今回はシナリオ前会話はほぼ原作と変わらないのでカット、シナリオ終了後会話は次回に回しました。
理由としまして、今回は戦闘が一応前後編に分けなくても収まった事、しかしシナリオ終了後会話を入れると後編が中途半端な長さになってしまう事になるからでした。
なので次回は恐らく前後編に分かれると思いますが、何卒よろしくお願い致します。
それと後書きにてお知らせがあります。
では、本編へどうぞ!
第24話『リューネ、そしてヴァルシオーネ』
ハガネは大気圏を離脱後、ヒリュウ改との合流地点で待機しながらハガネ全体にホワイトスターの監視映像が送られるのだった。
「デカいな………全長約40km、スペースコロニーの倍以上はあるぜ、アレ」
「まさに『隠し球』って感じ?」
「おっ、今の上手い!
座布団1枚!!」
「わお、もう一声!」
「つまらん事を言っている場合じゃないぞ、2人共」
「その通りだ」
そんな中でもハガネ部隊+ATXチームは割と余裕があるのかおふざけとツッコミの言葉を交わしていた。
一方ヘビクラはエクセレンのホワイトスターだけに隠し球と何故かツボり笑っていた。
「まぁまぁキョウスケ少尉にライ、俺達は今後あの魔星をぶっ飛ばしに行くんだ。
そん時はアレで『お手玉してやる』って感じでエアロゲイター達を倒そうぜ?」
「おいコウジ…」
「…ツルギ少佐、何か言ってやってくれ」
其処にコウジがリュウセイ、エクセレンに乗る形でホワイトスターでお手玉と発言した事でキョウスケ達が頭を抱えながらツルギに少し軌道修正を求めていた。
しかし………当のツルギはコウジの発言を受け入れ、ニヤリと笑っていた。
「フッ、あのデカい衛星要塞でお手玉か………エアロゲイターの奴等もそんな事をされれば地球に手出しをしようとは思うまい」
「(………そうだったな、ツルギ少佐達も元教導隊、ならコウジのノリはツルギ少佐仕込みか………)」
「良いじゃないか、お手玉………エアロゲイター達を全て撃破した上で奴等の要塞をそのノリで破壊し尽くしてやる、そう言う気概で行くぞ。
そしたら適度に肩の力も抜けるし、そんでこっちの力も出し切れる………だろ、クレナイ?」
「だな、ヘビクラ」
「てな訳でリュウセイ、リョウト、リオ、クスハ、ブリット、エクセレン、ジャーダ、ガーネット、ラトゥーニ、俺達とコウジのやろうとする事を手伝ってくれや」
「ええ、ぼ、僕達もですか!?」
そうして元教導隊の3名はホワイトスターでお手玉と言うコウジの発想に乗っかり、それをやれる位徹底的にエアロゲイターを打倒しようと考えていた。
その際に真面目なリョウトやラトゥーニまで手伝わされるとなるが………選出したメンバーをお気楽か、未来ある若者か、或いは恋人が居るメンバーだった。
ヘビクラはこんな事を言うが、部隊のこう言った面々は居てくれるだけで他人との間を取り持つ緩衝材になってくれるので非常に助かる人材であり………死なせてはならない者なのだ。
軍人のキョウスケ、ライはこの人選にその意図があると感じ取り、ヘビクラ達なりに気を使ってくれてる事が伺えたのだった。
………そしてイングラムも、出来るなら自分の手で皆を守ってやりたかった………そう考えていた。
「艦長、ヒリュウ改が来ました」
そんなコウジやヘビクラ達のやり取りが行われているハガネの隣にヒリュウ改が停艦し、ブリッジにてレフィーナとダイテツ達艦長組が会話を軽くしていた。
その最中………リュウセイやコウジ達はヒリュウ改からサイバスターとリベル・レギスが出撃した所を目撃しギョッとしていた。
「なあ、おい…あれってサイバスターじゃねえか!
