スーパーロボット大戦OG 魔神伝   作:”蒼龍”

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皆様おはようございます、第16話を投稿致します。
今回は前後編にはならず、長めの1話完結になります。
アンケートは予告通りまだまだ続けますのでご協力お願い致します。
そして………この話を制作中に本作がランキングに載った事を確認しました。
閲覧して下さる皆様方、並びにお気に入り登録、評価点を付与して下さった皆様、本作を見て頂き誠にありがとうございます!
これからも引き続きよろしくお願い致します!
では、本編へどうぞ!


第16話『冥王の島』

 ハガネがアイドネウス島への進軍を止めぬ中、サオトメはヘルと合流しブリッジに立っていた。

 更にブリッジの大型モニターにはブロッケン伯爵が映っており、ヘルと会話している所であった。

 

「ブロッケン伯爵と話しておったか。

 邪魔してすまんな、ヘルよ」

 

「いや構わん、直ぐに終わる。

 …ではマイヤーはこのまま?」

 

『はい、最期まで戦うと私に話しておりました。

 アレはもうテコでも動きません』

 

 更にコロニー統合軍総司令のマイヤーを『何とかしよう』と密命を送っている所であったらしく、しかしマイヤーは『当初の予定通りに』と頑なな姿勢を崩さず、ブロッケン伯爵を戦場には留めてる物も其処まで介入するなと命じたらしかった。

 

「………では、ブランシュタイン家の『伝承』については?」

 

『そちらはマイヤー総司令の日記と、ブランシュタイン家の文献を私めが預かり何とか確保しました。

 …それにしても、此処に書かれてる内容は真実なので?』

 

「左様。

 だからこそ蚩尤塚があり、ブランシュタイン家、トウゴウ家、グリムズ家と言った一族が存在するのだ。

 良いかブロッケン、それを絶対に紛失せずエルザム少佐の下へ届けよ。

 さもなくば貴様の首………いや………その心の臓、ワシの手で止めてやるぞ。

 良いか、フリでは無いぞ、絶対にエルザム少佐へ届け切るのだぞ?」

 

『は、ははぁ〜!!』

 

【ブツンッ!】

 

 ならばとDr.ヘルは最低限の事としてブランシュタイン家の文献、伝承をブロッケン伯爵に回収させ、必ずエルザム少佐の下へ届ける命令を下した。

 サオトメ博士は蚩尤塚の名を聞き、『超機人』関連の何かがブランシュタイン家にもあったと認識しつつも口を挟まず黙ってモニターを見つめていた。

 そして、自身達の背後には既にエルザムが立っていた事にも気付き目を配らせていた。

 

「…Dr.ヘル、我がブランシュタイン家の伝承とは一体?」

 

「それはブロッケンが届ける故に今は気にするな、それよりも我々は我々のやるべき事を為すだけぞ」

 

「………その通りですね。

 よし…各員、クロガネの発進準備を進めろ! 

 もう直ぐハガネがアイドネウス島の最終防衛ラインへと到達する、それに合わせてクロガネを発進させるぞ!」

 

『了解!!』

 

 Dr.ヘルはブロッケン伯爵に任せた事は些事として横に置き、今はハガネ部隊の迎撃を優先させる様に誘導するとエルザムも同意し、スペースノア級参番艦クロガネはエンジンに火が灯り始め、直ぐにでも発進が出来るフェーズまでチェックを済ませるのであった。

 そして………アイドネウス島全体に敵が最終防衛ラインへ到達した事を伝える警報が鳴り響くのであった…。

 

 

 

 第16話『冥王の島』

 

 

 

 

 

 

「よし…何とかアイドネウス島の最終防衛ラインへ到達した!! 

 機動部隊は直ぐ様発進し、ハガネ防衛に回れ!!」

 

 一方ハガネは遂にアイドネウス島最終防衛ラインとなる戦域に到達し、機動部隊は修理を手早く終えて直ぐに出撃しDC本部の島を見据えていた!! 

