スーパーロボット大戦OG 魔神伝   作:”蒼龍”

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皆様こんばんはです、第19話後編を投稿致します。
この回の投稿の間に色々と…推しの卒業発表やら何やらがありまして、モチベを取り戻すのに一苦労しました。
が、何とか投稿出来たのでご容赦下さいませ。
さて、今回から本作のタグに仮面ライダーのタグも追加致します。
本当は前回からでも良かったのですが、19話の前、後編の両方が投稿出来たタイミングが丁度良いかなと思い今回まで先延ばしにしました。
とは言え今の所ライダーはディケイドとジオウ組しか居ないのでもしかすると…?
では、本編へどうぞ!


第19話『邪神の走狗(後編)』

「何、ウルトラマンオーブと…あのジャグラスジャグラーが戦ってるだと!? 

 本当なのか、エイタ!」

 

「は、はい!! 

 ツルギ少佐やリュウセイ曹長達の報告で間違い無いとの事です!! 

 そしてジャグラスジャグラーは、相手は怪獣兵器を所持する疑いありと警告したとの事です!!」

 

「………」

 

 ハガネブリッジにて、ダイテツやオノデラ達は等身大サイズのウルトラマンオーブとジャグラスジャグラーが現れた事による困惑と敵が怪獣兵器なる物を持つ組織であると報告され、オノデラは更に困惑するがダイテツは冷静に状況を整理し、次の一手を見誤ぬ様に努めつつその眼光を光らせていた! 

 

「…機動部隊は出撃可能だな?」

 

「は、はい! 

 ただ、敵はマジンガーZを狙っているとの事でコウジとマジンガーZを出撃させるか否かでイングラム少佐が打診して来ています!」

 

「…マジンガーZの力は怪獣にも有効だ。

 そしてサイバスターは旅立ち、今ハガネが損傷しアイドネウス島からの離脱が遅れるのは得策では無い。

 よってマジンガーZの出撃も許可する。

 但し、くれぐれも敵に奪取されてはならん」

 

 ダイテツはマジンガーZの出撃許可も出し、且つ敵に奪取されてはならないと言う指示を飛ばし、エイタがそれをイングラムに通信で伝達する。

 ダイテツはこのブリッジ組の中で唯一ジュウゾウ博士より魔神パワーの詳細を聞かされた者であり、マジンガーZが奪われる事の危険性を知る者である。

 が、怪獣兵器なる存在に対抗するにはサイバスターが抜けた穴を埋める為マジンガーZの存在が必要になるとも理解しているのでこの指示となったのだ。

 更にこの指示にはコウジの事を信頼し、彼ならばマジンガーZを奪わせる事は無いと信じての判断でもあった! 

 

『ショアッ、ハァッ!!』

 

「蛇心剣・抜刀斬!!」

 

『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!?】

 

【ドォォォォォォォンッ!!!!】

 

 一方オーブ、ジャグラーはカッシーンの軍団を圧倒しつつスペリオン光輪や蛇心剣で斬り裂き、此等を爆散させていた! 

 一方エイゴウと指揮官カッシーン、アナザーライダー2人は最早量産型カッシーンでは大した戦力にならないとして苛立ちながらオーブ達に襲い掛かり始めていた!! 

 

「ええい、我々の邪魔をする忌々しいウルトラマンと闇の戦士だ!!」

 

「貴様達は最早看過出来ん、此処で死ね」

 

「ハッ、やっと動いて来たか木偶人形と模倣品共が」

 

『如何に外見だけ取り繕おうともお前達に仮面ライダーの誇りも魂も無い………そんな連中に俺達が負けるか!!』

 

 そうして仮面ライダーオーガ&アナザービルドとウルトラマンオーブ、指揮官カッシーン&アナザーエグゼイドとジャグラーが激突し2対1ながらもオーブ達が上手く立ち回り1対1の状況を押し付けて決して複数戦にならない様に立ち回っていた!! 

 更にはアナザーライダー、ひいてはハンドレッド製模造ライダーに負けぬ『熱』がオーブ達にはある為、オーブとジャグラーが徐々に状況を優位に傾かせつつあった!! 

 

「ちっ、ウルトラマンオーブめ…!! 

 ならばコイツ等も使ってマジンガーZを貰うまで! 

 こい、『ギャラクトロン』!」

 

『何!?』

 

 そんな中、しびれを切らせた仮面ライダーオーガオーロラカーテンからギャラクトロンを4体も呼び出してしまう!! 