それに………ウェーク島でビーストの巣を焼き払った謎の機動兵器まで…!?」
「ほ、ホントだ!!」
「よう、久しぶりだな、リュウセイ、コウジ」
「お前、まさかまた迷子になったのか!?」
「お前等な…俺がしょっちゅう迷子になってると思ってるだろ?」
「違うのか?」
「あ、あのなぁ…」
マサキはコウジ達との久々の再会に談笑し、マサキの迷子癖をネタに相変わらずなやり取りをしていた。
対するツルギ、ヘビクラ、イングラム達はリベル・レギス側に通信を繋げ、パイロットの顔と声を認識し始めていた。
「此方はハガネ部隊所属SRXチーム隊長イングラム・プリスケン少佐、及びストレイジ隊長のショウタ・ヘビクラ中佐だ。
そちらの名と所属を答えて貰うぞ」
「ふむ………そなた等と相見えるのは2回目だな。
されど余達の名を名乗らなかった故、名乗らせて貰おう。
余の名はマスターテリオン、余の傍らに居るは余の比翼連理の翼エセルドレーダ、そしてこれなる鬼神は余の
以後、そなた等の世話になろう」
「………リベル・レギス、マスターテリオン………」
「(アレが………かの邪神の落し子、
イングラム達はマスターテリオン、リベル・レギスの名前を確認すると、ウルトラマンオーブであるクレナイやジャグラスジャグラーとして各世界を回ったヘビクラは、邪教崇拝にも幾分か関わった為に全にして一なる邪神の存在も認知していた。
その過程でマスターテリオンの存在も知り、いずれウルトラマン達とかの大導師が接触した場合はどんな化学反応を起こすか未知数だった故に珍しく警戒心を露わにしていた。
だが、そんなヘビクラ達の警戒心を他所にハガネ、ヒリュウ改のレーダーが接近する存在を探知し、警報を鳴らしていた!
「何だ!?」
「高速で接近する物体あり!
識別はDC!
1機で正面から突っ込んで来ます!」
「総員、第1種戦闘配置!」
「PT部隊、直ちに出撃して下さい!」
そうしてダイテツ、レフィーナの命令によりハガネとヒリュウ改の機動部隊は出撃し、SRXチームとATXチーム、ダブルマジンガーやグルンガスト2機とジガンスクード、更にストレイジとオクト小隊、リオ達のゲシュペンストMk- IIやシュッツバルト等が出撃し、正面から突っ込んで来る何かに備えた!
そうして迎撃態勢を整えた所で各機のモニターはそのDC機を映した。
…それは、ロボットと呼ぶには似つかわしく無い、女の子の姿をした20m級の機体であった!
「な、何だ、ありゃ!?」
「えっ、女の子?
女の子型のロボット?
何で?」
「…巫山戯た外見で油断させて、一気にこっちを狩り穫る様な高性能兵器かも知れん、各機、油断するなよ?」
「か………可愛い………!」
「艦長、DC機から通信が入ってます!」
「受信しろ」
ハガネ・ヒリュウ改の部隊の面々は様々な反応を見せ、最後にはリュウセイが可愛いと公言してラトゥーニを驚かせていた。
だがリュウセイはロボマニアなので、美少女型ロボに可愛いと言うのは当たり前の反応だったりするのである。
そんな機動部隊の前で謎のDC機は通信をハガネに入れるとダイテツは相手の正体を見極めるべく通信を繋げさせた。
そうして映し出された者は、これまた機体に負けず劣らずの美少女と呼ぶべき女の子であった。
「漸く会えたわ、ハガネ!」
「女の子の声!?」
「誰だ、お前?」
「あたしの名前は『リューネ・ゾルダーク』!
あんた達に殺されたビアン・ゾルダークの娘よ!!」
「ビ、ビアンの娘!?
…そう言えば、あの人は娘が居るって最後の方で…まさか君が!?」
そうして女の子の口から告げられた自身の名前…リューネ・ゾルダークにハガネ・ヒリュウ改部隊、特にハガネ側の人間は驚愕したのだった。
まさかビアンが死の間際に立たされた際に告げた娘に今この時に出会ってしまったのだから!
しかし、それと同時にリューネとのこの僅かなやり取りを見て、ダイテツやヘビクラ達は即座に『リューネはビアンの生存の可能性を知らない』と判断し、彼女に余計な混乱を………そして、レーダーに映る彼女の機体の背後に居る者達に知らせぬ様にする為、『ビアン生存説の事を口にするな』とハガネ部隊の各機とサイバスターに暗号通信を入れたのだった。
「あんた等にとっては敵だったんだろうけど…あたしにとってはたった一人の親父だったんだ!
