スーパーロボット大戦OG 魔神伝   作:”蒼龍”

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皆様お待たせしました、第14話目前編を投稿致します。
最近体調悪かったり、色々あったりで投稿が遅れました。
なので取り敢えずは前編から投稿し、後編を急ぎ執筆致します。
さて、今回はトーマスの罠からの続きになりますが、色々とコウジ達が居る事による整合性等を取り一部の話の流れが変わってます。
では、本編へどうぞ!


第14話『スターバク島波高し(前編)』

 リョウトのリオン・タイプF回収後、彼の身辺調査等と並列してリオンの調査が進められる。

 そうして………リオン内部には小さいが爆発すれば格納庫がお釈迦になる爆弾が仕込まれていた。

 ロブとジュウゾウ、バレルは慎重に慎重に爆弾の解体作業を進め………そして、ジュウゾウ達の手で爆弾が完全に無力化されたのだった! 

 

「えっ、僕のリオンに爆弾が…!?」

 

「そうだ、DCは初めから君を捨て駒としてハガネ内部に送り込み、あわよくば幾つかの機体を巻き込んで爆破するつもりだったのだろう。

 だが此方には爆弾を解除するのもスペシャリストのジュウゾウ博士達が居たので爆発する前に解体されたがな」

 

「そ、そんな………!!」

 

 リョウトは個室でダイテツやオノデラ達上官組が事の経緯の説明を受け、まさか自分が爆弾と共に出撃させられたと知り愕然としていた。

 それ等を見ていた上官組は矢張り何も知らなかったと推察し、DCも酷な事をする物だとしてオノデラやクレナイは憤りを覚えていた。

 そして、ヘビクラ達はリョウトに反抗する意思無しと判断を下し、彼に考える時間を与えるついでにヘビクラの提案で監視付きでハガネ内を自由に…但し一部入出制限があるが…兎に角行動を許していた。

 その監視役は年齢が近いコウジやリュウセイ、そしてリオであった。

 

「それで此処が食堂、まぁ好きな物頼んで食べるのは何処でも一緒だろ? 

 何なら今から何か食うかい? 

 何か食べれば気が紛れるさ」

 

「………」

 

「ずっとこの調子だよな。

 まぁ無理も無いよな、自分が乗ってたAMに爆弾が仕込まれててそれにずっと乗ってたなんて知ればショックだよな」

 

「…ねえ、リョウト・ヒカワ君? 

 落ち込むのも分かるし塞ぎ込みたいのも分かるわ。

 でも今は、気を紛らわして空元気でも良いから元気を出した方が良いわよ?」

 

 それからもコウジやリュウセイは励まそうとあれこれ話し掛けたが、リョウトは落ち込む一方だったのでやり切れないと思い、頭を掻いていた。

 一方リオはリョウトの態度は無理も無しと思っていたが、それでも少しは元気を出して欲しいと考えながら食堂で軽く摘める物を注文し、個室に戻らせ、査問部員の連邦軍兵に監視を頼みながら自分達はもう一度、出来れば数時間以内に彼を励まそうと考えるのであった。

 

 

 

 それからブリーフィングルームで集まるマサキやライ、ヘビクラ達がコウジ達を交えてリョウトの事を話していたが、ライとマサキが言い合いになりそうになる…と思いきや、ライ側が言い過ぎたと謝罪し、その場を去って行った。

 

「あいつ、どうしたんだ?」

 

「何かイラついてるみたいだな…もしかして兄との事で?」

 

「あの顔はそうだろうよ。

 エルザムの事で熱くなる自分が戦場に個人的な情熱云々を言えた立場じゃねぇと思ったんだろうよ。

 そして、こいつは自分で乗り越えなきゃ意味が無い………あいつがそれが出来るまでは見守ってやるさ、年長者としてな」

 

「ライ…」

 

 マサキやリュウセイ達がライの事を心配し、ヘビクラが年長者の立場で彼の心の内にある激情との区切りを付けるその時まで見守るとしながらドアの方を見ているのだった。

 …そんなやり取りがあった直後、ブリーフィングルームは、否、ハガネ全体が揺れたと全員が察知する!! 

 

「な、何だ! 