 

「此処がアイドネウス島…DCの本拠地だけあってレーダーは敵の反応だらけだぜ!」

 

「リュウセイ、ビビったならマジンガーやサイバスターの後ろに回っても良いぜ?」

 

「ビビってねぇってコウジ!」

 

「まっ、これだけ軽口叩けりゃまだまだ戦えるな。

 だろ、イングラム少佐?」

 

「フッ、そうだな…」

 

 そうして出撃したコウジ、リュウセイは互いに軽口を叩き合い、周りがクスリと笑ってまだまだ余裕と言う態度を示すと、ダイテツは一回頷いてからその眼光を強めた! 

 

「各員へ! 

 いよいよ本作戦の最終段階である! 

 本艦はこれよりアイドネウス島のエシュリオン湾内へ侵入後、急速浮上し…艦首トロニウム・バスターキャノンによって、敵要塞中枢部を一気に破壊する!」

 

「現在トロニウム・バスターキャノンは充填率50%だ、本艦は艦首にエネルギーを集中する為に戦闘は出来ない! 

 よって機動部隊はハガネの援護無しで何としても活路を切り拓け!!」

 

「無茶だと承知はしている。

 だが此処が我々連邦軍とDCとの戦争を終わらせる最後の戦いだ。

 我々の力でこの戦いを終わらせ…そして生き残るのだ!!」

 

「地球圏の興亡はこの一戦にあり! 

 各員の奮闘に期待する!! 

 各機、攻撃開始せよ!!」

 

 そうしてダイテツ、オノデラ、イングラムら3人による命令が下され、リュウセイやコウジ達はその目に闘志を滾らせながらR-1やマジンガーZを操縦する!! 

 キラーホエール数隻に砲台、AM各種と敵の多さにジャーダやガーネットも流石に真剣になり、メガ・ビームライフルやM950マシンガンを構えてブースターを吹かせていた!! 

 そして初めに会敵したのは矢張りサイバスターとグレートマジンガー、更にR-ウイングとビルトラプターFMであった!! 

 

「行け、『ハイファミリア』!!」

 

「行くニャ、シロ!!」

 

「オイラ達に任せるニャ!!」

 

「喰らえ、サンダーブレーク!!」

 

 サイバスターはファミリアが操縦するビット型小型戦闘機のハイファミリアを使用し、ディスカッターを構えて突撃しながらシロ、クロの攻撃も加わりリオンを撃墜する!! 

 更にグレートマジンガーは砲台をザンダーブレークで薙ぎ払いながら破壊し、ハガネが攻撃を受ける前に前進させる道を切り拓こうとしていた!! 

 

「そっちは任せたぜ、ラトゥーニ!!」

 

「…リュウセイも、気を付けて…!」

 

 R-ウイングとビルトラプターFMは連携しながらガーリオンやリオンを攻撃し、更にPT形態に突然変形してはT-LINKナックルや『コールドメタルナイフ』で敵機体を奇襲しながら撃破し、直ぐに飛行形態に変形を繰り返しつつAMを迎撃していた!! 

 

「イルム中尉、俺達で敵原潜を行動不能にするぞ!」

 

「了解、行くぜ、モードチェンジ『ガストランダー』! 

 そして、『ドリル・アタック』!!」

 

 次にビルトシュバインとグルンガストがキラーホエールを狙い、グルンガストは戦車形態のガストランダーに変形後にスパイラル・アタックの応用でエネルギーを前部に集中し、そのエネルギーを横回転させながら突撃するドリル・アタックでキラーホエールを2隻も一気に行動不能にさせる!! 

 其処にビルトシュバインが奇襲する形でキラーホエールの残りに襲い掛かり、サークル・ザンバーで行動不能にさせたのだった!! 

 

「ハガネには近付けさせねぇぞ!!」

 

「私達は必ず生き残る、生き残ってみせるんだから!!」

 

「ターゲット・ロック…当たれぇ!!」

 

「リープ・スラッシャー、行きなさい!!」

 

「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 一方ハガネ防衛組はその防衛網を全く崩さず、近付いて来る物はAMだろうがミサイルだろうが構わず撃ち落としていた!! 

 そのお陰でハガネは着実にトロニウム・バスターキャノンへのエネルギーをチャージさせ、エシュリオン湾内へ侵入する頃には発射出来る計算まで入っていた!! 

