星神の花嫁   作:ツーカーさん

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スタレリリース初期から考えてた話のオリ主がなんか今のオンパロスの人達と同じような状況1人で経験してんな…

このまま投稿してもパクリだと思われそうやなぁ…と考えた結果。
まあべつに仕方ねぇか〜。と気持ちを切り替えました。ほぼ前作と似たような設定で行きます。

まあその設定が諸々分かる話をまだ投稿してないで未完になったので、作者しか知らん情報なんですけどね。

『命をォォォオ燃やせェェェエ!!!(ガチ)』のリメイク作品です。
でも色々展開変えて原型は死んだので、新規のスタレ作品が出来たと思って読んでってくださいな。




使令の茶会・前日譚

 

 甘い菓子と茶の香ばしい香りが漂う無機質な空間で、5人の人物が雑談を繰り広げていた。

 

 「いつもすまないな。急に呼び出したというのに、忙しい中集まってもらって」

 

 1人目は今回の茶会の主催であり、『星神の花嫁(ギネイカ)』として名を馳せる神人*1である蚩尤(シユウ)。但しこれは壊滅の花嫁としての名、それぞれ他の星神によっては付けられた名前が違うが、ある一件を境にこの名前が強く浸透した為殆ど忘れ去られている。他の名を呼ぶのは星神か彼女の相棒くらいだ。因みに本人が一番嫌っている神は壊滅なのでとても不服な思いをしている。

 足元まで届く長い()()の髪とメンバーの中でも二番目に高い身長*2が特徴の女性である。

 

 「私は気にしていません。丁度研究が一段落したので…一度休憩を挟みたいと思っていましたから」

 

 2人目はルアン・メェイ、華やかな民族衣装を身に包んだ天才クラブ会員番号81番の生命科学の専門家であり、大の菓子好き。特に梅の菓子が好物。

 タイミングが良かったのは事実だが、もしタイミングが悪い場合であっても一度研究を中断して参加するくらいにはこの蚩尤が参加する茶会の事は気に入っていた。大好物である梅の菓子が出されるのもそうだが、確実に蚩尤の()()に接触できる機会というのは大変貴重でありサンプルを増やす機会でもあるので大切にしている。

 単純により親密にしていきたいという本人が聞けば否定しそうな自覚していない感情もある。

 

 「私の時間をわざわざ貴女たちの為に割いてあげたんだから感謝してよね」

 

 文句を言いながらも口にチョコケーキを運ぶのはマダムヘルタ。天才クラブ会員番号83番にして知恵の使令。宇宙ステーション「ヘルタ」の真の主人であり、今回の茶会の場所の提供者。

 魔女のような格好をしている美人であり*3……女性であり、若く、美しく、可愛い…宇宙の中でも稀な鬼才を発揮する麗人である。*4

 普段ならばこんな茶会などでわざわざ自分の研究室の1つを貸したりしないが、蚩尤からの誘いなら話は別となる。*5

 更に言うなら、蚩尤のためにお菓子を自作しようとした程である。*6彼女の事なので例え失敗したとしても、当たり障りない褒め言葉を言ってくれるのは分かっていたが、そこは若くて可愛い美人のプライドが許さなかったのか*7以前ルアンに振る舞った時以上の失敗を重ね…「マダムヘルタは見事なまでに完璧なお菓子を作り上げた」*8

 

 「アンタたちのシナリオに干渉できないと思った?この程度私でもできるんだから」

 

 「ヘルタ、あまり高次元の者たちに干渉するな…」

 

 「別にいいでしょうこれくらい。生意気な作家気取りがこの私に楯突いてきたんだから」

 

 「その前にもちょこちょこ割って入っていた様だがな…というかお前から吹っかけてないか?」

 

 「私の美貌をたったあれだけの文字で表現しようとしたのよアイツ。文句も言いたくなるわ」

 

 「相変わらず自信がブレないなぁ…」

 

 「…お二人の会話は偶に私の理解の先へ行きますね…アズリアさんはお二人がこうなる原因について何か知っていますか?」

 

 「まあ知ってるけど…。知ったところでどうにもできねぇぞ?」

 

 *9

 

 ルアンに呼ばれたアズリアという女性。フルネームでアズリア・ドゥラ・ヴァルバリアという。

 彼女は真紅に染まった長髪*10と誰よりも高い身長*11と極限まで鍛え上げられた肉体が特徴の女傑である。特に前鋸筋と広背筋、外腹斜筋と腹直筋が尋常ではない。

 蚩尤の話によれば『どうすればこれほどの筋肉の塊がスリムに収まっているんだ?』と疑問を漏らすほどの密度である。

 服装は己の体を自慢するが如く布面積が極端に少ない黒ビキニだ。あとおまけ程度に腰に巻いている白い半透明なスカーフ。まるで痴女だが、これがアズリアにとっての普段着だ。過去の名残ともいう悲しい理由もあるが…今は語らないでいいだろう。

 他の面々も民族衣装や魔女服、和服とかなり特徴的な衣装を着ているが、一番浮いているのはと聞かれればアズリアだろう。……なんだここは仮装パーティか?