 また爆弾か!?」

 

「いや、この揺れ方は格納庫側で起きたんじゃない、ハガネ側面から揺れてる様な感じだから…これは攻撃だ!!」

 

 そしてコウジ達はハガネの揺れ方から攻撃を受けた=DCの襲撃と看破し、急ぎパイロットスーツに着替える組は着替えて格納庫にある搭乗機に向かうのだった!! 

 一方ハガネのブリッジではエイタの分析でライン諸島のスターバーク島方面からウェーク島の様な対艦砲台による攻撃と推察されていた! 

 

「あの島は温暖化現象で水没して居るんだぞ、砲台を設置するどころか、サンゴ礁の残骸で戦艦や潜水艦も侵入し難い筈だ…其処から攻撃だと?」

 

【ドォォォォン!!!!】

 

「左舷第3ブロックに直撃! 

 第2外殻まで損壊、第5から7ブロックにも被害が出ています!!」

 

 更にその間にも攻撃は続き、ハガネは一方的に撃たれて損害が広がる一方であった!! 

 だが、それをハガネ側が黙って受け続ける訳が無かった!! 

 

「総員、第1種戦闘配置! 

 面舵30度、機関、第四戦速!!」

 

「艦長、スターバク島へ向かうんですか!?」

 

「そうだ、この海域を突破せねば、アイドネウス島への到着が大幅に遅れる事になる!」

 

「りょ、了解!! 

 これよりスターバク島へ向かいます!!」

 

 ダイテツの最短航路の脳内計算でスターバク島の防衛網を崩し海域を突破しなければハガネの本懐を遂げる時間も遅れ、その間にも中欧への攻撃が始まると即時判断され、ハガネはスターバク島へと向かうのであった!! 

 更にその一方、リョウトが居る個室もハガネ全体が揺れる煽りを受け、リョウトはバランスを崩し掛けていた!! 

 

「ううっ! 

 …こんなに威力がある砲撃が出来るのは…陸上戦艦の『ライノセラス』、それに機械獣のジェノバM9か…!? 

 このままじゃ、この艦は…」

 

 リョウトは自身が持つDCの戦力情報からライノセラスと呼ばれる陸上戦艦、及び機械獣の攻撃が行われてると断定し、このままその砲撃を受け続ければハガネが沈むと判断していた!! 

 この個室は独房機能も兼ねた物であり、扉の小窓から外の監視役の査問部員クルーは第1種戦闘配置により監視から戦闘配置になり居なくなってる事を把握したリョウトは自身がどうするかの決断を迫られるのであった…!! 

 

 

 

第14話『スターバク島波高し』

 

 

 

 それから直ぐにハガネは水没しているスターバク島の空域へと進入すると、其処には案の定DC部隊が展開され、更に見た事も無い新型陸上戦艦の姿と機械獣の姿があった!! 

 

「よーし…ライノセラス、ジェノバM9撃ち方止めな」

 

「流石だな、少佐。

 こんなにも上手くハガネを誘き寄せられるなんてよ」

 

「あいつ等の行動パターンなんざ、前回で大体読めてンだよ」

 

「へぇ、どんなパターンなんだ?」

 

「連中は好奇心が強い、新型兵器をチラつかせると寄ってくるのさ。

 おまけに戦略的撤退って言葉も知らない様だからな。

 餌を用意すれば直ぐに食い付く」

 

 そんなハガネを誘き寄せられたトーマスは上機嫌でハガネの行動パターンを読んだと意気揚々にテンザンに話し、テンザンもそれに納得していた。

 最も、トーマスのそれは賭け事の思考でもあるのでハガネの行動理由が全て当たってる訳では無いのだが、それを本人は理解していなかった。

 この中でハガネ側の意図を理解出来ているのは帝王ゴールのみである。

 

「あれがDCの陸上戦艦か!!」

 

「は、はい!! 

 それと、狙撃手と思われる機械獣も確認出来ました!!」

 

「確かに、あれ等ならスターバク島の暗礁海域でも運用可能だな。

 陸上戦艦も機械獣も固定砲台として配置すればな」

 

「機動部隊、出撃せよ!!」

 

 イングラムが陸上戦艦と機械獣の固定砲台化を感心しつつ、厄介と内心で感じる中ダイテツの指示によりハガネ機動部隊は全機出撃する!! 

