スーパーロボット大戦OG 魔神伝   作:”蒼龍”

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皆様こんにちはです、第15話前編を投稿致します。
此処からいよいよDC戦争の大詰めに入って来ます。
自分もその分力を入れて書きますのでお付き合い下さいませ。
では、本編へどうぞ!


第15話『ラストバタリオン(前編)』

 ───アイドネウス島───

 

 

 

 DC総司令部にて、ビアンはエルザムに第5警戒ライン手前まで迫るハガネをテンペストと共に親衛隊『ラストバタリオン』を率いて自らの下へ導けと命令を下していた。

 アードラーはその真意を全く理解出来ておらず、何がしたいのだと不満げな表情を浮かべていた。

 が、ハガネを放って置く訳には行かないのでビアンの指示に従い動いていた。

 

「ビアンよ………ラストバタリオンを行かせるなら第2ゲッターチームを共に向かわせて貰うぞ」

 

「ケン…その様子では第2ゲッターチームの育成が完了したのだな?」

 

「無論よ。

 第2ゲッターチームは予定通りワシが性能をアップデートさせた初代ゲットマシンに乗せる。

 そして初代ゲッターチームはゲッターロボGへ乗せる。

 それでエアロゲイターへの戦力は一応の完成を見る事となる訳よ」

 

 其処にサオトメ博士が訪れ、第2ゲッターチーム………ゴウ・イチモンジ少尉、ショウ・タチバナ少尉、そして『ガイ・ダイドウ』技術少尉からなる2つ目のゲッターチームで、アードラーに言わせればリョウマ達のスペア程度の存在をハガネの襲撃部隊へ加えるとしていた。

 無論アードラーは寄せ集め如きに何が出来ると考えていた………が、ビアンやエルザムはサオトメ博士が直々に集めた面子であり、且つリョウマ達が叩き上げた者達が弱い訳が無いとして笑みを浮かべ、特にエルザムは第2ゲッターチームの実力を間近で見れる事を楽しみにしていたのであった。

 

「見ておれエアロゲイター、そしてゲスト………ワシが手塩に掛けた2つのゲッターチームとゲッターロボ、それ等が貴様達を討つ力となるのだ………フフフフフフフフフ………!」

 

 そうしてマッドサイエンティストよろしくな表情を見せながら総司令部からゲッターロボ研究棟へと再び引っ込んで行くサオトメ博士。

 しかもその頭脳には既に新たなゲッターロボの図面が完成していた。

 しかし、それを動かす為のパワーを持つ次世代型ゲッター炉心………ゲッター線が最も降り注ぐ浅間山地下深くの秘密研究所にて極秘に開発し、成熟させているそれが完成するまで時間がまだ必要であり、何よりそれに耐え得る『第3世代ゲッター合金』も完成の目処が立たないので結局構想段階に留まっている。

 が、エアロゲイターの次に来るであろうゲスト達の迎撃の為に必ずや完成させ地球圏の平和を勝ち取ると誓っていた。

 そしてそのゲッターロボ………『真ゲッターロボ』、及び『真ドラゴン』と名付けるそれをサオトメ博士は幻視しながらコンピューターを操作するのであった。

 無論帝王ゴールが語る『未来』とやらに到達するのを避けながら、である。

 

 

 

 

 

 

───太平洋・マーケサズ諸島近海───

 

 

 

 

 この日、遂にハガネはマーケザス諸島近海にまで辿り着き、アイドネウス島まで目と鼻の先となった。

 その為ブリーフィングルームにてアイドネウス島要塞攻略作戦の説明が上官組よりコウジ、リュウセイ達に行われていた。

 DCとの決戦、間違い無く今まで以上の激戦になるであろうそれにリュウセイやコウジは緊張感を走らせ、ジャーダ達も表情に出さないが緊張感を漂わせていた。

 

「…作戦開始後、本艦はステルスシェードを展開。

 潜水艦行動を取り、マーケサズ諸島海域に侵入する。

 その後、アイドネウス島のエシュリオン湾前で浮上し…本艦のトロニウム・バスターキャノンで敵中枢を破壊する。

 以上が、作戦の概略だ」

 

