遂にDCとの最終決戦の前半となります。
この作品を書く中で此処まで順調に辿り着いたなと、少し感じております。
そして………此処まで来たなら予定通り止まらず自分流にDC戦争の決着をつけます。
では、本編へどうぞ!
第17話『暁の決戦』
ハガネ機動部隊は要塞内部の防衛装置やAMを破壊し、遂に中枢部への突入が完了する!!
内部に残る敵は恐らくシュウのグランゾン、そしてビアンのヴァルシオンのみであると考えていたコウジ達はヴァルシオン達の攻撃を警戒しながら更に奥へと進もうとしていた。
「…けど妙だな、敵があれだけなんてよ」
「ああ、DCの本拠地だからもっとAMがウヨウヨ居るかと思ったんだがな」
「…恐らく、我々を此処へ招き入れる事が目的だったのだろうな」
しかし、リュウセイやマサキを中心に敵の数が少な過ぎる事を指摘し他の面々も同意していた。
が、此処でイングラムが1つの可能性………ヘビクラやクレナイ、ツルギも恐らくそうだろうと考えている『敵を懐に招き入れる』と言う可能性を口にするとジャーダ達やリュウセイ、マサキ、そしてコウジ達は驚愕していた。
…その時である、機動部隊のレーダーが前方に高エネルギー反応を捉えたのは!!
そして機動部隊各機のメインカメラが前方の広い空間に立つ2機………ヴァルシオンとグランゾンを捕捉するのであった!!
「良く来たな。
だが、私とヴァルシオンを倒さぬ限り…DCは滅びぬ。
私の真意を理解し、我が軍門に降れ。
そして共に地球の守護者となるのだ」
「何…!?」
「こんな戦争を起こしておいて守護者だ!?
ふざけてんのか、あんたは!!」
「シュウ!
貴様も一緒か!!」
「どうやら、腐れ縁と言う物らしいですね」
ビアンとシュウの言葉に対してリュウセイ、コウジ、そしてマサキが中心に反応し、それぞれの機体を身構えさせる!
すると、元教導隊組がそれぞれマジンガーZ達の前に躍り出ると、いよいよ此処でエルザムにDCへと勧誘を受けた事や………南極事件の真相の一端をそれぞれ明かそうとしていた!!
これはアイドネウス島要塞司令部攻略作戦へと参加する前…極東支部を発つ直前に、ツルギとヘビクラ、クレナイがそれぞれプライベート通信で会話し取り決めていた事であった。
「ビアン博士、シュウ博士………あんた等の目的やDCの行動の真意、それを此処まで来た戦士達に明かす時だぜ?
勿論………あんた等2人はそのつもりもあって此処で俺達の到着を待ってたんだろう?」
「ふっ…エルザム少佐の勧誘を最後まで断り続け、ハガネ部隊の一員として我々と対峙する道を選んだ者達であるヘビクラ中佐達も…我々に話せと言うならば良いだろう」
「話が早くて助かります。
私やビアン博士の目的は、余計な異物を地球圏から排除したいだけです」
「余計な異物…?
異星人やスペースビーストの事か!」
「それだけじゃないぞコウジ。
あいつ等が話す異物とは………地球圏に住まう中で自分達の保身しか考えなかった地球連邦政府や連邦軍の一部やEOT特別審議会………俺達やレイカー司令達が異星人に対しての抗戦派とすれば、連中は降伏派閥…そんな奴等も消したいのさ」
『降伏!?』
それからヘビクラとツルギがビアンとシュウの本音………地球圏の異物排除の範囲を語り、その中には異星人達に降伏する者達も含まれると補足すると、リュウセイ達は降伏派閥と言う存在が居た事に驚き、ヘビクラとクレナイのゲシュペンストMk-IIやグレートマジンガーに視線を向けていた!
