スーパーロボット大戦OG 魔神伝   作:”蒼龍”

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皆様こんにちはです、第15話後編を投稿致します。
ラストバタリオン+第2ゲッターチームとの戦いの後半戦、ハガネ部隊の奮闘を見届けて下さい。
それでは、本編へどうぞ。


第15話『ラストバタリオン(後編)』

「チッ、矢張り簡単には通してはくれんか…機動部隊各機はハガネの防衛と進路の確保を優先せよ!! 

 コウジ、ツルギはゲッターロボを釘付けにし、ハガネへ近付けさせるな!! 

 リュウセイ、ラトゥーニは新たに現れたガーリオン達の相手に専念せよ!!」

 

『了解!!』

 

 ハガネ機動部隊は一抹の不安を抱えてしまったが、それでも前に進む為にイングラムが直ぐ様命令を下して行き、各機はそれに応じた行動を始める! 

 特にサイバスターはその並外れた機動力を活かし第一部隊、第二部隊両者のガーリオン・LBを相手取りかく乱させ、其処をR-ウイングとビルトラプターFMが第二部隊のガーリオン・LBを優先的に撃墜させ、ハガネの進路確保を行う! 

 しかし、ラストバタリオンの大部隊はそんなリュウセイ達の活躍もまだ足りないと言わんばかりにハガネの進路を塞ぎ、現海域突破に使える6分と言う時間が4分を切りと刻一刻とタイムリミットが迫る! 

 そしてこのタイムリミットが切れれば…アイドネウス島の防衛が固まり、更なる増援がハガネ部隊を襲うと言う予測が立てられており、最終作戦がその時点で失敗に終わる事を意味しているのだ!! 

 

「ハガネは俺とガーネット、アヤ大尉とリオで守り抜いていてやるぜ!!」

 

「リョウト、あんたも攻撃側に回って!」

 

「は、はい!!」

 

 そのハガネに向かって来るガーリオン・LBをジャーダ、ガーネット、アヤ、リオの4名で防衛し、ジャーダ達の判断でリョウトをラストバタリオンへの攻撃組に入れさせ攻め手を増やさせてようとしていた! 

 この判断は結果的に言えば間違いでは無く、ゲッターロボにより釘付けにされたダブルマジンガーの分をサイバスターや今加わったリョウトのリオン・タイプF、更にグルンガストとビルトシュバインが埋め合わせする事で先程と変わらない…否、リョウトの分を入れれば先程よりもより攻撃力の増した編成となっていた!! 

 無論ジャーダ達の負担はその分増えるが、それをハガネ防衛組4名は気合と根性で何とか補っていた!! 

 

「オラオラオラオラァ!! 

 喰らいやがれ、ゲッタァァァァァビィィィィィムッ!!!!」

 

「くっ、ブレストファイヤー!!」

 

【ビィィィィィィィィ/ギュルルルオオオオオオンッ、ゴォォォォォォォォォォッ、ズドォォォォォォォォンッ!!!!!!】

 

 一方マジンガーZはゲッター1との戦闘でブレストファイヤーとゲッタービームの2つが激突し、互角の威力で大爆発を起こしていた!! 

 が、その爆炎の中から既にオープン・ゲットした初代ゲットマシンが飛び出し、ゲッター2へと変形した!! 

 

「喰らえ、ドリルアーム!!」

 

「…この声、確かスペースビーストに突撃してたリオンのパイロットの!! 

 あいつ、ゲッターロボのパイロットになってたのか!?」

 

ゲッター2のブースターによる飛行兼突撃戦法を受ける中でコウジ、ツルギはショウの声を聞き、以前テンペストの部隊に居たリオンの女性パイロットを思い出していた! 

 まさかあのパイロットが機種転換所かAMから特機、しかもゲッターロボに乗り込むとは…そんな考えが過ぎりながら、ダブルマジンガーは何とかゲッター2の突撃を躱し、サザンクロスナイフやネーブルミサイルを放ち牽制しようとする! 

