アンキングダム   作:ラクらる

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005:「戦果を求めていざ中央」

 どうもこんにちは。みんなのアイドル風鈴だぞ☆

 今私は砂煙舞う血みどろの戦場で、華麗に馬を走らせてます。

 華麗に馬を走らせるって、なんなんだろう。

 

 パッと見たところ、敵の戦車隊まではもう少しって感じ。槍投の有効射程距離の範囲内にはギリギリ入ってないから、少しの間、敵からの攻撃に耐える必要がある。

 相手側は風上だからっていうのもあって、こっちが槍を投げる前に相手が矢を打ち込んでくるだろうしね。

 なんか敵の兵士が戦車の上で弓を引いてるし、そろそろ矢の雨が来そう。初めは斉射だと思うから、結構脱落しそうだなー。

 

「風鈴様、矢が来ます。 盾をどうぞ」

 

 そう思っていると、蛮兒(部下一号)が盾を差し出してきた。しかも楚鉄の盾じゃん。蛮兒(部下一号)って、よくドラえもんとか言われたりしない? しないか。けどよくいろんなものを持ってきてるよね。一体どこにそんなものを持って置くスペースがあるのだろうか。私はすごい気になるけど、今はヒュンヒュン降り注ぐ矢から身を守らなくてはならない。

 

 盾をしっかりと上で構えながら、体勢を低くする。なるべく早く敵に接近するために空気抵抗をなくしているのだ。初っ端からやれっていう人もいるかもだけど、この姿勢結構きついし長時間したくはないんだよね。

 

 それに重心が少し崩れるから、馬にも負担がかかるとかかからないとか。競馬の選手みたいな完璧な騎乗ができればいいんだけど、あれはあれで奇襲にあった時に対応しづらいし、心なしか視野が狭くなるからね。

 

 カツンカツンと盾に矢がどんどん突き刺さる。鉄に突き刺さる矢って、やばくない?

 まあこれが生身に受けたら、軽く後縦隔(背骨あたりのこと)まで突き刺さりそうだよ。なるほど。確かに戦車は高機動だし、これほど強力な遠距離攻撃を加えれるのだから、魏が大量に用意するのもわかる気がする。

 

 私たちの国にもないこともないけど、どうしても戦車設計の技術者は魏の方が上だし、何より戦車戦のノウハウが魏以外にはそんなに存在しないというのも大きいのかもしれない。

 

「くそ、面射撃はヤメだ! 各個自由射撃に切り替える!」

「ハハァ! 自由射撃だ! 敵の馬を狙え! 先頭の騎馬が将だぞ!」

「あっ! て、敵の槍が来ます!」

「いかん! 回避し」

 

 しばらくすると敵の矢も散発的になってきた。多分斉射から自由射撃に切り替えたのかな。まあ鱗坊さんの軍との距離が近づいているから、そりゃ私たちだけに集中してられないか。

 

 なら私たちはありがたく、つぶさせていただくよ。蛮兒(部下一号)に身振り手振りで指示を出すと、直ぐに号令をかけてくれる。槍はウネウネと回転しながら、的確に敵の戦車隊を破壊する。とはいえ敵の戦車隊は数百台以上。そのうちの十数台を壊したわけだが、それでも敵の動揺は大きいのか、足がもつれて宙へと吹き飛ぶ戦車が多く散見される。

 

 そりゃ質量がそこそこあるから、急に馬が躓いたとしても、戦車は進み続けようとする。そうすると、戦車がまるで爆破されたかのように吹き飛ぶのだ。正直私も意味わからない。なんかたまにこんな感じで、意味のわからない物理法則がこの世界では働く。気にしてはダメだろう。

 

 さて、陣形が乱れてきた戦車隊は、車両同士が衝突しないようにと速力を落とす傾向にある。そのおかげで、こちらはだいぶ戦車隊に近づくことができ、槍の命中率はほとんど百に近い。その分相手側の矢の正確さは当然増していき、途中部下の何人かが脱落してしまった。