「DCが蜂起する決定的な出来事…南極事件。
あの時、SRXチームやコウジや俺達は表向きは式典の護衛として配備されていた。
…だが、真実は違う。
あの時の俺達はあの戦艦…AGX-04フラワーに乗る異星人達に和平交渉と言う名の地球で作られた兵器や育てられた人材を売り払い降伏する事で地球圏や人類の存続を図ろうとしていた連中の護衛と、万が一交渉が決裂し異星人………EOT特別審議会がゲスト、『お客様』と呼ぶ連中から攻撃を仕掛けられた場合の反撃行動の為にあそこに呼ばれていたんだ」
「なっ………う、嘘だろ、テツヤさん、ヘビクラ中佐、クレナイ少佐!?」
「残念ながら、彼等が語る事は真実です。
何故なら、EOT特別審議会から派遣された大使であるアルバート・グレイや一部連邦の高官達は…私のグランゾンやゲットマシン、即ちゲッターロボをゲストに売り込もうとしていたのです。
だからこそ私やビアン博士達はその様な愚かな行いや茶番劇を終わらせる為に…ゲストを攻撃し、会談を決裂させたのです。
それにより、結果として私や初代ゲッターチームは彼等の手からこの星を間接的に救った事になります。
そして、あの事件は事実上地球連邦軍のみならず異星人達への我々からの宣戦布告でもあったのです」
「………………」
そしてコウジはシュウが淡々と語る事実に絶句し、ツルギ達を見ても全く否定しない所か沈黙を貫いてる事から………これが本当に真実なのだと打ちのめされ、リュウセイと共に何の為に此処まで戦って来たとそれまでの行動すら否定された気分に陥っていた!!
「…私はこれまで、人類に逃げ場無しと連邦政府や連邦軍に主張し、お前達が使っているEOT…即ちトロニウム・エンジンやテスラ・ドライブ等をテスラ・ライヒ研究所やEOTI機関で開発・提供し、地球圏防衛を提唱しこれに協力して来た。
スペースビーストと言う目に見える脅威も、メキシコ事変後に現れたジャグラスジャグラーと名乗る我々にビーストの脅威やエアロゲイター達に加え、様々な異星人の脅威の情報を君達が使うディバイトランチャーや特空機の情報が封入された情報媒体を『降伏しても意味無し』と警告と共に提供した1人の異星人から受け取り…抗戦派閥と共に解析し、これを実用化させた。
だが、降伏派閥はそれ等を一切考慮せず初めから降伏1択の考えしか持っておらず事を進めた。
私やシュウ、サオトメは、そんな事の為にEOTを解析し、ヴァルシオンやグランゾン、そしてゲッター線の実用化やゲッターロボを開発したのでは無い!
故に私はDCを結成し、異星人の脅威から地球圏をこの手で守ろうと決意したのだ…!」
「そして私や初代ゲッターチームはビアン博士の理念に賛同し、且つ私やサオトメ博士、ビアン博士が開発した機動兵器を自分達の保身の為に利用しようとした者達全てに知らしめたのです。
このグランゾンやヴァルシオン、ゲッターロボ、DC、そして、この私を利用する事は不可能なのだと」
『………』
ビアンは更にこれまでの地球連邦軍への協力の実績や、ジャグラスジャグラーと言う地球に情報と技術を警告を与えた1人の異星人の存在も明かしつつ話を続け、降伏派閥が如何に愚かな行いをしたのか………自身やシュウ、更にサオトメ博士の逆鱗に触れさせたのかを説いていた。
シュウも自由を愛する者としての矜持として己や高潔なビアンや純粋な戦士である初代ゲッターチームを利用しようとした者達への明確な怒りをハガネ部隊に見せていた!
これにコウジやリュウセイ、アヤ達若き戦士達は………何も言えず、戦う気力が削がれかけていた。
だが………魔装機神操者の義務と権利を心に強く持つマサキはサイバスターの操作を止めず、ディスカッターを構えヴァルシオンやグランゾンに刃先を向けていた!!
「そっちの言いたい事は分かったがな…てめぇ等はその為に南極基地の部隊を全滅させた!
それを尊い犠牲だとか言う気だろうがな…俺はそんな事は言わせねえ!!