「なあ、ロブ、コウジ。

 トロニウム・バスターキャノンって、艦首に付いてる大砲か?」

 

「ああ…メテオ3より発見された未知の物質トロニウム。

 そいつを利用した大口径の重金属粒子砲…ハガネの切り札であり、最終兵器だ」

 

「けど、ジュウゾウ博士曰くこれがまた出力調整がかなり難しいらしくてな…暴走したら半径十数キロが吹っ飛ぶらしいぜ。

 テンザンとかがハガネの艦首部分を狙わずエンジン部とかばっかりを狙ったのはその爆発が怖かったからだろうな」

 

「成る程、そりゃ今まで使えない訳だぜ。

 けどよ…幾ら切り札とは言え、何でそんな危ねえ物を付けてんだ?」

 

 リュウセイの質問をロブや、ジュウゾウからトロニウムの事を聞き及んでいるコウジが答えると質問者のリュウセイやマサキは表情を険しくし、また何故ハガネにそんな物がと言う疑問に行き着いていた。

 それをコウジはヘビクラやツルギ達に視線を移し、説明を求めていた。

 

「アイドネウス島攻略の為にコイツの威力に頼ったと言う面が1つ」

 

「もう1つはスペースノア級を作れって命令したお偉方がエアロゲイターにビビり散らかしてたのさ。

 それで形振り構わず両刃の剣のバスターキャノンを付けさせたのがもう1つな。

 そう…最悪この艦を自爆させれば半径十数キロ以内の敵も巻き添えに出来るからな」

 

「更に、エネルギー制御装置がどうしても小型化が出来なかった為に…戦艦用のサイズしかトロニウム・バスターキャノンを作れなかったのだ」

 

 ツルギ、ヘビクラ、そしてイングラムがそれぞれの側面を語り、理由と言っても一概に出来ないのだとリュウセイ達は理解していた。

 するとジュウゾウが手を挙げ、それに付随した何かがある様な素振りを見せたのでコウジ達は注目していた。

 また、イングラムやロブは何を話すかは理解していたので頷いて話して良しの発言権を譲っていた。

 

「そんでもって、安全性を高めてPTサイズへ縮めてはいるんじゃがの………その役目を持つSRX計画の試作PTは今は試験運用中、しかも本来の用途を発揮するパーツは完成の目処がまだ立たんのじゃ。

 それに付随してトロニウムエンジンを使う『R-2』…R-1の兄弟機の開発もちょいと遅れてるのじゃ」

 

「ジュウゾウ博士はDC戦争が始まる直前まで極東支部で色々とデータ送りとかしてたからな。

 だから色々とSRX計画にも詳しいのさ」

 

「ふ~ん。

 でも、変な話だよな。

 トロニウムって、ビアン達が隕石から見つけたんだろ? 

 じゃあ、何で奴等はトロニウムを連邦軍側に渡したんだ? 

 自分達で上手く使えば、この戦争の決着なんか簡単につきそうなのによ」

 

 ジュウゾウのSRX計画の云々を聞いた後、マサキの最もらしい疑問にロブも何故6つあるトロニウムの内5個が連邦軍やPTの開発メーカーたるマオ社にあるのか怪訝に思っていた。

 そして同時にビアン博士はDC発足はトロニウムを発見した辺りで目論んでたと、AMの開発スピードから逆算して踏んでいた。

 しかしそれ等の疑問点に決定的な答えが見つからず表情が強張ったままだった。

 ………そして、この中でDC………ビアン達の『真の目的』を知るジュウゾウはその答えを語らず、ビアンの思惑に乗る形でコウジ達が自力で辿り着く様にと考えるのだった。

 

「ならオノデラ大尉、トロニウム・バスターキャノンが作動不能になった場合、又は予定の出力を下回ったりしたら俺達機動部隊が中枢部を破壊する、この二段作戦で良いんだな?」

 

「ええ…」

 

「…こっちの戦力だけで、ヴァルシオンやグランゾンの相手をしろってか。

 あとちっと頭数があればマシなんだがな」

 

「…ジュウゾウ博士、ケンゾウ博士。

 グレートブースターはどうなってる?」

 

