今回は何やらサブタイの形が不穏な事になってますが、詳細は本編にて。
では、本編へどうぞ!
───キラーホエール・格納庫───
『テンペスト少佐、部隊の出撃準備が整いました』
「良いだろう、後はハガネが来るタイミングを見計らい出撃せよ」
『はっ!!』
キラーホエールの格納庫、其処に搭載された指揮官機且つパーソナルカラーに染められた『ガーリオン・カスタム』に搭乗する男…元教導隊出身にして、連邦軍兵の時間を『屈辱の時』とする者、『テンペスト・ホーカー』少佐は部下に指示を出した直後、瞳を閉じて振り返る………。
16年前、反地球至上主義者が引き起こし、地球連邦軍が隔壁ごと奪われた機動兵器『ジガンスクード』を破壊し、大勢の犠牲を払いながら鎮圧した呪われし事件…脳裏に焼き付けられた忌まわしき『ホープ事件』の事を思い出しながら地球連邦への憎悪、そして復讐の黒い炎を燃やしていた。
「もう直ぐだ、もう直ぐだレイラ、アンナ…お前達の無念を、私が晴らしてやる…!」
16年、連邦軍の当時の上官から連邦議会が見切り発車による攻撃を通達し、直後に実行されホープの隔壁が破壊されたあの時………その上官から上級将校が遺族会に参加すれば士気に関わるとして彼等と痛みを分かち合う事すら禁じられ、腕を買われ特殊戦技教導隊に出向しPTのモーションパターンを作成していた………が、テンペスト本人からすれば都合の良い首輪をずっと付けられていたとすら思う時、そして現在に至るまで………彼はホープ事件で失われた妻子への無念、地球連邦への不信をを募らせ続けた。
そして南極事件の裏で行われた売星行為、此処で遂に彼の不信は限界を超え、復讐の炎が燃え上がったのだ。
最早手段など選ばぬ、連邦軍に与する者は等しく死を………復讐心に囚われた男は連邦軍を完全に叩き潰せればそれで良いとして黒き炎に彩られた瞳でモニターを見つめ、そして操縦桿を強く握りしめるのだった。
───ハガネ・格納庫───
R-1のT-LINKシステム接続テストが一通り終わり、更にジュウゾウ達やバレル達も整備に参加した結果、遂にSRX計画試作1号機R-1は実戦投入が可能になった。
サーボモーター系の調整も終え、次の出撃にはリュウセイが搭乗し戦える様になっていた。
………そんなリュウセイだが、イルムやヘビクラ達が見てる前でリオやコウジに詰められていた。
「それで、お前は幼馴染のクスハとすれ違いっぱなしで声掛けも出来てないと?」
「うっ………で、でもな、あいつも看護師としての勉強を頑張ってるみたいだし、邪魔しちゃ悪いって思ってな………」
「そんな所で変な気を回さないでよ…」
コウジはリオから又聞きした程度だが、どうやらハガネ発進の際にリュウセイとクスハが再会し、クスハが看護師見習いとしてハガネに乗船…実質看護兵扱いで此処に居ると知り驚いてしまったらしい。
更にクスハ側もリュウセイが兵士として伊豆基地に居た事を一切知らず、彼女の方も驚いていたらしい。
コウジとしては伊豆基地に来て初めて知ったが、リュウセイはSRX計画と言う連邦軍が極秘に進めていた試作兵器開発計画のパイロットらしく、その関係で家族やクスハに検閲で連絡が取れなくなったのは無理がないと考えていた(リュウセイはこの考えに至ってなかったらしいが)。
そうして現在、格納庫でマジンガーZの整備をしてた所にクスハとの間で微妙な空気になってるリュウセイとそれを詰めるリオを目撃し………と言う経緯でコウジも2人の話に参加したのだ。
「あのなぁ、俺だってサヤカさんがハガネに乗るってびっくりしたけどさ、それでも気持ちを切り替えてサヤカさんを受け入れたんだぜ?
軍の外部民間協力者の俺に出来て、軍に入隊してSRX計画のパイロットに任命されたお前が出来ないでどうするんだよ」
「うぐっ………それ言われると………俺としましても少し心痛いと言うか………。
で、でも向こうから話し掛けてくれるまで待とうかなぁ〜とか………」
「あっきれた!!
