ。この姿じゃわからんか。」

 

 美人さんは何故か爺言葉を喋ったかと思うといきなり手を肩の辺りまで上げ、指をパチンと鳴らした。すると、彼女の周りから光の渦の様なもの突然出てきたかと思うと彼女を守るように立ち昇り、姿が見えなくなった。そして、その光の渦が溶けた時、

 

「儂じゃ。神様じゃ。」

 

 とても・・・・・・とても残念な、お爺さんがそこにいた。

 

「ってその扱い結構ひどいと思うんじゃが!?」

「うるさいです。黙っていてください。私の心にダメージを負わせた罰です。」

 

 軽く、夢を壊された感があります。

 だってですよ。いきなり目の前にえらい美人さんが現れて内心少し焦っている時に、その正体がヨボヨボのお爺さんだったんですよ。

 まあ、前世男で今世は女の私もあまり言えたものじゃない様な気もしましたが。

 

「それで、なんの用ですか?性転換願望の神様?」

「ちょっ!?ちがっ、今のはお主を少し喜ばせてやろうかと思っただけで・・・。」

「はいはい、分かりましたから。それで?なんなんですか?変態神様(笑)」

「ほんとやめて!?儂の精神的ダメージがマッハじゃから!!」

 

 よっぽどショックだったのだろうか。その場に崩れ落ちるようにして「よよよ」っていう風な感じで落ち込んでいる。いやいや、お爺さんがそんなことしてもあまり似合わないよ?

 ・・・まあ、いじるのはこれくらいにしましょうかね。

 

「それで?本当に何の用なんですか?神様。」

「うぅ・・・、人を弄っておいて放ったらかしか・・・。」

「人じゃなくて神様でしょ貴方。で、なんなんですか?」

 

 神様がこっちにやってくるなんて初めてだからな。何かあったんじゃないのか?

 そう思って、少し声を柔らかめにして神様に尋ねる。

 すると神様は崩していた姿勢を正座に変えた。

 

「うむ。それはの、お主が転生するときにガンブレードが欲しい!っと申しておったじゃろ?」

「うん。確かに言ってたね。」

 

 正確には『ライオンハート』だけど。えっ?そんな細かいことは別に良い?そうですか。

 

「そのガンブレードをお主に与えようと思ってな。」

「え?本当ですか?」

 

 それは、なんとも嬉しい。最近のんびりしてけど、ここ『緋弾のアリア』の世界だからね。武器の扱いや訓練は早いうちから行っていた方が良いだろう。原作介入・・・するかもしんないしね。

 

「それで、どこにあるんですか?」

「ここではちょっとな。少し場所を変えよう。確かお主の家の裏に山があったじゃろ。」

「山ですか?・・・ええ、確かにありますけど。」

 

 確かに私の家の裏には山がある。熊などが出るとかで立ち入り禁止になっている山が。

 

「他の人達に見られない方が良いってことですか。」

 

 確かにむやみやたらと見せていい武器ではないだろう。なんたってライオンハートに使われている素材はどれも原作の方でも希少性の高いものばかりだ。こちらの世界の人達には価値は分からないかもしれないが、未知の鉱石だとかなんとかで作られているとかなんとか言って詳しく調査されそうだしね。

 

「うーん。見せないっていうのは正解じゃがそういうことじゃないんじゃ。」

 

 どうやら、現世の方に来ても心が読めるのは変わらないらしいですね。それにしても、違うのか・・・

 

「それじゃあ、なんでですか?」

 

 神様の方に詰め寄ろうとしていたところを手を目の前に出されて静止する。

 

「まぁ、そう慌てるな。ついて来れば分かる。」

 

 そう言って神様は立ち上がり私の部屋を出て行く。

 私もすぐに神様を追いかけ部屋を出る。階段を下り、靴を履いて、外に出る。その後、私の家と隣の家に挟まれている塀と塀の間にできている隙間に入り込んで行く。間は少し狭いが今の私の体はギリギリ通り抜けられるようになっていて、そこを使って家の裏へと向かう。

 くぐっていると暗かった目の前の視界が少しずつ明るくなっていく。そして塀を抜けると、雑草の生い茂る所にたどり着いた周りには木々が不規則に伸びておりここからだでも道路側の様子はもう見えない。