 オーブとジャグラーはギャラクトロンの厄介さは嫌と言う程味わってるのでその姿を見た瞬間辟易しており、且つ4体も現れたとなればオーブは巨大化しなければならない状況であった!! 

 

「何だ、あの巨大な機動兵器は!?」

 

「もしかして、あれがジャグラスジャグラーが言っていた怪獣兵器ってものなんじゃないですか!?」

 

「…ならばやるべき事は1つ。

 機動部隊を出撃させ、怪獣兵器を殲滅せよ!! 

 なお怪獣兵器はスペースビーストと同等の脅威と想定されるのでPT各機にはディバイトランチャーを装備させよ!!」

 

「りょ、了解、PTはディバイトランチャーを装備しつつ全機発進せよ!!」

 

 そんな中、ハガネではダイテツが機動部隊へ出撃命令を出し、マジンガーZを含めて全機が発進する! 

 そしてギャラクトロンはマジンガーZ捕縛を最優先にする様にプログラミングされている為、マジンガーZを認識した瞬間ターゲティングをしていた! 

 

「あの怪獣兵器、俺とマジンガーZを見てやがる…!」

 

「成る程な、あのエイゴウとか言う奴が言う通りって訳か」

 

「各機へ、怪獣兵器4体を連携して排除せよ。

 コウジ、マジンガーZが狙われているとは言え相手は『怪獣』、即ちスペースビーストと同等の脅威度がある。

 奴等に狙われるのは間違い無いが上手くマジンガーと共に立ち回れ、俺達も出来る限り援護する!」

 

『了解!!』

 

 イングラムの指示で各機は陣形を組み、マジンガーZはグレートマジンガー、グルンガストと共に前衛となりながら唸り声が如き駆動音を響かせる! 

 その様子を見ていたオーブとジャグラーはPTがディバイトランチャーを装備している事に感心しつつカッシーンを殴り飛ばし、斬り裂いていた! 

 しかし未だにカッシーンが無尽蔵に湧いて出て来る為、オーブは巨大化してギャラクトロンへの対処する事が叶わずに居た! 

 

「ちっ、バリスレイダーの様に数だけは一丁前に居やがる!」

 

『少し拙いな…』

 

 オーブやジャグラーはギャラクトロンと言う機械怪獣とは何度も交戦したその経験から、初遭遇のコウジ達では上手く対処が叶わないかも知れないと言う懸念点が頭の片隅にあり、状況的にやや不利であると考えながら周りを囲むカッシーンに身構えていた! 

 指揮官カッシーンとオーガ、アナザーライダー達はウルトラマンオーブの足止めに成功している現状ならば上手くやればマジンガーZを奪取出来るとほくそ笑み、量産型のカッシーンでジリジリと囲みつつオーブの変身時間が切れるその時を待っていた…。

 

ATTACK RIDE BLAST!! 

ズダダダダダダダダダダダダッ!!!!!】

 

『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!?』

 

 だがその最中、オーブとジャグラーの背後側からオーロラカーテンが出現すると、その中からマゼンタカラーの弾丸や光の刃がカッシーン達を襲い爆散させる!! 

 オーブとジャグラーがそれに気付き振り返ると、銀幕からディケイドとジオウ、更に『仮面ライダーゲイツ』やウォズ、そして等身大のティガとネクサスが現れたのだった!! 

 

「よう風来坊、手を貸してやろうか?」

 

「ハッ、遅いんだよ通りすがり共。

 おいオーブ、此処はディケイド達や俺に任せてお前はさっさとギャラクトロンを排除しやがれ」

 

『ああ、任せたぞジャグラー。

 行きますよ、ティガさん、ネクサスさん!!』

 

 ジャグラーとディケイドはそれぞれ露悪的な態度で言葉を交わしながら合流し、ライダー+ジャグラーが地上を担当しウルトラマン達はギャラクトロンを対処すべく3人同時に光に包まれながら巨大化し並び立つのであった!! 

 奇しくもこの世界でウルトラマンが3人並び立つのはメキシコ事変より後ではゴルゴルム:進化体以来であった! 

 

「オーブ以外のウルトラマンも来たか。

 なら、あの怪獣兵器の対処は何とかなりそうだな!」

 

「油断はするな、我々はあの怪獣とは初交戦だ。

 下手に気を抜けば死ぬぞ…各機、攻撃開始!」

 

 そしてハガネ機動部隊はウルトラマン3人と合流しつつギャラクトロン4体へと攻撃を開始し、マジンガーZがR-1と共に光子力ビームとディバイトランチャーで先制攻撃を仕掛けた! 