 

「リュウセイ、今度こそてめぇはゲームオーバーだ!!」

 

「テンザン、また来やがったか!!」

 

 そんな戦闘中にテンザンの乗るバレリオンの発展機『ヘビーバレリオン』がR-ウイングと会敵し、2人はまたしてもドッグファイトを繰り広げていた! 

 だがリュウセイは今更テンザンが来ようと負けるつもりは毛頭無く、R-1の性能を遺憾無く発揮しヘビーバレリオンの2門のレールガンを同時撃ちする『ツインヘッド・レールガン』すらも回避しつつ、切り返して変形しつつT-LINKダブルナックルをヘビーバレリオンの砲門部に当て、レールガンの片側を破壊していた!! 

 

「な、何ィッ!? 

 こ、このヘビーバレリオンでもてめぇに勝てねぇのか!?」

 

「テンザン、お前はもう………引っ込んでろ!! 

 オラァ!!」

 

【ガンッ、ドンッ!!!!】

 

「ぐぅぅ、リュウセイィィィィィィィィィッ!!!!!!」

 

 そうして、ツルギやヘビクラ、イングラム達からもシミュレーターで叩き上げられたリュウセイは最早テンザンでは止められない領域に到達しており、かつてバーニングPTの大会で辛酸を舐めさせられた男をリュウセイは完全に超えたのであった!! 

 対するテンザンはヘビーバレリオンの脱出装置で機体を破棄し、近くのAMに救助されながら戦線を離脱するのだった! 

 

「(………テンザンの野郎がやられてもヴァルシオンやグランゾンは出る気配無し。

 まさか…本当に真打ちは後からとかやる気なのか? 

 だったらもうDCに付き合ってる理由は無いな…ここらで俺も降りさせて貰うぜ)」

 

 一方、戦況を見ていたトーマスはビアン総帥もシュウもまだ動かない事でDCに見切りを付け、最期まで付き合う事も無いとして機体が被弾し戦闘不能になった事を装い、戦域からガーリオン・カスタムと共に離脱して行くのだった。

 この時トーマスの離脱を気にする者はヘビクラ位で、しかも敵が1人減った程度の認識で次のAMをターゲットスコープに入れて撃墜するのだった! 

 

「…さてガイ、そろそろ初代ゲッターチームが来るんじゃねえか?」

 

「恐らく…いや、噂をすれば来たぞ、新たなゲットマシンだ!!」

 

『!!』

 

 そうしてリュウセイやヘビクラ、クレナイも奮闘し進路上の敵を排除していた………その時である!! 

 3機の新型ゲットマシンが空を飛び立ち、更に初代ゲットマシンを超える速度で合体変形を始めていた!! 

 その速度と隙の無さにグレートブースターを装備したグレートマジンガーであろうが割り込む事が出来ぬとツルギは判断し、黙ってその合体を見守っていた! 

 そして………気高き竜の戦士が遂に新西暦世界に降臨する!! 

 

「チェェェェェェェェンジ・ドラゴン!!!!!! 

 スイッチ・オンッッッ!!!!!!!」

 

【ガンッ、ガンッ、ガンッ、ギュォォン!!】

 

「ドラゴン………『ゲッタードラゴン』………!!」

 

ゲッター1と同じく真紅の機体、怒髪天を衝くと言った風貌を持つ新型のゲッターロボG………正式名称『ゲッタードラゴン』はダブルトマホークを構え、マジンガーやグルンガストにサイバスター、そしてR-1やハガネ機動部隊全機を睨んでいた!! 

 その威圧感にリョウトやリオは固唾を呑み、イングラムや………コウジやツルギは、ゲッタードラゴンに以前感じたデジャヴと同じ物を感じ取り、且つその肌でゲッタードラゴンから放たれるゲッター線を感じ取り、矢張り初代ゲッターロボよりもパワーが格段に上であるとして汗を掻いていた!! 