戦争と言う方法でしか世界をまとめられねえ奴等が…地球の危機を救う事なんて出来る訳がねえんだよ!!」
「…その言葉に、俺達は同意するぜマサキ。
どんなに崇高なる目的や理念、正義を振りかざそうがな………何も知らねえ奴等の命を散らした時点でそれは最早独善でしか無いんだよ。
俺達………俺はな、そんな連中が自分達を正義だと絶対だと信じ力を振るう連中にその正義ってもんの危うさを地球連邦軍に所属する者として思い知らしめる為に此処まで来たんだよ。
一皮剥けば、それは結局独善であり…それ以外の正義を否定し、封殺する理想とは懸け離れた矛盾を孕んでるってな」
マサキは何処までも青臭く、しかし何者にも縛られぬ魔装機神操者として世界の危機を救う使命を果たす為に、今世界を混乱に陥れているDCに真っ向から対抗しようとしていた!
更に其処にヘビクラが………何処か『闇』を孕んだ声でビアン達に指を差しながらDCの掲げた正義の危うさを説き、そしてそれを否定させない重さがあった!!
…ビアンとシュウはそれぞれ、この声に聞き覚えがあった。
そう、ヘビクラの様な『闇』を抱え…そしてスペースビーストや異星人への降伏が無意味だと警告したあのジャグラスジャグラー、それと全く同じ雰囲気の声であった!!
「俺もあんな風に誰かを犠牲にして達成される正義が正しいとは思えない。
だからエルザムの勧誘を断り続けたんだ。
そして、DCを止める為に此処まで来た!!」
「結局お前達のやってる事に俺もヘビクラも、クレナイも同意する事が出来なかった………。
ビアン・ゾルダーク、シュウ・シラカワ、俺は戦闘のプロとして………マジンガー乗りとして、世界を混乱に陥れたお前達にその分のツケを払わせてやる!!」
それに続きクレナイ、ツルギも真っ向からDCに、ビアン達に反発する様にゲシュペンストMk-IIとグレートマジンガーの武装を向けていた!!
彼等もまたヘビクラとは少し違えど、DCのやり方に同意出来ず此処まで来たのだ!
南極基地を防衛していた部隊、シロガネの乗組員、DCの『目的』を知らず戦う地球連邦軍兵士達、彼等の届かぬ声を代弁し、そして悪戯な犠牲を許容しないと言う信念の下、『鋼の魂』を燃やしていた!!
その熱に当てられ………ビルトシュバインがR-1やヒュッケバイン009の隣に立っていた!
「リュウセイ、アヤ…お前達は何の為に此処まで来た?」
「イ、イングラム教官…」
「お前達が信じた正義や信念は………こんな所で立ち止まる程度の物だったのか?
誰かを守りたいと言う決意は、ビアン博士達の言葉1つで揺らぐ程度の物なのか?
………違うだろう?
少なくとも、お前達が信じて来た物は揺らがない信念であり………そして、何者にも負けない『意志』だった筈だ。
ならば、此処で立ち止まる事は許されない………立ち止まれば、お前達が背負って来た物が全て無意味に帰す…それを受け入れるのか、リュウセイ、アヤ…!!」
イングラムはリュウセイとアヤに、此処まで背負って来た物を無意味な物に変えさせない為に叱咤激励し、自らの足で立ち上がらせようとしていた!
それはリュウセイ達の教官として…そして、ハガネ部隊の『仲間』として彼が出来る唯一の行動であった!
そのイングラムもまた多くの犠牲や痛みを強要するDCのやり方に異を持ち合わせていた………アウレフ・バルシェムとしてではなく、イングラム・プリスケンとして!
そんなイングラムの静かな、しかし熱く自分達を信じる声にリュウセイやアヤは………瞳を一度閉じ、そして再び決意を燃やした目付きに変わりながらヴァルシオンとグランゾンを見据えていた!!
「私も………貴方達のやり方が全て正しいとは思えない!」
「俺もだぜ………あんた等がやって来た事で傷付き、死んで行って結局声すらもあんた等に上げられなかった奴を俺達は見て来た!
そんな痛みや苦しみを世界に広げてる奴等と戦うって、俺達は覚悟して此処まで来たんだ!!
そうだろ、コウジ、皆!!」
そしてリュウセイはR-1の双眸を輝かせながら他の皆や…親友のコウジに視線を向け、自分達の決意や覚悟、信念と言った物を胸に此処まで戦って来たのだと熱き意志を向ける!