 しかし、ギャラクトロンは魔法陣をバリアとして展開し着弾する箇所をピンポイントでガードしていた! 

 

「なっ、ディバイトランチャーでも破れないバリアだって!?」

 

「こりゃ結構硬いバリアをお持ちな事で! 

 だがな、そんな程度で俺達は止められないぜ、ファイナルビーム!!」

 

 だがそれに怯まずグルンガストがファイナルビームを放ち、ギャラクトロンはバリアを張りつつ左腕の『ギャラクトロンブレード』をシールドの様に使いガードするとファイナルビームは何とか魔法陣を突破するが、其処で威力を削がれて完璧に防がれてしまった! 

 

「成る程、ある程度威力が高い武器やディバイトランチャーの一斉射ならばあの魔法陣は破れる訳か!」

 

 イルムは冷静にギャラクトロンの能力を分析しながら次は計都羅睺剣でバリアごと斬り裂くと考えつつ構える…その時、2体目のギャラクトロンがグルンガストに後頭部から伸びる鉤爪が付いた『ギャラクトロンシャフト』で捕縛しようと動き出す! 

 しかしそれをグレートマジンガーがマジンガーブレードで弾きながら援護していた! 

 

「イルム、油断するな!」

 

「おっとと、すまないなツルギ少佐!」

 

 そうして軽く会話を交わしたツルギ、イルムの前に2体のギャラクトロンが立ちはだかるとそれをグレートマジンガー、グルンガスト、リオン・タイプF、ジャーダ、ガーネット、リオのゲシュペンストMk-IIが対処し始めていた! 

 一方マジンガーZ側にギャラクトロンが2体構えてプログラミングされている目的を果たそうとしていた! 

 が、其処にオーブとティガが、グルンガストとグレートマジンガー側にはネクサスが合流し共に構えていた!! 

 

『ティガさん、ネクサスさん、奴等は生半可な攻撃では倒すのにも一苦労します!! 

 なので此処は重い一撃を叩き込む様にしましょう!!』

 

『コクッ!!』

 

 オーブはティガとネクサスにしか聞こえないテレパシーでパワー重視の攻撃で対処する様にと交信すると、2人は頷きながらティガはパワータイプ、ネクサスはジュネッスにタイプチェンジしていた!! 

 更にオーブもまた瞬間的な火力を叩き込むべくサンダーブレスターにフュージョンアップし、荒々しく身構えていた!! 

 

「ちっ、余計な所で我々の邪魔をするな、ディケイド、ジオウ!!」

 

「寧ろ邪魔しに来ないとでも思っていたか?」

 

「お前達にマジンガーZは渡さん!」

 

「ライダーを模倣するお前達に教えてやるよ…仮面ライダーの名が持つその誇りと歴史の重さを!!」

 

 オーガはディケイドが、指揮官カッシーンはウォズが、アナザーライダーはジオウとゲイツが相手取りながらそれぞれほぼ互角の戦いを繰り広げていた! 

 が、その中でジオウ…ライダーの歴史の重みを知る常磐ソウゴは仮面ライダーの力を模倣するハンドレッドにある種の憤りを覚えており、その行為そのものに怒りを燃やしながらアナザーエグゼイドに攻撃して行き、そしていつの間にかアナザーエグゼイドは防戦一方となりながら押されていた! 

 更にジオウに感化される様にゲイツもまたアナザービルドを圧倒しながら蹴り飛ばすと、2人はそれぞれ専用のウォッチを取り出しジクウドライバーに装着していた!! 

 

 【ライダーターイム! 

 仮面ライダー! ライダー! 

 ジオウ・ジオウ・ジオウ! II(ツー)!!

 

 パワードターイム! 

 リ・バ・イ・ブ剛烈

 剛烈!】

 

 ジオウとゲイツはそれぞれジオウII(ツー)と『ゲイツリバイブ剛烈』へとフォームチェンジすると、アナザーライダー達はその形態が発する物…魔王とそれに並び得る救世主へと一歩進んだ力と覇気に気圧され、周りの量産型カッシーン達もオドオドとしながら囲んでいた! 

 

「行くぞジオウ!」

 

「ああ、行くよゲイツ! 