 

 アズリアはルアンに我々の存在を話し、互いに物理的な干渉は出来ないと知ると、僅かに上がっていた記憶消去という物騒な言葉が乱立していた思考が消えた。代わりに新たに高次元存在への昇華とか神の視座について考え始めたが…。まあ大丈夫だろう。

 

 この話の通り、アズリアも我々の存在を認知しているが、ヘルタや蚩尤ほどはっきり感知してはいない。なんとなく観られているという感覚だけである。

 

 思考の海にバタフライし始めたルアンを放って、アズリアは隣のもう1人の賓客に声を掛けた。

 

 「ほれ、()()も食えよ。さっきからボーッとしてるけど大丈夫か?」

 

 「ああいや、あまりこういう場に慣れていなくてな…それに…どれも甘い香りがして何を食べようか迷っていたんだ」

 

 「食いたいもんから食ってきゃいいんだよ。ほらこれなんかどうだ?お前さんの好みに合わせたって蚩尤が言ってたぞ」

 

 そう言ってアズリアは桜色に色付けされた菓子を取る。

 

 「ほいあーん」

 

 「あ、あーん」

 

 「どうだうめぇかよ?」

 

 「ああ…美味しいな。いつもの蚩尤さんの味だ」

 

 「…いつもこの菓子作ってるわけじゃねぇだろ…」

 

 「彼女の人を想う心が感じ取れるんだ…味にもそれが出ている…」

 

 「アタシは桃の風味しか感じねぇけどなぁ」

 

 バリボリと噛んで食べるアズリアに雷電と呼ばれた女性。我々の知っている名として黄泉ともいう。

 紅い鬼の角が生えているのと白い和服に身を包んでいるのが特徴の女性であり、この空間の中でも特に浮世離れしている神秘的な人物だ。

 

 「それで?今回はどういう要件で私たちを呼んだわけ?」

 

 単刀直入にヘルタがそう問いかける。ヘルタを呼ぶというのは大きな意味を持つ。実際ヘルタが蚩尤に直接呼ばれる時は星神襲来や世界の救世の手伝い並みの出来事が多い。ただ会いたくなっただけという友人ならではの付き合いもあるが、今回はそういう雰囲気でもない。事前に何かしら戦争が起きるだとか、どこぞの皇帝が復活するだとか、どの星神に動きがあったなどの情報もなく、ヘルタとて何かしらでかい厄介ごとが降りかかってきた程度の予想しかしてないのだが。

 

  「実は、最近人間の子を産んだのだが、その子たちを一時的に宇宙ステーションヘルタで預かってもらえないかと思ってな…」

 

 「は?」

 

 「まあ」

 

 「その…いいだろうか?」

 

 特大級の爆弾だった。

 星神が襲来なんてレベルではない。

 星神が運命と真逆の方向に突っ走るレベルの一大事であった。(ヘルタにとって)

 

 「蚩尤さんがただの人間の子を?……現在何歳でしょうか?どれほど成長していますか?体重身長性別など基本的なことでもいいのですが。何かしら普通の人間とは違った変化などはありましたか?出来れば細胞のサンプルが欲しいので皮膚、髪の毛の他、唾液、血液、尿、精液でもいいのですが体液を摂取することは可能でしょうか。あぁ…その子たちの細胞とあの細胞と組み合わせたらどうなるのでしょうか…それともアレがいいでしょうか…あっすみませんそれ以前にその子供たちで色々検査を行いたいのですが許可をいただけますか?もしよろしければ私の研究室に案内したいのですが…」

 

 だめだ一人は完全に獲物を見る目だ。

 

 「健康診断の範囲内であれば許可する。唾液までならいいが。まだ血液、尿、精液は駄目だ。あと男と決まったわけじゃないだろう…いや確かに男もいるのだが」

 

 「『も』と言いましたか?まさか女の子もいるのですか?蚩尤さんのお子さんの雌雄両方のサンプルが得られるなんて…得難い治験が得られそうですね!ふふ楽しみです」

 

 「こらこらこらこら、ルアン?突っ走るなって。蚩尤も許可出したけど軽い検査って言ってんだろ!?」

 