そりゃお世辞にも良い親父とは言えなかったさ、でもね………カタは付けさせて貰うよ!!」
「そんな事をしたって…」
「待てリョウト、その先は言うな。
その言葉は………あの子が言うべき物だ、俺達に口にする権利は無い」
「ク、クレナイ少佐…!」
更にリョウトが復讐の是非について口にしようとした所で人生経験豊富なクレナイがいの一番にそれを止め、リューネの語る事を止めようとはしなかった。
そして、これには人の何倍もの時間を生きて来たクレナイ・ガイの視点があるからこそこの結論に行き着いたのだ。
無論ただ黙って殺られる訳には行かないのと、彼女を出来るだけ無傷で確保した後に誤解を解かねばならない事も百も承知なので、ゲシュペンストMk-IIに装備されたM950マシンガンを構え始めていた!
「へぇ、あのビアンのおっさんの娘って言うからどんな厳つい顔の女かと思ったけど…お前、結構可愛いじゃないか」
「な…何を言ってる!?」
「(おや、こいつ…意外と純情なんだな)所で、ちょいと聞きたいんだけどよ…お前、DCのメンバーなのか?」
「…今のDCは親父の作った物とは違う!
あたしはあんな物とは一切関係無い!」
「だったら、今其処に出現しようとしているのは何だ?」
「えっ!?」
そんな中マサキは結局リューネ・ゾルダークはDCのメンバーなのか否かの確認を取ると、彼女は今のDC残党とは一切合切関係無いと高らかに宣言したのだった。
それと同時に………遂に空気の読めない連中がリューネの機体………『ヴァルシオーネ』の背後に展開し、宙間戦闘機がハガネ・ヒリュウ改部隊の目の前まで接近していた!
「あいつ等は…!」
「コロニー統合軍の残党か」
「あのDCの女…!
あたし達を罠に嵌めたのか!!」
「まだそうと決まった訳じゃないが…どうなっている?」
「クックック…此処でヒリュウ改とハガネを沈めれば…俺の立場は絶対的な物となる。
そうなれば、あのゼンガー・ゾンボルトに大きな顔をさせずに済む」
そうしてコロニー統合軍の指揮官の声を聞いたヒリュウ改側に居た経験があるメンバーはその声を聞き僅かに驚いていた。
『ジーベル・ミステル』、DC戦争中に何度かヒリュウ改と戦闘を交えた2流以下の指揮官が生きていたのだと。
それをエクセレンが各機に『使う手はセコいわ、しつこいわで女には嫌われるタイプの男って感じ』と軽く説明し、リュウセイやコウジ達も姑息な男が残党として残ってしまったのかと思ったのだった。
「リューネ・ゾルダーク、お前がビアン総帥の娘ならば、志を共にした我々へ手を貸せ!
此処でハガネとヒリュウ改を沈め、連邦を倒し…我等コロニー統合軍とDCで世界を再統一するのだ!!」
「………」
「お前、本当にDCとは関係無いのか?」
「くどい!!
それ程言うんなら証拠を見せてやるよ!!
…『サイコブラスタァァァァァァ』!!!!!」
そんなジーベルはリューネに手を差し伸べる…と言うより一方的な承服を求め、マサキはDC残党とは関係無いのかと再度問うと、リューネは戦闘機群に突撃し、サイバスターのサイフラッシュを科学的に再現しヴァルシオーネに搭載されたMAPW、サイコブラスターを使用して戦闘機群を全て撃破したのだった!!
「何!?
貴様、我々を裏切ったのか!?」
「裏切りだって!?
裏切ったのはあんただろ!
親父の作ったDCやマイヤー総司令のコロニー統合軍は…毒ガスなんて使おうとしなかった筈だよ!!」
「ど、毒ガス!?」
ジーベルの問いにリューネは尤もな事を………ビアン達のDCやコロニー統合軍だったならば、コロニーに毒ガスを使おうとする下劣な手段を使わなかったと高らかに叫ぶと、コウジはいきなり毒ガスと言う単語が飛び出た事に驚きギョッとし、ツルギ、ヘビクラ、クレナイは………その単語により何時もの態度とは異なる物………一気に無表情になり、その視線をジーベルに向けていた!!
「…何の事だ?」
「惚けたって無駄さ。
あんたが毒ガスを使ってコルムナを手に入れようとした事は知ってるんだからね!」
「…おうキョウスケ少尉、エクセレン少尉、ヒリュウ改のメンバー達、アレ…マジか?」
「ええ…。
私達が何とか食い止めたお陰でコルムナは無事だったけど…」
「な…何て奴なの!
