スーパーロボット大戦OG 魔神伝   作:”蒼龍”

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皆様こんばんはです、第27話後編を投稿致します。
今回は前回の続き、ヴァルシオン改とスペースビースト&ダークファウストの三つ巴になります。
なお、ゲームで言うと表示は赤と黄色に分かれてるのに何故か両方共自軍ユニットに攻撃を優先するルーチンが組まれてて互いに交戦しないので実質敵部隊がそのまま増えた+種類がリアル系からスーパー系に変わった様な物です。
そして、今回はダークファウストと言えばこれと言う物を書いてます。
では、本編へどうぞ!


第27話『ゲイム・システム(後編)』

 ダークファウストがセバストポリ基地に現れるほんの僅か前、ビースト振動波をセバストポリ基地で探知したナイトレイダーは早速クロムチェスターに乗り込み急行していた…そんな中、ユーゼスは懐にしまっていたエボルトラスターから不思議な脈動を感じ取り、取り出しながら見つめているのだった!

 

「ユーゼス、この先に何かあるの?」

 

「…エボルトラスターが、ネクサスの意思が私に何かを伝えてる。

 そして急ぎセバストポリ基地へと向かえと…済まない皆、私は変身して先に向かう!」

 

 ダイゴの問い掛けにユーゼスはネクサスが何かを伝えたがっており、更にセバストポリ基地へと向かうと言う意思を感じ取るとツカサやソウゴ達にも一声掛けた後エボルトラスターを引き抜き、ネクサスへと変身したのだった!

 更にセバストポリ基地へ急ぎ向かうべく、ネクサスは変身の最中にジュネッスへとタイプチェンジすると、赤い光となりながら現場に急行したのだった!!

 

「…ならば俺達もセバストポリ基地に急ぐぞ、俺の力を使う」

 

 そうしてツカサも仮面ライダーディケイドとしてこの先に何かがあると直感が働き、クロムチェスター3機を覆う巨大なオーロラカーテンを目の前に展開するとネクサスがセバストポリ基地へと到着するのと同時に現着する様に転移するのであった!

 そして彼等は其処で目撃するだろう、この世界に現れてはならぬ者がまた1つ現れたその事実を………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ダーク…ファウスト…!!

 ジーベル少佐が、何故あんな物に…!?」

 

 一方セバストポリ基地にて、再出撃しようとしていたレオナはジーベルがダークファウストへと変貌した事に衝撃を覚え、その思考が混乱していた!

 しかし、其処にセブンガーとウインダムを起動し再出撃したクレナイ、ヘビクラがハガネ・ヒリュウ改部隊全体に通信を送り始めた!

 

「各機へ、何故ジーベルがあんがあんな物になったのか詮索するのは後だ!!」

 

「今はスペースビーストの群れとダークファウストを殲滅しつつヴァルシオン改を打倒し、ジュネーブへと急ぐ事が先決だろ?

 こんな所でノタノタしてたらシャイン王女を助ける事も出来なくなる…さっさとコイツ等を倒して、シャイン王女を救って大団円しようぜ?」

 

 クレナイは怒声を上げて緊張感を持たせ、ヘビクラは軽くもありつつハガネ・ヒリュウ改部隊が為すべき事を示しつつシャイン王女の存在を上手くチラつかせ、各機やオノデラ達の士気を高める事に成功していた!

 そして、セブンガーとウインダムはスペースビーストの群れとダークファウストを見つめながら…クレナイはヘビクラに記録機器をオフにしたプライベート通信を掛けていた。

 

「…シャイン王女の名前を出したのはお前なりにアースクレイドルへ入った際に助けられなかった贖罪か?」

 

「…知らなかったとは言え、あんな幼い子供があのヴァルシオン改に搭載されてるであろうマン・マシン・インターフェースの実験を受けてる可能性を視野に入れなかったのは俺のミスだ。

 知っていたらとかの過程は言わねぇが、今からでもその失態を取り返してやる…絶対にな」

 

「…ああ、そうだな、ジャグラー」

 

 ガイはジャグラーが己の失態………シャイン王女が受けているであろうヴァルシオン改のマン・マシン・インターフェースへの適合実験の事を考慮せず、ゼンガー達に忠告を入れただけでアースクレイドルから撤退した事を突くと、ジャグラーも何ら反論せずジュネーブへと急ぎ失態を取り返すと珍しく躍起になっている姿を目撃したのだった。

 それによりガイもそれ以上何も語らず、ただ眼前の敵を始末してジュネーブへと急行しようと決意するのだった!!