 が、それ等は難無く躱され、直後にオープン・ゲットし再びゲッター1へと変形される!! 

 此処でゲッター3に変形しない理由は幾つかあるが、1番大きな理由はマジンガーを海の中に叩き落とせていないので、第2ゲッターチームはそれまでは12にしか変形しないと示し合わせずとも決めていた! 

 

「(………むっ、今のは………)」

 

「喰らいやがれ、『ゲッターマシンガン』!!」

 

「うおおおっ、ゲッターロボの奴、大口径マシンガンを新しく装備しやがったのか!!?」

 

 その戦闘中にツルギが何かに気付いた後、ゲッター1は新たな装備であるゲッターマシンガンを両手に持ちダブルマジンガーに向けて乱射し、だが味方への誤射をしない正確な射撃でグレートブースターで機動力を増していたグレートマジンガーすらも回避に専念する程の猛攻を見せる!! 

 更にマジンガーZも防御しながら突撃しようにも、ゲッターマシンガンの破壊力はミサイルパンチとほぼ同程度あり、それを乱射される為に防御を解けば超合金Zの装甲であろうとマジンガーに大ダメージを与えられてしまう事が必至であった! 

 

「うしっ、マジンガーZを海に落としてやれ、ショウ!!」

 

「ああ、オープン・ゲット!! 

 チェンジゲッター2!!」

 

「………今だ!!」

 

 そうして第2ゲッターチームはマジンガーZを海に落としゲッター3で追撃すべくゲッター2に変形しようとした………その時である!! 

 何とグレートマジンガーがその変形に割り込み、ゲッターロボの合体変形をグレートの脚と腕を使い途中で止めると言う荒業を成していた!! 

 

「げっ、センパイ達にもやられた事をグレートマジンガーにも!?」

 

「ほう、前任者もオープン・ゲット後の合体に割り込む事をやったのか…」

 

「テ、テツヤさん、何でそんな事出来たんだよ!?」

 

「コイツ等は合体変形をする時に一瞬だけ………本当に一瞬だけ減速する癖がある事を俺は見抜いた、ただそれだけだ。

 そしてグレートブースターを装備したグレートならばそれに割り込めるとも判断したのさ!」

 

 更にツルギは元教導隊、即ちベテランとしての経験値から第2ゲッターチームの本来は隙とは呼べない程度の癖を理解し、それを今のグレートマジンガーで大きな隙にさせたのだった!! 

 これには第2ゲッターチームの3名は脱帽し、リョウマ達の様に合体変形の癖を見抜かれた事で迂闊なオープン・ゲットが出来ない様になってしまう!! 

 そして、変形途中のゲッターロボは何とかドリルアームを動かしてグレートマジンガーを引き剥がすと次はゲッター1に変形する…が、これ以降はゲッター1に形態が固定化される為、改めてハガネ部隊達は『強い』と第2ゲッターチームは肌身で感じていた!! 

 

「コウジ、奴等の変形合体は封じた! 

 このままゲッターロボを押さえ込むぞ!!」

 

「分かった、行くぜテツヤさん!!」

 

 一方ダブルマジンガーはゲッターロボの最大の強みである変形合体を封じた事で押さえ込みが可能になり、その付け入る隙を逃さず一気呵成に攻めつつ先程までと同様にハガネへとゲッターロボがハガネへと向かわぬ様に釘付ける! 

 また、グレートマジンガーの活躍を見た事でハガネ防衛組にも、ラストバタリオン攻撃隊にも更なる気合が入り流れをハガネ部隊側へと傾けようとしていた! 

 

「この動き、ナイトレイダーと初めて共闘した時の…!」

 

「SRX計画の試作機か! 

 あの頃と比べても格段に腕が良くなってるらしいな…」

 

「当たり前だ! 

 DCを倒し、早く戦争の混乱を抑えて、平和を取り戻しす為に俺達は戦ってんだ! 