 その中には当然リオも居り、今回は艦橋側よりも格納庫側の近くに居たのでそちらへと走りゲシュペンストMk-IIタイプTTに乗り込んでいたのだった! 

 

「さあ、パーティを始めようぜ少佐!」

 

「ああ、前回みたいなアードラーのジジイの作戦じゃなく、パーッと派手に行くとするか!」

 

「………ジェノバM9よ、1番機はハガネを狙撃、2番機と3番機はハガネ機動部隊を狙撃せよ」

 

 そしてテンザンとトーマスはテンペスト以上に相性が良く、そしてこれまで以上にハガネ部隊への攻撃を苛烈にしようとしていた!! 

 本人達の思考は兎も角此処を突破されればアイドネウス島防衛ラインに到達を許してしまい兼ねないのでそうさせぬ為にDC兵達は本気でハガネを落としに掛かるのだった。

 無論帝王ゴールもハガネ部隊が此処で終わるならばその程度と切り捨てつつ、マジンガーZだけはコウジ・カブトごと回収するつもりでもあり、手心は一切加える気は無かった!! 

 

「あのガーリオン、リョウトの奴を爆弾代わりにしやがった奴だな!!」

 

「だったらリョウトの分も合わせてマジンガーの拳でぶん殴る!!」

 

「なら俺とR-1も合わせてぶん殴ってやるぜ!!」

 

 一方マサキ、コウジ、リュウセイの3人はトーマス機を確認するとふざけた事を仕出かした奴を落とす為に気合が入り、マジンガーZとR-1は指をポキポキ鳴らす仕草を見せながらDC部隊を睨み、サイバスターはディスカッターを構えていた!! 

 更にクレナイは兎も角、ヘビクラはまだまだ青いなと考えつつも、人間爆弾を容認する事は元教導隊としてもストレイジとしても、そしてジャグラーとしても絶対に許す気は無いのでその借りを返すと珍しくやる気に満ちているのだった!! 

 そうして戦闘が開始される…その直前、何とハガネの発進口からリョウトのリオン・タイプFが戦場に飛び立つと言う想定外の事態が発生した!! 

 

「何っ!? 

 何故あのリオンが出撃してるんだ!! 

 パイロットは誰なんだ!?」

 

「す、済まない!! 

 アレに乗ってるのはリョウト本人だ!! 

 我々が気付いた時には既にコックピットに乗り込んでいて…!!」

 

「リョウトだって!? 

 お前、何で出て来たんだよ!!」

 

「…ぼ、僕は…」

 

「何だ、お前…生きてたのか。

 意外に悪運が強い奴だな」

 

 オノデラは格納庫へ緊急通信を入れて確認を直に取ると、返答は当然リョウトが乗っていると返って来る。

 コウジが問い詰め、マジンガーZをリョウト機の前にお取り出して通せんぼの様にする中でリョウトは………オドオドしていた。

 確かにこのリオンに乗る選択を取った、その後の決断もやった、だがそれが本当に正しいのか確証が無い為に返事が喉の中に詰まってしまうのだ! 

 更に其処へトーマスが…リョウトを切り捨てた上官が話し掛けて来ていたので状況がややこしくなり始めていた! 

 だがリョウトは、今の一言でトーマスは自身を死んだと思っていた…つまりどうでも良かったのだと確信はしていた! 

 

「で、そんな物に乗って何をするつもりなんだ? 

 俺達の所へ戻りたいのか? 

 それとも、裏切る気か?」

 

「………」

 

「そんな事をすれば、どうなるか分かってんだろうな?」

 

「ぼ、僕は………」

 

「何だ声が小さくて聞こえないな、ビビっちまったか? 

 そうだよなぁ、俺を敵に回したら無事じゃ済まねえって事、知ってるからなぁ」

 

「だからてめぇはフヌケだっての!」

 

 トーマス+テンザンは一方的にリョウトをまくし立てて彼の発言を封殺する動きを取っていた! 

 これもリョウトの性格を理解した上で、自分に逆らえない様に縛り付ける為のやり口なのは誰が見ても理解出来ていた! 

 そんなやり取りにコウジやリュウセイも歯軋りし、リョウトがガッツリとトーマスを引き離す時を待っていた! 