 

 これが戦争なのだろうが、悲しいものは悲しい。最高の戦場を見せると約束していたので、ちょっと罪悪感があるが、今そのような感傷に浸っていても仕方がないだろう。まずはこの戦車隊を潰して、ついでに鱗坊さんとぶつかっていた魏の歩兵団を潰しに行こう。

 

「戦車長! 友軍の半数が脱落! 敵の騎馬隊がすぐそこまで!」

「弓兵何をしている! さっさと叩き落とさぬか!」

「て、敵の騎馬隊の練度が高く、乱機動のせいで狙いを定めれません!」

「ええい、ならば面射撃で確実に潰していけば……!」

「戦車長! 前方より騎馬隊! 数は六百! 後続もいる模様!」

「なにィ!?」

 

 どうやら鱗坊さんのところの騎馬隊がこちらに気づいてやってきたみたい。まあ戦車隊は私たちに注意を向けて速力が大きく落ちてたからね。私たちを気にせずそのまま全速でいけば、鱗坊さんが気づいた頃には強襲できていただろうに。

 

 兎にも角にもこれで敵の戦車隊は潰せそうだから、あとのことは鱗坊さんの騎馬隊に任せて魏の歩兵団に向かうとしようかな。

 

(で、いいよね?)

 〈はい。問題ないかと〉

 

 よし、じゃあ鱗坊さんの配下達! 戦車の相手頼んだよ!

 めんどくさい敵を鱗坊さんの配下達に押し付けた私は、そのまま進路を変えて、陣形を組み直し始めている魏の歩兵団に突撃をする。

 

 軽装歩兵ではないが、全身に甲冑を着込んでいるところを見るに正規兵、つまり訓練を重ねてきた兵士たちだ。魏の左翼軍では軽装歩兵や民兵が多く居たように思えたけど、ここには正規兵の比重がかなり高いようだ。

 

 それほど王騎将軍のことを高く評価しているのだろう。そのせいでこの目の前の歩兵団約一万は全員正規兵とかいう高級な編成になっちゃってるんだけどね。これぶち破れるかな?

 

 チラリと後ろを見れば、九百ほどの騎馬が私についてきている。百ほど脱落してしまったようだ。多分そのうちの半分はすでに戦死しているのだろう。けど正直な話、想像以上に生き残っている印象だ。何せ隣の戦場で魏の左翼軍をぶち破り、その足で敵の最精鋭である戦車隊を半壊させ、さらに一万ほどいるガチガチの歩兵団に突っ込もうとしているのだ。

 

 半分くらいが脱落しててもおかしくはないと思ったけど、まだ食らいついている。

 

 それに何よりも嬉しいのが、私が後ろを見ることで目があった部下達が嬉しそうに雄叫びを上げるのだ。思わず鉄仮面の私でも微笑んじゃうね。

 

蛮兒(部下一号)

「ハッ!」

「まだ行ける?」

「ハッ! お任せをッ!」

「……ふふ」

 

 あーもう! 蛮兒(部下一号)もそんなに獰猛な微笑みを浮かべないでよ。私の口角がさらに上がっちゃうじゃん! あーあ。最近クールな女をロールプレイしていたっていうのに、血が騒いじゃうじゃん! いいよ。君たちの期待に応えてあげる。

 

 〈マスター、そろそろ歩兵団と接触します。相手は陣形をまともに組み上げきれてないので、豆腐ですよ豆腐〉

(ん。じゃあ風鈴いっきまーす!)

 

 いつもの剣はしまう。そして昔から使っていた、曲刀を天へと掲げる。瞬間歓声。いや、獣の雄叫びが私の後ろから聞こえてくる。ああ、やっぱりそうなるよね。わかる。この曲刀はすごいレアなものらしく切れ味も抜群なんだけど、曰くつきなんだよね。曰くその気に当てられたら、気が狂い、生きるものを殺し尽くすまで止まらない、といった。

 

 まあ確かに禍々しい感じの雰囲気はあるから、こういう陣頭指揮の時はすごい助かる。具体的には士気が爆上がりするんだよね。チラリと振り返れば、部下達全員が血走ったような目をしながら涎を垂れ流し、雄叫びを上げている。うん。なんだか私も気分が乗ってきた!