「現在ブースターの光子力エンジンを調整し、グレートブースター及びグレートマジンガーのドッキングOSを構築中だ。

 バレルやロブ、それにサヤカ君やコウジ達の協力もあり…アイドネウス島の作戦前ギリギリに実戦投入が出来る段階まで漕ぎ着けました」

 

 それからクレナイ、オノデラ、イルムがそれぞれ発言した後、ケンゾウ博士からグレートマジンガー専用装備であるグレートブースターがほぼ完成していると報告される。

 これでグレートマジンガーの武装は一通り完成し、後はマジンガーZと共に光子力エンジンの性能や超合金Zの剛性にアップデートを施してマジンガーの性能を上げて行く事となるのだった。

 

「…ではグレートブースターが完成次第グレートマジンガーに装備、そしてその力を発揮させる事とする。

 ジュウゾウ博士、ケンゾウ博士、そしてロブ、バレル、コウジ、サヤカ、諸君達の開発作業に感謝する」

 

「いや、我々は我々に出来る最大の事をしたのみじゃ、イングラム少佐」

 

 最後にイングラムはこの場に居るグレートブースターの開発に携わった者達に敬礼と共に礼を述べると、ジュウゾウは同じく敬礼しながらも自分達がやる事をやっただけど語りこの戦争に関わる科学者としての態度を示していた。

 そうしてブリーフィングは終了し、それぞれが持ち場に戻ったり待機中の自由行動を行う者達に分かれるのであった。

 

 

 

 

 

 

 ブリーフィングが終わり、ガーネットは食堂に来ると女の子が集まり何かしてるかと気軽に聞いていた。

 それをクスハが代表し、クルーへの差し入れとしておにぎりを作っていると話していた。

 看護兵のクスハには最終作戦へ赴く者達に出来る事はこれ位だったと語り、其処へリオ達も混ざり手伝っていたのだ。

 

「あら、ラトゥーニも手伝ってたんだ?」

 

「…うん…」

 

「珍しいわね。

 あんたがそんな事をするなんて…」

 

「リュウセイ君達に食べさせてあげるんだって、張り切ってるのよね?」

 

「…次の作戦は長引きそうだから…今の内に少しでもデンプンを取っておいた方が良いと思って…」

 

 そんな女子グループの中にラトゥーニまで混ざり手伝っていたので、ガーネットは微笑ましく思い、そしてリュウセイやコウジ達のお陰で確実に良い方向へ変わって行く彼女の姿を見て喜んでいた。

 その隣ではサヤカが大きめのおにぎりを作り、お皿に載せていた。

 

「サヤカ、そのおにぎりって誰にあげるの?」

 

「勿論コウジ君やツルギ少佐よ。

 2人共マジンガー乗りだからなのか、すっごく食べるから普通サイズじゃ満足出来ないのよ」

 

「ふ~ん。

 じゃ、あたしも手伝うわ。

 クスハに任せたら、中に何を入れられるか分かんないもんねえ」

 

「え?」

 

「冗談よ、冗談」

 

「(ガーネットさんの方が、おにぎりの中にとんでも無い物を入れそうだけど…)」

 

 そうしてガーネットも手伝う事となり、女子グループはせっせとおにぎりを作るのだった。

 その中でラトゥーニはリュウセイはどんな具材が良いかとクスハにそれと無く聞き、リュウセイ好みのおにぎりを幾つか作るのであった。

 そんな女子グループの、戦争と隣り合わせの戦艦内に広がる平和な日常は傍から見ても微笑ましい限りの物である事は間違い無く、そしてリオやガーネット、アヤ、ラトゥーニが戦って守り抜くべき尊き物なのだ。

 

 

 

 

 

 一方ハガネ格納庫にて、リョウトは小型化したテスラ・ドライブの設計図をロブ達に見せていた。

 それを見たロブ、特空機の整備をしていたバレル、更にマジンガーの整備を行ってたジュウゾウ、コウジ達はリョウトの技術者としての面も垣間見て唸っていた。

 

「ロブ、これならハガネに積まれた資材で1基を作れそうじゃな?」

 

「ええ。

 それにしても、良く出来た設計図だ。

 とても素人が作った物とは思えないな」

 

「元々、機械弄りが好きで…DCに入ってからも、リオンの機体構造なんかを勉強してたんです」

 

 そんな意外な側面を持っていたリョウトにロブ達は関心を寄せ、ジュウゾウとバレルは早速資材を他整備士にも命じて集めさせてせっせと作り始めていた。

 整備士と科学者はこう言う時の行動は誰よりも早く、そして完成度の高い機械を作り上げるのだ。

 

「成る程、素質も十分と見た。

 どうだ? 