 

「こっちじゃ。雪乃。」

 

 神様の声がさらに森の奥から聞こえる。

 さらに奥に進んでいくと、木々がここだけ抜けているかのような雑草のみが生えている場所にたどり着いた。その中心地点に神様がこちらを向いて待っていた。

 

「うむ。よく来たの雪乃。」

「貴方がこっちこっちって言ってましたからね。それで?『ライオンハート』はどこに?」

「それはの・・・」

「それは?」

 

 神様が神妙な顔になったまま私に近づいてきた。そして右手を前に出したかと思うとそこから人差し指を立て、私の前にまで近づいてきて・・・

 

 フニッ

 

「・・・・・・・・・」

「ここに眠っておる。」

 

 私の胸に指を押し当ててきた。

 ・・・うん。今ここで私が神様の頬を思いっきり叩いても誰も文句は言わないはずだ。

 

「じゃからって、腰の遠心力も入れたビンタを食らわさんでも良いじゃろ!?」

「女の子の胸を普通に触っといて何言ってるんですか?」

 

 私は笑顔(黒ver.)を作った状態で神様に微笑んでやると神様は押し黙ってその場に膝をついて土下座の体制に入る。と言うか土下座をした。うんうん、分かってくたようで何よりです。

 

「それで、神様のセクハラはもう良いとして、私の中にあるというのはどういうことですか?」

 

 私の中にあると聞いていたのでなんとなく予想はつくが、一応聞いてみる。

 すると、神様は土下座の体制から顔だけを上げた。

 

「うむ、まずお主の欲していたガンブレードなんじゃが、この世界にはないものばかりでの、どうしようもなかったんじゃ。」

「ああ、まぁ、うん。確かにね。」

 

 そりゃあ、この世界に『アダマンタイト』なんて鉱石があったりしたら世界最高の強度を持つ鉱石のダイヤモンドも簡単に砕けちゃうよ。

 

「そこで、お主に魔力を与えてそこからお主の武器であるガンブレードを精製してもらう。」

 

 ですよねー。まぁなんとなくそんな気がしてました。

 

「ていうか、私に魔力ってあったんですね。」

「うむ、こういうことを予想してな。」

 

 さっすが神様。すごーい。(棒読み)

 

「それで、どうやったら精製できるんですか?」 

「念じるだけじゃ。」

 

 えっ?それだけ?

 

「まぁ、一度実際にやってみたほうが良いじゃろうよ。雪乃、やってみい。」

「あ、はい。」

 

 神様に進められるがままその場で目を閉じる。

 ガンブレードをイメージ。刃の長さ、柄の太さ、形状。細かいことは今は面倒なので大体で想像してみる。私の周りで少しずつ何かが放出しているような感覚になった。まるで、温かい飲み物の周りに熱気があるような、そんな感じだ。これが神様の言っていた魔力なんだろうか。

 

「良いぞ。次はそのイメージしたもの自分の手の中に収めるようにするんじゃ。」

 

 らしいので、言われたとおりにしてみる。私の周りから放出されている魔力(?)を手の中に集中させてみる。ガンブレードのイメージは忘れないままに。そうしていると、少しずつ私の手の中で硬質的な感触が出てきた。重さの方も少しずつ大きくなる。さすがに片手じゃきつくなってきたのでもう片方の手で集中している方の手に添える。

 

「……うむ。もう、良いぞ。目を開けても。」

 

 そう言われ、私は瞼を開き、私の手の方に向ける。

 そこにあったのは黒光りする柄、柄の先にはトリガー、回転式のシリンダー、ハンマーが入っており、そのシリンダーの先からは刃長50~60あるんじゃないかと思うほどの剣が伸びていた。

 これは…、

 

「『リボルバー』」

 

 確かにガンブレードだ。しかし、これは原作の方でいうと初期の武器の『リボルバー』という武器に当たる。

 まぁ、武器に不安があるわけではないが、少し心もとない。

 

「まぁ、お主が言っていた『ライオンハート』というものは想像力の問題というものもあるが、お主の魔力量が増えれば簡単に出せると思うぞ?」

「えっ!出せるの!?」

 

 てっきり『リボルバー』のままかと思った私には、嬉しい知らせだ。

 

「…ん?ていうか魔力量が増えればって、どうやったら増やすことができるんですか?」

「簡単じゃ。魔力をどんどん消費させる。それだけじゃ。」

「それだけ?」

「それだけ。」

 

 あまりに簡単に増やせそうな魔力量増加方に、さすがにそれだけじゃあと思って神様に聞いてみるも、神様はあっさり首を縦に振って肯定した。

 そんなんでやってると、すぐにでもライオンハート作れるんじゃね?