男なら受け身を取らずに自分から行きなさいよ!!」
「こう言うのは無駄に時間掛けると余計に拗れるんだぞ?
今直ぐにでもクスハと話して、お互い頑張ろうぜ位は言おうぜリュウセイ?」
「そ、そうします…」
そうしてコウジも話に混じった結果、リュウセイはクスハと話して微妙な空気を無くそうと言う予定を立てられてしまった。
最もコウジとしてもコレにはメリットがあると考えているのだ。
自分達はDCの本拠地に特攻の様な…否、文字通りの特攻を仕掛け、司令部を破壊すると言う失敗する確率が高過ぎる作戦に参加してるのだ。
その中で妙な不和を起こし、士気に関わる様な事は出来るだけ潰した方が良いのだ。
なのでこうして甲斐甲斐しくリュウセイの事にも首を突っ込んだのだ。
なお、リュウセイはライとあのヒュッケバイン暴走事故の話を聞かされた後微妙な反応を見せたので、ライ側がリュウセイの視線で左手の経緯を知ったと悟り「お前が気にする事じゃない、俺が未熟だっただけだ」と何時ものクールさで微妙な空気をぶった切った様である。
「なぁお前達、ラトゥーニは見なかったか?」
「ん、ロブ?
いや、俺達は見てないよ?」
「おっと、どうしたんだいロブさんよ?」
「いや、ラトゥーニとビルトラプターの調整をしたくて呼び出したんだが一向に来なくてな…」
するとコウジ、リュウセイ、リオの3人の所にロブがやって来るアクションが発生し、イルムとヘビクラ、クレナイまで話に混じり始めた。
どうにもラトゥーニが呼び出しに応じないらしく、真面目な彼女に限って可笑しいとしてロブが心配してるらしかった。
当然ながらラトゥーニを見てないコウジ達は首を傾げ、ヘビクラはクレナイを、クレナイはイルムを指差し、そのイルムもお手上げであった。
そんな訳でどうしたのか………そう考えていた所に更なるアクションが発生する。
【ドンッ!】
「!」
「あ…。
ご、ごめんよ、大丈夫かい?」
「………!」
【トットットットットッ!】
リュウセイがゴスロリチックなドレスを着た女の子とぶつかり、その子に謝ろうとしたのだがそのまま走り去られてしまった。
それを見てたイルムもリュウセイも誰か気付かず、リオはもしかして…と思ったり、ヘビクラはほう…と物珍しげな物を見た反応を示した。
「なぁコウジ、お前あの子誰か分かるか?」
「いや分かるかって、逆に分からないのかよリュウセイ、それにイルム中尉も」
「へっ?」
そしてコウジはと言えば…髪の毛の色と体型、更に見た目の年齢から逆算して1人しか該当しないのでそれが分からないリュウセイとイルムにちょっと呆れ気味な反応をしていた。
それ等を見てヘビクラは「(まぁ仕方ないか)」と思いつつ、面白そうなので黙ると言う選択肢を取っていた。
【ビィィィィィィィ、ビィィィィィィィ!】
『!!』
その時、ハガネ全体に第一種戦闘配置を知らせる警報が鳴り響く!
ハガネに対し再びDCが襲撃を掛けて来た事をリュウセイ達は悟り、直ぐ様PTやマジンガーに乗り込むのであった…!!
第6話『復讐-エンミティ-』
「くっ、此処まで敵機の接近を許すとは!」
「直ちに迎撃機を出撃させろ!!」
「了解!」
DC側が特殊なECMを使ってた為にレンジ3以内に部隊が展開されハガネは包囲されていた!
無論それを黙って許す訳が無い為、ハガネに搭載された機動部隊が出撃する………が、出撃出来たのはR-1、ヒュッケバイン009、ビルトラプター、ヘビクラのゲシュペンストMk-II、そしてマジンガーZの5機のみだった!
「何?
何故5機しか発進していない!!」
「済まない大尉、他の機体は発進させるまでもう少し時間が掛かる!」
「なら、どれ位だ!」
「6分………いや3分で何とかする!!」
「止むを得ん、それまでは本艦と出撃した機体のみで敵機を迎撃する!」
他の機体は最終整備の途中だった為、出撃するにも各パラメーターを調整しなければならず出撃許可が出来ない状態だった!
その為ロブのみならずバレルやジュウゾウ、ケンゾウに加えサヤカも総動員して全ての機体パラメーターチェックを行い始めていた!!