 其処にPT、AM各機がディバイトランチャーを装備して再出撃が完了し、スペースビーストの群れ+ダークファウストとヴァルシオン改と三者が入り乱れる乱戦に突入するのだった!!

 しかしダークファウストやスペースビースト、そしてヴァルシオン改は優先的にハガネ・ヒリュウ改部隊を狙っており、その攻撃で互いが巻き添えになろうが構わないと言うある種の連携染みた行動を見せてリュウセイ達を驚かせていた!!

 

「あ、アイツ等敵同士の癖に連携みたいな真似してやがるぞ!?」

 

「恐らく俺達と言う獲物を優先的に狙う事で、両方共連携するつもりは無いが図らずとも連携している体を整えたのだろうな。

 無論、両方共互いを巻き込みつつ俺達を始末する気だろうがな」

 

「まさか、こんな形で2つの勢力が協力する形の戦闘が起きるなんて…!!」

 

 リュウセイやアヤがそれぞれ驚愕し、ライが敵の思惑を推察しながら互いをフォローし合うと、其処にビルトシュバインとビルトラプターが援護に入り、ペドレオンやバグバズン、ビーセクタ達を倒していた!

 しかし、倒した矢先からスペースビーストの増援が戦域に現れ、且つヴァルシオン改の攻勢が激化しつつダークファウストも行動を始め、いよいよ以て拙い………そう感じていた瞬間、ダークファウストに赤い光が突撃しハガネ・ヒリュウ改部隊を襲わせぬ様に割って入っていた!!

 そしてその赤い光の正体はウルトラマンネクサスであり、更にオーロラカーテンを通り抜けてクロムチェスター3機が出現し、直ぐ様ストライクチェスターに合体していた!!

 

「ナイトレイダーと…ウルトラマンネクサスか!!」

 

「全く、良いタイミングで来やがるな」

 

「此方ナイトレイダーだ、スペースビースト共を倒してやるからお前等はさっさとあのヴァルシオン擬きを倒せよ?」

 

 更にツカサが通信を入れ、スペースビーストの群れを相手取り攻撃を開始するとコウジやリュウセイ達もスペースビーストやダークファウストに攻撃する組とヴァルシオン改を撃破する組に分かれて行動を開始し、ペドレオン達の通常個体にディバイトランチャーを斉射しながら上手く戦力を分散しつつ敵の連携状態を乱したのだった!!

 そしてダイゴとツカサとウォズは、ビーストのみならずダークファウストまでこの世界に現れたと知り、表情を険しくしていた!!

 

『現れたな、ウルトラマンネクサス!

 あの方からの命により、貴様も俺の獲物だ!!』

 

『シェア!

 フッ、ハァァッ!!!【キン、コポコポコポコポコポコポ、キン、ビュォォォォォォッ】』

 

 ダークファウストはネクサスに対して敵意を剥き出したテレパシーを送ると、ネクサス/ユーゼスも初めて闇の巨人………『ウルティノイド』と呼ばれる造り出された巨人達との戦闘に入り、且つスペースビーストのビースト細胞の拡散を防ぐべく即座にメタフィールドを展開するのだった!

 コウジやリュウセイ達もあの閉鎖空間なら逆転を狙えると笑みを浮かべていた………が、此処でツカサがオープン回線で声を荒げたのだった!!

 

「待てネクサス、ダークファウストの前でメタフィールドを張るな!!」

 

『遅い!!

 ハァァッ、ハァッ!!【ギュォォォォォッ、ギュォォォォォォォォォンッ!!!!!】

 

 ツカサの怒声が響いた直後、ダークファウストは両腕を交差し、腕を上方向に向けると闇の力が何とメタフィールドを侵食し始め、ネクサス/ユーゼスもこんな事は初めての事なので戸惑いながら周りを見渡していた!!