 はぁぁぁぁっ!!!!」

 

【ドガァ、ガッ、ガシッ、ドガァ!! 

 ズドォォォォォンッ!!!!】

 

 そして強化されたジオウとゲイツの力で量産型カッシーンはただ殴る、蹴るだけで大ダメージを与え、追撃を少し与えただけで爆散して行く! 

 そしてアナザーエグゼイド達と戦闘するが、ジオウII(ツー)ゲイツリバイブの前では模造品のアナザーライダーなど敵ではなく、先程以上に攻撃が加えられて行き最後はそれぞれのライダーキックで爆散する!! 

 この結果はひとえにハンドレッドがライダーの力を利用し模倣した、その報いである! 

 

『タァッ!!』

 

『フォォッ!!』

 

『シェアッ!!』

 

 一方ハガネ機動部隊とウルトラマン組は、それぞれディバイトランチャーの一斉射やファイナルビーム、ブレストファイヤー等でバリアを破った瞬間にウルトラマンが攻撃を加えたり、逆にウルトラマン側がバリアを破ればサークル・ザンバーやリープ・スラッシャー、ドリルプレッシャーパンチやアイアンカッター等で攻撃してギャラクトロンの強固な装甲を傷付けて行き、このまま上手くやれれば4体のギャラクトロンは問題無く倒せる様になっていた! 

 もしもギャラクトロンと遭遇したのが極東支部から出撃した直後のハガネ部隊であればギャラクトロン2体でも苦戦所かウルトラマン無しでは全滅すらあり得た…が、ヴァルシオンやグランゾンを打倒した今のハガネ部隊ならば、このギャラクトロンが相手でも連携さえ整えば対処が可能なのである!! 

 …もっとも、このギャラクトロンはハンドレッドに回収されコントロールし易い様に『デチューン』措置を受けているのは戦ってみたオーブにしか分からない事であった。

 

「にしても、超合金Zの刃や拳を受けてもまだ倒れないなんて…矢鱈硬い怪獣兵器だなコイツ!!」

 

「ならば隙を見て一撃、重い奴を喰らわせるぞ」

 

 コウジ、ツルギは強固なギャラクトロン装甲を貫く強力な一撃を与えるべく、光子力エネルギーをマジンガーにチャージし始めていた! 

 更にグルンガストも計都羅睺剣を引き抜くと、ギャラクトロンに身構えながら睨む様に佇んでいた! 

 そうしてそれぞれがギャラクトロンの隙を突こうとし準備していた…その時である! 

 戦艦用格納庫からハガネが出撃し、ギャラクトロン4体へと艦砲射撃を行ったのだった!! 

 無論ギャラクトロンはハガネをノーマークであった為、バリアを張る前に艦砲射撃が直撃しギャラクトロン達は怯むのであった!! 

 

「今だ、光子力………ビィィィィィィィィィムッ!!!!!」

 

「ダブルサンダァァァァァブレェェェェェェクッ!!!!」

 

「計都羅睺剣・暗剣殺ッ!!!」

 

「喰らえ、T-LINKダブルナッコォ!!!」

 

 ハガネの砲撃により生じた隙を逃さず、ダブルマジンガーとグルンガスト、R-1は最大の一撃をギャラクトロンに叩き込み大ダメージを与える!! 

 更に残った1体もディバイトランチャーの一斉射を四方八方から受けた事で爆散し、残る3体も最早煮るなり焼くなり好きにして良い状態となっていた! 

 

『コイツで………終わりだ!!』

 

 そして、止めの一撃としてウルトラマン達はゼットシウム光線、デラシウム光琉、オーバーレイ・シュトロームを放ち、それ等はギャラクトロンに直撃し大爆発を起こしたのだった!! 

 これによりハンドレッドが放った怪獣兵器は全て撃破され、地上もアナザーライダーに加えて量産型カッシーンが掃討され残るは仮面ライダーオーガと指揮官カッシーンのみとなるのだった! 

 

「ちっ、ウルトラマン共とライダー達の介入で作戦は失敗か………! 

 ならば、次なる作戦を講じる必要があるな…引くぞ」

 

「おのれ………覚えていろディケイド、ジオウ、そしてウルトラマン共!!!!」

 

 そうして残った2名の敵(特に指揮官カッシーン)は負け惜しみとも取れる言葉を発しながらオーロラカーテンを通り撤退し、アイドネウス島に於けるイレギュラーな戦闘はハガネ部隊とウルトラマン&仮面ライダー達の勝利に終わる。

 そしてジャグラーは蛇心剣を納めると、そのまま黙ってその場から去ろうとしていた。

 

「待ってくれジャグラー! 