宇宙ステーションに毒ガスを使うなんて最低よ!
許せない!」
「………ああ、ましてやコロニー統合軍の軍服を着てる奴が………毒ガスを使うのは更に許せないな………」
そうしてヘビクラの確認にラーダがYESと回答すると、リオだけでなくエルザムの弟であるライも、リュウセイも、コウジも、更にエルザムの友であった元教導隊の3人も…否、この場に集った者達はジーベルの使った卑劣な手段に怒りを向けていた!
蚊帳の外側に居るマスターテリオンも密閉空間である宇宙ステーションに毒ガスを使えば如何なる結果を招くか考えずとも把握しており、それをコロニー側の人間が使った事は度し難いとしてリベル・レギスに黄金の剣を装備させ構え始めていた!
「さあ、どう言い訳するつもりなのさ!」
「フン…マイヤーやビアンは非情になり切れなかったからこそ戦争に敗れて死んだのだ。
だが、俺は違う!
目的の為には手段を選ばん!」
「あらら、こりゃまた悪役お決まりの台詞だなぁ」
「形振りの構わなさなら負けないつもりだけどね」
「あんた達、邪魔するんじゃないよ!
あいつ等はあたしが仕留めるんだ!
あんた等の相手は後でやってやる!!」
「全機、攻撃開始!
『レオナ・ガーシュタイン』少尉、お前は俺の艦を防衛しろ、良いな?」
そうしてリューネもジーベル達コロニー統合軍残党に怒りを向けてハガネ・ヒリュウ改は後回しとなった。
それをハガネ・ヒリュウ改側もリューネは無視してコロニー統合軍残党に集中しようとしていた!
対するジーベルはトロイエ隊の最後の一人であるレオナに対して艦を防衛しろと命じながら展開した部隊に攻撃を開始させたのだった!
その中でタスクはDC戦争中に気になっていたレオナも生き残っていた事に関心を示し、ライもレオナが其処に居るのは間違っていると思いながらジガンスクードとR-2はレオナのガーリオンに視線を向けていた!
一方レオナの心は揺れており、マイヤー総司令の遺志無きコロニー統合軍残党に居る意味を見出だせずに居るのだった。
「全機へ、ジーベル・ミステルの艦は落とせるなら落とせ。
…あの野郎にコルムナに毒ガス使おうとした事の本当の代償を支払ってやれ」
「(ヘ、ヘビクラ中佐がこんなに静かになってる姿を見るのは初めてだ………もしかして………)」
「ヘビクラ、ツルギ………やるぞ」
「ああ」
そうしてハガネ・ヒリュウ改部隊も迎撃を開始する………が、その中でも率先して動いたのが元教導隊の3名が駆るゲシュペンストMk-IIとグレートマジンガーであった。
3人の共通点は教導隊出身である事、教導隊にはエルザムが所属していた事。
そして………3人は新西暦184年に起きたエルピス事件の顛末を知っている事、これが主な共通点であった。
そう、3人は友であるエルザムに見舞われた悲劇を嘲笑う行為を行ったジーベルに本気でキレているのだ。
その為マイヤー総司令の遺志を理解しないコロニー統合軍残党、それもジーベルに従う者達にも容赦無く怒りの拳をぶつけ、撃破しているのだ。
その鬼気迫る活躍にリュウセイ達は凄いよりも若干の恐怖心を抱き、更にツルギを良く知るコウジはツルギが本気でキレていると悟り、余り迂闊に触れない様に敵機を相手取るのだった!
「では、ハガネとヒリュウ改の世話になる初陣を飾る為参ろうか。
行くぞ、エセルドレーダ」
「イエス、マスター」
更にマスターテリオンとエセルドレーダはこれから共に戦う守護者足り得る者達と轡を並べるべくリベル・レギスを駆り、黄金の剣で『コスモリオン・タイプV』と『SF-29ランゼン改』を複数機同時に斬り裂き撃破していた!
更に威力調節したABRAHADABRAを放ち、コロニー統合軍残党を全く寄せ付けず逆に蹂躙する様を見せ付け、敵に恐怖を与え始めていた!!