その為3分の間はコウジやリュウセイ達のみで戦うしか無い状況となっていた!!
「やれやれ、しょうがないな。
それじゃ、他の連中が出て来るまで頑張ろうぜ、ラトゥーニちゃん」
「…了解…」
「えっ、き、君さっきの子?!」
「えっ………?」
それからイルムがビルトラプターに通信を送ると、先程のドレス姿の女の子が通信に出た為ギョッと驚いた様子を見せていた。
コウジは誰か指摘しようとするとヘビクラがシーッとコックピットでジェスチャーを送った為黙る事にした。
「…お嬢様、前に何処かでお会いしましたっけ?」
「…い、何時も会ってる…」
「うーむ、美人の顔は忘れない様にしてるんだがな。
名前は?」
「ラトゥーニ・スゥボータ…」
「な、何だってぇーーっ!!?」
「ま、マジ!?」
「…やっぱりリュウセイ達は分かってなかったのかよ」
「wwwwwwwwwwwwwwwwww」
そうしてドレス姿の女の子の正体がラトゥーニとコントの様な流れで発覚するとイルムとリュウセイは全く分かってなかった為に吃驚仰天し、リオは薄々勘付いてたがそれでも驚き、コウジは呆れ果て、ヘビクラは腹の底から笑い転げていた。
「て、てかコウジ、お前知ってたのかよ!?」
「知ってたって言うより、あの髪の毛の色と身長、それに加えて外見年齢から逆算したらラトゥーニしか居ないだろ………イルム中尉もプレイボーイを自称するならもっと観察眼は鍛えた方が良いと思うぜ?」
「ぬぐ、まさかこの俺がコウジにも負けてしまうとは………このイルムガルト・カザハラ、一生の不覚!!」
「お前達、そんな事を言ってる場合じゃない、敵機を迎撃しろ!!」
イルムがプレイボーイとしてのプライドが少し傷ついたりリュウセイがその着眼点は無かったと驚いたりしてる中、オノデラ*1からお叱りの言葉が放たれ、笑い転げていたヘビクラもシャキッとして敵部隊の迎撃を開始する!
先ずフォワードはR-1とマジンガーZが務め、向かって来たリオンやF-32シュヴェールトと接敵する!
「さあ行くぞR-1!
俺達の力でハガネを守ってやろうぜ!!
喰らえ、『G・リボルヴァー』!!」
【ズドンズドンズドンズドン、ドォン!!】
リュウセイは遂に迎えたR-1との初陣で気合が入り、携帯武器のG・リボルヴァーを的確にヒットさせ敵機を撃破する!
更にその際の操縦レスポンスもT-LINKシステムのサポートが入りとても初陣とは思えない程の良好な動きを見せていた!!
「マジンガーの拳を喰らえ、ロケットパァァァンチッ!!」
【ドズゥゥゥンッ、ドガァァッ、ドォォン!!】
R-1に続きマジンガーZもロケットパンチを飛ばし敵機を落とす!
更にDC兵達はマジンガーZの攻撃や回避、防御の動きがほんの僅かの間にデータよりも早くなっている事に気付いていた!
それもその筈、コウジは叔父たるツルギのシゴキによりサポートOSに頼り切りだった物が自身の操縦技術のみでマジンガーZを操ると言う段階にシフトし始めているのだ!
この調子で訓練を続ければ近い内に完全にサポートOSを外してマジンガー乗りとしてまた1歩大きな成長を遂げるだろう!
そしてその間にもジュウゾウはマジンガーZの翼たる『ジェットスクランダー』の開発を急ぎ、コウジが1人前になる時までにこの装備を完成させる事を急いでいた!
「BMセレクト…ターゲット・ロック…!」
【ビュォォォォォォォン、ズドォン!!】
次にラトゥーニの乗るビルトラプターが固有兵装の『ハイパー・ビームライフル』でR-1達の後衛から狙撃し、リオンを的確に撃ち落としていた!
ラトゥーニにとってスクールとは確かに忌まわしき部分もある………が、兄妹姉妹同然に育った者達との思い出もある代え難い記憶でもある。
その中で培ったPT操縦技術は彼女の血肉となり、今もこうして息づいて居るのだ!
「さて、笑い転げてた分お仕事しますか!
