もうこの娘、キングダムの世界にいちゃダメだと思うんです
これでまだ成長途中らしいので、李牧さんと自称武神の龐煖さんは文字通り死ぬ気で頑張ってくださいオウエンシテマス
苑理は魏の苑家の三男である。
苑家は士族家であり、代々軍人を多く輩出してきた由緒ある士族家だ。
そんな士族家である苑理だが、三男であるが故に家督を継ぐことはできない。
何せ苑理は苑家でも側室の母親から生まれた男児であり、尚且つ双子の妹がいる。
双子……これはとても忌み嫌われることである。所謂畜生腹と呼ばれるやつだ。そのせいで妹と苑理の母親は離れの屋敷に監禁される身となってしまった。
これは仕方のないことである。畜生腹とはそれだけで忌み嫌われるものであり、むしろ苑理の妹は殺されることなく隔離で済んでいるだけ、まだマシな部類である。
これには苑理の母親がその命で妹の命を救ったためである。
流石に命をかけて庇った対象を殺すほど苑理の父親はクズではないし、人間を辞めたわけではない。そのため、隔離という措置で終わらせた。
だが、これは苑理にとって許せることではない。それはそうだろう。ただ一緒に生まれてきただけだというのに、なぜ母は死ななければならないのか。なぜ妹は軟禁状態で過ごさねばならないのか。
苑理は誓う。必ず母親が命をかけて残してくれた妹を救うのだと。妹に、せめて普通の人並みの幸せを与えたい。
そのためには兄二人をも超える権力が必要である。
しかしその道は棘だ。ただでさえ側室から生まれた三男。そして畜生腹。
周囲からの評価はマイナスからのスタートだ。何をやっても悪い噂が付き纏い、多少のプラスは直ぐにマイナスへと変化してしまう。ああだからだどうしたと、苑理は思う。直ぐにマイナスになるプラスなどではなく、誰もが納得するプラスを叩き出せばいいじゃないか。
単純で愚かで、それでいて真っ直ぐな思い。直向きに己を向き合い、鍛錬に鍛錬を重ねた。書物の知識をスポンジのように吸い取り、自分自身の体が弾け飛ぶほど虐め抜いた。
ああ、そんな真っ直ぐであり、己に妥協を許さない苑理だからなのだろう。彼は直ぐにその努力によって培われた才能が開花し始める。初戦で将の首をあげた苑理は次々と功を重ね、いつしか魏火龍の一人である霊凰の側近にまでのし上がっていた。
そのおかげで苑理の妹は無事軟禁状態から救い出すことができた。流石に歳が歳なので夫を娶ることは難しいだろうが、それでも妹は自由を、誰からも蔑まれることのない気を遣わなくて良い自由を手にすることができた。
だが、ここで気を緩めることを苑理はしない。
妹の自由は、あくまで魏火龍の一人である霊凰の影響力で、である。
決して自身がなし得たわけではない。もし、万が一にもないだろうが、それでも頭の片隅には入れておくべきことだろう。
もし、魏火龍の一人である霊凰が苑理と仲違いする場合、妹を守ることはできない。
そうならぬためにも、苑理は魏火龍の一人である霊凰へ絶対の忠誠を捧げなくてはならない。自身の持てる全力を捧げる。この覚悟を行うことがどれほどの人間にできるだろうか。きっと中華広しといえど、滅多にいないだろう。
そしてその日も、苑理は己が才を遺憾無く発揮し、鱗坊軍を削り取っていた。苑理の軍は歩兵が主体なため、機動力という点では鱗坊軍に劣っている。鱗坊軍は苑理の軍とはちがい、千騎規模の騎馬兵を保有している。そのせいで一撃離脱により翻弄されてしまう部分が出てくるだろう。
だが、それがどうしたと苑理は断言する。騎馬隊による奇襲とて、奇襲する場所をある程度読み、事前に狩場を作り削れば自ずとその機動力は低下する。それに、と苑理は続ける。
それに、騎兵がどうこうしようが、結局のところ歩兵が主体の戦場であることには変わりはないのだ。
苑理は秦の歩兵さえ止めればいい。鱗坊軍は丘の援軍として派遣されている軍である。彼らは苑理の軍を突破しなければならない。ならば闇夜に混ざり丘の救援に向かえばいいと思うかもしれないが、今度はそうなれば苑理の軍が丘を攻めている秦軍の背後を襲うことになってしまう。
つまり、鱗坊軍はどうにかして苑理の軍を無力化しなければならない。そのためには苑理の軍の歩兵を潰さなければならない。だが、騎馬は苑理の的確な指示で狩場がすでに作られている。つまり鱗坊軍は歩兵の力で苑理軍の歩兵を潰さなくてはいけないのだ。
そして歩兵の用兵であれば苑理の十八番である。確かに数では苑理軍が勝ってはいるが、質は鱗坊軍の方が優勢だ。だが、あえて苑理は言う。だからどうしたと。
相手は修羅場をなん度も潜ってきた猛者達? 想いの力量が違う?