 コウジもリュウセイも、リョウトと話した誰もがこんな奴の蔓延るDCに戻る気は無い筈と信じているからだ! 

 だが、男達が黙って待ってる間に動く者が出た。

 そう、曲がった事が大嫌いで正義感が強く、そしてリュウセイにも男らしくクスハと話して来いと言いつけたリオ・メイロンである! 

 

「あーっ、もう!! 

 見てられないわ!! 

 ちよっと、貴方!! 

 あそこまで言われて悔しくないの!?」

 

「えっ!?」

 

「言いたいことがあったら、ハッキリ言いなさいよ! 

 貴方、男でしょ!?」

 

「お前も少しはその威勢の良いお嬢ちゃんを見習えよ」

 

「おい外野、てめぇ等は黙ってろ。

 今はリョウト・ヒカワがてめぇ等に答えを下すんだ、黙って聞けねぇならもう一度俺達がてめぇ等を落としてやるよ」

 

 リオはリョウトのオドオドしていた態度にヤキモキし、男は男らしく堂々たれと言う物を求めてる彼女にはそれが優柔不断と捉えられてしまったのだろう。

 リョウトもそれを分かっててリオの言葉には驚きはすれど反発はしていなかった。

 そのやり取りにチャチを入れてくるトーマスにはヘビクラが睨みを利かせ、テンザンもリュウセイやコウジ達がR-1とマジンガーZで睨むと膠着状態が生まれて邪魔な2人を黙らせる事に成功する! 

 そうして僅かな時間を掛けて、リョウトの口が動く! 

 

「…ぼ、僕は…! 

 …僕は、貴方達の所へ戻らない。

 もうDCの為には戦わない…!」

 

「何…?」

 

「リョウト…!」

 

「トーマス隊長、貴方達みたいな人を放っとさておいたら、僕の様な目に遭う人が増える…! 

 僕は…僕は! 

 それを許す訳には行かないんだ!!」

 

「………よく言った、リョウト・ヒカワ。

 これでお前も立派な戦士だ」

 

 リョウトは自身の決意を吼える様に叫ぶと、周りに居たリュウセイ達やオノデラも頷き、ツルギはあそこから持ち直して自身の考えを一貫した事を褒め称え戦士と認め、共に戦う意思を固めていた! 

 

「はっ、よく言ったなリョウト。

 せめてもの情けだ…てめぇはこの俺がこの手で始末してやるぜ」

 

「分かってるよなぁ? 

 お前なんかの腕前じゃ、俺や少佐にゃ勝てねぇって事をよ」

 

「それなら心配要らないぜ、リョウト」

 

「奴等と戦うんなら、俺達が手を貸してやる」

 

「私も手伝うわ! 

 あんな人達を許す訳には行かないもの!!」

 

「まっ、此処に居る連中はトーマスは1回、テンザンは何度も撃退してる猛者だらけだ。

 お前の決意を支える位何ともないぜ、リョウト・ヒカワ曹長」

 

「………」

 

 トーマスやテンザンはその裏切りの発言に意気揚々と落とす大義名分が生まれたとして銃口を向けるが、それをリュウセイ達が阻み、更に手助けすらすると言う。

 リョウトはハガネ部隊の状況への対応能力と、自分すら受け入れる度量と確かな正義感にトーマス達とは違うと思い、そして迷いが消えつつあった! 

 

「何だぁ? 

 お前等、この楽しいゲームをそんなに早く」

 

「ぐははははははは!!!!! 

 天晴なり、リョウト・ヒカワ曹長よ!!!!!」

 

『!?』

 

 そしてテンザンが相変わらずのゲームと発言しようとした瞬間、飛行要塞グールでずっと沈黙していた帝王ゴールが此処に来て叫び声を高らかに上げると周りはビクッとしながら黙り、ヘビクラは何者かとリョウト機に視線を向けていた! 

 

「あ、貴方は………DCに協力すると言っていた恐竜帝国の…て、帝王ゴール…!!」

 

「恐竜帝国!? 

