ホロの短編集みたいな何か   作:味噌砺波

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天使と最後に話せるとしたら貴方は何を話しますか?


あまねく天使と再会と

「みんな、ありがとう、さようなら」

 

地上での生活が終わり天界での仕事に戻ってもう数え切れないほどの年数が過ぎた、天界での仕事は地上から天界に向かう列車の見回りをしている、時には泣きじゃくってる者や笑顔で天界に向かう者達と会話しながら列車を運行していく

そんな天界に戻ってからのいつもの日常を過ごしていると

「あれ?かなたん?」

「あれれ?社長じゃないですか~」

そんな聞き覚えのある声が聞こえてきた

「あず……ちゃん?……沙花叉……?」

地上で一緒にアイドルとして共に過ごした2人との思わぬ再会に驚きを隠せないでいると

「かなたん、本当に天使だったんだね」

「いやいや、天使だって最初から言ってたでしょ!」

「いや~だって社長、天使らしいことしてなかったじゃないですか~」

「おみゃーにだけは言われたくないよ沙花叉ァ!!」

そんな事をやってると列車は減速し始めて間もなく天界である事を知らせてくれる

「まぁでもこっちで会えるとは言え、本業で会いたくなかったなぁ……」

そんな風に呟くと

「私はかなたんにもう1回会えて嬉しかったよ?」

「沙花叉もですよ?」

「あずちゃん、沙花叉……」

そんな2人に天使として職務を全うする

「2人とも、忘れ物は無いかい?」

「無いよかなたん」

「沙花叉もですよ社長」

2人からそう聞くと列車も天界に到着した、ドアが開くと2人に向かって

「2人とも、また会えて良かったよ、列車から降りたら正面にドアがあるからそこに入ってね?本当にありがとう」

そう言って涙を見せないように背を向けると後ろから抱きしめられた

「かなたん、お疲れ様」

「社長、また遊びましょ」

そう2人は言うと扉の向こうに消えていった

またある日も列車の中を歩いていると見覚えのある姿が見えた

手元で何枚かの写真を見ながら思い出を振り返っているその姿を見て

「忘れ物はないかい?」

そう声をかけると

「かな……たん……??」

「久しぶりだね、ラミィ」

「かなたん!!!」

「ちょ、潰れる!!」

声をかけた途端抱きついてきたラミィに押しつぶされそうになりながら

「久しぶりだね、ラミィ、元気にしてた?」

「元気にしてたらここにおらんわい!!、まぁでもぼちぼちって所かな」

それからしばらくして天界に列車が到着する直前ラミィが

「せっかくまた会えたんだしさ一緒に写真でも撮らない?」

そう言ってきた

「そうだねせっかくの機会だし」

そう言って二人で写真を撮ったあと

「じゃあかなたん、またね~」

そう言ってラミィは扉の向こうに消えていく

「お姉ちゃん、最近お姉ちゃんのお友達が多いね?」

「そうだね、こなた」

こなたから言われたようにここ最近共に活動した友人との再会が多かった、それ程までに年数が経っているのだと実感させられる

 

またある日

この日は列車の運転を行い、こなたに巡回を任せていると

「お姉ちゃん、ちょっと変わって欲しい」

そう言って運転室に入ってきたこなた

「今日はこなたが巡回って言ってたじゃん」

そう言い返すと

「でも……」

そうこなたが言い淀んでいるのを見て

「しょーがないなぁ」

困ってる妹を助けるのも姉の役目だ、そう自分に言い聞かせ運転室から出て巡回していると写真と名刺サイズのカード、そして見覚えのあるキーホルダーを持った男性が居た。

男性がキーホルダーのスイッチをおすと聞き覚えのある声で

「こんかなた~!」と車内に音声が響く

その男性に近づき「忘れ物はないかい?へい民?」

そう声をかけると男性は驚きから手に持っていたものを落としてしまい慌てて拾おうとする

一緒に拾ってあげて「まだ持っててくれてたんだ」そう声をかけると

「君のことを忘れる事なんて出来なかったよ」

そういってくる

「約束守ってくれてありがとうね」

そう言った直後、列車が止まったこなたの声で車内放送が入る

「お姉ちゃん~トラブルで止まっちゃったから天界着くの遅れそう~こっちで何とかなりそうだからへい民さんとお話してて~」

そう言ってきた、大方トラブルなんて嘘だろう、でも今はそんな事などどうでもいい

「だそうだけどへい民の君はどうする?」

「かなたんとしばらく一緒にいたいです……」

「よしよし、約束を守ってくれたお礼だからね、」

そう言ってへい民の横に座り色んな事を話した

しばらくして列車が動き出すとその衝撃でへい民がこちらに倒れてきて膝枕の形になった

「あっすぐ起こしますから」

そう言ってくるへい民の頭をそっと撫でながら

「大丈夫、今は誰も居ないから」

そう言って撫でているとへい民の寝息が聞こえてきた

「最後まで約束守ってくれてありがとうね、大好きだよ」

そう言って僕も眠りについた

「……ちゃん、……お姉……お姉ちゃん」

気がつくと列車は天界に着いていてこなたに起こされたようだ

「これ、へい民さんから渡しておいて欲しいって」

「そうだ!へい民は!?」

「へい民さんならもう行っちゃったよ?」

「そうか……」

「へい民さんから貰ってる手紙読んだら?」

そう言われこなたから受け取った手紙を読むと

「かなたそへ、たそが居なくなってから長い年月が過ぎてもう会えないかと思っていましたがあなたの事が忘れられず人生の終わりにまたあなたと会えて本当に良かったです、あなたの事が大好きでした。貴方のこれからに幸多からんことを」

そう書いてあって思わず視界がぼやける

「お姉ちゃん、今日はこれで終わりだから帰ろっか」

「うん……そうだね」

そうこなたに言われ家に帰ると

「お姉ちゃん、たまには一緒に寝よっか?」

普段ならそんな事は言ってきても「なんでだよ~」と返していたが今日だけは人の温もりを感じていたくて

「うん、そうだね」

そう言って二人で布団にくるまった

そうして天界での日々は続いていく




かなたそ改め天音かなたさん、6年間お疲れ様でした、貴方に出会えてから人生が変わったような気がします。
貴方の歌声や話など聞けなくなると思うと寂しいような気もしますが最後まで笑って見送りたいと思います。
最後に一生忘れてやらないからな!ここまで好きにさせたんだから一生推させろ!!!
そして貴方のこれからに幸多からんことを
本当にありがとう、そしてお疲れ様でした
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