 そうして張られた時空間はメタフィールドと真逆の性質………ウルトラマンの光を奪い、本来の力を失わせつつスペースビーストとダークファウスト達の力を増幅させる『ダークフィールド』と化したのだった!!

 更にこの時空間はどうやら人間達の造り上げた兵器の力も奪い取る性質まで持ち併せるらしく、ハガネ・ヒリュウ改部隊とヴァルシオン改、更にストライクチェスターもその能力にデバフ及びエネルギー吸収効果が掛けられてしまうのだった!!

 

「な、何なんだこの空間は!?」

 

「…ダークフィールド、簡単に言えばメタフィールドの真逆の力を持つ暗黒時空間だ。

 此処では奴やスペースビーストの力が増し、俺達の力が上手く発揮出来なくなる。

 気を付けろよハガネ、ヒリュウ改、そしてネクサス………此処からは気を抜けば喰われるぞ!」

 

『…デュッ!!』

 

 ハガネ・ヒリュウ改部隊の面々が困惑し、ツカサが淡々と説明する中で、ネクサスは知らなかったとは言えメタフィールドを侵食される事を考慮しなかったのは完全に失態だったとして、身構えながら能力にバフが掛かったスペースビースト達とダークファウストとの戦闘に入るのだった!!

 更にネクサスは今気付いたが、このダークフィールドを維持する為の負担も自身に降り掛かっていると知り、ダークファウストの力の一端を学ぶのだった!!

 

「くっ、ツカサ・カドヤ!!

 この空間を改めてメタフィールドに変える事は不可能なのか!?」

 

「出来るには出来るが………泥水を真水に改めて変える様な物だ。

 ネクサスにかなりの負担を強いる事になる、だからそれを考えるのは止めておけ!」

 

「チッ、ジーベル………いや、ダークファウストの野郎、姑息な真似をしやがって!!」

 

「各機へ、矢張りメタフィールドの様な時空間由来のデバフとエネルギー吸収効果が俺達やウルトラマンネクサスに降り掛かっている様だ。

 このままではエネルギーを奪い尽くされ、抵抗も出来ぬままビーストに喰われかねん。

 3分以内に敵を撃破し、何としても生き残れ!」

 

 ダークファウストの行動にマサキも姑息と称した中、イングラムは全体に3分以内にダークファウストを含む敵の殲滅をせよと無茶ではあるが、そうしなければ死ぬ指示を飛ばしコウジやリュウセイ、キョウスケやエクセレン、ラトゥーニやテンペスト、タスクやレオナ達は気合を入れ直して能力バフが掛かったスペースビースト達と改めて交戦し始めたのだった!!

 更にダイゴがスパークレンスを取り出してティガに変身しようとした所で、ツカサが通信モニターで首を横に振り、これ以上光エネルギーに変換し能力バフ量を上げる訳には行かないのでそれを制止し、2人目のウルトラマンがこの時空間に閉じ込められるのを防ぐのだった!

 そんな中…何と、リベル・レギスはスペースビーストの群れに突撃すると、何時も以上のパフォーマンスを発揮しながらビーセクタを黄金の剣で斬り裂き、ABRAHADABRAで消滅させていたのだった!!

 

『何っ、何故奴はこの空間の恩恵を享受出来るっ!?』

 

「フッ、今の余は世界を護る為に力を振るがその本質は魔なる者、即ちスペースビーストと貴様達闇の巨人と同質である。

 故に余とエセルドレーダ、そしてリベル・レギスもまたこの時空間の恩寵を受けられるのだ。

 思惑通りに事が進まぬのは癪に障ろう、かつてジーベル・ミステルだった者よ」

 

「尤も、お前の3流以下の策はマスター達には通じない。

 イングラム・プリスケンの宣告通り3分以内で決着を付ける…」

 

『おのれぇ…!!』

 

「よし、各機はリベル・レギスを中心に敵を撃破するぞ!!」

 

 ダークファウストが想定外の事態に困惑する中でマスターテリオン、そしてエセルドレーダはかつてジーベル・ミステルだった闇の巨人を挑発し、ハガネ・ヒリュウ改部隊はリベル・レギスを中心に反撃を開始した!

 更にリベル・レギスは強化体を優先的に狙い、ディバイトランチャーで撃破出来るレベルまで追い詰めるとジャーダやガーネット、リオやリョウト、カチーナ達にそれ等の止めを任せてダークファウストとも戦闘に入るのだった!!

