探索者が求める平和な並行世界   作:探索者

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 秘匿HO1

 貴方は『探索者』だ。小学生の頃にアザトース教団に攫われて以降、様々な神話的事象に関わる事となってしまった。そ事件解決と生存の為に貴方は様々な知識や技術に精通しており、その道のプロと遜色のない『技能』を持っている。

 しかし、その過程で貴方は親しい家族や友人を相次いで失っており、自分の生まれ育った世界への愛着を失っている。

 貴方の目的は『神話的事象』の存在しない世界で平穏な人生を生きる事だ。

 読者向け秘匿HO

 HO1は数奇な運命により世界の破滅を防ぎ続けて来た。それは邪神達の関心や興味を惹く事となり、やがて『HO1が世界を救う運命』なのか『HO1が世界を救う為に世界の危機が訪れる』なのかが曖昧となっていた。

 それに気がついたニャルラトテップはHO1の運命に干渉し、この世界の見切りを付ける様に誘導する。

 その目的は『クトゥルフ神話』と言う一つの神話体系が及ばない世界への干渉と接続であり、HO1が自身の行動で世界間を繋げた事によって『邪神』がその世界に流入すると言う結果を生み出した際の絶望を見たいと言う個人的な好奇心である。



HO1 導入

 

 …………荒廃した街並みを残して白痴の魔王(アザトース)は元の居場所へ去って行く。

 

 仲間と共に唱えた退散の呪文が成功したんだろう。だけど悲しい事に俺はこの光景に1ミリも感慨を持てなかった。

 

 

 何故かって?

 

 

もう10回以上はコイツを退散させてるからだよ!!

 

 

 一回二回なら兎も角二桁も同じ顔見てりゃいい加減慣れるんだよ!!

 

 這いよる混沌(ニャルラトテップ)だのルルイエの主(クトゥルフ)だのさぁ!! 毎回毎回巻き込まれる身にもなってくれよ!!

 

 中学生の頃に友達の家へ遊びに行ったら因習村の掟に巻き込まれるわ、修学旅行に行ったら邪神の招来を止めるハメになるわ、俺の人生は邪神とセットなのか??

 

 振り返れば12才の頃にアザトース教団に拉致られてから人生にケチが付いた気がする。もしかしてそんときに邪神の関わる運命になるようになんかされたのかも知れない。魔王を退散させる為の呪文を探す為に魔導書読んだり、這いよる混沌(ニャルラトテップ)に啖呵切ったり、そう考えたら心当たりしかない。

 

 来る日も来る日も事件事件事件!!

 

 某少年探偵並みに事件やら事故やらに巻き込まれる所為で警察や探偵にも顔が知れてるし、平凡とは程遠いのが悲しい。と言うか高2なのに私立探偵扱いされてて奇怪な事件の相談が立て続けに入ってくるのはなんなの? 事務所持ってる訳じゃないのに伝手の伝手を使って依頼が入ってくる所為で全然休みが無い。

 

 

 今回も夏休みになったと思ったらカルト共が『這いよる混沌(ニャルラトテップ)』『ルルイエの主(クトゥルフ)』『炎の王(クトゥグア)』『名状し難きもの(ハスター)』『ンカイで眠るもの(ツァトゥグア)』『鍵にして門なるもの(ヨグ=ソトース)』と続いて呼ぼうとして、最後がコレだからね。

 

 お陰で今回事件を一緒に解決したメンバーからは『やけに手慣れてる』だの、『怪物に詳しすぎる』とか、『高校生なのに医学や薬学とか色々な専門知識持ってて怪しい』とか散々言われて悲しかった。

 

 思わず涙が頬を伝う。毎回毎回邪神の企みを解決してるからか、連中から祝福をぶん投げられまくってるし、もう色々な物から縁切りしたい。

 

 

 けどそんな日々も今日で終わりだ!!

 

 

 何故なら俺はこの一連のカルト事件を解決する際に、あの『銀の鍵』を手に入れた!! コレさえあれば週7で人類滅亡するかも知れない世界から逃げる事が出来る!! 家族や友達が生きてたらまだなんとか踏ん張れたけど、今回の事件で皆んな目の前で死んでしまった。

 

 必要な呪文の研究は終わってる。問題は猟犬に追われるかも知れないって事だけど…………まぁ戦国時代の神剣とか術とかいっぱい持ってるし、アーティファクトも改変した『窓』に収納してあるから何とかなるだろう。うん。

 

 

 俺は『窓』を開け、自分だけの空間となっているその場所から『銀の鍵』を取り出す。

 

 思えばこの五年、色々あったなぁ。食屍鬼(グール)に人肉食わされたり、毒入りスープ飲まされたり、脳味噌摘出されてカンヅメにされたり、夢幻境(ドリームランド)に行ったり、黙示録や経典や遺言状をうっかり読みそうになったり、中世ヨーロッパや戦国時代や平安時代にタイムスリップしたり…………びっくりする程ろくでもない思い出が無いな!!

 

 

 そんな悲しみを胸に秘めながら、宇宙的恐怖(コズミックホラー)案件に脅かされない世界への路を開く為、今回事件を共に解決した人達に気付かれない様に呪文を唱えながら夕日に向けて銀の鍵を回す。

 

 代償(コスト)として(POW)魔力(MP)が消費され、世界と世界を繋ぐ『門』が開通する。

 

 時空間を越える鍵を握り締めながら、俺はその路を駆け抜けるのだった。

 

 





 名前 逆月 和馬 性別 男
 年齢 17才 学歴 高校生
 職業:私立探偵
 特徴表
 生き餌(2015)
 警戒 (ガスライト)
 
 ステータス(POW+18:成長+魔術による追加)
 STR 13 CON 10 POW 11+(18) DEX 14
 APP 14 SIZ 15 INT 16 EDU 11

 技能値(カテゴリー毎)
 探索技能 70~99%
 戦闘技能 60~99%
 行動技能 50~80%
 交渉技能 50~70%
 知識技能 65〜95%
 クトゥルフ神話技能 99%

 呪文
 全ての呪文・術

 アーティファクト
 多数

 神剣
 多数
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