そら、喰らいな!!」
【ドンッ、ズワァァァァズドドドドドドドドドドッ、ドォォン!!!】
一方ヘビクラのゲシュペンストMk-IIはスプリットミサイルを発射し、それをリオンに『わざと』回避させその先をM950マシンガンで狙い撃ちし、計算と洗練され尽くした操縦技術で敵を圧倒し撃破する!
矢張り元教導隊の名は伊達では無く、その肩書が示す様に天才に相応しき腕を持つのだ!!
「さて、俺はハガネの防衛に専念しますかね!!
行け、『リープ・スラッシャー』!!」
【ガリガリガリガリガリズカンッ、ドォォン!!】
一方ヒュッケバイン009はハガネの防衛に専念し、リープ・スラッシャーと言う刃が付いた円盤型遠隔操作武器を使用しリオンを的確に落としていた!
更に近付く敵機をM950マシンガン等で撃ち落とし、ハガネの弾幕を抜け接近した者は『ロシュセイバー』で斬り伏せると言った対応力を見せていた!
如何に008に及ばないと言っても其処はヒュッケバイン、凶鳥の名を持つPTであり量産型のゲシュペンストよりも性能が高く、またイルムにとってヒュッケバインは手足も同然の機体でもある為この対応力は出来て当然なのだ!
「くそ、ハガネのEフィールドが硬すぎる!!」
「リオンのレールガンでは矢張りアレは破れず、かと言って接近すればヒュッケバインに落とされる………厄介だな、ハガネ部隊は!!」
一方DC兵達はハガネの防衛力やPT部隊、更にマジンガーZの力に押され気味であり、これと言って良い成果を出せないが故に焦っていた!
たかが1部隊にこんな突出した力を保有するなど………そう考えている間に次々とリオン、シュヴェールトは落とされ、状況はハガネ側の有利に推移 しつつあった!
だが、それを許さぬ………黒き炎を胸に宿す者が遂に到来する!
「むっ、あの機体は伊豆基地にも現れた新型だな!」
「(だが機体の色が違う………エルザムの機体では無いな)」
戦域に新型機ガーリオンのカスタム機がリオン数機と共に現れる!
ライはアレはエルザムでは無いと確信しつつ、されどエースパイロットが襲撃して来たとも断定してシュッツバルトのコックピット内で操縦桿を握り締めていた!
「…この時を、連邦軍との戦いの場に赴ける時をどれ程待ち望んだ事か。
あれからもう16年………レイラ、アンナ…お前達の無念を俺のこの手で晴らしてやる…!!」
「(むっ、あの操縦のクセは………まさかテンペスト少佐、お前がそれに乗ってるのか!!)」
「(エルザムに続きアンタまで敵になるのか………テンペスト・ホーカー少佐………!!)」
「(教導隊の肩書を持つ者がこうも敵味方に分かれるとはな…因果な話だ、全く!)」
対するテンペスト少佐はガーリオンの操縦レバーを握り締め、ハガネやヒュッケバイン、ゲシュペンストやその他試作PTやマジンガーZを視界に入れ16年もの間募らせて来た憎悪を滲ませていた!!
そしてヘビクラ、クレナイ、ツルギはガーリオンが見せる操縦のクセを一目でテンペストの物であると見抜き、元教導隊としてやるせない気分になり………そしてホープ事件の概要を知っているだけに自身達がそれを強く言える立場では無い事も良く知っており、苦虫を噛み潰した表情を浮かべていた!
「連邦軍に与する者には死を…!
我が妻と娘に対する最初の手向けとなるのは…お前だ!!」
「っ!!」
そうして憎悪に彩られた目を見開き、死した妻と娘への手向け…復讐の最初の贄として狙われた者はビルトラプター、ラトゥーニであった!!
ガーリオンは通信回線をONにしたままバースト・レールガンを構え突撃し、的確にロックオンし弾丸を放つ!!
しかしラトゥーニはコレを冷静に回避し、すれ違いざまにハイパー・ビームライフルを放とうとするが直ぐに射程外へと逃れられてしまい武器を構えたままとなった!!
「その機体の動き、データで見た事があるわ…」
「何………あの機体、子供が乗っているのか…!」
「…貴方は、エルザム少佐と同じ、元教導隊のメンバー…」
更にテンペストはビルトラプターに乗る者が14程度にしか見えない少女であると気付き一瞬動きが止まり、明らかな動揺を見せてしまう。
一方ラトゥーニはテンペストの正体を元教導隊だと脳内にあるデータから一致させ、エルザムと同等の敵と認識しながらビルトラプターを身構えさせていた!