 一方ダークファウストは自身と同様に能力バフが掛かったリベル・レギスを相手取りながらネクサスも同時に相手しなければならず、これでは策士策に溺れると言う言葉が似合う道化となってしまうとその無駄に高いプライドが傷付いていたのだった!!

 

「…こりゃ、3分以内に敵の殲滅をするには後一手必要か、なら………ダイテツ艦長、テツヤさん、俺は今から魔神パワーを使う!!

 それを頭に入れといてくれ!!」

 

「…確かに、現状を打破する為には魔神パワーの使用に踏み切るしか無いか…止むを得ん、許可する!」

 

「だがコウジ、少しでも第7のパワーまで開きそうだと感じたら直ぐに魔神パワーを解除しろ、良いな!!」

 

「ああ、分かってるさ!

 行くぞマジンガーZ、魔神パワー開放!!」

 

 そうしてこの状況を確実に打破するべく、コウジもまた覚悟を決めて魔神パワー開放に踏み切るのだった!!

 ダイテツやツルギ達もこんな事態では仕方無いと割り切り、コウジの行動に許可を出したのだった!!

 そしてコウジは第1から第5までの魔神パワーを全て開放し、高次予測によりスペースビーストの攻撃を回避しながら強化されたブレストファイヤーをスペースビーストに浴びせ、ビースト細胞の細胞核ごと全て消し炭にするのであった!!

 なお、マジンガーZもダークフィールドのデバフを喰らっていたが魔神パワーの恩恵の方が大きく、今のリベル・レギスまでとは行かずとも超パワーを発揮していたのだった!!

 

「クク、クククク!!」

 

「オラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!!!」

 

「BMセレクト…!!」

 

「レオナちゃん、テンペスト少佐、危ねえ!!」

 

「…助けられた礼はこの戦いで返すわ、タスク」

 

「ハンス、いよいよその首を洗う時が来たよッ!!」

 

 そうして、R-1とビルトラプター、アルトアイゼンとヴァイスリッター、ガーリオン2機とジガンスクード、サイバスターとヴァルシオーネがヴァルシオン改と戦闘し続け、互いにデバフを喰らいながらもゲイム・システム下に置かれたハンスとの戦闘を数で押しながら有利に進めていた!

 そして………キョウスケは己のチップを賭ける時が来たとしてヴァルシオン改に突撃したのだった!!

 

「この間合い…外さん!!」

 

「クク、クククク、キョウスケ・ナンブゥ…俺、俺が生きる為に死ね!」

 

【ズギャンッ!!】

 

「あ、アルトアイゼンの左腕が!!」

 

 しかし、アルトアイゼンの突撃に合わせてヴァルシオン改がカウンターを行い3連マシンキャノンを装着した左腕にクロスマッシャーが直撃し、左腕を破壊してその勢いを殺そうとしたのだった!!

 だが………ハンスはミスを犯した。

 破壊するならば左腕では無く右腕の方をやるべきだったのだ。

 人型兵器での戦闘経験が無いハンスではゲイム・システム下にあってもその判断まで行き着く事が出来なかったのだ!

 そして………キョウスケとアルトアイゼンはこの程度では一度踏み込んだ間合いでの加速は止まらず、その速度のままスクエア・クレイモアで装甲を削った後リボルビング・ステークをコックピットブロックがある装甲の上に突き刺したのだった!!

 

「クク、クククク、俺は生き永らえる、未来を掴む………」

 

「…その未来は永劫に訪れはしない。

 何故なら…此処で俺が撃ち貫くからだ…!!」

 

「!?」

 

「これが俺の『切り札』だ、ハンス・ヴィーパー!!」

 

【ズガン、ズガン、ズガン、ズガン、ズガン、ズガンッ!!!!!!

 カコン、カラカラカラ、カコン…ズドォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!!!!】

 

 そして、リボルビング・ステークが6回ヴァルシオン改のコックピットブロックを突き立てられ、遂にコックピットを潰すと同時にアルトアイゼンはヴァルシオン改の削れた装甲を抉りながら離脱し、空薬莢を排出後に右腕を元に戻すと同時にヴァルシオン改は大爆発を起こしセバストポリ基地を襲ったDC残党部隊はこれにて全滅したのだった!!