 何時までも弱いままで居られるか!!」

 

 また一方ではテンペストのガーリオン・カスタムとR-ウイングが交戦し、テンペストは自分にも食い下がる…否、確実に自身にも比肩し得る実力を身に着けつつあるリュウセイに関心していた。

 リュウセイの方も自らの信念、そして戦う理由を語りながらガーリオン・カスタムに攻撃を重ねていた! 

 が………テンペストの方はまだまだリュウセイと言葉を交わす程度に余裕があり、珍しく敵と語り合おうとしていた! 

 これもリュウセイの、ハガネ部隊の愚直な正義の心によってテンペストも良い意味でも悪い意味でも動かされた結果である! 

 

「何もお前達だけが地球の為に戦っている訳では無い。

 ビアン総帥は弱腰の連邦政府や連邦軍では異星人からこの星を守れぬと判断され、DCによる地球圏の武力統一を決意された。

 そしてそれを支持する者が多い事は、連邦軍に所属している貴様達が一番良く知っている筈だ」

 

「!」

 

「連邦の体制をこんなにも早く打ち崩せたのも連邦軍内部に…ビアン総帥の大義へ賛同する者が多数居たからだ」

 

「あんたみたいか!」

 

「…俺は違う…」

 

「!?」

 

 そしてリュウセイにも自身の中の憎悪の炎をぶつけ始めていた! 

 エルザムにもぶつけた、もう自身でもどうしようも無い復讐心を、今度は連邦軍であるハガネ部隊に直接ぶつけるのだ! 

 その火力はエルザムの時の比では無い程強かった! 

 現にその光景をチラッと見ていたエルザムに、R-ウイングの攻撃を躱し、反撃した際にリュウセイが咄嗟に念動フィールドを防御に回さなければ、その場でR-ウイングが撃墜させられる程正確な射撃を行ったと印象付ける程の物であるからだ!! 

 

「俺は16年前のホープ事件で、連邦軍の強硬策の所為で命を失った妻と娘の仇を討つ為に戦っているのだ…!!」

 

「仇討ち…前にも言ってた復讐って奴か!」

 

「そうだ。

 俺は大義も意地も無い貴様等などに決して負けん! 

 特に、ゲームと戦争の区別も付かないお前の様な子供にはな!!」

 

 テンペストはリュウセイをテンザンと同様に戦争とゲームの区別も付かない者と見做し、バースト・レールガンで何度も何度もR-ウイングを攻撃して追い詰めようとしていた! 

 だが………リュウセイは既に自身の中の決意を固めた後であり、テンザンなどとは違うと確固たる意志を持っている! 

 故にテンペストの言葉と攻撃をR-ウイングの念動フィールドで受け止めると、直ぐ様R-1に変形してホバリングしながら近場の小島へと着地し、G・リボルヴァーを構えていた!! 

 

「…俺はテンザンとは違う! 

 俺にだって意地はある、守らなきゃならねぇものだってあるんだ!!」

 

「ならばその守るべきものを失った悲しみと悔しさを…お前に教えてやる!!」

 

「やらせるか!! 

 行くぞ、R-1!!」

 

 そしてリュウセイの意地とテンペストの復讐心は本格的に衝突し、その戦闘はラストバタリオンでも介入すれば巻き添えを喰らって撃墜されかねない程の激戦と化していた!! 

 互いの攻撃を躱しては直撃コースへと誘導し、そしてまた攻撃しては直感と経験から回避するを繰り返した!! 

 更にテンペストは先程のR-ウイングの時の動きよりも格段に動きが良くなったと感じ取り、リュウセイ・ダテと言う青年の語るものは真実であるとして、ならば尚の事打ち倒すと躍起になっていた!! 

 

「…リュウセイ…!」

 

「ラトゥーニか! 

 すまねぇ、援護助かるぜ!」

 

 其処にラトゥーニのビルトラプターが援護に加わり、テンペストのガーリオン・カスタムに攻撃を開始する! 