苑理の言いたいことは一つ。
「激情を抱えているのは、山猿共だけではないわッ! 第七、第八を投入し、突出させた右を叩けィ! 後に一度軍を下がらせるぞ!」
「ハハァ!」
「ここで目障りな右を確実に潰せィ!」
苑理は予定通り乱戦を解き、軍を後退させる。もちろんただ後退させてしまえば、鱗坊軍はこちらの背を襲うだろうから、しっかりと反応が早く精強な右を潰しにかかる。そうすると鱗坊軍は対処をしなくてはいけなくなり、苑理は悠々と軍を交代させることができるのだ。
「よし……次は攻撃の陣形を組むぞ。一気に叩き潰し盤上をひっくり返すぞ!」
「ハハァ!」
「精強な軍と聞いていましたが、存外脆いですな!」
「これならば本日中にでも丘を攻撃中の秦軍の背を取れますぞ!」
「そうれは良い! 苑理様に勝利をッ!」
「オオォ! 勝利をッ!」
苑理の側近達はもはや勝った気になっている。そしてこれは正しい。
なぜならもう間も無く戦車隊が乱れた鱗坊軍を轢き殺しにやってくる。戦車によって陣形をボロボロにされた軍など、もはや軍というなの烏合の衆である。
組織だった動きはほぼ不可能であり、そうなればまず間違いなく数に勝る苑理軍は蹂躙することができるだろう。いくら精強な兵とはいえ連携なしに一万もの軍を相手どれるはずがない。まさにこの状況は鱗坊軍にとって詰みというやつだった。
ああ、だがいくら詰ませたからといって油断をしてはいけない。この広い中華には詰みの盤面を徹底的に吹き飛ばす輩がいるということに。そしてその輩は思いもしない方角から、思いもしない力を携えてやってくる。
例えば、戦車隊がいるはずの方角から、戦車隊を吹き飛ばし、そのままこちらにやってくる騎馬隊など、まさに予想外の塊だろう。
「何ィ!? 戦車隊が潰されただと!? しかもたった千騎に!?」
「は、はい! その騎馬隊は後方からやってきたらしく、あっという間に距離を詰められ、戦車隊は壊滅したとのことですッ!」
「ッ! なぜ後方から敵の騎馬隊がやってくるのだッ!」
「千騎もの騎馬隊に浸透された報告など受けてないぞ!?」
そう、中央の戦場は森が少なく、平野が広がる戦場である。見晴らしがいいからこそ、千騎もの騎馬隊を見逃すほど魏の監視網は甘くない。
だが、実際に秦軍の騎馬隊が後方より襲来。戦車隊は壊滅してしまった後であった。何かがおかしい。何かがいる。何か、それこそ詰みの盤面を覆す強力な何かが。苑理はその熟練された第六感で不気味な気配を感じ取る。
ここで苑理は選択肢を迫られる。片方はこのまま動かないという選択肢。片方は未だ乱戦によって陣が乱れている鱗坊軍に攻勢をかけるという選択肢。
前者はもちろん正体不明の何かを警戒してのことである。こういう時は下手に動けば喰われてしまうことは、苑理も長年の経験で理解している。しかし、あくまでこれは第六感的な感覚であり、確証はない。
そして後者はもちろん鱗坊軍に優位に立つためである。苑理が陣形を整えれている分鱗坊軍よりも優位に戦況を進めることができるだろう。そして実際そうするために陣形を攻撃の陣形に変えていた。