一方クレナイとヘビクラはアレがマスターテリオンの全力でない事は百も承知なので、もしもその力を世界に向ける気を起こせば…と、警戒していた。
但し、2人の警戒は邪神から解放されたマスターテリオン達には無意味であり、マスターテリオンとエセルドレーダも魔なる者に属しながらも世界を守る為に力を振るう事にある種の『やり甲斐』を持っており、最早世界に恐怖と絶望を振り撒く
そんなハガネ・ヒリュウ改部隊の戦闘を見ていたジーベルは苛立ち、部下達に当たり散らし始めていた。
「貴様等、何をしている!
さっさと奴等を始末しろ!」
「………(あんな男を守る位なら、私はユーリア隊長の様に戦って死ぬ事を選ぶ)」
そして、そんなジーベルの醜態を見届けたレオナは決意を固め、護衛命令を無視してハガネ・ヒリュウ改部隊へと突撃し始めていた!!
「レオナ少尉、何処へ行く!?
貴様の任務は俺を守る事だぞ!」
「私が命を懸けて守る対象はマイヤー・V・ブランシュタイン総司令ただ一人…」
「何だと!?
上官の命令に逆らう気か!」
「ええ、このまま生き恥を晒すつもりはなくてよ。
私はトロイエ隊の名を汚さぬ為にも…此処で戦って死ぬ」
「き、貴様…!」
更にレオナはトロイエ隊の名誉を守る為に死ぬ決意までジーベルにオープン通信で告げながらハガネ・ヒリュウ改部隊へと視線を向けていた!
そんな覚悟が決まったレオナにジーベルは迫力で押されてしまい、『命令違反者を始末しろ』と言う彼が最も好みそうな命令すら出す事が出来ずにいたのだった!!
そんなオープン通信でやり取りをしたレオナにヘビクラ達は決して彼女はジーベルの様な卑劣な輩では無いと判断し、ロックオンを解除してレオナの決意を見ても未だジーベルに従う者達に銃口を向けていたのだった!
「ヒリュウ改、そしてハガネ…私の最期の意地を見せてあげる!」
「!!」
「レオナ…死ぬ気か…!?」
「駄目だ…そんなのは…!!」
更にレオナの悲壮なる決意にライ、そしてタスクはいの一番に反応して彼女を止めるべくR-2とジガンスクードを操縦し、レオナのガーリオンへと向かい始めていた!
その行動にイングラム達やダイテツ達は向かって来る敵を迎撃する行動に当たる為、特に何も言わずライとタスクにレオナ機の迎撃を任せたのだった。
そんなライ達の近くに居たコウジやリュウセイ、マサキやキョウスケも自分達のやるべき事を決めて、R-2とジガンスクードに向かって来る敵を迎撃し始めたのだった!!
「コウジ、リュウセイ、マサキ、キョウスケ少尉…!」
「行け、ライ、それと…「あ、タスク、俺タスク・シングウジ!」分かったタスク、お前達はあのガーリオンを止めてやれ!」
「2人に向かって来る敵は俺とマジンガーZ、そしてリュウセイ達で食い止めてやる!」
「お前等あのガーリオンを止めたいって思ったんだろ?
ならそれをやり遂げな!」
「タスク、ライディース少尉、お前達を阻む邪魔者は俺達が打ち貫く。
お前達はお前達のやりたい事をやれ」
「皆…済まねぇ、恩に着るぜ!!」
そうして4人はライとタスクにエールを贈りながらコスモリオン・タイプVとランゼン改を迎撃し、ガーリオンへの道を作り上げていた!
タスク、そして…口には出さなかったが、リュウセイやコウジ達の心意気に感謝したライはR-2とジガンスクードを操縦しその道を通り、真っ直ぐガーリオンへと突撃し接敵したのだった!
「ライディース、そしてジガンスクード………貴方達が私の最期の相手よ、覚悟なさい!」
「レオナ、此処で死ねばお前を生かした者達の遺志が無駄になる…そんな事にはさせん…!」
「あんた、トロイエ隊の隊長さんがマイヤー総司令の旗艦艦隊との総決戦であんたを参加させなかったんだろ!
なら、その想いって奴をこんな所で無駄にさせたくねぇだろ?」
「!?」
そうして此処で散ろうとしていたレオナを止めるべくライとタスクは今日初めて出会ったばかりなのに上手く連携し、R-2のビーム・チャクラムはガーリオンのバースト・レールガンを斬り裂きながら拘束し、動きが止まったガーリオンへとジガンスクードの『ギガント・ナックル』が直撃し、ガーリオンを中破させた!