 R-1との見事な連携により、片方の攻撃を躱せばもう片方の援護攻撃がガーリオン・カスタムに攻撃が入る様になって行く! 

 その動きや機体からテンペストはあの時の少女が此処まで生き残っていたのだと確信しつつ銃口を向けていた! 

 

「あの時のパイロットか! 

 お前も連邦軍に与しなければ…DCに身を置いていたのなら、若くして死なずに済んだ物を…!」

 

「…私を貴方の娘を重ねるのは止めて…」

 

「それに…私はこんな所で死ぬつもりは無い…!」

 

「…そうだ…。

 俺の復讐に情けなど必要無い…何人であろうとも、連邦に荷担する者は………倒す!」

 

 テンペストは一瞬情けを掛けようとした所に、ラトゥーニに突かれて痛い所に触れられた事で復讐心が目の前の少女への情けを上回り、ガーリオン・カスタムの武装の引き金が引かれた!! 

 だが、ラトゥーニはそれ等を回避しては反撃を重ね、決して此処で死ぬ訳には行かないと言う意志を復讐に囚われた男に見せ付けていた!! 

 

「その隙は逃さねぇ!! 

 T-LINKナッコォォォォッ!!」

 

【ガンッ!!】

 

「ぐっ、だがまだ左足を損傷しただけだ!! 

 俺は…貴様達連邦軍にだけは絶対に負けん!! 

 レイラとアンナの仇を討つその時まで…決してな!!」

 

「くっ、今のは浅かったか!!」

 

 そうしてリュウセイ、ラトゥーニによる連携攻撃でテンペスト機は徐々に被弾を重ねるも、テンペスト・ホーカーの復讐の炎による意地で機体に決定的な被弾が加わる寸前で回避し、致命傷を負う事を躱していた!! 

 リュウセイもこの敵はテンザンやトーマスよりも強いと感じ取り、それこそヘビクラ達と並ぶ強さを持ってると確信していた!! 

 

「リュウセイ、ラトゥーニ、俺も援護に加わるぞ!!」

 

「クレナイ少佐!」

 

「クレナイ、貴様が来るか!!」

 

「テンペスト少佐…アンタに1つだけ教えといてやる」

 

「!?」

 

 其処にクレナイのゲシュペンストMk-IIも加勢し、交戦を開始しようとした…が、クレナイは昔のよしみもあり、このまま復讐の道を突き進もうとするテンペストに対して警告を始めた! 

 

「復讐の道を突き進んだ奴の先にある物はな…何も無いんだ。

 そう、何も………怨恨の相手も消え、轡を並べた仲間も居なくなり、仇討ちを喜んでくれる想い人は既にこの世には居ない………残るのは血に塗れた己の手と復讐の炎だけだ」

 

「貴様………貴様などに何が…!!」

 

「分かるさ、俺は………俺やヘビクラは、そう言う奴を何人も何人も見て来た。

 そしてそいつ等が辿った悲惨な末路も数多く見た。

 だから分かるんだ、あんたがこのまま突き進めば…必ずその前例者達と同じ末路を辿ると」

 

「なん…だと…? 

 クレナイ、貴様は一体…!」

 

「俺はガイ・クレナイ…あんたと同じ元教導隊の人間だ!!」

 

 そして自身やヘビクラがその目で見て来た復讐に囚われた者達の数多くの悲惨な末路…だが、どれもこれも1つの結末…何も残らないと言う虚しさしか無い事実を語り、そんな道を進もうとするテンペストを止めようとしていた。

 テンペストは今までに見た事の無いクレナイの気迫、更に経験則に一瞬気圧され、クレナイやヘビクラは何者なのだとも恐れ始めていた! 

 勿論クレナイは…ウルトラマンとしてでは無く人間としてテンペストと言う1人の人間と向き合い、そして殴り飛ばしてでも復讐を止めようとしていた!! 

 最悪己の命を失い、最低でも虚無感に苛まれる毎日を送る様になる未来を確定させぬ為に!! 