 …ありがとう、助かったよ」

 

「…ハッ、礼なんか言ってる暇があったらマジンガーZのガードでも固めとけ。

 あばよ」

 

『ショワッ!!』

 

 そしてコウジの礼を適当に受け流しながらジャグラーはに溶ける様に去り、ティガやネクサスよりも先にカラータイマー点滅したウルトラマンオーブも一足先に飛び去り、残るは仮面ライダー達とティガ、ネクサスのみとなるが此方もティガとネクサスはオーブとは別方向に飛び去ると、ディケイドが変身解除しオーロラカーテンを呼び出していた。

 

「…ハガネ部隊、気を付けろよ。

 奴等はこれで今回の様な正面からマジンガーZを奪おうとしては来ない筈だ。

 このオーロラカーテンを使っていきなりマジンガーZの目の前へ飛んで来るなんて事も考えられる…細心の注意を払ってマジンガーZを守っておけよ。

 それと………ハンドレッドの裏に居る『邪神』に気を付けろよ【ヒュンッ】」

 

「【パシッ】むっ…ツカサ・カドヤ…了解だ、警戒しておこう」

 

「それじゃ、スペースビーストがそっちに現れたらまた一緒に戦おうか、ハガネ部隊!」

 

 ツカサがハガネ部隊全体にハンドレッドへの警戒を強める事を促しながら銀幕の中へと消えて行くと、残されたコウジ達は新たなる敵、それも等身大サイズの敵と言う想定外過ぎる敵に対する存在にこれから悩まされるのだろうと考えていた。

 一方コウジ自身はマジンガーZに秘められたパワーと言う形で魔神パワーの存在を部隊全体に伝えてしまったので、これを報告しない訳には行かなくなったとしてハガネの格納庫帰還後に全体共有しなければとして頭を抱える事となっていた。

 更にイングラムは『邪神』なる言葉に加え、旧世紀に作られた神話の名が書かれ、裏面には『Nyar』と言う文字が刻まれたカードをツカサから渡され怪訝な表情を見せていた。

 すると、戦域にヘビクラ、クレナイのゲシュペンストMk-IIが進入し通信を全体に開いて来ていた。

 

「緊急通信を受けて急いで戻って来たんだが…何があったんだ? 

 詳細を報告してくれないか?」

 

「ヘビクラ中佐達も戻って来たか…ならば機動部隊はハガネへ帰還し警戒を厳となせ」

 

「了解、機動部隊はハガネへ帰還せよ」

 

 そうして困惑した様子を見せるヘビクラとクレナイにも帰還命令が出され、機動部隊はハガネ格納庫へと帰還して行くのであった。

 …無論、ヘビクラもクレナイも先程までジャグラー、そしてオーブとしてこの場に居て、転移でゲシュペンストMk-IIの腕に乗りつつコックピットに入り、人間の姿に戻ったので全く事情を知らない訳が無かった。

 しかし地球側は自身等の正体を隠しているので今回も上手く誤魔化しながら一地球連邦軍の佐官として振る舞うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 機動部隊が全機ハガネへ帰還し、パイロット達全員とダイテツ、オノデラはブリーフィングルームへ集まっていた。

 そしてジュウゾウ、ケンゾウ両名もブリーフィングルームへと入室し何故マジンガーZが狙われたのか、その答え合わせをする時がやって来ていた。

 

「ハガネ部隊の諸君、我々に説明の場を設けてくれた事に感謝する。

 早速じゃが、マジンガーZがハンドレッドなる連中に狙われた原因の結論から言おうと思う。

 マジンガーZには我々開発陣も意図していない能力が発現しており、ハンドレッドはそれをマジンガーZごと手にするつもりで狙ったのだろうとワシ達は考えておる」

 

「開発者のジュウゾウ博士が意図していない能力…だって?」

 

「そう、そしてその能力の名は魔神パワー………マジンガーZを恐るべき魔神に変貌させる力だ。

 この7つのパワーの発現はグランゾン、そしてヴァルシオンとの戦いで諸君も目撃した筈だ」

 

 ジュウゾウ、ケンゾウの語る魔神パワーの存在にイングラムやヘビクラ達も深刻な表情を浮かべていた。

 何故なら魔神パワーの発現によりグランゾン、ヴァルシオンを圧倒し得る力をマジンガーZは発揮したのだ。

 しかもそれが7つ………7段階あるとなれば、マジンガーZはまだ7段階全ての魔神パワーが発揮されていないとジュウゾウ達が言ってるも同然となっていた。

 そして魔神パワーの内6段階までが書かれた資料がハガネ部隊の各員に回されると、リュウセイすらも息を呑む内容が其処に書かれていた。

 

「………無数の未来予測に因果律操作まで………!? 