更にギガント・ナックルの一撃でガーリオンのテスラ・ドライブにも異常が発生しソニック・ブレイカーが使用不可になり、残る武装はマシンキャノンとアサルトブレードのみとなり…レオナは完全に詰んだのであった!
「…此処までね。
さあ、トドメを刺しなさい」
「悪いけど、負けを悟った奴を嬲り殺す趣味は無いんでね」
「!
情けを掛けるつもり!?」
「そう言う訳では無い。
だがレオナ、エアロゲイターの拠点が現れた今、此処で死ぬのはお前を生かした者達の遺志を無碍に扱う事になるぞ?」
「なっ…!?」
そうしてトドメを求めたレオナに対してライ、タスクはそれぞれの考えを口にし、特にライの言葉が痛烈に刺さり彼女は狼狽してしまう。
タスクは其処に追撃を掛ける様に自身が思った事を口にし始めた。
「あんた、運が良かったんだ。
でなきゃ、あの戦いで生き残れねぇよ」
「私は…ヒリュウ改との最終決戦に参加していなかっただけで…!」
「だから、それも運なのさ。
それを無駄にするなんて…勿体ねぇぜ」
「な、何を…!」
「ま、良いから良いから。
コックピットブロックを外から強制排除するぜ」
タスクの運が良かったんだ…この言葉も受けてレオナは2人に反論を口に出来ず、そのままガーリオンのコックピットブロックが強制排除されR-2とジガンスクードに回収されたのだった。
更に中破したガーリオンも直せば使えそうだと判断したリョウト、更にリョウトの意図を察したリオがレオナ機を回収していた。
一方、クスハのグルンガスト弐式は初陣でハガネとヒリュウ改を防衛しながらこれが戦争だと、少し前まで一般人だった自身が戦いの場に居ると理解し少し呼吸が荒くなりながらもグルンガスト弐式の操縦を止めず、向かって来たランゼン改とコスモリオン・タイプVをロックオンしていた!
「………行きます!
『マキシ・ブラスター』…撃ちます!!」
「なっ………うおわぁぁぁぁぁぁ!!!!?」
『ドォォォン!』
そうしてグルンガスト弐式から放たれた熱線はコスモリオン・タイプVとランゼン改に直撃し………パイロットは脱出出来なかったらしく、クスハは初めて人を殺めた事を自覚し、しかし自分からグルンガスト弐式に乗る決意をし、ヘビクラ達との訓練を受けた過程でいずれこうなるから覚悟を決めろと言われていたので、その覚悟を以て何とか精神状態を保つのだった!
その近くで戦闘をしていたヒュッケバインMk-IIを駆るブリットはクスハの事を気に掛け、戦闘が終了した後で声を掛けようと思ったのだった。
更にコウジ達の下にビルトラプター、ヴァイスリッター、更にR-2とジガンスクードも合流し、元教導隊組に次いで敵を撃破し残るはジーベルやその他士官が乗る戦艦『ペリグリン』が2隻のみとなるのだった!
更に………この戦闘に掛かった時間はたった2分、たった2分で数で勝っていたコロニー統合軍残党の機動部隊はハガネ・ヒリュウ改部隊に全滅させられたのだった!
「ええい、使えん連中だ!!」
「全滅…数で勝っていたコスモリオンやランゼンがたった2分で…これが、ハガネとヒリュウ改部隊の力なのか…!?」
そんな機動部隊達をジーベルは罵り全く現実が見えておらず、別のペリグリンの艦長はハガネ・ヒリュウ改部隊の力に戦慄し呑まれてしまっていた!
その両者の違いはあれど、まだ抵抗する意志がある為ハガネ・ヒリュウ改部隊はペリグリン2隻にロックオンを掛けて狙いを定めたのだった!
「い、いかん、此処で俺は死ぬ訳には行かん!!
戦闘宙域を脱出する!
俺の退路を確保させろっ!!」
だが、ジーベルはこれでも有利不利はしっかり理解出来る指揮官だった為、何とジーベルのペリグリンがいの一番に転舵し戦闘宙域から離脱したのだった!!
残った1隻のペリグリンは…ジーベルの命令に従い、己の死地は此処だと悟りながらハガネ・ヒリュウ改機動部隊と戦闘を行い、そして散ったのだった。
そうして、残るはヴァルシオーネのみとなり、リューネは先ずは近くに居たサイバスターに狙いを定めたのだった!