 

「へっ、ハガネ部隊御一行さん…良くアイドネウス島まで辿り着けたな!」

 

「フッ、まさかゴウ達が手玉に取られる程に強くなるとな………良いぞ、俺達も本気で戦ってやる」

 

「問答無用、意気衝天………俺達やドラゴンの闘志を受けて、無事で済むと思うなよ、ハガネ部隊!!」

 

「来るか、ゲッタードラゴン!!」

 

 其処からゲッタードラゴンはグレートマジンガーに初めに襲い掛かると、互いにマジンガーブレードとダブルトマホークを2本取り出しては斬り結び、そしてサイバスターと同等のスピードを2機とも発揮し、戦場を縦横無尽に駆け巡りながら戦闘を繰り広げていた!! 

 

「ちっ、グレートブースターに追い付けるだと…!!?」

 

「へっ、『マッハウイング』を展開したドラゴンにも追い付けるたぁな…流石はサオトメのジジイのライバル、カブト博士達が作った魔神ってだけはあるな!! 

 だがな、ゲッターの本領を忘れてもらっちゃ困るぜ!! 

 オープン・ゲット!!」

 

「チェェェェェンジ・ライガー!! 

 スイッチ・オン!!」

 

 更にゲッタードラゴンはオープン・ゲットでゲッター2に相当する形態、『ゲッターライガー』に変形合体する!! 

 しかもこのゲッター、何とブースターで飛行…と言うよりも空中に飛び上がれる時間が延びており、実質飛行の様な戦闘すら可能になっていた!! 

 それを証明する様に、ゲッターライガーは右腕のゲッタードリルをブースターを使いながら何度も何度もグレートマジンガーに当てていた!! 

 

「くっ、まさかゲッター2に相当する形態が空戦能力を得るとはな!!」

 

「ツルギ、手伝うぞ!!」

 

「おっと、元教導隊のヘビクラ中佐、クレナイ少佐まで現れたな。

 さて、この構図は南極事件の時と奇しくも同じだ………だが、あの頃と比べ物にならないのはハガネ部隊、お前達だけではないぞ!! 

 行くぞライガー、『マッハスペシャルッ!!!!!』

 

「っ、このスピードは!?」

 

 苦戦するグレートマジンガーを救援すべくヘビクラ、クレナイ機のゲシュペンストMk-IIが援護に入る…が、ゲッターライガーはその真価である地上に於ける超高速戦闘を発揮すべくマッハスペシャル…ライガーの最高速度を叩き出しながら敵を翻弄する新技を披露する!! 

 その瞬間、ゲッターライガーは元教導隊で無ければ全く反応のしようが無いスピードを発揮し、ヘビクラは何とかゲシュペンストMk-IIを操作しダメージコントロールに務めるが、防戦一方となりこれでは援護の意味が無くなってしまっていた!! 

 此処に来て量産型のゲシュペンストMk-IIとワンオフのゲッターロボ、特にゲッターロボGとの歴然たる性能差が露見し、ゲッターロボまでならば何とか技術で埋められた差も全く意味を成していなかった!! 

 

「くそ、せめて量産型じゃない、タイプRがあれば…!!」

 

「フッ、流石の元教導隊も量産型ゲシュペンストではこのゲッターには歯が立たんらしいな!! 

 …ああ、そうだな、せめて量産型じゃない試作型のゲシュペンストMk-IIさえあればこんな事にはならなかっただろうな!」

 

 そしてヘビクラの言葉にハヤトは同意していた! 

 量産型ゲシュペンストMk-IIは試作型よりも性能を抑えつつ量産化を目的として一定の性能を発揮出来る様に作られている…が、その意味では試作型ゲシュペンストMk-IIよりも性能が幾分かダウンし、代わりに操縦性が上がってるのである! 

 故にその性能差がこのゲッターロボGに強く響いてしまっているのだ。

 だからこそハヤトはハガネ部隊に試作型ゲシュペンストMk-IIをマオ社から回さなかった連邦軍の見通しの甘さに呆れつつ、ヘビクラ達の手枷には同情しているのだ! 

 このままではその性能差で『恥をかく』だけなのだから!! 

 

「ヘビクラァ!!」

 

「おっとクレナイさん、あんたの相手はこの俺が務めるぜ? 

 オープン・ゲット!! 

 チェェェェェンジ・ポセイドン、スイッチ・オン!!」

 

「っ、今度はゲッター3相当の形態か!!」

 

 更に其処へクレナイがやって来れば、今度はベンケイが『ゲッターポセイドン』へと変形合体させその姿をマジマジとクレナイに見せ付けた!! 