 と思っていたら、私の心の声を聞いたのか、神様が口を開く。

 

「一応、言っておくが、魔力は精神力とイコールにしておるからな。酷使し続ければ、その分お主の精神もどんどん削られていくから注意するのじゃぞ。」

「…そんなこと言われても今のところ私の魔力がどれくらいなのかわかんないのにどう注意すればいいんですか。」

「自分の感覚で分かる!!…はず。」

 

 なんと、無責任な。

 

「はぁ…まぁ良いです。それじゃぁ、私が今から魔力を放出し続けるのでどれくらいで限界が来るか計ってください。」

「うむ。それくらいならお安い御用じゃ。」

「そうですか。では…」

 

 私は『リボルバー』を正面に構え、

 

「行きます!!」

 

 魔力を少し放出しながら、かつ『リボルバー』を維持させるだけの魔力で長時間固定する。

 さてはて、いったい何分持つのか…。

 

 

 

 

 

 

「はぁ………はぁ………。」

 

 何分このままでいるだろうか。私の全身からはびっしょりと汗が流れている。くそっ、服が肌に張り付いてすんごく気持ち悪い。

 

「…はぁ……ッ!」

 

 目眩の様な感覚がやってきて私はその場に、膝をつく。魔力が流されなくなった『リボルバー』は私のそばにしばらく転がっていたが、やがて透けていくように消えていった。

 

「…50分ってところじゃな。案外持った方と思うぞ?」

「……なんで…はぁ…疑問…系…なんですか…」

 

 神様が隣で少し広めの切り株に腰を掛けて、懐中時計らしきものから目を離して私の方に目を向ける。

 神様の目の前では私は大の字で寝転がっている。たぶんしばらく起き上がることはできないだろう。なにより、起き上がるのがだるいんです。

 

「いやぁ、儂も魔力で創った物の持続時間なんて計るのは初めてじゃからな、よくわからんのじゃ。…それでも、まぁ普通の人間の割にはできたほうじゃと思うのじゃがな。」

「転生者の…時点で…もう普通の人とは…いえませんがね。」

「まぁ、そこらへんの事は置いといてじゃ。」

 

 そういうもんですかねぇ。と、感じながらも足に力を入れて起き上がろうとする。

 ……うん、さすがにちょっとこれはやばいね。起きれそうにない。つか眠たい。

 

「神様~。」

「ん?なんじゃ雪乃。」

「私、ちょっと無理そうだから、後何とかしといてください。」

「ああ、わか――ってええっ!?」

 

 眠ろうと目を閉じたときに隣の方で神様が声を荒げる。

 うるさいなぁ。眠れないじゃないですか。

 

「なんですか神様。眠らせてください。」

「いやいやいやいや!?今はまだ眠らんでくれ!!どうすればいいんじゃ!?何とかって具体的にどうすればいいんじゃ!?」

「それくらい、自分で考えてください。馬鹿じゃないなら…」

「ひどい!?そしてものすごく理不尽なことを言われた気がするんじゃが!?」

「神様。」

「な、なんじゃ雪乃?」

「うるさいですよ。近所の迷惑になるのであまり騒がないでください。」

「それだけか!?お主の言うことはそれだけか!?それに近所迷惑なんて山の中なのじゃからあまり関係ないじゃろう!?」

「……ZZZ…」

「えっ!?待つんじゃ、雪乃。マジでか!?マジでこのまま寝たのか!?起きるんじゃ!!起きるんじゃ雪乃!!」

 

 その後、森の中から老人の叫び声が聞こえたとかで、森に近づく人たちの数がますます少なくなったそうです。

 まぁ、私のせいじゃないんで知らないですよ。

 

 

 

 

「…ん…んぅ?」

 

 重くなっていた瞼を開ける。視界に光が入り込み、思わず閉じようとしてしまう。

 目を覚ました私にまず、飛び込んできた光景は、

 