その意志に………ジャーダも、ガーネットも、リオも、リョウトも同意し、ビアン達の言葉で揺らがなかったイルムやライもまた珍しくリュウセイの言葉に同意する様にグルンガストとシュッツバルトを身構えさせていた!!
そしてコウジも………ヘビクラ達やリュウセイ達の言葉を受け、今まで戦いを振り返りテンザンやトーマス、アードラー達の様などうしようも無い連中の顔が浮かび、そんな連中すらもDCは、ビアン達は『受け入れて』連邦軍と『戦争』を起こした。
その事にコウジは全て同意し切れず………まだ他にも、瀬戸際であっても少なくともDCと連邦軍の戦争以外にもやり方があった筈だったとしてビアン達を受け入れない選択を決意していた!!
「ビアン博士………いや、ビアン・ゾルダーク、シュウ・シラカワ。
あんた等は協力して来た事や、降伏派閥のやり方が完全に間違ってるって事は否定しない。
………けどな………こんな戦争以外にだってやり方は幾らでもあった筈だぜ!!
降伏派閥がこの星を異星人に売り飛ばそうって事を地球全土に告発するとかな!!
ヴァルシオンやグランゾン、AMを造ってたんならそれで異星人がいきなり攻め込んで来ようと地球連邦軍と協力体勢を無理矢理取らせてこれと戦う事も出来たと俺は考える!!
何せ…スペースビーストなんて地球や他の宇宙から来た怪獣何かと明らかに異なる化け物が既に居るんだ、其処を突いて世論と政治的に降伏派閥の奴等を黙らせられた筈だろ!」
「フッ…青いな、コウジ・カブトよ。
例えそうしようと奴等はゲストと無理矢理交渉しようとしただろう。
ならばそれをテーブルごと力で叩き潰す以外に方法が無かろう。
それが現実なのだよ」
「だったら、俺が考えた奴以外にも降伏派閥を黙らせる事を全部試したのかよ!
あんた等は既に他人を犠牲にしてるんだ、時間が無かったなんて言わせねぇぞ!」
コウジはこれまた青臭く、しかし具体的な戦争以外の案を提示しながらビアン達を問い質すが、それをビアンもシュウも首を横に振り無駄だとしていた。
だがコウジは犠牲を強いた2人になおも食い下がり、そしてその犠牲を強いた事を許さぬ魔神を駆る正義の心を真っ直ぐぶつけていた!!
それをビアンもシュウも………肩を竦めるが、それでもコウジの様な政治的な具体案を示して来た事に敬意を払っていた。
彼もまた地球に住まう者達の善性を信じていると………しかし、それが叶わぬ事も2人は『知っている』為、互いの主張は平行線を辿るしか無いとこの時点を以て断じていた!
「…矢張り我々は互いに平行線を辿るしか無いのだろう。
ならばお前達が我が軍門に降らぬと言うのであれば、宇宙からの脅威に立ち向かう為、私の理想を実現する為…此処で死んで貰う。
それに抗うならばお前達の手で我等を倒し…この星を守って見せたまえ!」
「言われなくてもやってやらぁ!!
お祖父ちゃんが造ったこのマジンガーZと、俺の仲間達と共に…DCをぶっ倒してやる!!!!!
行くぞ、皆!!!!!!!」
『了解!!!!』
そして、ビアンとコウジの言葉と共にDCと連邦軍…ハガネ機動部隊達との雌雄を決する戦いの火蓋が切って落とされる!!
更にマジンガーZの双眸は一度ギラッと輝き、コウジの意志にマジンガーZが自立して応えたかの如きマジンガーの唸り声を上げる!!
その瞬間、ヴァルシオンとグランゾンとの間の通路に設置された防衛システムが起動し、ハガネ機動部隊を囲む様にAMが出撃する!!
だが、ハガネ機動部隊は最早この程度の戦力では止まらない程に強くなっていた為に直ぐ様防衛システムもAMも黙らせ、そしてグランゾンやヴァルシオンの前に躍り出ていた!!
「ほう………どうやら以前会った時よりも強くなった様だな。
ならば、我がヴァルシオンが直接相手してやろう!!」
「っ、当たってやらないわよっ!!」
そしてヴァルシオンはハガネ機動部隊の力を認め、ヴァルシオンを動かし先ずはリオのゲシュペンストMk-IIを携帯剣『ディバイン・アーム』で狙う!!
