魔法科高校の後輩   作:パクチーダンス

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少ないよ、


第四話 素晴らしい提案をしよう。お前も生徒会に入らないか?

 昼食が終わり、達也達はそのまま生徒会室へ歩いていた。途中、水波は山岳部へ入部しているため、別れる事になった。そのまま、生徒会室についた達也達は、達也を先頭に入室することとなった。

 

「失礼します、会長。昨日の二人を連れてきました」

 

「ありがとうございます達也くん」

 

流れるままにイザヤ達は部屋に入る事になる。

 

(あれ、昨日より増えてる)

 

生徒会室の真ん中には大きなテーブルがあり、そのテーブルを囲うように生徒達が座っていた。

 

「やっときたね、達也」

 

「達也くん、遅かったじゃない。何処で道草食ってたの?」

 

「すいません、千代田先輩」

 

「まあまあ、花音。集合時間には遅れていないんだからさ」

 

「そうですよ千代田先輩、達也さんは悪くないです。むしろ、わたしたちが早いくらいです」

 

「あれ、朝方の生徒だ」

 

達也と深雪が席に座った後、真ん中に座る中条あずさ会長を含め、八人の生徒がイザヤと泉美に視線を向ける。

 

「あの二人が今回の生徒会役員になる子なの?」

 

花音が達也に話しかける。

 

「いいえ、役員に入ることが決まっているのは七草泉美の方で、折紙イザヤの方はこれから話すつもりです」

 

(僕、生徒会に入るの?)

 

自分の知らないところで勝手に生徒会に入ることが検討されているらしい。

 

「泉美ちゃん、みんなに自己紹介をお願い」

 

「はい、深雪先輩」

 

深雪の言葉を受け取り、泉美は自分のスカートを摘み、深く礼をする。

 

「ご紹介に与りました。七草泉美です。これから皆さんと生徒会の仕事をさせていただきます。よろしくお願いします」

 

「そんな畏まらなくていいって」

 

花音が泉美に対してもっと楽にしていいと言う。

 

「ありがとうございます」

 

「改めてよろしく泉美ちゃん」

 

「よろしく」

 

「よろしくね」

 

「うん、よろしく」

 

皆が泉美の生徒会入りを歓迎しているようだ。そんな光景をイザヤは泉美の一歩後ろで眺めていた。そんなイザヤに対して達也は、

 

「イザヤ、ここに来た時から予想はできていたと思うがお前には泉美と同じく生徒会に入ってもらいたい」

 

そんな予想全くしていなかったが、達也の目は本気のようだった。

 

「何故、僕を生徒会に入れるんですか?」

 

「それは、お前の力を貸してもらいたいからだ」

 

さも当然のことのように達也は言った。

 

「よく分かりませんね、泉美ちゃんを入れたら生徒会の人数は六人ですよね。そこに僕を入れて七人、多すぎやしませんか?」

 

そんな人数生徒会に入らないだろうとイザヤは進言する。

 

「確かに多いかもしれない。だが、俺はお前の生徒会に入ってほしい」

 

達也は是が非でもイザヤを生徒会に加わって欲しいようだ。その事についてイザヤは、

 

(十中八九、僕の監視かな)

 

達也にとってイザヤは、警戒しなければならない相手。何を企んでいるかわからないので、見えるところに置いときたい。そんな所だろうとイザヤは考える。

 

「達也さんがここまで言うなんて、一体どういう生徒なんですか?折紙くんは?」

 

ほのかは自分が恋い慕う達也がここまで推すなんて一体どれほどの人物なのか興味があった。

 

「そうだな、まだイザヤの魔法を見たことはないが俺が思うに魔法師としての才は深雪と同程度だと考えている」

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

達也と深雪とイザヤを除く生徒会室にいる全員が達也な発言に衝撃を受けた。あの、深雪と互角という事に。

 

「マジ?達也くん。深雪ちゃんと同程度だなんて」

 

「本当ですか!?達也さん!?」

 

「信じられない」

 

花音、ほのか、雫はそれぞれ発言する。その他の生徒も達也の言葉を信じられないのか、いまだ驚きの表情を浮かべている。

 

「そんな生徒が生徒会に入ってくれるのは大歓迎です!!。折紙くん!ぜひ生徒会に入ってください!」

 

あずさは嬉しそうな表情を浮かべ、イザヤの生徒会入りを歓迎する。まだ、何も言ってはいないのに。

 

