ホロの短編集みたいな何か   作:味噌砺波

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ロボ子さんが感情を知る話

彼女と出会うまで先の見えない中で生きてきた、でも出会ってから世界が色づき彼女のためならなんでも出来ると思っていた、所謂依存という状態になってたかもしれない

今日は彼女と出会ってから1年の記念日だ

「喜んでくれるかな?」

そんなことを呟きながら家路を急ぐ、普段より少し遅くなり玄関を開けると、

「………えっ………?」

目に入ったのは床に倒れている彼女、手に持った荷物とプレゼントが床に落ちる、ガシャン、プレゼントが壊れた音なのかそれとも別の何かが壊れた音なのか、気がつくと「ありがとう」そうだけ書き残して飛び出していた、自分が彼女の負担になっていたそう思うともう止まれなかった、携帯も何もかも置いて消えたくなった

 

その後ろぼさーを見たものはいないという

 

「ふふっ、喜んでくれるかな?」

今日は彼と出会って1年の記念日、せっかくだしサプライズをしようと色々考えたんだけど1番やりたいことが彼に指輪を送りたい事だった、彼は気がついてるのか分からないけど彼の事を考えると思考回路がフリーズして温度が上昇する、博士に相談してみると所謂恋というものらしい、不思議な感覚だった、そんな事を考えて準備をしていると体が急に重くなってくる

「やっべバッテリー交換し忘れた……」

ドサッ

「あちゃーやっちゃった、彼に心配させちゃうな」

そんな事を考えながらバッテリー不足でセーフモードに切り替わり、意識は闇に溶けた

 

「ロボ子、大丈夫か?」

目が覚めると博士が目の前にいた(あれ?なんで彼じゃなくて博士?)

そんな事を思いながらふと周りを確認する

「あれ?博士、彼は?」

そう聞くが博士は何も答えてくれなかった

部屋を見渡しても彼の姿は見当たらずふと机の上をみると「ありがとう」そう一言書かれた手紙が残されていた

嫌な予感がして外に探しに行こうと玄関に向かうと彼のカバンとリボンで包装された箱が床に落ちていた

「……えっ………嘘………」

急いで彼に連絡しようと電話をかけるも帰ってくるのは機械音声だけ、

「なんで……?」

それから数日が経ち彼から連絡もなく何もする気が起きなかったがせめていつ帰ってきても良いように整理をはじめてふとカバンの横に落ちていたリボンで包装された箱が目に入った、中身が気になり開けてみるとそこには1組の指輪とメガネのフレーム、そしてメッセージカードが入っていた

「このフレーム……」

落ちた衝撃で壊れてしまったフレームだが見覚えがあった、前に彼と出かけた時に彼が似合ってると褒めてくれたフレームだった、そしてメッセージカードを開くと

「君と出会って1年、長いようで短い1年だったね、これからもよろしくね」

そう彼の字で書いてあった

読み終わるとよく分からない情報が脳内を駆け巡り、そのまま音声として出力された

「なんで……なんでそんな事言ってくれないのさ!!」

「君がいないと寂しいよ!今すぐ会いたいよ!!」

これが好きという感情だと、寂しいという感情だとわかった、でも君が居なくなって初めてわかるなんて

「そんなのって……そんなのって無いよ……」

そう呟くとメインシステムが強制シャットダウンされた

 

 

その後博士が様子を見に行ったところ「オヒサシブリデスハカセ」と感情の無い声で話すロボ子だけが居たという




今回の話は大切なものって失ってから気がつく、感情を知ったけど壊れてしまうというおだいの元書きました在り来りかもしれませんがこういうのっていいですよね。
ではまた次回
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