しかし、リオは何とかそれを避けると距離を離しT-LINKリッパーで迎撃する!
しかし、矢張り歪曲フィールドに阻まれその攻撃は届く事が無かった!!
更にビルトラプターのハイパー・ビームライフルやM950マシンガンやG・リボルヴァー等の携帯武器も尽く歪曲フィールドによってヴァルシオン本体まで届かず、ダメージを与えられずに居た!!
そして………マサキは、こんな状況で動かないグランゾンを睨み付けていた!!
「シュウ!
そんな所で高みの見物かよ!?」
「………無理に私の相手をして頂く必要はありませんよ?
それに…ビアン総帥と貴方達の決戦を邪魔するつもりもありませんので」
「そんな事が信じられるか!!」
「…仕方ありませんね。
どうしても戦うと言うのなら…お相手しましょう」
シュウはビアンとハガネ機動部隊との戦いの邪魔する気は無いと宣言し、グランゾンをその場に佇ませていた!!
が、矢張りマサキは信じられないとしてディスカッターの切っ先を愚直に向けていた!!
そして………シュウもまた、そんなマサキとサイバスターにグランゾンと戦う選択を取るならば降り掛かる火の粉は払うとして、グランワームソードを構え、互いに斬り結び合う!!
そんなマサキを援護するべく、グルンガストとクレナイのゲシュペンストMk-II、更にマジンガーZとグレートマジンガーが対峙する!!
「グランゾン、南極での借りを返してやるぜ!!」
「フフフ…コウジ・カブトにテツヤ・ツルギ、そしてマジンガーZとグレートマジンガー………貴方達が何処まで強くなったのか、見せて頂きましょうか?」
「その慢心が俺達マジンガー乗りの前では命取りと知れ、シュウ・シラカワ!!」
「グルンガストも忘れて貰っちゃ困るぜ!!」
「余り突出し過ぎるなよマサキ、コウジ、ツルギ、イルム!」
そしてグランゾンはワームスマッシャーも使い、マジンガーZ達を迎撃するがダブルマジンガーはジュウゾウとケンゾウの手で剛性をアップデートされた超合金Zの堅牢さでワームスマッシャーを受け止め、更に互いにマジンガーブレードを使いグランワームソードと鍔迫り合う!!
この時、シュウはマジンガーZが魔神パワーを発動させていないか…それの注意だけは払い、そして『終焉の魔神』が目覚める事態に陥らない様に立ち回っていた!!
そんな立ち振る舞いをシュウの事を知るマサキや、戦闘のプロたるツルギや普通の人間以上に生きるクレナイは気付き、何故マジンガーZをあんな爆弾を取り扱う様な………しかし、自分達でしか気付けない様な本当に上手い立ち回りをしているのか僅かに気になっていた!!
「行くぞ、ミサイルパンチ、ドリルミサイル、光子力ビーム、ブレストファイヤー、サザンクロスナイフ!!
一斉発射だぁ!!!!」
「…いや、今はそれよりヴァルシオンとグランゾンの打破だ!!
喰らえ、サンダーブレーク!!」
「成る程…ならば、受けなさい。
ブラックホールクラスター!!」
が、そんな物は戦闘に影響は齎さずマジンガーZは今ある射撃兵装を全て一斉射し、其処にグレートマジンガーがサンダーブレークを合わせていた!!
対するグランゾンはそれ等をブラックホールクラスターで全て相殺し、要塞中枢部で光子力と超重力波の衝突による大爆発が起きた!!
その爆風にヴァルシオンを相手する機動部隊は僅かによろけ、ヴァルシオンもその様子を見守っていた!!
そして爆風が晴れれば………ダブルマジンガーもグランゾンも僅かにダメージを負った程度であり、戦闘に支障が無かった!!
「喰らえ、計都羅睺剣!!」
「グランワームソード!」
次にグルンガストが計都羅睺剣を構え、グランゾンと何度も何度も剣戟を交わす!!