ゲッター3と違い二足歩行となった分、より人間的な戦闘能力を獲得した為、ゲッターポセイドンもまた従来のゲッターロボよりも確実に強くなった形態である!! 

 そして、それを裏付ける様に頭部をクレナイ機に向けると胴体の一部が開放され、ポセイドン内部に回転ファンが取り付けられている事が確認出来ていた!! 

 

「行くぞ、『ゲッターサイクロン』!!」

 

「ぐおっ、グレートタイフーン並の………嵐が………うおお!?」

 

「更に『フィンガーネット』ォ!! 

 そしてぇ………………うおおおおおおおおおおお、『大雪山おろし』ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」

 

【グオン、グオングオングオングオングオングオングオングオングオングオングオングオングオングオングオングオングオンッ、ブォォォンッ!!!!!!!】

 

ゲッターポセイドンは先ずゲッターサイクロンと言う暴風で敵を吹き飛ばしながら行動を抑え、其処にフィンガーネットと言う指が変形した投縄でクレナイ機を捕らえると、ベンケイ・ムサシボウの技である大雪山おろしをゲッターロボサイズで再現し、何度も何度も大回転しながらクレナイ機の各部パーツにダメージを与えるとそのまま天高く投げ飛ばしてしまう!! 

 

「トドメだ、『ストロングミサイル』!!」

 

「危ないクレナイ、グレートブーメラン!!」

 

【ザキンッ、ドォォォォォォオォォン!!!!!】

 

 更にトドメとして放たれた背部に装備されたストロングミサイルがクレナイ機に直撃しそうになった瞬間、グレートマジンガーは放熱板を切り離してグレートブーメランとして使用し、ストロングミサイルを破壊してクレナイ機を守りつつグレートブースターの推力でクレナイを救助し地上へと降ろしていた!! 

 

「クレナイ、大丈夫か!!」

 

「ああ、ダメージコントロールで最小限の損傷で済んでた………が、あのゲッターロボ………かなりヤバいな………!!」

 

「らしいな………ちっ、あんな隠し玉を持ってやがったとは………流石はDCと言う他無いな………!」

 

 そうしてヘビクラ、クレナイ、ツルギの3人で集まりながら再びゲッタードラゴンへと変形した新型ゲッターロボを睨んでいた! 

 あのゲッターロボを放置しては戦況を一気にひっくり返されるのは目に見えているが………如何せん、ヘビクラとクレナイの機体が一般的な量産型ゲシュペンストMk-IIに少しチューンナップした程度の物であり、グランゾン級に性能が離れ過ぎていると対処し切れない弱点を抱えているのだ。

 そしてゲッタードラゴンは正にグランゾン級の敵である………この中で唯一互角に戦えるのはアップデートされているダブルマジンガーやサイバスターしか居らず、更にあのゲッターは先のゲッター1が使ったブレストファイヤー級の威力を持つゲッタービームも使用していないのだ! 

 つまり………まだまだ上がある、と暗に示され元教導隊組も辟易する様な敵なのだ! 

 

「テツヤさん、クレナイ少佐、ヘビクラ中佐、今援護に」

 

「マジンガーZォォォォォォ!!!! 

 リベンジに来てやったぜぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

「っ、ゲッター1!!!!」

 

 そんなツルギ達を援護しようとマジンガーZが行動しようとした瞬間、何とゲッター1…第2ゲッターチームが乱入しゲッタートマホークとアイアンカッターが鍔迫り合いをし合っていた!! 

 ダイテツはゲッターロボが2機戦場に揃った事で旗色が悪くなり始めたと察知しており、急いでエシュリオン湾内へハガネを移動させ、要塞司令部を破壊しなければならないと判断して防衛組の開けた進路を突き進み………そしてエシュリオン湾を目の前にしたその時、要塞司令部側にも動きがあった!! 

 何と要塞の特殊発進口よりストーク級とガーリオン・LB、そして………ハガネの同型艦、スペースノア級参番艦クロガネが出撃したのだった!! 

 

「あれは…スペースノア級参番艦クロガネ!! 