 

「ぐっ………だが、それでも俺は止まる訳には行かんのだ!! 

 レイラとアンナの仇を討ち、連邦軍を打ち倒すその時まで」

 

「テンペスト少佐、過去に死んだ人間の気持ちは今を生きてる人間には分からない!! 

 分かってはいけないんだ!!!!」

 

「っ!!!?」

 

 更にクレナイは語気を強め、テンペストのガーリオン・カスタムをジェット・マグナムで大きく揺らしていた!! 

 更にクレナイが語った死んだ人間の想いは『今』を生きる人間に分かってはいけないと言う言葉にズシリとした重さを感じ取り、テンペストは言葉を詰まらせていた! 

 本当にクレナイは何者なのだ? 

 何故こうまで外見年齢と経験則が重ならないんだ? 

 クレナイとヘビクラは何を見て生きて来た? 

 そんな疑問がテンペストの中に生まれ、同時に普通の人間では無いのでは? と言う何かを感じ取り、テンペスト・ホーカーは初めてガイ・クレナイに圧倒され始めていた! 

 教導隊の時は五分五分だった筈が、連邦軍の旧式のゲシュペンストMk-II如きがDCの新型たるガーリオンと互角に渡り合うとは…そう考え始めた瞬間、テンペストのガーリオン・カスタムは再び機体を大きく揺らした!! 

 

「ぐっ、今度は何だ!?」

 

「よぉ、テンペスト少佐…俺も混ぜてくれや」

 

「ぐっ、ヘビクラ…!!」

 

 其処にヘビクラのゲシュペンストMk-IIがM13ショットガンを直撃させ、ガーリオン・カスタムの左脚を完全に破損させたのだった! 

 テンペストは次にヘビクラ機に狙いを付け、ソニック・ブレイカーを使用して突撃し始めていた!! 

 

「お前もクレナイの様に俺の復讐を否定するのかっ!!」

 

「否定、ねぇ…。

 俺としては復讐心も正義感も等しく人間の持つ感情だと思ってるからな…それ自体は否定はしないさ。

 けどな、自分こそが正義だと信じて疑わず、その力を振るう危うさを知らない奴には教えてやらなきゃなならない事が俺には1つあるんだ。

 自分の正義が絶対だと思ってる連中に、その正義の危うさがどんな物なのかって事をな…!」

 

「…っ!?」

 

 そして言葉を交わした時…テンペストはヘビクラの中にある『何か』を垣間見た、自分の復讐心を超える『』と呼ぶべき『何か』を。

 クレナイをとするならその対極に位置する何かを。

 そして、それの片鱗に触れた時テンペストは自然と言葉を失っていた…。

 クレナイ、そしてヘビクラは何者なのだ…この言い知れぬ物を持ち合わせる男達は何なのだと思い実力も感情も、何もかもが圧倒されていた! 

 そう、まるで『数百年以上も生きてる人間』と対峙する様な感覚にテンペストは蛇に睨まれた蛙の様に身体が固くなり始めたのだった!! 

 

「隙ありだぜ、テンペスト少佐?」

 

「うおおおお、T-LINKダブルナッコォォォォッ!!」

 

「っ、ぬぐおっ!!?」

 

 そして、その隙を逃さずヘビクラとリュウセイはそれぞれジェット・マグナムとT-LINKダブルナックルを直撃させガーリオンに大ダメージを与える!! 

 その瞬間テンペストは、自分がクレナイとヘビクラ、特にヘビクラに対して恐怖していたと思い知り直ぐ様体勢を立て直すと上空に逃げていた!! 

 同じ元教導隊の筈が、ヘビクラ達と自身の間に生まれている明確な差に…! 