 何だそりゃ!?」

 

「ぼ、僕もちょっとしか知らないけど…どうやら、爬虫人類って恐竜から僕達とは違う人類種に進化した人達が結成した帝国ってビアン総帥は話してました…!」

 

「然り、我等はある事情により地上から地下へと移り住み、其処で永き時を過ごしていた………が。

 我等は忘れぬ、太陽の暖かさも大血の匂いも海の香りも! 

 何時かは地上へ回帰し、其処で更なる栄華を手にすると誓っていたのだ!! 

 そんな折、我等はエアロゲイターなる異星人共の襲来を察知し、そしてビアン・ゾルダーク総帥の人類に逃げ場無しの演説を聞き、其処で我等は人間にもビアン総帥の様な気概を持つ者が居ると知り、ならば共に異星人共をこの手で葬るべしと考え、DCに参画したのだ!!」

 

 帝王ゴールは恐竜帝国の理想とエアロゲイターへの敵対心、それ等を威圧感たっぷりに口にしトーマスやテンザンに口を挟ませる余裕を無くさせていた! 

 帝王ゴールもリョウトの気概を見てこの男と戦うならば自分が動かぬ訳には行かぬと認め、そして目的も語ったと誰が見ても理解出来ていた! 

 トーマスやテンザンは何処か面白くなく、リュウセイやコウジ達は帝王ゴールの威圧感に押されない様に気合を入れ直していた! 

 ………最も、帝王ゴールが語る事は表向きであり、裏の目的………ゲッターロボを邪悪なる『聖なる龍帝』に進化させ、其処から『虚無の皇帝』へ至らぬ様に人類と共により良い未来を創ると言う目的がある事はサオトメ博士等の一部しか知らないのだが。

 

「さあ時は来た、この場に集いしDCの兵達よ、己が信念と誇りをハガネ部隊へぶつけよ!! 

 何方が大義があるか知らしめ、連邦軍を打倒せよ!! 

 格納庫へ、ジェノサイダーF9とグロイザーX10を出撃させよ!!」

 

 そして此処からはトーマスやテンザンから帝王ゴールに指揮権が強制的に移り、2人のやり方に不満を持っていたDC兵達はそれに付き従い気合が入る!! 

 更に帝王ゴールは此処でジェノサイダーF9とグロイザーX10を出撃させ、重爆撃型機械獣を惜しみ無く戦場へ投入させていた!! 

 ヘビクラやクレナイ、ツルギ、イングラムはこう言う分かり易い搦め手を使わない敵の方が厄介だと分かってる 為、トーマス達の指揮時よりやり難くなったと判断していた! 

 

「飛行要塞から新たに出撃した機械獣のデータがありました!! 

 名称はジェノサイダーF9とグロイザーX10、何方も連邦軍基地を重爆撃して壊滅させる破壊力を持つとされてます!!」

 

「重爆撃型だと!? 

 あんな物がハガネに取り付けば、轟沈は免れんぞ!!」

 

「全砲門、目標をジェノサイダーF9とグロイザーX10を最優先で狙え!! 

 何としてもハガネへ近付けさせるな!! 

 機動部隊へもあの機械獣を最優先で破壊する事を命じる!!」

 

「了解。

 機動部隊は新たに出撃した機械獣をハガネへ近付けさせるな、敵AM部隊と共に撃破せよ」

 

 エイタのデータ共有によりジェノサイダーF9もグロイザーX10もハガネと接触させれば轟沈確定の対艦ミサイル以上の瞬間破壊力を持つと各機に送られ、イングラムもまたこれを接触させれば此処で自身等が終わるとしてAM部隊共々撃破しなければならないと全体に命ずる! 

 更にコウジ、ツルギはダブルマジンガーとしてこの2機の機械獣を対応するとアイコンタクトで示し合わせ、ダブルマジンガーの黄色い双眸は重爆撃型機械獣を見据えた!! 

 

「更にジェノバM9の内2機は機動部隊をジェノサイダー達に近付けさせるな! 

 残り1機はライノセラスと共にハガネを狙え!! 

 そしてテンザン大尉、トーマス少佐、我が命令に従えよ………? 

 このワシ、帝王ゴールはDC内で大佐級の権限が与えられているのだからな…上官命令を無視する、とは言わんよな?」

 

「…ちっ、なんか面白くねぇゲームになりやがった…。

 この憂さ晴らしをハガネの連中にさせて貰うぜ!!」

 

「リョウト、其処から逃げるなよ!! 