「知らない天j…いや、私の部屋だ。」

 

 天丼ネタ入らなかったorz。

 と、一人心の中で落ち込んでいると隣の方から人の扉の方から人の気配が近寄ってくる。

 

「ん?やっと起きたか雪乃。」

 

 神様だった。両手にはペットボトルのジュースが2本。

 私と神様のですね、分かります。

 というか、布一枚で体を覆っている神話ででるそのまんまの神様がペットボトル持って私の部屋にいるって…なんか合わない。

 

「まったく。お主が寝てしまった後、ここまで運ぶのには苦労した…いやそこまで苦労はしてないか?」

「…?何ブツブツ言ってんですか、神様?」

 

 私に何か言いかけた所で何か1人でブツブツ言い始める神様。

 ていうか、私がこの部屋で寝ているということはこの神様が本当に私を運んで家まで戻って来てくれたということなのだろう。

 

「まぁ、魔力量の方は修練しだいで普通に増えるものじゃからの…これからは裏山を使ってみるかの?」

 

 ベットから体だけ起こした私に持っていたペットボトルを手渡しながら、神様はそう提案する。裏山かぁ。

 

「裏山でやった時に、魔力切れで今日みたいな事になったら帰れなくなって両親が心配するかもだからなぁ。」

「むっ?そうじゃったなぁ。いやはや、それではどうしようかの…。」

 

 さすがに、まだ小学生になりたての子供が修練の一貫で裏山を使いたいなんて言えないしなぁ。それ以前にこの歳でそんなことをするのも普通に不自然だしなぁ。

 

「…神様。神様の能力使って擬似的な空間を作ったりはできないんですか?」

 

 某金髪戦士の漫画で出てきたようなその部屋にこもると数時間で何日も中では経過している…みたいなものがあったらいいんだけどな、とか思って軽い気持ちで聞いてみた。

 

「ん?そんなものであれば直ぐに作ることができるぞ?」

 

 っていう返しが来た。って作れるんかい!?

 

「それ使ったら普通にこの部屋の中でだけでも修行みたいなのはできるんじゃないんですか?」

「……あっ。」

 

 神様は今さら気づいたみたいに手を合わせ納得したかのような顔をする。

 

「……。」

「あっ、いやっ。なんじゃっ。その…気づいとったぞ。お主がいつ気づくかなぁと思って言わなかっただけなんじゃ。」

 

 慌てたように、言い訳を並べ出す神様。いや…、もういいよ。神様がアホなのはなんとなく察してたし。

 

「ちょっと、待っておれ。数分で済むからの。」

「えっ、まぁ数分で終わるなら待ちますけど…。」

 

 その後、神様は空間の歪み?の様な所へ姿へ消してどこかに行ってしまった。言っといてなんだけどそんな超次元的な空間って数分で済むもんなの?なんて、待つこと数分後…。

 

「待たせたのっ!!」

「もう出来たの!?」

 

 本当に戻ってきやがった。そんな簡単に出来て大丈夫なのか?

 

「さぁさぁ、早速いって見てくれい!!」

「どうしたの神様!?いつになくテンション高いよ!?」

 

 この数分の内にあんたに何があったの!?少し怖いよ。

 

「いやまぁ、誰かに何かを頼られるのって久しぶりだったからのう。ついつい興奮して。」

「あぁ、そうですか…。」

 

 そんなので嬉しかったのか。この人日頃どんな生活してきたの…。誰にも頼りにされない生活って…。

 あれ、なんだか想像してみただけでこの人が結構かわいそうに見えてきたぞ。

 

「どうしたんじゃ。なんか落ち込んどらんか?」

「いや…、これは落ち込んでないから大丈夫。」

 

 むしろ、神様にもうちょっと優しくしとこうかなと思っただけで…。

 

「それで、どうやったらその空間に行けるんですか。」

「念じるんじゃ。」

「神様のってもしかして全部念じるだけなの!?」

 

 神様から教えてもらったもの今のところほとんど全部念じるだけで大抵なんとかなるんですけど!?