鱗坊軍はもうしばらくすれば立て直してしまうだろう。判断は直ぐに下さなければならない。そして苑理は僅かに感じた不気味な気配を、気の迷いであると判断し、鱗坊軍に攻勢をかけることを決断する。
「戦車隊の到着は期待できん。前衛部隊に伝えよ。予定を繰り上げ、攻勢を開始せよッ!」
「ハハッ!」
「旗掲げろォ!」
そう、命令を下した瞬間だった。
「ほ、報告ッ! 戦車隊を壊滅させた騎馬隊が、こ、こちらに向かってきておりますッ!」
「何ィ!?」
「ま、まずい! 前方の鱗坊軍しか想定しとらんせいで後方から入られると、
「……勘を受け入れるべきだったか。停止の旗を掲げよ! 後ろの予備隊から陣を作らせろ!」
「ハ、ハハッ!」
「急いで前衛部隊を呼び戻せィ! 弓兵を中央に移動! 第九と第六は側面だッ!」
行動は迅速であった。
苑理軍は数々の戦場で経験を積んでおり、個人の武という面では秦軍に劣るが、魏火龍である霊凰と共に戦いながら成長していった軍だ。兵士一人一人の経験はそこらの兵士とは比べ物にもならない。それゆえ普通の軍ではあり得ないほどの速度で陣形を整えてゆく。
そんな苑理軍だからこそ、歩兵が基幹の軍とは思えないほど鱗坊軍を翻弄することができていた。そして見事に風鈴が到着する前に陣形を最低限整えることに成功する。しかし急な陣形の変更であるため、主力は依然として前方に存在している。
後方は陣形を整えただけであり、苑理達がいる本陣までは比較的距離がない。少しでも用兵を間違えば、一気にここまで秦軍の騎馬隊がやってきてしまうということである。
だが、もちろん苑理にもメリットは存在する。
それは本陣が先頭部分と比較的近くにあるおかげで、指示を迅速に飛ばすことができる。
それは普段ですら動きが素早い苑理軍が、さらに素早い動きを行うということである。
「よし、狩場を作るぞ! 弓隊は各隊長の指示のもと散開!」
「重装盾兵はまだか! 早く前から呼び戻せ!」
「第九と第六をもう少し端に移動させろ。近すぎると敵に勘付かれるぞ」
「ハハッ!」
敵が後方から迫ってきているという報に、苑理の側近達は当初は動揺をした。
しかし、苑理の指示にハッとし、直ぐに持ち直した。
そうだ、我々は魏軍の正規軍であり、魏火龍の霊凰の基幹軍である苑理軍だ! 後方から数百の騎馬隊? なぜその程度の相手に動揺をしなければならないのか! と。
苑理軍は万全とは言い難いが、数百の騎馬隊にとっては過剰と言ってもいいほどの狩場を作り、待ち構える。
まず、秦軍の騎馬隊をそのまま引き入れる。その後左右から精鋭である第九と第六の歩兵部隊を挟撃。そうすることで秦軍の騎馬隊の勢いを落とし、さらに盾兵を展開。完全に動きを止めた後、弓隊による遠距離攻撃と歩兵部隊による二重攻撃で秦軍の騎馬隊を殲滅。
この作戦はまさに理想的な作戦だろう。本来であれば、ここからさらにどこの部隊がどこを担うか会議をしなくてはならないので、実行は不可能だろう。しかし、苑理軍は高度な連携を可能にするほど熟練した歩兵団である。そのため皆がそれぞれの役割を理解し、柔軟に対処を行うことで、この作戦を実行することが可能である。
苑理の判断は正しいし、この作戦を行うことができること自体苑理軍の練度は相当なものであり、秦軍の騎馬隊は無謀な戦いを強いることになると、誰もがそう思っていた。