(なんかもう、僕の生徒会入りが確定しているような雰囲気なんだが)

 

自分そっちのけでだんだん話が進んでいく事に、イザヤはストップをかけた。

 

「すみませんがお断りします」

 

「え!?」

 

あずさはさっきとは打って変わって驚いた表情を作った。

「なんで断るんですか?」

 

「僕にメリットがないからです」

 

「メリット?生徒会に入ることはとても素晴らしい事なんですよ。それこそ、将来その経験が進路に役立ったり「どうでもいいですね」!?」

 

全くもってどうでもいい。ただでさえ、授業で時間を削られてる上に生徒会にまで入ったら一日があっという間になくなってしまう。まあ、授業は実技以外はズル休みすればいいと思っているが、

 

「イザヤ、どうすれば生徒会に入ってくれる?」

 

「僕が面白いと思うかどうか、それ次第ですね」

 

「生徒会の仕事は面白いかどうかとと言われたらお前にとっては面白くはないと思う」

 

「では無理ですね、入りません」

 

皆が達也とイザヤの会話に耳を傾けている。達也はこの折紙イザヤの事をなんとしてでも生徒会に加入させたいらしい。何故、そこまでにこだわるのかは理解出来ていない。ただ一人、深雪だけは達也のことを理解している。全て私のためだと。会話がずっと平行線になっていくなかで、深雪はあることを思いつく。

 

「折紙くん」

 

今まで黙っていた深雪が口を開いた事にイザヤと達也は視線を向ける。

 

「ならこうしましょう。もし、生徒会に入ってくれたら、私とデート、しませんか?」

「「「「「「「「え!?」」」」」」」」

 

爆弾が投下された。

 

「深雪、何を言っているんだ!?」

 

「深雪先輩、それ本当ですか?」

 

「深雪先輩、ダメです。そんな事、私が許しません!!」

 

深雪は考えた。先程、イザヤの好きな女性のタイプは私だと。ならば、私自身を使い、達也の手助けができるのではないかと。

 

(深雪、自分自身を囮にするなんて)

 

達也は、頭を抱えていた。この方法ならば、イザヤは生徒会に加入してくれて、監視することが出来るが、そうなると深雪とイザヤは街に出かけてデートしてしまう事になる。

 

(そんなことはさせない)

 

さすがブラコンお兄様です。しかし、手を打とうにも他の方法が思いつかない。

 

「ダメです、深雪先輩!!このような得体のしれない男とデートするなんて!!」

 

「酷いこと言うね、泉美ちゃん、僕悲しいよ」

 

「知りません」

 

イザヤはなんだかんだでこの状況を楽しんでいた。もっと面白くさせることはできないかと思考を巡らせている。

 

(ど、どうしましょう…)

 

生徒会室は、今までにないカオスな状況に陥っている。なんとかしなければならない。前生徒会長 七草真由美に託されたこの生徒会を、そう思い、あずさは自分でもよくわからないことを口走っていた。

 

「な!、なら!!、折紙くんが生徒会に入らなければ泉美さんも生徒会加入を認めません!!」

 

「そんなーーーー!!」

 

泉美が今まで出したことのない大きな声をあげて抗議した。

 

「それはあんまりです!!中条会長!!深雪先輩と一緒にいられないなんてー!!」

 

イザヤは泉美の聞いたことのない声にびっくりして耳を塞いだ。その後もあずさに泉美はもう抗議をしている。

 

(中条先輩、ナイスアシストです)

 

達也は心の中で親指を立てた。皆が困惑した表情を浮かべている中で、イザヤはニコニコ笑っていた。そのことに泉美は気がついたのか、

 

「何笑っているんですか!あなたのせいで深雪先輩と一緒にいられないんですよ!」

 

泉美はイザヤの制服の胸ぐらを掴み、ぐわんぐわんと揺らしている。泉美の目には涙が溜まっていた。

 

(泣くほど嫌なのか)

 

イザヤは笑みは崩さなかった。この状況を楽しんでいる自分がいる。そろそろ本気で泣き出しそうな泉美を見て、

 

「わかった、わかったよ泉美ちゃん。僕も生徒会に入るからさ」

 

イザヤは白旗を上げた。

 

「本当ですね、言質とりましたよ!」

 

「ああ、いくらでもとって構わないよ。これでいいんでしょう達也先輩」

 

「ああ、イザヤ。お前を歓迎しよう」

 

そうして折紙イザヤは、生徒会に加入することが決まったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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