 俺達が必ず殺してやるからよぉ!!」

 

 更に指揮権が帝王ゴールに移った直後、その帝王ゴールからテンザンやトーマスは馬車馬の様に動けと言うニュアンスの命令を下され、2人共全く面白く無い状況に苛立ちながら他のAM部隊と共に突撃して来る! 

 ライノセラスと呼ばれる陸上戦艦も、ジェノバM9の内1機も、更には飛行要塞グールもハガネへの狙撃を止めず、ジェノサイダーF9とグロイザーX10を全力でハガネに近付けさせる布陣を敷いている………この強気の布陣にダイテツも苦虫を噛み潰しながら、帝王ゴールのカリスマ性と指揮能力の高さに新たな難敵が此処に来て現れたと実感を得ていた!! 

 

「くそ、あの重爆撃型機械獣に近付く事が出来ない!! 

 教官、どうすりゃ良い!?」

 

「ならば先ずは狙撃型機械獣をR-1とビルトラプターの機動性を活かし撃破、そしてマジンガーが重爆撃型機械獣へ取り付け! 

 現状を打破するならばこれが有効打の筈だ。

 グルンガストは陸上戦艦を狙い、PT部隊はAMを対処せよ!!」

 

『了解!!』

 

 この困難な状況下でもイングラムは的確な指示を飛ばし、R-1とビルトラプターはそれぞれR-ウイングとFMモードに変形し機動部隊を狙撃していたジェノバM9へと急接近する!! 

 当然ジェノバM9は近付いて来るR-ウイング達を優先して狙撃しようとするが、リュウセイとラトゥーニはその狙撃を見事に回避し、そのままPT形態へと変形しジェノバM9に取り付く!! 

 

「喰らいやがれ、T-LINKダブルナッコォォォォッ!!!」

 

「…これで、落ちて…!」

 

【ズガァァァッ、ドォォォォォォォォォンッ!!!!】

 

 R-1は両腕に念動フィールドを纏い、『T-LINKダブルナックル』として一気にジェノバM9の装甲をブチ抜き動力炉を破壊、そのまま1機は爆発四散する!! 

 更にビルトラプターも出力を限界まで上げたロシュセイバーでジェノバM9の動力炉を貫き、そのまま急速離脱しジェノバM9は2機とも撃破された!! 

 更にジェノバM9の援護が消えた事でダブルマジンガーを阻む者は居なくなりマジンガーZがグロイザーX10に、グレートマジンガーがジェノサイダーF9に取り付きハガネへの進軍を止めさせた!! 

 

「フフフフ、そうだ、これこそがワシが欲する闘い!! 

 血潮が沸き、覇気と覇気が激突するこの高揚感が満ちる物こそが我等恐竜帝国が求める闘いよ!! 

 さあハガネ部隊よ、貴様達がどれだけ足掻き、生き抜かんとするか我等に見せよ!!!!」

 

 そうして帝王ゴールは両手を高らかに挙げながらハガネ機動部隊とAM、機械獣混成部隊が激突する様を目撃し目を見開きながら歓喜していた!! 

 此処にはトーマスやアードラー達の小汚い罠は介在しない、単純な闘争心と生存本能、そして使命を全うしようとする意志しか存在しない純粋な戦場である! 

 これ等を地球連邦軍の者達に求め、そしてハガネ部隊が帝王ゴールのお眼鏡に適ったのだ! 

 ビアン達が注目する理由も理解しながら、帝王ゴールは更なる命令を下して行きハガネ部隊と激闘を繰り広げるのであった…!!




此処までの閲覧ありがとうございました!
帝王ゴール、本格的に動くの巻。
そして指揮権限も帝王ゴールの方が上なのでトーマス達も馬車馬の如く動かされる羽目に…。
しかし、まだ此方は前編なので決着は付きません。
そしてこの話の終盤戦闘マップと言えば………。

次回もよろしくお願い致します!

ライダー側の敵(例えばハンドレットとか大ショッカーとか)をDC戦争後に出して良いですか?

  • チョーイイネ、サイコー!!
  • ダメです!!!
  • 理由ある登場なら…
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