 マジンガーZはどれだけヤバい力を秘めてるんだよ…!?」

 

「そして7段階目…これは皆にまだ伝えられぬ。

 7段階目を明かせばマジンガーZは予測不可能な行動を起こすと我々は踏んでいるのだ。

 が、1つ言える事は………魔神パワー全ての開放は世界の終焉を意味している、これだけはハッキリと言える事だ」

 

「(成る程…明かせない7段階目こそがマジンガーZが真にヤバい奴に成るもんって訳か。

 こんな爆弾を抱えながら今まで問題無く戦ってこれたのは不幸中の幸いってか?)」

 

 更に資料を読むイルムやヘビクラ達は魔神パワーが全段階開かなかった事が幸運だったと思考し、且つこれからは魔神パワーが開く様な事を起こさずコウジを鍛え上げるしか無いとツルギと同じ判断に至り、マジンガーZへ細心の注意を払う事になるのだった。

 そして………ヘビクラやクレナイはジャグラスジャグラー、ウルトラマンオーブとしてもマジンガーZの魔神パワーは歓迎出来ないとして万が一7段階目を含む全ての魔神パワーが開けばマジンガーZを破壊する事になるだろうと想像していた。

 その際コウジをマジンガーZごと葬るしか無いとまで覚悟していた…無論コウジを救える手段があるのならばそれを講じる事は惜しまないが。

 

「(…魔神パワー…俺の中の『何か』がこれを開放させてはならないと警告を発してる…そんな感覚すら覚えさせるこのパワー…世界にとっては無論だが、リュウセイやコウジ達にすら危害を加える物だな…)」

 

 更にイングラムはマジンガーZの魔神パワーと言うフレーズに強烈なデジャヴと危機感を何故か覚え、資料を食い入る様に読んでいたのだった。

 そのイングラムもまた魔神パワーは危険極まりない物とし、リュウセイやコウジ達にその力の矛先が向かわぬ様に立ち回ると行動指針を明確にしていた。

 無論この行動は、アウレフ・バルシェムとしてはバルマーに歯向かう物であるがイングラム・プリスケンとしては正解と言う矛盾した物だとイングラム自身は気付かず、更にはこの事で悩む事はほぼ無くなっており、イングラムの中にある物がジュデッカの枷を越え始めている…イングラムと言う男を真に知る者がこの場に居ればそんな感想を抱く瞬間であった。

 

「これでハガネ部隊の殆どが魔神パワーを知る事になった。

 コウジ…重ねて言うが魔神パワーに頼り切るのは止せよ?」

 

「勿論さ、テツヤさん。

 それにしても………ハンドレッドと、邪神…ね…」

 

 コウジ、ツルギ、リュウセイ、イングラム達各々は魔神パワーへの警戒に加え、ハンドレッドへの対策も講じると同時にツカサ・カドヤ…仮面ライダーディケイドから渡された『Nyar』と言う文字が裏面に刻まれたカードに視線を向けていた。

 旧世紀に作られし創作神話…そんな物を何故ツカサが投げ渡して来たのか、また邪神とは何なのか? 

 コウジ達はまだその神話の邪神がハンドレッドの裏に居る事、そしてハンドレッドを操っていると結び付ける事が出来ていなかったのだった…。




此処までの閲覧ありがとうございました!
ハンドレッドはこの後もハガネ部隊にちょっかいを掛けて来る事は確定してますが、一応予定としては前回の前書き通りOG1の時系列内に絞ってます。
そして、次回は冒頭少しオリジナル展開を挟んでからリクセント公国の話になる予定です。
どんなオリジナル展開かはその時にご覧下さいませ。
…因みにイングラムはこの段階で枷が外れてればディケイドからの情報でクトゥルフ神話とか無貌の神の暗躍に気付けたのですが、まだ枷が外れ切っていないので其処まで気付けなかったと言うのは裏話的な物になります。

次回もよろしくお願い致します、感想や評価等もお待ちしてます!
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