 なおアルトアイゼンはヴァルシオン改との戦闘で無茶をしたのか膝を突くとその場から動かなくなり、R-1とヴァイスリッターが援護にはいるのだった!

 

「大丈夫かよ、キョウスケ!!」

 

「んもう、無茶するんだから〜」

 

「…だが、これで奴の溜まったツケは払わせた。

 後は…シャイン王女を助けるだけだ」

 

 そんな中でキョウスケは積もりに積もったツケ払いを終えた事で少しは気が晴れたらしく、先程までの怒りが失せて平静になりながら次の大きな仕事はシャイン王女の救出に尽力するのみと話したのだった。

 それには通信で聞いていたライ達も同意であり、一応防衛任務も遂行する為に残るスペースビーストとダークファウストを撃破してジュネーブへ向かおうとするのであった!

 

『シェア、ハァッ!!』

 

『フッ、ハッ!!』

 

「ふむ…此度の傀儡は獣共と同様、デビルスプリンターによる強化を受けているのか。

 成る程、ダークファウスト如きが良い動きをする」

 

 一方ネクサスとリベル・レギス、ダークファウストとの対決は熾烈を極め、ジュネッスにチェンジしているネクサスの光弾とダークファウストの光弾が激突し互いに相殺していた!

 その光景を見てマスターテリオンはダークファウストもまたデビルスプリンターにより強化されている事を看破していた。

 何故なら、本来のダークファウストの光弾や攻撃は『疲弊し始めたデュナミストが変身したネクサス』が少し押される程度であり、この次元世界のネクサスのデュナミスト…即ちユーゼスはダイゴから光エネルギーを分けられたりしてるのでまだまだ疲弊しておらず万全に近い状態なのだ。

 にも関わらずそんなネクサスと『互角』なので、このダークファウストはビーストと同様の強化が成されていると言う結論に至ったのだった!

 

「ネクサス、マスターテリオン、援護するぜ!!」

 

「ストライクチェスター、援護に入る!!」

 

 其処に魔神パワーを開放したマジンガーZとストライクチェスターも参戦したが、制限時間が残り1分となり各機の残存エネルギーが僅かになり、ネクサスのコアゲージ点滅し始めており、これ以上フィールドが維持されるとユーゼスの命が危ないと知るナイトレイダー達も焦り始めていた!

 そうしてマスターテリオンは周りを見渡し、グレートマジンガーやマジンガーZがビースト細胞を焼却した事で強化体を含むスペースビーストが全て倒された事を確認すると、一考してからマジンガーZやストライクチェスター、そしてネクサスに言葉を投げ掛け始めた!

 

「ならばコウジ・カブト、狩人等、そしてウルトラマンネクサスよ。

 余の合図を以て最大の一撃による同時攻撃を仕掛けよ。

 さすれば、あの傀儡を撃破ないし撤退させ、この時空間を崩壊させられるだろう」

 

「…分かった、ナイトレイダー側も合わせてくれ!!

 ネクサス、俺達の言葉が分かるならお前も合わせて欲しい!!」

 

「此方ストライクチェスター、既に最後のストライクパニッシャーを撃つ為にエネルギーチャージしている!

 何時でも合図を送って欲しい!!」

 

『コクッ!!』

 

 マスターテリオンの提案にコウジもダイゴも、そしてネクサスも乗ると最後の一撃にエネルギーを全て込め始め、魔神パワー開放下のマジンガーZも光子力エンジンがフルドライブ状態となりその合図を待っていた!!

 

『動きを止めたか、ならば貴様達から初めに死ぬが良い!!

 ハァァッ、ハァッ!!!!!【ギュオン、ギュォォォォォォォォォッ、ギュォォォォォォォォォンッ!!!!!!】』

 

 動きを止めたネクサス、マジンガーZ、ストライクチェスター、そしてリベル・レギスを討つべくダークファウストはダークフィールドが蓄えたエネルギーを吸収し、真っ直ぐ前に伸ばした腕から両拳をぶつけて放つ破壊光線『ダークレイ・ジャビローム』を放ち、コウジ達の命を絶とうとしたのだった!!