 

「何故………何故俺とお前達でこの様な差が…!?」

 

「テンペスト少佐、お前は復讐に走った時から人間の前へと進む『歩み』ってもんを止めたんだ。

 過去に囚われ、心を擦り減らし、力を求め…だが、その力はお前を強くしない。

 ただひたすら真っ暗闇の中に堕ちて行くだけの…甘い誘惑に満ちた麻薬なのさ」

 

「…!?」

 

「あんたがDCに降る時、連邦軍への復讐を決意した時に捨てた物が何なのか、もう一度見つめ直せよ。

 そうすれば………あんたはまだ、這い上がれるんだよ…」

 

「………くっ、レイラ、アンナ………!!」

 

 そしてヘビクラとクレナイ、更にリュウセイ達に敗北したテンペストは損傷が激しい為に撤退し、残るラストバタリオン第2部隊の防衛網はグルンガストやビルトシュバインに加え、テンペスト撤退に伴いR-1達も再び攻撃に加わった事で穴が空き、ハガネはその穴を突き進み戦域離脱圏までタイムリミット残り1分の所で到着する! 

 

「艦長、目標ポイントに到達しました!!」

 

「よし、針路このまま! 

 機関、最大戦速! 

 アイドネウス島へ突撃せよ!!」

 

「各機へ、ハガネが離脱するぞ!! 

 直ぐ様帰還して修理と弾薬、エネルギー補給を済ませるぞ!! 

 そして此処からは正念場だ、気を抜くなよ!!」

 

 ハガネは機動部隊を回収後、そのまま即座に戦域を離脱して行きそれをLB兵や第2ゲッターチームは追撃不可能域に入られたのでその後ろ姿を見送る形で離脱を許してしまっていた! 

 この結果には第2ゲッターチームはグレートマジンガーに操縦の癖を見抜かれた事でダブルマジンガーに足止めされる事を完全に許してしまい、AM部隊を援護出来なかった事や其処に付随してテンペストを単独でハガネ機動部隊と戦闘させた事が戦況をひっくり返される要因だったと猛省し、オープンゲットするとそのままアイドネウス島へ直接帰還するルートを飛行して行く。

 このコースを行く事で防衛ラインが行く先々に敷かれてるハガネよりも早くアイドネウス島へ帰還出来るので、早いリベンジを果たしてやると意気込むのだった! 

 

「此処でも生き残り、総帥の思惑通りに進むか、ハガネ部隊…。

 ならばこの次、アイドネウス島での戦闘こそがお前達の運命を決する事になる。

 その『最大の試練』を突破出来るか、ハガネ部隊、ヘビクラ、クレナイ、そしてライディースよ…」

 

 更に第2ゲッターチームに続いてエルザムもラストバタリオンの残りを率いて撤退し、アイドネウス島へと急いで帰還するのだった。

 そして………『最大の試練』の後に待つ運命の分かれ道を、ビアンの志を理解する者達は何方に進もうとも行くべき道は1つとして理解しつつ、ハガネがその試練に参加するこの時を待っていたのもまた必定であった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ───アイドネウス島───

 

「ハガネがラストバタリオンを突破したらしいぞ、リョウマ」

 

「ハッ、ゴウ達の奴も真剣にやって突破されるか…。

 良いぜ、なら次は俺達も決戦の舞台に上がってやるぜ」

 

「一業所感………俺達の運命はこの試練と共にあり。

 さあ行こうか、ハガネ部隊の出迎えに…!」

 

 DCの特殊格納庫にて、既にパイロットスーツに着替えていたリョウマ達はヘルメットを持ちながら歩いていた。

 その先には新たなるゲットマシン………『ドラゴン号』、『ライガー号』、『ポセイドン号』が鎮座しており、ゲッターチームの搭乗を待ち侘びてると言わんばかりにライトに照らされていた! 

 

「リョウマ、ハヤト、ベンケイよ…お主達の役割は覚えているな?」

 

「当たり前だぜジジイ。

 何度も何度も耳にタコが出来る位聞いたんだ、頭に叩き込んであるぜ」

 

「博士、貴方やDr.ヘル達は先に参番艦………『クロガネ』へ乗って下さい。

 貴方達の頭脳も、今後の地球には必要なんです」

 

「護衛は帝王ゴールがやってくれるって話だったでしょう? 