そしてディバイン・アームとディスカッターが斬り結び、何度もサイバスターはヴァルシオーネの攻撃を捌いていた!
「さあ、これで邪魔者は居なくなった。
ケリを付けさせて貰うよ!!」
「聞け、リューネ!
お前の親父は俺達に地球の未来を託したんだ!」
「そんな戯れ言っ!」
「だが!
奴の予言通り異星人が現れた以上、俺達が戦ってる場合じゃねぇだろうが!
それにビアンは…」
「五月蝿い!!」
「ちっ、しょうがねぇ!
口で言っても分からねえのなら!」
そして、コロニー統合軍残党が居なくなった事でマサキは言葉でリューネのビアンの事についての誤解を解こうとしたが、矢張り怒りに燃えてる者を言葉で止めるのは大分無理があった。
それにより先ずは実力でヴァルシオーネを止めるべくサイバスターのスピードを駆使してリューネを翻弄し、そして急接近してコックピット部にディスカッターの刃先を向けて何時でもお前を殺せる意思表示を行い、ヴァルシオーネの動きを止める事に成功する!
「………アハハハ、やっぱり勝てなかったか。
でも、これでスッキリした。
親父は親父、あたしはあたし。
あたし、あんた達が気に入ったよ」
「リューネ…」
「特にマサキ、あんた…結構良い男だしね。
あたしに可愛いなんて言ってくれたのはあんたが初めてだよ」
「な…何言ってんだ」
「あ、あのさ、一応俺も…」
「お前が可愛いと言ったのは彼女の機体の方だろうが」
「相変わらずツッコミが厳しいね」
そうしてリューネのモヤモヤは解消され、ハガネ組のやり取りを見てヒリュウ改組の方も(あ、この人達のノリについて行けるわ)と同類を見つけた感覚を覚えている中、リューネはそれ等のやり取りを見て笑っていた。
「ま、あんた等と一緒に居た方が面白そうだしね。
それに、あたしも異星人と戦うつもりで木星から帰って来たし…どう?
あたしもハガネに乗せてくれない?」
「おいおい、強引な奴だな」
「イングラム少佐、ヘビクラ中佐…どうします?」
「良いだろう。
今は少しでも戦力が欲しい時だからな。
艦長には俺の方から話しておく」
「俺も賛成だぜ。
まっ、こう言うのは俺等に任せときな」
「流石、話が分かるね。
じゃ、よろしく頼むよ」
そうしてリューネがハガネと合流し、ヒリュウ改組…特にカチーナは(これで良いのか?)と疑問に思いながらも上官達の判断に文句は付けられない上にエアロゲイターとの戦いに戦力が必要と言う題目にケチを付けられないと分かってるので、その場では黙る事にしたのだった。
そうしてそれぞれが帰還する…そんな時、グレートマジンガーがヴァルシオーネの肩部に手を掛け、ツルギがリューネにプライベート通信を行っていた。
「………リューネ・ゾルダーク、お前に伝えなければならない事がある。
格納庫で俺達と話して欲しい」
「?」
リューネはツルギに何を言われるのかさっぱり分からず疑問符を浮かべると、コウジ達もいよいよリューネの中の誤解を解く事になると思い、少し深呼吸をしてビアン生存説を伝えようとした。
更にこれから一緒に戦うヒリュウ改組にもそれを伝え、後腐れが無い様にしようとも考えていたのだった。
此処までの閲覧ありがとうございました!
ジーベルの戦力だけでは今のメンツは止まらないのです、いやマジで。
それでいてDC戦争中にやった事がアレ過ぎて…ゼンガーオヤビンにボッコボコに殴られるなら、ヘビクラ達元教導隊組も当然…て事です。
そしてリューネは加入、レオナもガーリオンごと回収になりました、これで更にハガネ・ヒリュウ改部隊の戦力がアップしました、勝ったなガハハ!
閑話休題
此処からはお知らせです。
自分、”蒼龍”のリアル事情がこれから数ヶ月間ゴタゴタする事が見込まれ、それに伴い本作を更新するスピードが更に遅くなる事になりました。
本作を楽しみにしてくださる皆様には大変申し訳無いと思っておりますが、それでも何とか作品の更新を止めない様に心掛けますのでご了承下さいませ。
次回もよろしくお願い致します、感想等もお待ちしております!