 しかし、その一撃を放つ瞬間こそがマスターテリオンの狙いであった!!

 

「此処だ、合わせよ!!」

 

 マスターテリオンの合図を以てストライクチェスター、ネクサス、そしてマジンガーZとリベル・レギスはダークレイ・ジャビロームを回避し、そして反撃に移り始めたのだった!!

 

「受けよ、ハイパーボリア・ゼロドライブ!!」

 

「ストライクパニッシャー、発射!!」

 

「行っけぇぇ!!

 光子力ゥ、ビィィィィィィィィィムッ!!!!!」

 

『シェア!!

 フッ、デェヤァッ!!!!【キン、キン、ギュオンッ、バチバチバチバチ、スッ、ビュォォォォォォッ!!!!!!!』

 

『何ッ、グアァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!』

 

 4者はそれぞれハイパーボリア・ゼロドライブ、ストライクパニッシャー、魔神パワー開放下の最大出力光子力ビーム、そしてオーバーレイ・シュトロームを放ち、それ等は全てダークファウストに直撃し光線系すらもバリアで防御する間も与えずダークファウストを吹き飛ばし、大きなダメージを与えたのだった!!

 それによりダークファウストの胸のカラータイマー相当の黒色の器官が赤く点滅し始め、闇の巨人側も残りエネルギーが僅かになった合図を見せたのだった!!!!

 

『ぐぅっ………貴様等………まぁ良い、この場での俺の役目は終わった、此処は退かせて貰うぞ………!

 この借りはいずれ返させて貰うぞ、ウルトラマン、ハガネ、ヒリュウ改の人間共…!!【ブォォォォン…!】』

 

 そうしてダークファウストは負け惜しみを口にしながら転移能力でダークフィールドの外、しかもハガネ・ヒリュウ改両艦のレーダー範囲外へと逃げると、ネクサスはフィールドを支配する者が消えた事で漸くこの時空間の操作・維持権限を取り戻したので直ぐ様フィールドを解除し通常空間へとハガネ・ヒリュウ改部隊やナイトレイダーと共に戻るのであった!

 だがダークフィールドの影響は凄まじく、ネクサスや魔神パワーを解除したマジンガーZすらもエネルギーがほぼ尽き掛け、他の機動部隊と同様に片膝を突き、ストライクチェスターもエネルギーが切れ掛けたので不時着せざるを得なくなっていた!

 そしてネクサスは疲労困憊により光となり消え、ストライクチェスターのコックピット内にユーゼスが転移したのだった。

 この状況でマトモに動けるのは魔の側に立つリベル・レギスのみであり………そして、マジンガーZがマトモに動けなくなった絶好のタイミングを狙う者が現れるのも別に不思議では無かった!!

 

「【シュォォォォォォォン!】この時を待ち侘びていたぞ、マジンガーZォ!!」

 

「何じゃ、あのパイルダーの様な物は!?」

 

「今の声はエイゴウだ!!」

 

 マジンガーZの直ぐ横にオーロラカーテンが展開され、ホバーパイルダーに似た戦闘機が現れるとそのコックピットからエイゴウの声が響いていた!!

 そう、ハンドレッドは自身等を操る者の命に従いジーベルをダークファウストに仕立て上げ、そして今、マジンガーZ奪取計画を実行に移したのだ!!

 そしてエイゴウがコックピットの計器を弄り、マジンガーZに特殊な電波を発すると、マジンガーZはホバーパイルダーを強制排出してしまいコウジの手から離れてしまった!!

 

「なっ、何でパイルダーが!?」

 

「今だ、ハッキングプログラム始動、パイルダーオン!!」

 

【ガキン、キン!】

 

「あっ、マジンガーZがっ!!!」

 

 エイゴウはその戦闘機…『ハンドレッドパイルダー』と呼ぶべき物のハッキングプログラムを起動し、マジンガーZに無理矢理パイルダーオンするとマジンガーZの全プログラムを掌握した!!

 その際ジュウゾウ側からパイルダー強制排出プログラム等の緊急防衛プログラムを起動しようとしたが、全てブロッキングされ作動しなかった!!