 俺の下で、PT工学やSR工学の勉強をする気は無いか?」

 

「良いんですか!? 

 是非、お願いします!」

 

「おお~、良かったじゃないかリョウト!」

 

 更にリョウトはロブからPTや特機の工学を学ぶ事になり、技術者としての道を進む権利も勝ち取っていた。

 それをコウジはリョウトの頭をワシャワシャとしながら喜び合い、リョウトもそれを受け入れながら笑っていた。

 格納庫に居る者達にもまた別の日常が広がり、これから最終作戦と言うのが信じられない程リラックスした空気が流れるのであった。

 

『………………………………』

 

 その光景をマジンガーZは薄く光る双眸で見つめており、自身のコンピューターで食堂のカメラから覗く女子グループの日常と合わせて、これがこの戦いに赴く鋼鉄の身が守るべき物と認識し………そしてコウジ、自らを操り心を通わせる『友』が戻るべき場所とも認識していた。

 それが何を意味し、マジンガーZに何を齎すのか………その答えを知る者はまだ誰も居なかった。

 

 

 

 

 

 

「艦長、各作業が終了しました」

 

「よし…機関始動。

 潜水艦行動へ入れ」

 

「了解! 

 機関、始動! 

 喫水線上の区画の水密確認。

 主翼、格納。

 バラストタンク、ブロー!」

 

「深度100に固定。

 目的地…アイドネウス島エシュリオン湾!」

 

 そしてそれから時間が僅かに経過し、各作業も差し入れも終わり遂に最終作戦が開始される! 

 ハガネはアイドネウス島エシュリオン湾へと向かい始めるのであった…!! 

 

 

 

 

第15話『ラストバタリオン』

 

 

 

 

 

 

 

 ハガネがアイドネウス島へと潜水艦行動をするその先にて、ガーリオンのみで構成された親衛部隊ラストバタリオンは戦線を展開し、ハガネの戦域突入を待ち臨んでいた!! 

 

「エルザム、こちらと第2ゲッターチームの配置は終了した」

 

「…了解です」

 

「…どうした?」

 

「…貴方と機体を並べていると、昔の事を思い出します」

 

「…教導隊の記憶は、俺にとって屈辱でしかない…。

 人型機動兵器の操縦技術を構築する為とは言え…俺の妻子を殺した地球連邦軍に入るなど…」

 

 その中でエルザムはかつての教導隊での思い出………戦友たるゼンガーやギリアム、カイ、更にヘビクラとクレナイにツルギ、そしてテンペストに加えて隊長の『カーウァイ・ラウ』大佐と切磋琢磨し、PTの操縦技術を構築して行った輝かしい日々を思い出していた。

 が、テンペストにとってはホープ事件で妻子を殺した地球連邦軍に入らされた事を今では屈辱と呼び、友と笑い合った事や隊長を失った悲しみも全てが自身の復讐心を駆り立てる物に変わっていた。

 

「…少佐のお気持ちは自分にも良く分かります。

 しかし、過去の怨恨は、何れ己の身を滅ぼす要因となります」

 

「フッ…悪いが、俺はお前程人間が出来ていない。

 お前の様に妻を失って、冷静では居られんのでな」

 

「………」

 

「…すまん、エルザム。

 少し言い過ぎた様だ」

 

「いえ」

 

 エルザムはホープ事件と同等且つ自身が大きく関わるエルピス事件で妻であるカトライアを失った経験から何とか復讐の道を突き進むテンペストを窘めようとしたが、その態度がテンペストの神経に障り彼の口から心にも無い言葉を投げ掛けられてしまう。

 無論テンペストは本心からそんな事を口にした訳では無いので直ぐに謝罪し、かつての友にさえもこんな事をしてしまう今の己を恥じると同時に連邦軍への憎しみが燻るのであった。

 

「隊長、ハガネがこの海域に侵入して来ます!」

 

「来たか…。

 では、私は第二部隊の指揮を執る。

 後詰めは任せて貰うぞ。

 第2ゲッターチームも俺が思うタイミングで戦線に投入する」

 

「了解です」

 

 そうしてハガネが遂にこの場へと来る瞬間が訪れ、テンペストも配置に付くとエルザム率いる第一部隊はHOSジャマーを解除し、攻撃態勢へと入った!! 