その通信を聞いたリュウセイやコウジはラトゥーニの側に近寄り、何時でも援護出来る態勢を整えていた!!
「(…あの声、アンナが生きていれば同じ年頃か…?
…俺は、あのパイロットを撃てるのか…?)
………いや、慈悲の心はとうに捨てた 。
俺は連邦軍の人間を一人でも多く血祭りに上げる為に………16年目の復讐を果たす為に、鬼になる!!」
「…復讐…!」
「ラトゥーニ、危ねえ!!
コウジ、アイツはヤバい!!
一緒にラトゥーニを援護するぞ!!」
「ああ、任せろ!!」
しかし、その動揺も一瞬で振り切り再び復讐の銃口をラトゥーニに向けた!!
それを阻止すべくリュウセイ、コウジがラトゥーニの前へ躍り出ると、ブーステッド・ライフルや光子力ビームを放ちガーリオンを牽制していた!!
「貴様達も連邦軍の犬であるならば死ね!!」
「くっ、攻撃が当たらねえ上にこっちに的確に反撃して来やがる!!」
「元教導隊って肩書は伊達じゃないって事だな、たく!!」
しかし相手は腐っても元教導隊。
生半可な攻撃など目を瞑っていようと回避出来るので余裕綽々でバースト・レールガンで反撃を加えR-1やマジンガーZに攻撃を当てていた!!
幸いにしてR-1は『念動フィールド』と言う攻撃にも使用可能な特殊なフィールドを防御に回したお陰で大したダメージは受けず、またマジンガーZは超合金Zの頑強さから機体を揺らす程度で済んでいた!!
そうして再びビルトラプターへと銃口を向け突撃しようとした…その時、スプリットミサイルが横から飛んで来たのでそれを回避するとM950マシンガンの弾丸が目の前を掠めた為急速旋回で回避すると1機のゲシュペンストMk-IIがテンペストの視界に入る!!
「その動き…ヘビクラ中佐だな!」
「まぁ気付くよなテンペスト少佐。
てな訳でお久〜って奴だ。
再会を記念して此処は1つ撤退は」
「フン、俺が昔馴染みと出会った程度で止まる人間では無い事などお前が1番知ってる筈だ!」
「…だよなぁ〜、はぁ。
俺はアンタの事を強く言う資格はねえ。
だがな、俺の今の部下や仲間に銃口を向けるって言うならば…容赦しないぜ?」
そうしてヘビクラとテンペスト、2人の元教導隊同士の本気の殺し合いが勃発する!!
互いに手持ちの射撃武器を使いながらガーリオンは機動力でゲシュペンストを翻弄しようとし、ゲシュペンストはスプリットミサイルを面撃ちし行動制限を掛けて上手く機動力を殺しつつ接近し始める!!
そして『アサルトブレード』とロシュセイバーを同時に引き抜き鍔迫り合いが発生し、それを何度も何度も繰り返して他の…ラトゥーニやリュウセイ達を巻き込まぬ様にヘビクラがテンペストを釘付けにする!!
「…アレに混ざる事が出来ないな、まだ」
「ああ………なら俺達のやる事は新しく来たリオンを撃墜する事だ!
行くぞ、リュウセイ、ラトゥーニ!!」
「…了解…!」
そうしてヘビクラがテンペストを引き付けている間にリュウセイ、コウジ、ラトゥーニは新たに現れたリオンを迎撃し、ハガネの防衛に専念する!!
それにより1分、また1分と時間を稼ぎ………そして戦闘開始から3分が経過し、各機体の最終調整が終了し出撃する!!
「各機へ、ハガネを防衛しつつ敵AMを撃破せよ」
「了解です」
「ラトゥーニ、大丈夫か!」
「うん」
「見てなさいよ…今までラトゥーニを虐めてくれた分のお返しをしてやるんだから!!」
更にジャーダ、ガーネットの気合は最高潮に達しており、テンペストの部隊へのやり返しをしようと躍起になっていた!!
そんなハガネ部隊の出撃を見たヘビクラは意気揚々と後退し部隊と合流していた!