 EOTI機関がDC戦争前に確保し開発を進めてると噂を聞いていたが…まさか本当に確保していたか!!」

 

「フヒヒヒ…さしものハガネも文字通り同型艦をぶつければ、ただでは済むまいて」

 

「あっ…!」

 

「どうした、ラトゥーニ!?」

 

「………あの男………!」

 

「…其処におったか、アードラー・コッホ!!」

 

 更にストーク級のオープン通信でアードラーがハガネ部隊に余裕ぶった音声を流すと、ラトゥーニは過去のトラウマが蘇り一瞬怯み、リョウトは自身やテンザンをDCへと引き入れた張本人を目にして表情を険しくし………そしてジュウゾウは遂に見つけたスクールを悍ましい機関へと変え、ラトゥーニや他の子供達を地獄の淵に落とした元凶を見つけ、憎悪と憤怒に満ちた目で睨み付けていた!! 

 

「クククク…久し振りだな。

 話はテンザンから聞いておったぞ。

 まさか本当に再びPTに乗っておるとはのう。

 育ての親としてまた実験サンプルに使えそうで嬉しいわい。

 そして………ジュウゾウ・カブト、貴様もワシの同類なのだからそんなに睨んでも意味は無いぞ?」

 

「て、てめぇ…!! 

 てめぇのお陰で、ラトゥーニは!」

 

「…どうやら、他の実験体とは違って心ある者に拾われたらしいのう。

 それで、少しは人間味を取り戻したか?」

 

「あんた、どの面を下げてそんな事を!!」

 

「このクソジジイ!! 

 そこ動くんじゃねぇぞ!! 

 俺とマジンガーZでてめぇに引導を渡してやらぁ!!」

 

 更にアードラーはまだラトゥーニを実験サンプルとして何かしようと画策してる事も暴露すると、ジャーダとガーネット、そしてジュウゾウの代わりにコウジが烈火の如く怒りを燃やし、特にコウジはマジンガーZのターゲティングをストーク級に絞り、最大出力の光子力ビームを撃ち込んでやろうかとまで考えていた!! 

 それらのやり取りを聞いていたマサキやリュウセイも、アードラーと言う男の性根が僅かな会話でも伝わり嫌悪感を示し睨み付け、特に怒ってる4人と比べればまだ冷静だがそれでも怒りの炎を己の中で燃やしていた!! 

 

「フン………青二才が吠えるで無いわ。

 そもそも貴様達は此処で死ぬからワシにどうこうするなど出来んわ、このアイドネウス島にそれだけの戦力で攻め込んで来た事で運命が決まっておるのだからな。

 まぁ、貴様達の機体と死体は有効なサンプルとして活用させて貰うが…場合によっては殺さずに調整して使い潰してやるとするかのう、ん?」

 

「や、野郎…!!」

 

「各機へ、アードラー・コッホの挑発に乗るな!! 

 我々の任務を…ハガネ部隊の目的を忘れるな!!」

 

『!?』

 

 アードラーの挑発がまだ続く中で、普段静かなイングラムが怒りに満ちた声を上げながら任務を優先せよと命令を下していた! 

 その行動にコウジ達は………イングラムもアードラーにキレてる、だがハガネ部隊の任務を最優先にして今は自らを律してると理解し、怒りの炎は燃やしつつもアードラーを無視する事に徹するのだった! 

 そしてイングラム自身は………別に叫び声を上げるつもりは無かった、怒りも燃やす場面でも無かった。

 が………己の中の『何か』がアードラー・コッホの様な人間を許すなと怒りを燃やした、それによりイングラム…アウレフ・バルシェムもまた怒りを燃やしたのだった。

 それこそが『正しい』と確信しながら! 

 

 

「………どうやら、彼等にはにはもう貴方の言葉は耳に届かない様です、アードラー副総帥」

 

「ぬ、ぬぐぐぐ………エルザムよ! 

 クロガネでハガネの推進機関を破壊するのじゃ! 