 

 ということで前列で必死に槍を突き上げている歩兵さん、さようなら。私の剣のサビとなってね。思いっきり振るった剣は、そのまま敵の歩兵の肉を食いちぎるかのように引き裂き、あたりに血飛沫をあげる。

 

 そして空いた空間に私がさらに突き進み、また剣を振るい通路をこじ開ける。すると前右左全部敵兵に囲まれてしまう。まあ当然だよね。私が一人興奮して突撃したせいで、今の所周囲に味方がついてきてないから。

 

 そうなると敵兵は揃って私を四方八方から槍で突き刺そうとしてくるんだけど、いいのかなそんなことしてて。

 

 私は一人で来たわけじゃないんだよ? ほら最前列の兵士さん。私の方見て大丈夫? 後ろ見なくていいのかな?

 

 私に注意を向けていた歩兵は、雄叫びを上げながら私を追ってきた蛮兒達に上半身を吹き飛ばされる。吹き飛ばされて初めて自分が死んだことに気づいたのか、驚きの表情で敵兵の首が私のところまで飛んでくる。

 

 そうなると私を囲っていた敵兵も一瞬動揺を見せるので、その間に私は曲刀を三振りして周囲の敵兵を一掃する。

 

「ん。段階上げてくよ!」

「「「オ゛オ゛オ゛ォ゛ォ゛」」」

「ひぃッ」

「ば、化け物共がッ!」

 

 私が再度突撃するために号令を出すと、もう何いってるのか分からないくらいに部下達は叫ぶ。

 そして敵兵達もぐしゃぐしゃな顔で叫ぶ。

 動物園の方がマシだね。間違いなく。

 

 〈マスター。鱗坊の軍に再度突撃しようとしていたこの歩兵団ですが、完全にこちらを圧殺する動きをし始めています〉

(へぇ! この歩兵団の指揮官、優秀じゃん)

 〈ええ。ですので早めに潰します。その者はここから右奥、方角で言うと二時の方角にいます。幸いこちらが後方から突撃したので、比較的距離は近いです〉

(オッケー。なら距離を取られる前に潰しに行かなきゃね)

 

 あーあの少し雑に砂塵が舞ってるところか。チラリと左右を見ればさっきよりも分厚くなっている。なるほど。左右から圧殺する気らしい。即座にそこまで考えるんだ。かなり優秀だね。

 

 今から私たちが指揮官のところに突撃することを、指揮官は察しているらしい。じゃなきゃ左右から圧殺するような動きはしないよね。私たちみたいな突撃は後ろを抉るか、挟撃をすれば勢いはとても落ちる。なぜなら先頭にいる精鋭を、中腹や後方の修復に派遣するからだ。

 

 うんうん。なるほど。私のような人間の対策もバッチリとこなす、優秀さはわかった。けど正直舐めているとしか言いようがない。私の部隊がその程度で勢いを削がれるとでも?

 

 まあもしかしたら何かしら隠し球があるかもしれない。とにかく今は……。

 

蛮兒(部下一号)、行くぞ!」

「オオ!」

「く、来るぞ!」

「と、止めろォ!」

 

 この邪魔な正規兵達を突破しなければね。この私の持っている曲刀を見ると、普通の人はなんか怯えたかのように戦意をなくすんだけど、さすがは毎日殺しの訓練ばかりをしている正規兵。多少怯んでいるものの、正気を保ちながら私に槍を突き上げてくる。

 

 まあ突き上げてきたとこパチでと言う話ではあるのだけど。突き上げてきたところで私の曲刀がその槍をスパッと切り裂き、勢いそのまま持ち主の体も引き裂く。普通こう云うことをすれば、刃がすぐにこぼれてしまう。