 それと同時にラストバタリオンの獲物たるハガネが海域に突入した!! 

 

「敵部隊の待ち伏せに気付かなかっただと!?」

 

「す、すみません!! 

 敵は特殊なジャミング装置を使用していた様で…!!」

 

「なっ、あの部隊…指揮官機のガーリオンばかりじゃないか!!」

 

 一方ハガネ部隊はブリッジも格納庫も待ち伏せ及びガーリオンだらけの部隊編成に動揺が走り、嫌な汗が早速流れ落ちる者さえ出ていた! 

 

「あ、あの部隊は…ビアン総帥の親衛隊で、DCの中でも選りすぐりのパイロットが集められた…ラストバタリオンです!!」

 

『!?』

 

「ラストバタリオンだと…? 

 チッ、趣味の悪い名前を付けやがって」

 

 そんな中で元DCのリョウトは目の前に展開する部隊が親衛隊であるラストバタリオンだと直ぐに察知しその名を叫ぶと、イルムは旧西暦時代のナチスの演説内にある名前を使うその部隊を悪趣味として舌打ちし、ジュウゾウもこの名を選出したのはビアンのみならずドイツ出身のヘルが関わってるなと悟り此方も悪趣味としてラストバタリオンを睨んでいた! 

 

「DCが、タダでアイドネウス島まで行かせてくれるとは思ってなかったが…」

 

「どうやら相当な覚悟をしなきゃならないみたいね…!」

 

「機動部隊、緊急発進!! 

 敵機を迎撃せよ!!」

 

 そうしてマサキは望む所と言う態度を、ガーネットは自身の力量から落とされない様に覚悟しなければと言う苦悶の表情を浮かべる中でハガネ機動部隊の出撃命令が下され、全機が発進した!! 

 更にグレートマジンガーはグレートブースターを装備し、サイバスター並の機動力を得ながら空へと臨んでいた!! 

 そしてライ、ツルギ、ヘビクラ、クレナイは目の前の部隊を指揮するガーリオンにブランシュタイン家の家紋がマーキングされている事を確認し、エルザムが其処に居ると悟っていた!! 

 

「フフフ…我々が与える試練を乗り越える事が出来るか? 

 ハガネ部隊、我が友、そして我が弟よ」

 

「はっ、油断してるなら直ぐに落としてやるぜ、エルザム?」

 

「今日こそ、俺はお前を…俺に付きまとっていたプレッシャーを乗り越えてみせる」

 

 エルザムとヘビクラ達元教導隊同士、そしてライのブランシュタイン兄弟の間で火花が飛び散り、今にも互いに衝突するかの如き空気を生み出していた!! 

 

「各機へ! 

 本艦の目的はあくまでもアイドネウス島へ到達し、敵中枢部を破壊する事である! 

 よって、本艦は潜水艦行動を取りつつ、今から6分以内に現海域を突破する!! 

 では、各員の奮闘を期待する!!」

 

「全機、攻撃を開始せよ!! 

 そして………必ず帰還せよ!!」

 

 そしてダイテツの主目的への檄が飛び、イングラムが攻撃と………然る後の帰還命令を下すと先ず一番槍としてR-ウイングとビルトラプターFM、ダブルマジンガーとサイバスターがそれぞれ飛び出した!! 

 特にグレートマジンガーはサイバスターと共にマジンガーブレード、ディスカッターでガーリオン・LB*1を共に斬り裂き、その機動力を見せ付けていた!! 

 

「リボルヴァー・キャノン!! 

 オラオラオラオラァ!!!!」

 

「HBRキャノン…発射…!」

 

「ぐおッ!?」

 

【ドォォォォン!!】

 

 次にR-ウイングとビルトラプターFMが続き、それぞれの武装でガーリオン・LBを撃墜させ自身達の現在の実力は親衛隊にも負けないと言う事を見せ付けていた!! 