 一人トリップするルアンメェイ。最早この状態の彼女を止められるのは純粋な気絶だけ…。由緒ある気絶必中技首トンをするか一瞬迷うアズリアだが、己がやると首トンが首コロに変わってしまう可能性があるので自重する事にした。取り敢えず彼女が宇宙ステーションに滞在している期間は予定を変更したほうがいいか?と一瞬迷うも、エリオが大丈夫だと言ってたし大丈夫だろうと頭を切り替える。エリオに責任擦りつけるなよ。

 

 「待って。ちょっとまって。アンタに子供?」

 

 「え?ああそうだが?」

 

 「誰?」

 

 「え?」

 

 若干光無い目で蚩尤と視線を交わし合うヘルタ。蚩尤はこの目を見て(あ、これ言い方ミスったな)と己の失態に気づく。こうなった彼女は面倒なのだ。故に手早く誤解を解く必要がある。

 

 「アンタのお子ちゃまの父親が誰って聞いてんのよ」

 

 「いや父親は居ないぞ。今回は私の卵子を介しただけで精子は実際の精子ではなくて…」

 

 「……はぁ、なんだ」

 

 つまり、人造人間ってことね…。それにしてもムカつくけど。

 

 「理解してくれた様で何よりだ」

 

 ヘルタの超速理解により説明終える前に誤解は解けたが、モヤのかかった気持ちが晴れるわけではない。彼女…または彼が誰かの手によって悪戯に弄られるのは好みではない。今回は彼女が望んだ結果らしく、無理やり飲み込むことにしたが、それでもやっぱり気に入らないものは気に入らない。

 

 かと言ってその子供の存在を否定するまではしないが、まあ、ここに遊びに来るなら少し可愛がってやろう。とヘルタは考えていた。

 

 

 「コホン。話がずれたが、今回の我が子に関しては確かに特別性だが人間の範疇であることに変わりはない。精々私ほど極端ではないが…星神どもに多少好かれやすい程度だろうか。あと頑丈。星神の一瞥をもらいやすくなってしまうのは私の子故にどうしようもないが…今回ばかりはこの特性が役に立ってくれる。それでも死ぬほど心配なのだが…。まあ何かあったらその問題ごと始末すれば良いな。…そして先ほども言ったが、今回父親は居ない。使ったのは人工精子だからな。今回産んだ理由はまあ色々とあるが…一番デカイのは…ハッピーエンドって奴を迎えるためだ」

 

 「はぁ?ハッピーエンド?随分抽象的ね」

 

 「まあ私もどんなものかは知らないが、『()の悲願』が叶うという事だけ、知らされている。正直どんな結果が得られるのか見当もつかないが、星神に関することは間違いないだろうな」

 

 「へぇ?アンタですらまだ達成できていない神殺しをアンタのお子ちゃまが成し遂げちゃうってわけ?」

 

 「それは分からん。もしかしたら我が子が私が望んでいる決戦の場を副次的に整えてくれるのかもしれないし、殺してくれるのかもしれない…正直やって欲しくないし、やらせたくないが。止まるつもりもない」

 

 「……さっきから随分と曖昧ね。もしかして今回の件って星核ハンターのあの黒猫が関わってたりするの?」

 

 「…相変わらずの理解の早さに頭が下がるよ」

 

 「当然でしょ。でも意外ね、アンタが星核ハンターと組むなんて」

 

 「そうでもない。彼らは悪党に見えるし、実際にそれっぽいことをやっていたりするが、完全な悪や外道ではない。私が嫌う人種ではなければ私は平等に、あるいは優先的に行動する事はある。今回は彼らがそうであっただけ。…それに彼女には返しきれないほどの恩も出来た」

 

 「フーン…恩、ね。…まあ良いわ。アンタがそっちに着くっていうなら私も最低限の協力はしてあげる。アンタの子供の件もいろいろ含めてね」

 

 「そうか!恩に着るヘルタ!」

 

 「でも無条件ってわけじゃないのは分かってるわよね?」

 

 「ああ、勿論だ。それは分かっている。お望み通りの物全てを叶えよう」

 

 「お子ちゃまの身分証とか作るだけで随分豪勢な報酬ね。けど…ふふ、そうね。…とりあえず一ヶ月アンタは私の物になりなさい。また私好みに変えてあげる」

 

 「OKだ。まあ一ヶ月という期間以上、ここには留まるつもりだったから、それ以降でも君の好きにしてもらって構わない。今から私は君の物だ」

 

 あっさりと自分の生殺与奪の権まで含めてヘルタに譲渡した蚩尤を怪訝な目で見ながらアズリアは文句を垂れる。

 

 「アイツ…また自分を安売りしてるぞ…どう思うよ雷電」

 

 「……褒められたことではないな。あまりして欲しくはないが、彼女の記憶を経験した今では…仕方のないことなのかもしれないな」

 