 

 しかし、それは使い手の技次第である。そりゃ未熟者が適当に振るった剣なんて、まともに切れるはずがない。名刀であれば人を二分することくらいはできるだろうが、それは刀のステータスでゴリ押しているだけであり、そしてそれはクソだ。しっかりとした力をのせさえすれば、どんな粗悪品だろうと人を断ち切ることは可能である。

 

 問題はそれを体に覚え込ませることができるかどうか。その差で戦場で使えるかどうかが決まる。戦場では一々型を取る暇などないし、敵も一人ではない。瞬時に曲刀を振るう場面がきた時、体に覚えこませていなければ、そこで無理をした剣は折れてしまう。

 

 だが、私はほとんど完璧に近い形で体に覚えこませている。そして私の手に持つ曲刀はそこそこ良い値がする曲刀。つまり、私は曲刀を振るえば振るうほど、それだけ対象が抵抗もなく切れてゆくのだ。

 

 そうすることで何が起きるのか。槍で庇おうが剣で庇おうが盾で庇おうが結果は同じである。私が近くを通るだけで、魏の兵士は次々と切り捨てられていくのだ。ある種の無双状態である。私が近づき、きらりと剣が光ったと思えば、上半身がズルズルと地面へ崩れ落ちてゆく。

 

 私の付近にいると秒で切り刻まれると察した敵兵は、私のそばを離れようとするが、離れれば蛮兒(部下一号)達が上半身を逆に弾き飛ばす。哀れな敵兵達である。

 

 ああ、そうこうしているうちに、私を殺そうとする槍が鋭くなってきた。これはかなりの殺意が乗っている。多分敵の精鋭兵だ。と云うことは、敵の指揮官が近くにいると云うことである。

 

「止めろッ! これ以上苑理様の元へ近づけるな!」

 

 騎馬の男が旗を掲げながら檄を飛ばす。だが、彼らは士気を上げる事はなく、ひたすらに絶望した表情だ。

 

 私たちの甲冑は赤黒いし、血を被ったことで赤黒い血が滴ってる。そのおかげで全身血を纏っているように見えるため、多分彼らには私たちが人喰いの化け物に見えるのだろう。

 

 部下達も聞き取れない雄叫びを上げているし、まさに化け物軍団って感じだ。私たちが悪だったのかもしれん! まあ私たちが侵略者なので間違いなく彼らにとっては悪だね。第三者目線からも悪だね間違いない。

 

 まあだからと言って剣を止めるはずがないんだけどね。

 話し合いで解決する時期はとうの昔に過ぎている。話し合い程度で解決するほど、国家間の憎しみは軽くはない。

 何せ数百年ずっと戦争をし続けているのだ。そこに宿る憎しみは、並大抵のものではないだろう。と云うことで私は剣を振るうをのやめないし、君たち魏兵もしっかり私を殺しにきてどうぞ。だって、それが戦争でしょ?

 

「貴様が将か!」

 

 ふと気がつけば、お高い甲冑に身を包んだ騎馬兵が私の目の前にいた。

 ああ、どうやら彼が歩兵団の指揮官みたい。左右から圧殺しようとしてたみたいだけど、残念だったね。そりゃ並大抵の部隊だったらそのまま圧殺されて、私は孤立していたかもしれない。

 けどね。私が率いてる部隊はなぜか、すごいタフなんだよね。それにとても強い。理屈は全く分からないけどね!

 

「うん。首をもらうよ!」

「簡単に言ってくれるなァ小娘ェェ!」

 

 矛を大きく振りかぶった魏の指揮官は雄叫びを上げる。ただ、ここで問題なのが相手は全然一騎打ちのつもりではないと云うことだ。なぜなら、周囲にいる魏兵が一斉に襲ってきたからである。壮観ではあるものの、君に誇りはないんかいって思っちゃう。

 

 え、私には誇りはあるのかって? んなものないよ! 