「ちっ、ヘビクラとの相手に血が上り過ぎたか…各機へ、各個に敵機を叩け!」
其処からテンペストは頭を冷やして部下達にハガネ部隊を迎撃させつつ、出撃させられるリオンを更に出撃させてハガネ部隊を包囲する!
更にテンペストのガーリオン自身も突撃し、狙いを自身に絞らせて部下達の撃墜を阻止しながら各機を釘付けにし始める!!
「テンペスト少佐、俺からは何も言わん。
ただ俺達と敵対するならば…落とす!!」
「覚悟は良いな、テンペスト少佐!」
「ちっ、エルザムの言った通りお前達も居たかテツヤ・ツルギ、そしてガイ・クレナイ!!」
そんなガーリオン:テンペスト機にクレナイのゲシュペンストMk-IIやグレートマジンガーまで接近し攻撃を開始した為、如何に元教導隊と言えど同じ元教導隊をヘビクラも加えて3人も同時に相手取る事は難しくヘルメットの中では汗が滝の様に流れていた!!
だがそれでもテンペスト・ホーカーは復讐の炎を燃やし続ける。
ホープ事件を引き起こした地球連邦軍の愚者達を全て血祭りに上げるまでは死ねない、銃口を握り続けるだから!!
………だが、そんな人間達の想いや行動全てを嘲笑う獣達が、この場に近付きつつある事に誰一人として気付かなかった。
そして、1機のリオンがハガネを攻撃しようと接近し続けていたその時、ハガネのレーダーが特殊な反応を示した!!
「これは………艦長、副長!
10時の方向レンジ3に強力なχニュートリノを探知!!
海中からスペースビースト、来ます!!」
「何っ!?
全機へ、現戦域内にスペースビーストが出現するぞ、気を付けろ!!」
「なっ、このタイミングで!?」
そしてχニュートリノ、ビースト振動波を感知したハガネから各機へとスペースビースト出現を警告するとハガネ部隊各機がそちらを見た!
其処には1機のリオンがハガネへと接近中だった…が、海中から大型個体のビーストが複数出現し、そのリオンを取り囲んでしまっていた!!
「なっ、スペースビーストだと!?」
「う、うわぁ、化け物ぉぉぉ!!!!」
【ドンドンドンドン、ガギギギギギギ!!!!】
「うわぁぁ、テンペスト少佐、助け、うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
【ドォォォンッ!!!!!】
テンペストも突然のスペースビースト出現に驚愕し、更に囲まれたリオンは四方八方を取り囲まれてコックピット目掛けて噛み付かれた挙句爆散した!
恐怖と絶望の感情を喰らう事が出来たビースト達は喜ぶ様に周りを飛び、そして新たな獲物………連邦軍もDCも関係無い、知的生命体全てに目掛けて飛来し始めた!!
「ちっ、各機へ!!
あのビーストはSB-05『ビーセクタ』と呼称する!!
PT部隊はハガネに一度戻りディバイトランチャーを装備、急いで迎撃するぞ!!」
「PT部隊が装備を整える間はマジンガーZとグレートマジンガーが奴等を足止めする!!
急いで対ビースト装備を持って来て戦闘してくれよ!!」
「わ、分かったぜコウジ!!」
そうしてSB-05と呼称された個体、ビーセクタが次々と飛来して来る中でマジンガーZとグレートマジンガーが殿を務めながらPT部隊や戦闘機は一度ハガネ内に撤退し、対ビースト用装備であるディバイトランチャーを装備して再出撃しようとしていた!
なお戦闘機はスペースビーストの餌にしかならないと判断されそのまま出撃を中断され、ジャーダ達はコックピットから降りてモニターから初めて遭遇するその怪物達を目に焼き付けるのだった………!!
此処までの閲覧ありがとうございました。
はい、今回はテンペスト少佐が来るだけで無くスペースビーストのビーセクタが来る回でした。
しかもビーセクタは連邦もDCも関係無く襲って来る上に原作では大型個体は出なかったのに今作では複数体の大型個体が………コレもデビルスプリンターを取り込んだザ・ワンから生まれたビーストだから、と思って下さい。
次回もよろしくお願い致します!
ライダー側の敵(例えばハンドレットとか大ショッカーとか)をDC戦争後に出して良いですか?
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チョーイイネ、サイコー!!
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ダメです!!!
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理由ある登場なら…