 

「……失敬な。他にも色々あるぞ。」

 

 そこで、なんで間が空くのか聞きたいところだけど、そんなこと聞いていたらキリがないので止めときます。

 

「念じるって言ったけど、具体的にはどうすれば良いの?やっぱり普通に部屋みたいなのを想像すればいいの?」

「想像できるものならなんでも良いぞ。それこそ、寒い場所を想像すれば極寒の地へ、暑い場所を想像すれば灼熱の山へ行くことができるぞ。」

「何その、多種多様に富んだ機能。想像できればどこでも良いって貴方何者?」

「神様じゃ。」

 

 っと、こんな変な事してる場合じゃなかった。えっと想像、想像…。場所はとりあえずちょっとした空間で良いかな白い四角の壁に覆われた壁に装飾は…いらないな。とりあえず、白い部屋を想像しよう。

 そんな風に想像すること、数秒。自分の足元が何かモヤモヤしだしたかと思ったら、直ぐに冷たい感触がやってくる。

 目を開くと、目の前に飛び込んできたのは、さっきまでいた自分の部屋ではなかった。

 白だ。一面白。上も下も右も左も。転生前にきた所に少し似ている気がする。生活感の欠片もない殺風景な部屋。そう表すのが的確だろう。

 

「ふむ。なかなかお主には少々懐かしい空間ではないかの?」

 

 隣にはいつの間にか、神様が居て、私の傍らにまで来ていた。振り向きもせず私はただこの空間を眺めながら頷くだけだった。

 

「…で、ここでなら修行の方もしておいても大丈夫なんだな?」

「無論じゃ。ここでならいかにお主の魔力が暴走しようとも、お主がこの部屋から抜けたいと思わない限り外にこの魔力が漏れることもなければ、出ることもできぬ。まぁ、例外はあるがの。」

「例外?」

「そうじゃ。お主が今回の様に魔力切れを起こしてしまう時のように、生命的な危機が生じた時にはこの空間から自動的に元いた空間に戻されるようになっておる。じゃから修行すのならば、この部屋で行うのが良いかの。」

「へぇ。それはありがたい。」

 

 これで、魔力切れ起こして空間から出れなくなったりしたらそれはそれで、両親が部屋に来た時にいなかったらびっくりするからな。本末転倒にならずに済みそうで良かったぜ。

 

「ん?でも、この空間に入っている間に両親が部屋に入ってきたりした時はどうすりゃいいんだ?」

「その事については心配無用じゃ。」

 

 神様はそう答えると腕を肩の位置まで上げ軽く指を鳴らす。

 パチンという音と共に何も存在しなかった空間から球体のぼやけた映像が浮かんできた。その球体に写っている景色はどこかで見たことがある風景だった。乱れたシーツ。その上に置かれているペットボトル等々。

 

「儂が今移しておるのは儂らがさっきまでおったお主の部屋じゃ。このように指を軽く鳴らすだけで、さっきまでいた場所をこの球体の中に映し出すこともできる。もちろん向こうの音声も聞き取ることが可能じゃ。」

「まじかよ…。どうなってんだよコレ。」

「これも神のなせる技じゃな。」

「神様スゲー。」

 

 本当にすげえよ。ほんとになんでも出来たりしてな…。

 

「ちなみにこの空間の時間って下の世界の時間とどれくらい変動があるんだ?」

 

 こんなにすごかったら少しくらいの変動があってもおかしくないと思うけど。

 

「変動?そんなものはないぞ。」

「へっ?ない?」

「うむ。」

 

 ないって断言されちゃったよ。神様が腕を組んでこうドヤァっといった顔でこっちを見ながら断言したんすけど。ちょっこっち見んなし。

 

「ってことは何?こっちでの1分って普通に向こうでも1分って事?」

「そういうことになるの。」

 

 ……。まぁ、あれだよね。皆と体の成長に違いが生じることがないからそのことに関しては別に良いかな。…良い…のか?

 まぁそんなこんなで私は神様からちょっとしたサプライズプレゼントともらいましたとさ。

 

 その後?普通に神様に帰ってもらいました。(。・ ω<)ゞてへぺろ♪

 




なんか、ほとんど説明回だった…(;一_一)

次回のほうも、少し説明会です。…少しかな…?

なるべく、早めにあげるように頑張ります! \(゜ロ\)(/ロ゜)/


追記
 10月13日。 一部修正
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