 なら後は俺達に任せて下さいや…精神一到、俺達はやり遂げまずぜ」

 

 其処にサオトメ博士がアイドネウス島、DCに確保されたスペースノア級参番艦クロガネへ搭乗する前に初代ゲッターチームへと声掛けして役目を忘れてないかの確認だけ済ませ、後は「フッ」一言と笑うとそのままクロガネへと向かって行った。

 そう、リョウマ達2つのゲッターチームはハガネ部隊に立ちはだかる以外にも多くの使命が課せられていた。

 その中でも初代ゲッターチームが担う役割は多く、そのどれもが失敗が許されない物であった。

 

「さて、ジジイとの話も終えたしさっさと行くぜハヤト、ベンケイ!!」

 

『おう!!』

 

 そして、リョウマ達はゲッターチーム特有の笑みを浮かべるとヘルメットを被るとゲットマシンへと乗り込み、動力源たる第2世代ゲッター炉心と補助動力でありゲッターロボGのパワーを更に引き出す為に搭載されたゲッター線増幅炉も搭載され、初代ゲットマシンと比べてもモンスターマシンと化しているそれの動力スイッチをONにし、操縦レバーを握るのだった! 

 更にゲットマシンもリョウマ達が搭乗し、動力に火を入れた事に歓喜するかの如きエンジン音を上げると次世代ゲットマシンは専用発進口にレール移動していくのであった…!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………この戦いで地球を制する勢力が決まる。

 果たしてDCが勝つか、連邦軍が勝つか………見物よなぁジュウゾウ、ビアン、そしてマイヤーよ…」

 

 そのクロガネ内にはDC戦争の行く末を見守ろうとしているDr.ヘルが既に居り、更にヘル自身も既に宇宙へ配下を………ブロッケン伯爵を密命で送っていた。

 そしてこの日、DCとコロニー統合軍、そして地球連邦軍の間で起きた戦争は決着の時を迎えるのである。

 この流れはもう止まらない、それこそ『終焉の魔神』が目覚めぬ限りは変わらないのだ。

 故にヘルは次なる暗躍を思案するのであった………。




此処までの閲覧ありがとうございました。
テンペストは此処で熟練度を獲得すると「俺は死なんぞぉぉ!!」と叫びながら撃破されます(なお脱出は成功した模様)が、本作ではクレナイやヘビクラ………既に数百年以上も生きてる上に、復讐やら何やらの経験は何度も何度も体験してるウルトラマン&そのライバルの2人からの言い知れぬ警告があり、撃墜されるまで戦わず撤退と言う形に変わりました。
これがどんな変化を生むのか、又は生まないのか…。
なお、ゲッターロボの合体に割り込んで失敗させる描写は『真(チェンジ)!!ゲッターロボ 世界最後の日』でも見られたあのゲッターロボ同士の戦いで竜馬達が早乙女博士、スティンガー、コーウェンの3人にやったアレのオマージュだったり…分かり難かったらすみません。

此処からはちょっとした私事ですが………スパロボの配信をして下さるVtuberさんは本当にありがたいです。
スパロボと言う文化を広めて下さってますし、我々スパロボユーザーがかつて体験した熱さや感動とか諸々を感じ取ってくれてる事を見る度に嬉しいって思います。
因みに自分が良く見ている配信は斬艦刀をおしゃぶりにしている某Vtuberさんです。

次回もよろしくお願い致します!

追記:少し展開を考える事があったのでアンケートを取ります。
帰還はアイドネウス島の決戦が終わるまでにしますので、どうかアンケート協力お願い致します。

ライダー側の敵(例えばハンドレットとか大ショッカーとか)をDC戦争後に出して良いですか?

  • チョーイイネ、サイコー!!
  • ダメです!!!
  • 理由ある登場なら…
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