其処にグレートマジンガーが混ざるが、グランゾンはなおも剣戟で押される事は無く、寧ろ複数対1にならない様に1対1を強制させる様に立ち回り戦闘でのイニシアチブを譲らなかった!!
更に2機の特機を同時に吹き飛ばすと、それぞれにワームスマッシャーを放っていた!!
無論グルンガストもグレートマジンガーもこれを受け止めるが………流石に何度も何度もグランゾンの攻撃を受けていてはダメージが蓄積され、グレートマジンガーの超合金Zも損傷し始めていた!!
「テツヤさん、イルム中尉!!」
「シュウ、てめぇ!!」
「フッ…」
次にマジンガーZとサイバスターがタッグを組み、スピードとパワーのペアリングでグランゾンと戦闘を繰り広げるが………マサキの手の内を知り尽くすシュウはサイバスターの攻撃を躱し、マジンガーZも適度に追い詰めそれぞれを相手取ろうとまだ余裕でいた!!
これにはヴァルシオンと対峙するイングラムやヘビクラも向こうを援護するべきか!?
そんな事を考えていた………その時である!!
クレナイのゲシュペンストMk-IIが無防備にもグランゾンの前に躍り出ていた!!
「その程度の機体でグランゾンに挑むとは………勇気と無謀は違いますよ?」
「フッ………無謀かどうかは試してみろよ。
モーション・セレクト、マニュアルモード!!
パターンGK6、PC8、リアルタイムアレンジ!!」
シュウは当然の事ながら元教導隊を警戒しつつも、量産型ゲシュペンストMk-IIの限界を知り尽くしているのでグランゾンでその限界の壁を突いてやろうと考えていた!
が………此処でクレナイは何と、モーション・セレクトをマニュアルモードに変えてPTの動きや武器選択に至る全てを手動で切り替え始めていた!!
そしてPC8………プラズマカッターのモーションパターンを自分流にアレンジし、更にプラズマカッターに回すエネルギー量を斬る際にエネルギーの刃が巨大化する様に変えつつグランゾンを斬っていた!!
シュウはいきなり量産型ゲシュペンストMk-IIの動きが変わった事に驚き、その上プラズマカッターのエネルギー量まで変わってる事を見抜きながら何とかそれ等に対応していた!!
「喰らえ、『バックスピンキック』!!」
「むっ、ぐっ…やりますね…!」
其処にグレートマジンガーが隙を突き、超合金Zの足で後ろ回し蹴りを浴びせるバックスピンキックを丁度良いタイミングで当て、グランゾンの躯体を揺らした!!
更にその僅かに生まれた隙をクレナイは逃さず量産型ゲシュペンストMk-IIではフレーム強度上やってはいけない………ゲシュペンストの『本気の蹴り』をグランゾンへと向ける!!
「喰らいやがれ、『究極・ゲシュペンストキィィィィィィック』!!!!!!!」
【ドゴァッ!!!!!】
「うぐっ…!?
量産型ゲシュペンストMk-IIでゲシュペンストキックを…何と無茶な事を…!?」
クレナイはカイがモーションを作り上げた『究極! ゲシュペンストキック』のモーションをアレンジし、自分流の本気のキックをグランゾンに浴びせる事に成功する!!
しかし、シュウは量産型ゲシュペンストMk-IIのフレーム強度ではゲシュペンストキックをやれば脚そのものを交換しなければならなくなると知ってる為、無茶苦茶な事をやってのけたクレナイに珍しく色んな意味で困惑していた!!
そしてクレナイのゲシュペンストMk-IIは………矢張りと言うべきか、右脚がスパークし、下手に動かせば右脚部が爆発する寸前になっていた!
が、この隙をツルギも、そしてコウジも………マジンガー達が逃す訳が無かった!!
「喰らえぇぇ、光子力………ビィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィムッ!!!!!!!」
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!
ダブルサンダァァァァァァァァァァァ…ブレェェェェェェェェクッ!!!!!!!!」
【キュイン、ビュォォォォォォォォ!!!!!!!!
ズガァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!】
「っ、ぐっ………やりますね………マジンガー………!!」
マジンガーZ、グレートマジンガーはフルパワー光子力ビームとダブルサンダーブレークの同時攻撃をグランゾンに浴びせると、グランゾンは此処で明確なダメージを浴びせられ、ダブルマジンガーの事を見つめていた!!