 そして、それにより、マジンガーZはハンドレッドの手中に収まり彼等の目的の達成にまた一歩前進するのであった!!

 

「ハハハハハ、マジンガーZは頂いたぞ!!

 これで我等が主の手に『終焉の魔神』が渡る事になるだろう!!

 フハハハハ、ハハハハハ!!!!!」

 

シュォォォォォォォン!】

 

「しまった、マジンガーZを奪われた!!」

 

「…おのれ、ハンドレッドめ…!!」

 

 そしてエイゴウは即座にオーロラカーテンを展開し、マジンガーZを何処かに転移させその場から去るのであった!!

 この手際の良さにダイテツ達もしてやられたとして歯軋りをし、リュウセイやマサキ達は確かに衝撃を受けていたが、それよりもコウジの身を案じ地面に墜ちたホバーパイルダーに通信を行っていた!

 

「コウジ、おいコウジ、大丈夫かっ!?」

 

「マジンガーZ…俺の、マジンガーZが………!!」

 

「コウジ…」

 

 リュウセイとマサキはコウジの絞る様に出た言葉を聞き、何と言葉を掛ければ良いのか、何をすればコウジを傷付けぬのかと思い悩み………クスハやラーダ達でさえ声を掛けられずに居た所、ビューナスAとグレートマジンガーが何とか立ち上がりホバーパイルダーの側まで近付くのだった!

 

「コウジ君…」

 

「サヤカさん、俺………気を付けて居た筈なのにみすみすマジンガーZをハンドレッドの手に渡しちまった………クソ………!!」

 

「…コウジ、マジンガーZもまたシャイン王女と同じだ。

 奪われたのなら奪い返せ、その為に…今はハガネに帰艦するぞ、良いな?」

 

「テツヤさん………くっ………ちっくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」

 

 そして、コウジはマジンガーZを奪われた怒り…みすみすハンドレッドの手に渡した己の無警戒さに怒りの咆哮を上げると、サヤカもそれに涙し、ツルギもまたマジンガー乗りとして自身の機体を奪われた苦しみに共感し………そして、ハンドレッドにこの借りを返すべく、その激情を胸に秘めながらホバーパイルダーをグレートマジンガーの手に持たせながら帰艦したのだった。

 それ等に続き各機も帰艦し、最後にリベル・レギスがストライクチェスターを抱えてハガネに帰還したのだった。

 こうしてセバストポリ基地でのヴァルシオン改を含むDC残党、そして乱入して来たスペースビースト及びダークファウストとの戦いは勝利したものの………ハンドレッドの手にマジンガーZを奪われてしまうと言う最悪の結果を招いてしまったのだった。

 だが………他の面々が怒りや悔しさを滲ませる、そんな状況下でもこの世界の外側から来たマスターテリオンとエセルドレーダ、更にツカサや少し勘任せになるがソウゴ、そしてウォズは全く動揺していなかった。

 ダイゴやユーゼス、ゲイツが動揺する中でこの5人が動揺しない共通点は世界の外側から来た者であり、更に『アカシックレコード』からの知識を持っていたりその深淵の叡智を朧気ながら認知出来る者であった。

 その5人がこれからハガネ・ヒリュウ改部隊にどんな情報を齎すのか…それは真逢魔降臨暦に記されているのであった…。




此処までの閲覧ありがとうございました!
今回はヴァルシオン改との戦闘+ダークファウスト&スペースビーストとの戦闘と、ダークフィールドによるエネルギー吸収等のデバフにより原作よりもDC残党の部隊が少なかったのに結局ハガネ・ヒリュウ改部隊のジュネーブ到着は補給と修理等を兼ねてほぼ原作通りになります。
そしてマジンガーZがハンドレッドの手に奪われました。
これにより完成はしていた超合金NZ(ニューゼット)や新型光子力エンジンへの換装も遅れ、コウジはマジンガーZを取り戻すまでマトモに戦えません………が、此処で少しネタバレしますと、エイゴウはこの時かなりの大ポカをやらかしてます。
詳しくは次回のインターミッション中に語りますが、その大ポカが何なのか予想してみて下さいませ。
多分かなり合理的で、且つそれ知ってろよ〜ってなる大ポカです。

次回もよろしくお願い致します、感想等もお待ちしております!
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