 その一方でガーネット、ジャーダのゲシュペンストMk-IIはプラズマカッターでガーリオン・LBのアサルトブレードと背中合わせで鍔迫り合いを繰り広げていた!! 

 

「くぅぅぅ、このぉ!!」

 

「俺らだってハガネ部隊の一員だ、負けられねぇんだよ!!」

 

【カキンッ、ズシャッ、ドォォォォン!!!!】

 

 そして、これまでの戦いの経験を活かして何と2人はアサルトブレードを弾き飛ばした直後にガーリオン・LBを斬り裂き、撃墜に成功していた!! 

 ジャーダもガーネットもラトゥーニばかりに重荷を背負わせない為に強くなったのだ。

 よって、例えラストバタリオンであろうと今のジャーダ達を簡単に落とす事は不可能なのだ!! 

 

「アヤ大尉、やりますよ!!」

 

「ええ、行くわよリオ!!」

 

「2人の援護は僕がします!」

 

 更にヒュッケバイン009、ゲシュペンストMk-II・タイプTTはそれぞれリープ・スラッシャーとT-LINKリッパーを同時に飛ばし、更にその軌道上にリオン・タイプFがホーミングミサイルで誘導させ被弾・撃墜させる連携を見せていた!! 

 ハガネ部隊の中で1番経験が浅いリオだが、アヤやリョウトが援護する事で十分ガーリオン・LBと渡り合い、そして撃墜させる力を発揮していた!! 

 更にビルトシュバインとグルンガストもまたラストバタリオンを寄せ付けない強さを見せ付け、ハガネの進軍海路を確保していた!! 

 

「エルザム、俺達が相手だ!!」

 

「悪いが、てめぇは此処で釘付けにするぜ!!」

 

「エルザム…勝負!」

 

「フッ、来るが良いクレナイ、ヘビクラ、そしてライディースよ!!」

 

 一方ヘビクラ、クレナイのゲシュペンストMk-IIはシュッツバルトと共にエルザムのガーリオン・トロンベを釘付けにし、ハガネへ攻撃させぬ様に誘導していた!! 

 最もエルザムは敢えてその誘導に乗っているのだが、その上で此処でハガネが墜ちるならばそれまでとして部隊を指揮し続けながら戦友と弟と鎬を削っていた!! 

 それも互いに必殺の一撃を叩き込む隙を伺いながらである!! 

 

「くそ、サイバスターだけじゃない、SRX計画の試作機やマジンガー達も止められない!!」

 

「これがハガネ機動部隊の力なのか…!!」

 

 一方LB兵はハガネ部隊の戦闘能力の高さに驚愕し、経験が浅い者を狙おうが周りがカバーしつつ自分達の攻撃を的確に対応され焦っていた! 

 まさか選りすぐりの親衛隊であるラストバタリオンが翻弄される力をハガネ部隊が持っていたとは………そんな事を考えていたLB兵はマジンガーZのミサイルパンチが直撃し、脱出するしか無く頭部脱出装置が起動していたのだった!! 

 

「今だ、機関戦速! 

 機動部隊が拓いた道を突き進め!!」

 

「了解、機関戦速!! 

 敵部隊を突破せよ!!」

 

 そうしてる間にハガネは主砲、副砲やミサイルを発射しながら機動部隊が確保した海路を突き進み、弾幕を張りつつ突き進んでいた!! 

 それに気付いたLB兵はハガネを止めようとしたが、それを機動部隊が一切許さず守り抜いていた!! 

 その結果、ハガネは第一部隊の防衛網を突破しつつあったのだった!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハガネがエルザムの敷いた防衛網を突破しつつある。

 次は我々………そしてお前達の出番だ、第2ゲッターチーム」

 

 そのハガネが進む海路の前にジャミング装置を作動させ待ち伏せしているテンペストの部隊と、第2ゲッターチームが乗る初代ゲットマシンが居た。

 そして初代ゲットマシンの中でゴウ、ショウ、ガイはギラリとした笑みを浮かべていた! 