 「まあ、今回はヘルタだからまだ良いけどよ…はぁ。何度言ってもやめねぇから困ったもんだよなぁ」

 

 「だが結局、彼女自身の意思で行動している方が多い。問題はないんじゃないか?」

 

 「まあ、それもその通りなんだけどさ。けどやっぱモヤるんだよなぁ…」

 

 「それは…そうだな」

 

 アズリアと雷電が複雑な表情で蚩尤を見ながらため息を吐く。

 それを背景にルアン・メェイが蚩尤に問いかけだ

 

 「そういえば、その蚩尤さんのお子さんたちはいつ此方へいらっしゃるのですか?」

 

 「5日後のつもりだったが…多少予定を早めて明日でもいいだろう。特にエリオから言われてないしな」

 

 「本当ですか!楽しみですね!」

 

 「一応、変なことしないかアタシが蚩尤の代わりに見張っておくからな」

 

 「構いませんよ」

 

 「お前自分がやってることが変なことだってたまに自覚してないから怖いんだよなぁ…」

 

 

*1
この作品における造語。星神に最も近い人型の生命、使令とは別の物として扱われている。

*2
197cm

*3
「それだけ?もっと私を褒め称える言葉はないの?あるでしょう?」

*4
「はぁ…凡庸的で雑ね。まぁ及第点って事にしといてあげる」

*5
「余計なこと言わないで」

*6
「ちょっと!」

*7
「ふーん、意趣返しのつもり?分かった。そっちがその気なら乗ってあげる」

*8
……!?

*9
とんでもない天才だ……コホン

*10
蚩尤ほどではなく腰くらいの長さ

*11
217cm





雑ステータス(スターピースカンパニー調べ)

壊滅・蚩尤
力:基本能力か刀の行使の為、正確な数値は無し。相応の力はある模様。
速度:時間圧縮により測定不可。巡狩との戦闘時に使用した可能性あり。(ガーデン協力)
耐久力:豊穣による永劫の不死と記憶によるバックアップあるため意味なし。
(刀)技術:星を切る。(確認範囲内で半径8万kmの惑星を切断可能)※どうやって技術だけで?
特殊能力:全運命の行使(細かく列挙すると最大文字数に引っかかる為省略)
得物:刀
二つ名『星切』『星の嫗』『背律の炎』『星神の花嫁(ギネイカ)

総評:其を隕落させない限り無力化も弱体化も殺害も不可能。本人が積極的に神殺しを行なっているため放置。個人資産が我が社と同等な為買収不可。虚言を使い利用することを禁ずる。武力行使禁止(※神殺防止条約、又は星屑戦争参照)。交渉非推奨。発見次第その地におけるプロジェクトを永久凍結処置推奨。

アズリア・ドュラ・ヴァルバリア
力:琥珀の王に明確なダメージを与える。
スピード:巡狩と並走した記録あり。
耐久力:虚無に呑まれて五体満足。壊滅の炎、巡狩の矢、愉悦の笑いを受けて原型を留める。※誰だこれ書いたの笑い話か?
(体術)技術:対等な相手がいない為、鈍ってる。(本人談)
特殊能力:無し。
得物:肉体
二つ名『星砕』『理想郷の破壊者(アヴァロンブレイカー)』『叛逆閼伽(リベレッダ)

総評:現状人類側においてこの人間にダメージを与える機構は無い。弱体化、無力化は可能。(※Ms.ヘルタ級の天才の協力必須)武力行使禁止。この人間の前で子供に対する暴力行為、又は横柄な態度を禁ずる。蚩尤による最終決断に従う傾向が多い為、同様の対応を推奨。




全てをなんとか出来るのになんともしないで寧ろ被害を増やしている自分勝手な神々に怒っているし、神がそうある様にしか存在できない星神という設定に怒っている。あと単純に自分の体質を利用して運命を広めようとした方法が外道すぎてクソ怒ってる。
星神を殺す殺意バリバリなのが今作蚩尤(34万歳)


同じような気持ちは持ってたけど、あらゆる要因(7割アズリアの死)から、やれやれ系かしょうがねぇ系にまで熱意削がれてたので星神の被害者達に対して、 応急処置や予防注射並みの対応しかせず、事なかれ主義の運命に反発してるつもりの奴隷になってるのが前作蚩尤先生。(5万歳)(星神にマワされては記憶リセット処置)


因みに黄泉さんはこの世界では雷電(忘川守)芽衣として過ごしてる。偽名としてなら黄泉の名を使う。虚無としての力は本編ほどではない。しかし蚩尤からの加護を貰ってるので結局出力は上がっている。他の運命の力も蚩尤の加護により行使できるが、僅かな力であり、虚無によって阻害されているので使っても微弱なので使われることは滅多にない。

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