だが、実際は全く違っていた。
初めの雰囲気は普通であった。いや、一万の軍に数百の騎馬隊で突撃を仕掛けてくる敵が普通の気配なわけではない。確かになんとも強烈な覇気を放ちながら突撃してきてはいるが、それは苑理達の予想通りであり、驚きに値しない。
作戦通り行動を開始せよと、苑理が言おうとした時であった。
先頭の一騎、突出した騎馬がさらに速度を上げた。一体なぜ、苑理はそう思っていた。
が、その疑問は直ぐに氷解することになる。
その一騎が剣を掲げた途端、秦軍の騎馬隊は雄叫びを上げた。ただの雄叫びではない。あれはもはや獣の類の叫び声だ。
だが、
確かに大地を揺るがすほどの雄叫びをあげる数百の騎馬隊など、異常の塊でしかない。が、そんなものは今は
それよりも、あの先頭の騎馬が掲げた剣が問題である。視界に入れた途端、体がゾワりと震え、戦場にいるせいで火照っていた血液が、急に冷水のように感じられる。嫌な予感がする。あれはまずい気がする。そんな勘とも言える警鐘がガンガンと苑理の脳内で響きまくる。
そして、その予感は正しかった。そのまま先頭の騎馬は一万の苑理軍に突撃したかと思うと、周囲の苑理軍兵士は溶けてゆく。
そして、その背後に追随する騎馬隊も兵士を吹き飛ばしながら、真っ直ぐ苑理達の元へと突撃してくるではないか。
「なんだ、なんなのだあれは!」
「接触部の部隊が丸々、文字通り、ふ、吹き飛んだぞ……!?」
「と、とにかく第九と第六を挟撃させるべきかと!」
「ああ。予定通り第九と第六を挟撃させろ! いくら強いとはいえ奴らは数百だ! 挟撃さえすれば勢いも大幅に落ちる! その時が狙い目だ!」
「ハハァ!」
流石に秦軍の騎馬隊が真っ直ぐこちらを目指してくるのは、予想外ではあったが、それでも当初の予定に変更はない。むしろ苑理へと真っ直ぐに向かってきている分、挟撃は楽に行うことができるだろう。
だが、苑理の胸中には一抹の不安がよぎる。その原因はあの先頭で剣を振るう騎馬の存在だ。今も禍々しい雰囲気を放ちながら、苑理に近づいてきている。
もし、奴が挟撃をものともせず、勢いが全く落ちなければ……といった不安を思い浮かべてしまう苑理は果たして臆病者なのか、それとも神の如き慧眼の持ち主なのか。
その結果は直ぐに、絶望としてあらわれる。
唖然。
驚愕。
絶句。
呆然。
吃驚。
一体どの言葉が正しいのだろうか。いや、この状況を見てしまえばどんな感情も浮かばない。思考が停止してしまう。
侵入した騎馬隊は、挟撃した第九と第六を周囲の兵士もろとも、吹き飛ばしてしまった。
そして勢いは落ちるどころか、むしろ増している。直ぐに盾兵のエリアに突入するが、結果は空を舞う歪んだ盾でわかるだろう。
改めて言わせていただくが、苑理の指示は的確であったし、現場の指揮官達も持てる全力で対処にあたっている。が、無意味なのだ。戦術が全く意味をなしていないのだ。
化け物。なぜ、なぜ、なぜこのような化け物がこんなところにいるというのだ!
化け物は化け物らしく、混沌渦巻く死界で踊ればいいのだ!
なぜ、現実世界に……!