 

「ああ、何時でも良いぜ!!」

 

「ハガネ達には悪いが、此処から先には進ませはしない…」

 

「センパイ達やマジンガー達に俺達が操るゲッターロボ力を思う存分見せ付けてやるさ!!」

 

「それじゃ行くぜ、ショウ、ガイ!!」

 

『ああ!!』

 

 そして、ゴウの掛け声と共に初代ゲットマシンはラストバタリオン第二部隊と共にジャミングを解除し戦域に飛び出した!! 

 それをハガネ部隊は1テンポ分の遅れを伴いながら察知し慌て始めていた! 

 

「あ、あれは………ゲッターロボ!! 

 くっ、アイドネウス島の防衛とあらば奴等が参加するのも可笑しくないか!!」

 

「行くぜぇ、ショウ、ガイ!! 

 チェェェェェンジ、ゲッター1!!!!!」

 

 更にゴウはそのままゲッター1へと合体し、ゲッタートマホークを構えるとハガネの防衛に回っているマジンガーZ、グレートマジンガーを押さえるべくダブルマジンガーへと突撃していた!! 

 それに対しマジンガーZはグレートマジンガーよりマジンガーブレードを1本受け取りながらゲッター1と交戦し、ブレードとトマホークが鍔迫り合った!! 

 

「へへ、お前等がリョウマ達が話してたマジンガーだな! 

 悪いがこれ以上アイドネウス島にハガネ共々近付けさせはしないぜ、この俺達第2ゲッターチームがな!!」

 

「!? 

 リョウマ達じゃない、別の奴等がゲッターロボを動かしてる!? 

 しかも第2ゲッターチーム…だって!?」

 

 その戦闘中、ゴウの声を聞いたコウジはゲッターロボのパイロットがリョウマ達ではないと知り驚きを隠せなかった! 

 リョウマ達以外でゲッターロボを動かせる者が居た事、別のゲッターチームが存在した事、そして此処にリョウマ達が居ない事と様々な理由で驚愕し…中でもリョウマ達がこの場に居ない事で別の可能性が浮上し冷や汗を掻いていた! 

 その可能性とは………リョウマ達がまた別のゲッターロボに乗り込み、ゲッターロボが2体になりハガネに襲い掛かって来ると言う最悪な可能性である!! 

 しかもゴウ達が第2ゲッターチームとわざわざ名乗った事から、その可能性は高いとしてハガネ部隊の面子に更なる緊張を走らせるのだった!! 

 

「さあ殺り合おうぜ、マジンガァァァァァ!!!!!」

 

「うおっ!?」

 

 

「テツヤさん!! 

 っうぐ!!!」

 

【ガンガンガンガンカキンカキンカキンカキンギィィィィィィィィ!!!!】

 

 そして、そんなハガネ部隊を他所にゴウはゲッターロボによる初戦闘でテンションが最高潮に達し、ゲッター1のゲッタートマホークをもう1本取り出しダブルマジンガーにそれぞれ攻撃を始め、剣と戦斧は激しく鍔迫り火花を散らせる!! 

 これに続きラストバタリオン第2部隊がテンペストの指揮の下でハガネ部隊へ攻撃開始するのだった!! 

 迫りくるガーリオンの大部隊、道を阻むゲッターロボ、更にリョウマ達がアイドネウス島到着後に別のゲッターロボで襲い掛かって来る可能性。

 それら全てが一挙にハガネ部隊へ押し寄せる事でコウジ、リュウセイを始めとする機動部隊もダイテツ達も、今までに無い激戦を強いられるのだった………!!

*1
ラストバタリオンの略




此処までの閲覧ありがとうございました。
先ずはラストバタリオン&ゴウ達第2ゲッターチームとの戦いの前半です。
次回はこの戦いを如何に切り抜けるのかになりますのでお待ち下さいませ。
なお第2ゲッターチームはリョウマ達の叩き上げでかなり鍛え上げられてますので普通に戦うとリョウマ達がゲッター1に乗ってるのとほぼ変わらない、とだけ話して置きます。

次回もよろしくお願い致します!

ライダー側の敵(例えばハンドレットとか大ショッカーとか)をDC戦争後に出して良いですか?

  • チョーイイネ、サイコー!!
  • ダメです!!!
  • 理由ある登場なら…
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