そして、またしても生まれた隙を逃さぬ者がまだ居る!!
そう、イルムである!!
イルムはフルパワー光子力ビーム、ダブルサンダーブレークが当たる寸前から既に計都羅睺剣の必殺の型を発動させ、グランゾンに向けて飛び掛かっていた!!
「喰らえ、計都羅睺剣・暗剣殺!!
斬っ!!」
【ズギャッッ!!!!!】
「なっ、ぐっ………ですが、まだ………」
「うおおおおおお!!!!
シュウ・シラカワァァァ!!!!」
「喰らいやがれ、シュウ!!」
更に………何とマジンガーZとサイバスターが再び動き、グルンガストの暗剣殺を受けて隙を晒したグランゾンに突撃していた!!
当然シュウはワームスマッシャーで迎撃しようとする………が、其処にドリルプレッシャーパンチがグランゾンの頭部に直撃し、再びその躯体が大きく揺れる!!
「喰らいやがれ、ロケットォォォォォォ、パァァァァァァンチッ!!!!!!!!」
「でりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
【ドゴォォォォォッ、ズギャァァァッ!!!!!!!!】
そして、マジンガーZとサイバスターはそれぞれグランゾンの胸部にロケットパンチを直撃させながら壁に吹き飛ばし、ディスカッターで同じく胸部を斬り裂き確かな手応えを感じていた!!
そう………グランゾンに対して決定的な一撃を加えたと言う手応えを!!
「くっ…!
ば、馬鹿な…グランゾンを倒すとは…わ、私の予想を超えた力を、彼等は持っていたと…!?
そんな事が…!!」
【ドォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!】
そして、ロケットパンチが戻ると同時にグランゾンが叩き付けられた壁から大爆発が発生した!!
それと同時にグランゾンの反応がロストし………ハガネ機動部隊のメンバーはグランゾンの打倒に成功したと感じていた!!
「や、やったのか…!?
………いや、あの野郎がそう簡単に死ぬ訳がねえか…」
しかし、マサキはシュウ・シラカワと言う男を良く知る為、彼が此処で死んだ確信は無いとして残心をしながらヴァルシオンに振り向いていた!!
「………あの時の借りは、1発返してやったぞ、シュウ・シラカワ…!!」
コウジもまた、シュウ・シラカワは恐らく生きてるとしながらも彼とグランゾンに南極事件の借りを1発返したと言い放ちながら同じくヴァルシオンを見据える!!
例えグランゾンを倒そうとも、まだビアン・ゾルダークとヴァルシオンが健在である限りDCとの決着は付かないのだから!!
「ふっ………シュウを下し私とヴァルシオンを今度は墜とそうと言うのか………ならば、この私がそう簡単に倒せぬと言う事を教えてやろう!!」
そして、ビアンは今度は自身を狙うハガネ機動部隊と本気で戦うべく、ヴァルシオンのリミッターを解除する!!
それによりヴァルシオンは最終武装であり指向性超重力波を敵に浴びせる『メガ・グラビトンウェーブ』の封印を解除し、ハガネ機動部隊との最終決戦に臨むのであった…!!
此処までの閲覧ありがとうございました!
グランゾン撃破………と言うよりも、原作の熟練度を獲得する戦いが終わり、シュウは此処で一旦退散します。
が、ビアン博士とヴァルシオンはいよいよ本気で来るのでハガネ機動部隊は激戦を繰り広げる事になるでしょう…。
此処からは余談ですが、本作のUAが1万を突破しました、閲覧して下さる皆様、本当にありがとうございます!!
また、アンケートも成る程と思う形となりつつありますので、あれこれと本作のDC戦争後の話を練り直す部分を練り直しつつ、ちゃんとL5戦役を終結させる様に先ずはやります。
それまで皆様お付き合いして頂けたら幸いです。
次回もよろしくお願い致します!!
ライダー側の敵(例えばハンドレットとか大ショッカーとか)をDC戦争後に出して良いですか?
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チョーイイネ、サイコー!!
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ダメです!!!
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理由ある登場なら…