 いや、誇りがある時にはあるけど、相手に誇りがないんだから、こっちも誇りある戦いなんて、してられないよねぇ?

 

 と云う事で蛮兒(部下一号)! あたりの敵をぶっ殺せ!

 ……って言おうとしたけど真っ先に飛び出していっちゃったよ。

 いや別に良いんだけどさ、なんか待ち切れず飛び出していった猟犬みたいで可愛いのと、待てができないことに少し残念な気持ちにもなる。まあ九対一で感謝の気持ちが勝ってるんだけどね!

 

 あ、魏の指揮官が蛮兒(部下一号)に討ち取られちゃった。えーそこは蛮兒(部下一号)を倒して私を討ち取るところじゃなかったの。なんか主人公オーラ全開だったのに、残念だなあ。

 

 さて、指揮官を討ち取られた歩兵団約五千をどうしようかって話なんだけど、まずは主人を失ったことでブチギレてる周囲の精鋭兵を一掃しよう。

 

「苑理様の仇ィィィ!」

「小娘がァ! ブチ殺せェ!」

「うるさい」

 

 唾を撒き散らしながら突撃してきた精鋭兵の首をポンポンと跳ね飛ばした私は、一旦大きく曲刀を振るう。血を啜っていた曲刀は美しいけど、納刀する際はしっかりと付着した血と油分を拭き取らなければならない。

 

 どんな道具でも手入れはかかしちゃいけないからね。綺麗な布で刀身を拭き終わった私は、そのまま曲刀を納刀する。と同時に重く肩に何かがのしかかる。私はこれを副作用って呼んでいる。まあ強大な力には代償を伴うってやつだよ。厨二病に罹ったわけではないのでご心配なく。

 

(参謀ちゃん、次はどうすればいい? まだ歩兵団は五千くらい残っているけど、殲滅した方がいい?)

 〈そう、ですね。鱗坊の軍は体制を整え、左の要所へ軍を進めていますし、我々はそのまま右の要所を攻略中の軍の救援を行いたいと思います〉

(オッケー。ある程度指揮官っぽい人殺してから右の要所に向かうね。ところで敵の本陣には行かないの?)

 〈行きたいのは山々ですが、霊凰は思いの外優秀でした。すでに本陣は予備兵を使い、防衛の陣を敷いています〉

 

 ふーん。予備兵を本陣の守りにまわしたんだ。え、けどさそれって優秀って言えるの?

 こう云う時って前線に予備兵を投入するものじゃないの? だって私の功績で最高戦力の一つである戦車隊は壊滅して、さらに正規兵の歩兵団が釘付け状態。潰すつもりだった鱗坊さんの軍も生きている現状、すぐにでも援軍を送るべきでは?

 

 〈ええ、勝利するつもりであればそうするべきなのかもしれません。しかし魏はあくまでも〉

(あーそっか。足止めか)

 〈はい。そうすると、ここで本陣を薄いままにするよりも、本陣を確実に生かし、長期戦の構えをとるのが最善です〉

 

 あーそれはなんとも、いやらしい手を使ってくる。

 確かに、私たちは短期決戦をしなければならないので、敵将を討ち取るのが一番お手軽である。

 そして当然レイオーさんもそれはわかっているからこそ、予備隊を使ってまで本陣の守りを厚くしたのか。

 私なら焦って前線に援軍を送るだろうから、冷静な判断ができるレイオーさんはかなり優秀なんだと思う。

 

 じゃあ、私は奥で要所を攻めている軍を助けるとしますかね。

 

(ところであの奥の軍は、誰の軍なの?)

 〈あれは……録嗚未ですね〉

 

 あーあの突撃馬鹿か。え、そんな人が要所攻めちゃダメでしょ。

 なんか嫌な予感がするから早めに助けに行こう。

 よし、パッパと指揮官っぽい人の首を、回収していきますかねー。

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