 奴等に目に物を見せてやるんじゃ!!」

 

「了解…」

 

「エルザム少佐、ハガネへの突撃命令を!」

 

「待て、ハガネが最接近するまで本艦は現在の位置に固定する。

 確実に仕留めねばならん、此方もミスは許されん…」

 

 かくしてアードラーはエルザムにハガネの推進機関を破壊する命令を下し、そのエルザムはミスをすればトロニウム・バスターキャノンで司令部を破壊されると言う状況下でより確実にクロガネの艦首に装備されている対艦・対岩盤用大型ドリル『超大型回転衝角』を当てる選択を取るのだった!! 

 無論ダイテツもクロガネの動きに気付いているが、それでも今更最終作戦を変更する事は不可能であるので此方もトロニウム・バスターキャノンで司令部を破壊する第1段階に変更は無かった!! 

 そして………2機のゲッターロボをダブルマジンガーとヘビクラ達が囮となり押さえ、他の敵機も進路上から消え去った事でハガネは一気にエシュリオン湾内に侵入するのだった! 

 

「浮上ポイントに到達!! 

 バスターキャノン、エネルギー充填完了!!」

 

「浮上開始! 

 オーバーブーストを使え!!」

 

「了解! 

 補助ロケットエンジンクラスター、オーバーブースト!!」

 

「ハガネ、浮上せよ!!」

 

 更にトロニウム・バスターキャノンもエネルギー充填が同時に完了し、ハガネは海中から急速浮上しながら艦首を敵司令部に向けていた!! 

 

「よし…頃合いだな。

 艦首超大型回転衝角、始動! 

 機関、最大戦速!」

 

 それと同時にクロガネは超大型回転衝角を起動し、此方もハガネに突撃する用意を整えていた!! 

 ハガネが敵司令部を破壊するか、クロガネがこれを阻止するか、何方に勝利の女神が微笑むのか誰にも分からない状況となっていた!! 

 

「トロニウム・バスターキャノン、発射10秒前!! 

 最終安全装置、解除!!」

 

「8…7…6…」

 

「ターゲット最終固定!! 

 総員、対衝撃・閃光防御!!」

 

 そしてハガネはブリッジの窓にシャッターが降り、対閃光防御が為されるとターゲティングレーダーで敵司令部をロックオンし、ダイテツがトロニウム・バスターキャノン発射用トリガーを握るのだった!! 

 

「4…3…2…!」

 

「目標、ハガネ艦尾部! 

 全速前進、クロガネ、突撃ぃぃっ!!」

 

「うわぁ、クロガネがっ!?」

 

「構わん、艦首トロニウム・バスターキャノン、てぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

 

【ドォォォォォォォォォォォォンッッッ!!!!!!!】

 

 だが、そのハガネに対してクロガネが急速突撃を敢行し、バスターキャノン発射に割り込む形となる!! 

 だがハガネももうバスターキャノン発射を中止して回避する事は不可能であり、ダイテツは構わずバスターキャノンを発射したのだった!! 

 そして大爆発が発生し………爆煙が晴れて行き、最終作戦第1段階の結果が其処に現れるのだった! 

 

「て、敵要塞部、健在!! 

 バスターキャノン、発射角度がずれて要塞部には命中してません!!」

 

「何だと!?」

 

【ドォォォォンッ!!!】

 

「テ、テスラ・ドライブ大破! 

 航行不能! 

 艦が降下します!!」

 

「ぐっ、此処まで来て失敗か…!?」

 

「本艦を此処に固定!! 

 作戦を第2段階に以降!! 

 機動部隊を敵要塞中枢部へ突入させるのだ!!」

 

 ハガネの虎の子たるトロニウム・バスターキャノンは敵要塞司令部を破壊には至らず作戦第1段階は失敗に終わってしまった! 

 オマケにクロガネの超大型回転衝角により艦尾部をやられ、テスラ・ドライブが大破する事態に陥ってしまう! 

 更に未だ要塞が健在である………ならばと、ダイテツは間髪入れず動けなくなったハガネを固定砲台とさせて機動部隊を要塞中枢部に突入させる命令を下した!! 

 

「各機へ、作戦を第2段階へ移行し我々で敵要塞中枢部を破壊する! 

 そして必ず全機で突入する、それを忘れるな!」

 

『了解!!』

 

 更にイングラムはダイテツから送られた指令を受諾し、ハガネ機動部隊全機に敵要塞中枢部へと突入する命令を出したのだった! 