苑理が現実逃避をしている間にも、騎馬隊は、化け物は、怪物は、死神は血潮をぶちまけながら、苑理軍の兵士たちを貪り食っている。だが、すでに苑理軍が行えることは何もない。精鋭の歩兵部隊は壊滅。肝心の狩場もすでに食い破られている。
そして苑理軍にとって最悪なのが、陣形を立て直した鱗坊軍がこちらに攻撃を仕掛けてきていることだ。これによりいつの間にか苑理軍は前後で挟撃を受けることになり、本陣は化け物達と復活した精鋭の秦軍二つを相手取らなくてはいけなくなった。
そのせいで一気に苑理軍は鈍足化。
つまり簡単に言ってしまえば、本陣が麻痺してしまったのだ。打つ手はなし。ここからどう足掻いても勝つ見込みはゼロに近しいだろう。
「苑理様、て、敵が直ぐそこまで!」
「退避を! お逃げください、苑理様!」
側近達がそう急かすが、苑理は動かない。
いや、動く意味がないと思っている。あの怪物相手に逃げたところで、一体なんになるというのだ、と。
苑理は心が折れていた。
それも当然といえば当然だろう。先ほどまで勝てる戦いだったというのに、千ほどの騎馬隊の出現だけで、中央の戦場は圧倒的に魏の不利へと傾いてしまっている。
夢だと思いたい。夢だと信じ込んでしまいたいが、苑理の周囲に充満する血の匂いが、現実であるという残酷な事実を、強烈に伝えてくる。
そして何より、直ぐそこまで迫ってきている、あの怪物の死の匂いが、苑理の心をボッキボキに折ってしまっていた。
正常な苑理であれば、直ぐに乱戦を解き、後退を始めるところである。
もうここでの勝利は不可能となった今、少しでも兵力を後のために残すべきである。
しかし、その判断すら、今の苑理にはできないでいた。
だが、苑理はここでふと思い出す。
なぜ私がこの戦場にいるのかと。
なぜ三男であり側室の子である私がここまで戦場に身を置いたのか。
それは、妹を幸せにするためじゃなかったのか!
ギリィと苑理は歯を食いしばり、身体にまとわりついていた狂気を振り払うように矛を構える。
そうだ、今まで血反吐を吐く思いでのし上がってきたではないか。
様々な修羅場を潜ってきたではないか。それをたった一人の気配に当てられて、諦める?
何をしているのだ私は!
ああ、虚勢でも構わない。死ぬとしても、負けるとしても、それが決まった避けられぬ運命だとしても!
諦めることだけは、今までしてこなかったではないか!
諦めぬ姿勢こそが私の、私が……!
ああ、小娘! 貴様など化け物などには見えんわ!
私は魏火龍霊凰様の側近、苑理だッ!
目前に迫る矛を眺めながら、苑理はふと自身の上司である霊凰の言葉を思い出す。
『人がいくら備えようが、災害には敵わない。だが、予測することはできる。予測できるということは、対処も可能だ』
『はい。昨年の災害も事前に予測することができたため、住民に被害が及ぶ前に避難させることができました』
『それは戦争でも同じだ。もし、戦術が効力を発揮しない敵が現れた時には、そいつがやってくる前に、後退することだ』
『では、勝つことはできないのですか?』
『ははは、まさか。いくら戦術が効かないとはいえ所詮は相手も人間だ。もしそういう相手に遭遇したのなら……』
(はは……霊凰様。先に逝くことをお許しください。……すまん苑綾。せめて幸せにな……)
「え、苑理様ああアアぁァァぁ!?」
「……」
こうして苑理は蛮兒に体を両断されて、絶命した。
だが、最後は風鈴の狂気に真っ向から対抗するという、今後中華でも数えるほどしかない漢。
その死に様は、癖者揃いの風鈴の配下達をして、畏敬の念すら抱かせるほどであった。
書いてて思ったんですけど、苑理ここで退場させるの惜しすぎる
あと妹ちゃん、可哀想すぎる
救いはどこじゃぁ……
※この結末には私も曇らされています