 それを受けてサイバスターが敵要塞中枢部への侵入口を塞ぐ敵を排除し、進路を確保してから先に突入する!! 

 更にその後をシュッツバルト、ヒュッケバイン009、ビルトラプター、ガーネット、ジャーダ、リオのゲシュペンストMk-IIとリオン・タイプFが続き、グルンガストとビルトシュバイン、更にR-1はヘビクラ、クレナイのゲシュペンストMk-IIやダブルマジンガーと共に殿を務め、他の敵が追撃しない様に迎撃していた!! 

 

「お祖父ちゃん、父さん、サヤカさん、ダイテツ艦長、皆…必ず勝って戻って来る!! 

 それまで耐えててくれよ!!」

 

「よし、行くぜコウジ!!」

 

 最後にマジンガーZとR-1が要塞内部に侵入し、コウジは固定砲台として奮闘するハガネクルー達に誓いを立てたのだった! 

 そしてダイテツ達は残ったエネルギーで火器管制、Eフィールドを動かし機動部隊が戻るまでハガネを持ち堪えさせるべく孤軍奮闘するのであった…!! 

 

 

 

 

 

「敵機動部隊、要塞内部に突入しました!!」

 

 一方敵司令部は要塞内部にハガネ機動部隊が侵入した事で一般兵達に焦りが生まれ慌ただしく報告を飛ばしていた! 

 その様子を見ていたビアンはいよいよかと笑みを浮かべていた! 

 

「フフフ…来おったな。

 では、私はヴァルシオンで出撃する。

 彼等が説得に応じれば良し、応じなければ…」

 

「ビアン博士…私もお付き合い致しましょう」

 

「良いのか?」

 

「私の役目は…この戦いの行く末を見届ける事なのでしょう?」

 

 ビアンはヴァルシオンで出撃しようとした所でシュウも共に来ると打診していた。

 それもビアンが以前言った言葉を完遂する為に必要な事だと、シュウ自身が語る事でビアンを納得させるのだった。

 

「良かろう…。

 この戦いで地球圏の守護者が誰であるか決まる。

 そして………」

 

「(………そして、差異次元通りになるか、変化が訪れるか………それも決まりますよ、ビアン博士………)」

 

 だがシュウはビアンに自身の考えを全て口にせず、更に自身が此処までで施した『根回し』が上手く働くかも見届けようとしていた。

 その根回しが何なのか、それを知るのはクロガネに乗るDr.ヘルとサオトメ博士、そして外部でハガネの攻撃を避けながら何かを伺っている初代ゲッターチームしか居なかった…。

 




此処までの閲覧ありがとうございました。
いよいよ次回からDCとの最終決戦となります………書く側としても上手く描けるか緊張します。
因みにリュウセイとテンザンの戦いに関してですが…リュウセイの念動力レベルが原作の同時期よりも上がってる上にシミュレーターで短時間の間に滅茶苦茶叩き上げる人材が揃ってたので明確に実力差がこの時点で出てます。
なので、余程の事が無い限りテンザンはリュウセイに逆立ちしても勝てなくなってます。
…因みに余程の事とは勿論アードラーやらが関わるアレだったり…?
そしてゲッタードラゴンをグランゾン級としましたが、実際本作のゲッタードラゴンはグランゾン状態で本気出したシュウとも機体性能でも互角に戦える様になってます。
更にゲッタービームの上…即ち『シャインスパーク』を今の初代ゲッターチームとドラゴンが使えるかと言えば『使えます』。
そしてシャインスパークも込みでグランゾン級とさせて頂いております。
そんなドラゴンやグランゾンを倒せるハガネ部隊のボスキラーはダブルマジンガーは勿論グルンガスト、更にサイバスターとなってますのでコウジ達がまとも正面切ってに戦える存在になってます。
また、R-1は念動破砕剣追加とSRXへの合体が出来ればボスキラー入りになるので、今は準ボスキラーとなってます。

次回もよろしくお願い致します!

ライダー側の敵(例えばハンドレットとか大ショッカーとか)をDC戦争後に出して良いですか?

  • チョーイイネ、サイコー!!
  • ダメです!!!
  • 理由ある登場なら…
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